学名解説(牧野)Scientific Names.docx
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属名解説 属名と種名(正式には種小名)の2要素を組み合わせた二名法によって表記される学名 のうち、ラテン語の単数主格の名詞として扱われる属名について解説しています。
【凡例】 1. 2. 3. 4.
5.
6. 7.
本属名解説に掲載したのは、北隆館発行「牧野新日本植物圖鑑」に引用されている学名及 び異名約 1500 語に基づいてる。 まず属名を挙げ、続いて性の区別、由来した言語の別を示し、次に解説を加えている。例えば、 Abies f.<1.では属名 Abies は女性名詞でラテン語から由来したことを示す。 m は男性、f は女性、n は中性を示す。 g はギリシャ語、1 はラテン語でこの両者が大部分を占める。ギリシャ語はローマ字に直してあ る。 なお、ar はアラビア語、celt はラテン語の祖語ケルト語、ch は支那語、den はデンマーク 語、eng は英語、fr はフランス語、germ はドイツ語、jap は日本語を示し、土語としたものはそ の他の言語による。 コケ、シダ、裸子、被子植物については、日本産植物の和名と学名に関する詳細情報の整備を 目的として、米倉浩司(よねくらこうじ)(東北大学)と梶田忠(かじたただし)(東京大学)を中 心に作成された「BGPlants 和名-学名インデックス」(YList)に従って科属名を見直し、数字 9 桁の植物分類コード(YList で採用されている分類体系科名コード番号)を添えた。なお被 子植物については、新エングラー分類体系を採用した。 藻類については、千原光雄(1997)「藻類多様性の生物学」に従って科属名を見直し、便宜 上数字 6~7 桁の分類コードを割り当てた。 解説は「百花辞典」に掲載した用語とリンクしているのでご利用いただきたい。
【A】
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[Ab] 【A】TOP Abelia f. <人名 イギリスの医者で中国に来た事のある Dr.Clarke Abel(1780~1826 イ ンドで没)の名に因む。スイカズラ科(701210010)ツクバネウツギ属 Abies f. <1. モミの一種 A.alba の古いラテン名である。マツ科(612001040)モミ属。 Abutilon n. <ar. Avicenna の命名による名詞”aubutilum”による。a(否定)+bous(牡 牛)+tilos(下痢(げり ))で、”家畜の下痢止めに効ある”という意味。アオイ科(701132040) イチビ属。 [Ac] 【A】TOP Acacia f. <g. 本属中のエジプト種に対する古いギリシャ名。akazo(鋭い)又は akantha (刺(とげ))で、鋭い刺(とげ)を持つものが多いためであろう。マメ科(701123180)アカシア属。
Acalypha f. <g. 最初イラクサの古代ギリシャ名”acalephe”であったのを Linne(リンネ) が転用。トウダイグサ科(701126080)エノキグサ属。 Acanthopanax m. <g. akantha(刺)+属名 Panax。Panax 属に近似で刺(とげ)がある ため。ウコギ科(701137060)ウコギ属。 Acanthopeltis f. <g. akantha(刺)+peltis(楯(たて))の意。楯(たて)状の小枝に刺(と げ)を持つから。テングサ科(410801)ユイキリ属、藻類(そうるい)。 Acer n. <1. カエデの一種 A.campestre のラテン名。この言葉には裂けるという意味があ り、切れ込んだ葉形に基づく。カエデ科(701128030)カエデ属。 Aceranthus m. <1. a(否定)+ceros(角(つの))+anthos(花)。イカリソウに似ているが 花に距(きょ)がないため。メギ科(701116020)。 Aceriphyllum n. <g. Acer(モミジ)+phyllon(葉)。葉の形がカエデに似る。ユキノシタ科
(701123060)ムクデニア属。 Achillea f. <g. 古代ギリシャの医師 Achilles によりその有効成分(健胃、強壮剤 achillein)を発見されたことによる。キク科(701211080)ノコギリソウ属。 Achlys f. <g. 暗黒の女神名。森蔭の暗い処に生ずるからか。メギ科(701116020)ナンブ ソウ属。 Achuatherum n. <g. achna(籾(もみ))+ather(芒(のぎ))。長い芒(のぎ)があるから。イ ネ科(702007010)。 Achudemia f. <人名 Achudem を記念。イラクサ科(701107050)。 Achyanthes f. <g. achyron(籾殻)+anthos(花)の意。淡緑色で硬い籾殻(もみがら)状 の花の様子を例えたもの。ヒユ科(701113130)イノコズチ属。 Aconitum n. <g.&1. 語源不明のギリシャ又はラテンの古語に基づく。一説には Acone は地名という。キンポウゲ科(701116010)トリカブト属。 Acorus m. <g. a(否定)+coros(装飾)。美しくない花に基づく。サトイモ科 (702010010)ショウブ属。 Acrostichum n. <g. acros(頂端)+stichon(列)からなる合成語。イノモトソウ科 (205008240)。 Actaea f. <g. ニワトコの古ギリシャ名。葉形の類似からこの属に転用された。キンポウゲ科 (701116010)ルイヨウショウマ属。 Actinidia f. <g. 柱頭(ちゅうとう)が放射状に並ぶところから、aktis(放射線)に基づく語。 マタタビ科(701119060)マタタビ属。 Actinodaphne f. <g. aktis(放射線)+属名 Daphne。葉形が Daphne に似てしかも放 射状に付くから。クスノキ科(701115170)カゴノキ属。 Actinostemma n. <g. akti(放射線)+stamma(冠)。雌雄花共に萼(がく)や花冠(かか ん)が深く裂け、細く尖った裂片(れつへん)が放射状に並ぶため。ウリ科(701135010)。 Actinotrichia n. <g. aktis(放射線)+trix(毛)。体表全体にわたって短く硬い毛が短い 間隔をおいて放射状に輪生(りんせい)するから。ガラガラ科(410602) ソデガラミ属、藻類(そ うるい)。 Acystopteris f. <g. a(無)+cystis(嚢(のう))+pteris(シダ)。近似の属に Cystopteris があり、これと比べて包嚢(ほうのう)が不完全な点で区別された。イワデンダ科(205008300) ウスヒメワラビ属。 [Ad] 【A】TOP Adenocaulon n. <g. adenos(腺(せん))+caulos(茎)。花茎(かけい)上部に粘質の腺 毛(せんもう)を密生する。キク科(701211080)ノブキ属。 Adenophora f. <g. adenos(腺(せん))+phoreo(有する)。植物体全体に乳液を出す腺 細胞があるため。キキョウ科(701211010)ツリガネニンジン属。 Adenostemma n. <g. adenos(腺(せん))+stemma(冠)。腺がある果実の冠毛(かんも う)の基部が癒合して冠状に見えるから。キク科(701211080)。 Adiantum n. <g. a(無)+dianotos(濡れる)。即ち雨を弾(はじ)いて濡れない葉を意味 する古い植物名。ホウライシダ科(205008220)ホウライシダ属。 Adina f. <g. adinos(密集)の意。小球状に花の密集する様を表す。アカネ科 (701207070)タニワタリノキ属。 Adonis f. <g. ギリシャ神話に出てくる青年の名。欧州産の本属のものは赤花を着けるので これを Adonis の血に例えた。キンポウゲ科(701116010)フクジュソウ属。 Adoxa f. <g. ギリシャ語 adoxos から来た語で、明瞭でない、取るに足らぬの意。花が目立 たぬため。レンプクソウ科(701210020)レンプクソウ属。 [Ae] 【A】TOP Aeginetia f. <人名 7世紀のギリシャの医師 P.Aegineta から。ハマウツボ科 (701208230)ナンバンギセル属。 Aeodes f. <g. 体が葉状に広がり柔らかで羊皮様であるため。ムカデノリ科(411110)、藻 類(そうるい)。
Aerides n. <g. 空気の意。気根(きこん)で生活するため。ラン科(702014010)ナゴラン 属。 Aerobryopsis m. <属名 Aerobryum に似たもの。ハイヒモゴケ科(101413170)ヒカゲ ノカズラモドキ属。蘚類(せんるい)。 Aeschynomene f. <g. aeschynomenos 恥ずかしがるものの意。葉が閉じて垂れるか ら。マメ科(701123180)。 Aesculus f. <1. aescare(食う)に由来する。果実が食用や家畜の飼料となるため。初め Quercus petraea の名、後に転用。トチノキ科(701128060)トチノキ属。 [Ag] 【A】TOP Agaricus f. <g. agarikon(mushroom の名)から。マツタケ科?。 Agastache f. <g. aga(甚(じん)、強める)+stachys(穂)。太い穂状(すいじょう)の花序 (かじょ)を着けるから。シソ科(701208090)カワミドリ属。 Agave f. <g. agaue(高貴な、貴族)から来た名。全体の姿の印象から付いた。リュウゼツラ ン科(702003040)リュウゼツラン属。 Ageratum n. <g. ageratos は不老の意。キク科(701211080)カッコウアザミ属。 Agrimonia f. <g. 花に刺(とげ)の多い点で argemone に似ているため Pliny が転用した がその際に綴(つづ)りを取り間違えたもの。バラ科(701123140)キンミズヒキ属。 Agropyron n. <g. agros(野生)+pyros(小麦)。イネ科(702007010)カモジグサ属。 Agrostemma f. <g. agros(野原)+stemma(花冠(かかん))。リンネが大輪の花の冠 (かんむり)に見立てた。ナデシコ科(701113100)ムギセンノウ属。 Agrostis f. <g. agros(野原)草(恐らくギョウギシバ)の古いギリシャ名の転用。イネ科 (702007010)コヌカグサ属。 [Ah] 【A】TOP Ahnfeltia f. <人名 Ahnfelt に因む。イタニグサ科(411301)イタニグサ属、藻類(そうる い) [Ai] 【A】TOP Ailanthus f. <土名 Molucca 島の方言で、天の樹を意味する植物名。ニガキ科 (701127030)ニワウルシ属。 Ainsliaea f. <人名 イタリアの Whitelaw Ainslie に基づく。キク科(701211080)モミジ ハグサ属。 Aira f. <g. ある種のイネ科、多分ドクムギに対するギリシャの古名の転用。イネ科 (702007010)ヌカススキ属。 [Aj] 【A】TOP Ajuga f. <g. a(無)+jugos(軛、束縛)。花冠(かかん)の下唇上に軛(くびき)を共にするも の(即ち配偶者の一方)が見えないためという。一説に、abiga の同義語で奇形を作り出すもの の意ともいう。シソ科(701208090)キランソウ属。 Ajugoides f. <属名 Ajuga に似たもの。シソ科(701208090)。 [Ak] 【A】TOP Akebia f. <jap. 日本名「アケビ」。アケビ科(701116040)アケビ属。 [Al] 【A】TOP Alangium n. <Malabar 土名 ウリノキ科(701137010)ウリノキ属。 Alaria f. <1. ala(翼)から起こった名。体は中肋(ちゅうろく)の両側に広く翼状に拡がるた め。チガイソ科(761201)アイヌワカメ属、藻類(そうるい)。 Albizia f. <人名 約2世紀前に、ヨーロッパにこの属を紹介したイタリアの Filippo Delgi Albizzi の名を記念して付けられた。マメ科(701123180)。 Alchemilla f. <ar. 絹状の軟毛(なんもう)に関して付けられたアラビア語 alkemelyeh に よる。葉に一面に絹毛(きぬげ)があるため。バラ科(701123140)ハゴロモグサ属。 Alchornea f. <人名 英国の S.Alchorne の名に因む。トウダイグサ科(701126080)オオ バベニガシワ属。 Aldrovanda f. <人名 イタリアの N.Aldrovandi の名に基づく。モウセンゴケ科
(701120030)ムジナモ属。 Alectoria f.<g. alektor (牡鶏、延(ひ)いて鶏冠(とさか))。子器(しき)及び枝端の形が鶏 冠状になるから。サルオガセ科?。 Alectorurus m. <g. alektor(牡鶏)+oura(尾)。葉状が鶏の尾に似ていることから。ユリ 科(702003010)ケイビラン属。 Aletris f. <g. 粉挽(こなひ)き女の意。花被(かひ)の外観が粉状を呈しているのを例えて いう。ユリ科(702003010)ソクシンラン属。 Aleuria f.<g. aleuros(小麦粉)。胞子(ほうし)が一斉に白い粉を撒(ひ)くように飛び散る から。チャワンタケ科?。 Aleurites f. <g. 小麦粉の意。基本種は全体に白粉を被ったように見える。トウダイグサ科 (701126080)アブラギリ属。 Aleurithopteris f. <g. aleuros(小麦粉)+pteris(シダ)。葉の裏面が白く粉を吹いてい るから。ホウライシダ科(205008220)ヒメウラジロ属。 Alisma f. <g. 由来不明の水草に対するギリシャ名。一説には海水(alis)に基づくという。オ モダカ科(702001010)サジオモダカ属。 Allium n. <1. ニンニクの古いラテン名。語源は「匂い」という意の alere 又は ha-lium と いう。ユリ科(702003010)ネギ属。 Alnus f. <1. ラテン語の古名。ケルト語の al(近く)+lan(海岸)が語源ともいう。カバノキ 科(701106010)ハンノキ属。 Alocasia f. <g. all(異なる)。Cololcasia に似た別物の意。サトイモ科(702010010)クワ ズイモ属。 Aloe f. <ar. alloeh はアラビア語で苦味のある意。葉に苦い汁液があるため。ユリ科 (702003010)アロエ属。 Alopecurus m. <g. alopex(狐)+oura(尾)の意で、花穂(かすい)の状態に基づく。イネ 科(702007010)スズメノテッポウ属。 Alpinia f. <人名 イタリアの植物学者 P.Alpini(1553~1617)の名に因む。ショウガ科 (702013020)ハナミョウガ属。 Alsine f. <g. alsos は小樹林の意。元 Parietaria cretica のギリシャ名を転用した。ナデシ コ科(701113100)。 Alsophila f. <g. alsos(小樹林)+philos(好む)。森林下に生えるから。ヘゴ科 (205008160)。 Alternanthera f. <1. alterno(互生)+anthera(葯)。雄蘂(ゆうずい)と仮雄蘂(かゆう ずい)とが交互するから。ヒユ科(701113130)ツルノゲイトウ属。 Althaea f. <g. althaino は治療の意味。薬効があるため。アオイ科(701132040)ビロー ドアオイ(タチアオイ)属。 Alyssum n. <g. a(否定)+lyssa(狂犬病)の意で、狂犬病を防ぐと思われた植物のギリ シャ名である。アブラナ科(701121030)ニワナズナ属。 [Am] 【A】TOP Amana f. <jap. 日本名のアマナから。ユリ科(702003010)アマナ属。 Amanita f. <地名 小アジアの Amanus 山脈に産することから付いたという。マツタケ科。 Amaranthus m. <g. amaramthos(凋(しぼ)まない)の意。萼(がく)と小包葉(しょうほう よう)が乾燥して凋(しぼ)まないことから来ている。一説には、乾燥に耐えるためともいう。ヒユ科 (701113130)ヒユ属。 Amblygonon n. <g. amblyo(鈍い)+gono(角(つの))。実が扁平(へんぺい)で角張ら ぬから付いた。タデ科(701112010)。 Ambrosia f. <g,1. 「神の食物」の意。不老長寿の薬を意味するが、しかしこれ等数種の植 物の花粉は烈しい花粉熱の原因となるから、これは最も不適当な名であろう。キク科 (701211080)ブタグサ属。 Ambulia f. <1. amblo 移動する意。ゴマノハグサ科(701208140)。 Amelanchier f. <土名 ヨーロッパ種に対するプロバンス(フランスの古州)での名。バラ科
(701123140)ザイフリボク属。 Amesium n. <1. ames は鳥を捕る網(あみ)の棒。ウラボシ科(205008330)。 Amethystea f. <g. amethystos は紫石英(しせきえい)。花色から。シソ科 (701208090)。 Amitostigma n. <g. a(否定)+Mitostigma(属名)。古く Mitostigma といったが、以前 に同一名がありかつ観察が誤っていたので、a(否定)の言葉を冠せたもの。ラン科 (70201401)ヒナラン属。 Ammannia f. <人名 ドイツの植物学者 Paul Ammann(1634~1691)。ミソハギ科 (701136010)ヒメミソハギ属。 Ammobium n. <g. ammos(砂)+bios(生活)。砂に生活する生態から付いた。キク科 (701211080)カイザイク属。 Amomum n. <g. a(無)+momos(欠点)。香料として、完全無欠という意味。ショウガ科 (702013020)。 Amorphophallus m. <g. amorphos(奇形)+phallos(陰茎)。肉穂花序(にくすいか じょ)の形から付いた。サトイモ科(702010010)コンニャク属。 Ampelopsis f. <g. ampelos(葡萄)+opsis(外観)。葡萄(ぶどう)に似たの意。ブドウ科 (701131020)ノブドウ属。 Amphicarpaea f. <g. amphi(双方の)+carpos(果実)。二種類の果実を有することから マメ科(701123180)。 Amphiroa f. <g. amphi(周囲)+roa(漏れる)。サンゴモ科(410701)カニノテ属、藻類 (そうるい)。 Amsonia f. <人名 1760 年に Virginia の Gloucester で医者をしていた植物学者 Dr.Ch.Amson の名に因む。キョウチクトウ科(701207050)チョウジソウ属。 [An] 【A】TOP Anagallis f. <g. 恐らく ana(再び)+agallein(楽しむ)を意味するギリシャの古名。曇りに は花を閉じ、陽が照ると再び開く習性によるものか。一説には an(無)+agallomei(自慢)、花が 後に下を向くから。サクラソウ科(701203030)ルリハコベ属。 Ananas m. <土名 ブラジルにおけるパイナップルの土名。パイナップル科(702005010)。 Anaphalis f. <g. ギリシャ植物名 Gnaphalium(ハハコグサ)の anagram(語中の文字を 並べ替えて作った語)。キク科(701211080)ヤマハハコ属。 Anaptychia f.<g. ana(無)+ptycho(襞(ひだ))。表面が平滑なためならん。ムカデゴケ 科。 Ancistrocarya f. <g. ancistron(鈎(かぎ))+caryon(堅果(けんか))。果実の先端が鈎 針(かぎばり)のように屈曲したいるため。ムラサキ科(701208050)サワルリソウ属。 Andreaea m. <人名 蘚類(せんるい)学者のアンドレアの名に因む。クロゴケ科 (101201010)クロゴケ属、蘚類(せんるい)。 Andromeda f. <g. ギリシャ神話の美女でペルセウスに救われた Andromeda に因む。ツ ツジ科(701202030)ヒメシャクナゲ属。 Andropogon m. <g. aner〔andr〕(男)+pogon(鬚(ひげ))。穎(えい)に芒(のぎ)があ るため。イネ科(702007010)メリケンカルカヤ属。 Androsace f. <g. Pliny により用いられたある種の植物に対する名前。andros(雄)+ sakos(楯(たて))から来た。サクラソウ科(701203030)トチナイソウ属。 Aneilema n. <g. aneu(無)+eilema(被包)、即ち「着物がない」。Commelina に比べて 半月形の包葉(ほうよう)がないから。ツユクサ科(702006010)。 Anemarrhena f. <g. anemos(風)+arrhen(男性、強)。風に強いという意味か。ユリ科 (702003010)ハナスゲ属。 Anemone f. <g. 地中海産のアネモネのギリシャ名で風の娘の意。一説にギリシャ神話の 美青年 Adonis のセム語名で、彼の血によって本属の真紅の東洋種が咲いたという。 (→Adonis)キンポウゲ科(701116010)イチリンソウ属。 Anemonopsis f. <属名 Anemone+opsis(<g. 似る)。葉花、葉共に Anemone に似た
ところがあるため。キンポウゲ科(701116010)レンゲショウマ属。 Anethum n. <g. 古語で、イノンドのギリシャ古名 anethon に因む。多分その刺激性の種 子(しゅし)に原因した aithein(灼ける意)による。セリ科(701137070)イノンド属。 Angelica f. <1. angelus(天使)に基づく。この属の植物に強心剤とした著効のあるものが あり、死者を蘇(よみがえ)らすところからこの名が付いた。セリ科(701137070)シシウド属。 Angiopteris f. <g. angeios(包む)+pteris(シダ)。葉柄(ようへい)の付け根にある附属 物で根茎(こんけい)を包んでいるため。リュウビンタイ科(205006020)リュウビンタイ属。 Anodendron n. <g. ano(上に)+dendron(樹木)。藤本で樹上に絡むため。キョウチクト ウ科(701207050)サカキカズラ属。 Antennaria f. <g. antenna(檣(ほばしら=帆柱)の桁(けた)、触角)。果実にある長い冠毛 (かんもう)がある種の昆虫の触角に似ていることから来た名。キク科(701211080)エゾノチチ コグサ属。 Anthoceros f. <g. anthos(花)+ceros(角(つの))。角状の胞子嚢(ほうしのう)が付くか ら。ツノゴケ科(103000010)ツノゴケ属、苔類(たいるい)。 Anthoxanthum n. <g. anthos(花)+xanthos(黄)。イネ科(702007010)ハルガヤ属。 Anthriscus m. <g. ある種のセリ科植物のギリシャ名 anthriskon から来たもの。セリ (701137070)科シャク属。 Anthurium n. <g. anthos(花)+oura(尾)。尾状の花序(かじょ)から。サトイモ科 (702010010)ベニウチワ属。 Antidesma n. <g. anti(対する)+desmos(帯)。トウダイグサ科(701126080)ヤマヒハ ツ属。 Antirrhinum n. <g. anti(似)+rhinos(鼻)。特異な花冠(かかん)の形から。Pliny により 付けられた名前。ゴマノハグサ科(701208140)キンギョソウ属。 Antrophyum n. <g. antron(窪み)+phyo(生長)。窪(くぼ)みに胞子嚢(ほうしのう)が 付くため。シシラン科(205008230)。 Anzia f.<人名 Anzi は恐らく 18 世紀の採集者であろう。ウメノキゴケ科?。 [Ap] 【A】TOP Aphananthe f. <g. aphanes(不顕著)+snthos(花)。花序(かじょ)が目立たぬため。ニ レ科(701107020)ムクノキ属。 Apios f. <g. apios は梨の意。そのやや洋梨状の塊根(かいこん)から来た名。マメ科 (701123180)ホドイモ属。 Apium n. <g. 古語で Celt 語の apon(水)から来た名。水湿地を好むため。セリ科 (701137070)オランダミツバ属。 Apocynum n. <g. apo(離れた)+cyno(犬)。有毒な乳液を出し犬が死ぬため付いたギ リシャ名から。キョウチクトウ科(701207050)バシクルモン属。 Apodicarpum n. <g. a(無)+pos(足)+karpos(果)。分果(ぶんか)に支条がない特徴 から。セリ科(701137070)エキサイゼリ属。 Aptenia f. <g. 翼がないの意。ハマミズナ科(701113070)。 [Aq] 【A】TOP Aquilegia f. <1. aquila(鷲)。曲がった距(きょ)がワシの距(きょ)に似ていることから来て いる。また aqua(水)+legere(集める)、つまり中空の距(きょ)の基に集まる分泌物に原因した 名ともいわれる。キンポウゲ科(701116010)オダマキ属。 [Ar] 【A】TOP Arabidopsis f. <g. Arabis +opsis(外観)。Arabis に似たの意。アブラナ科 (701121030)シロイヌナズナ属。 Arabis f. <1. Linne により命名されたもので Arabia の国名に因んだもの。アブラナ科 (701121030)ヤマハタザオ属。 Arachis f. <g. 最初に曲がった地中結実性の果実を持つクローバーの一種に付けられた 名”arachidno”の短縮形。マメ科(701123180)ナンキンマメ属。 Aralia f. <土名 French-Canada 名の aralie から。Quebec の医者 Sarrasin によって
Tournefort(仏)にもたらされた最初の標本に付いていた名から。ウコギ科(701137060)タラ ノキ属。 Archidium n. <g. arche(昔)。古型のコケであるため。ツチゴケ科(101405000)ツチゴ ケ属、蘚類(せんるい)。 Arcterica f. <g. arktos(北)+属名 Erica。北方に産するエリカの意。ツツジ科 (701202030)コメバツガザクラ属。 Arctium n. <g. arktos(熊)。キク科(701211080)ゴボウ属。 Arctous m. <g. arktos(熊)。クマコケモモの日本名はこの直訳。ツツジ科(701202030) ウラシマツツジ属。 Ardisia f. <g. ardis(鎗(やり)先、矢先)、雄蘂(ゆうずい)の葯(やく)の形が似ている。ヤブ コウジ科(701203020)ヤブコウジ属。 Areca f. <土名 Malay 名(areec)から来た。ヤシ科(702008010)ビンロウジュ属。 Arenaria f. <1. arena(砂)。この属の多くの種が砂地に生えるために付けられた名。ナデ シコ科(701113100)タカネツメクサ属。 Arethusa f. <g. ギリシャ神話の Arethusa の名に因む。黄金の林檎(りんご)を植えていた ペスヘルスの娘の一人。花が美しい上に、地下に一球茎があるのをリンゴに見立てての名であ ろう。ラン科(702014010)。 Argemone f. <g. Pliny により付けられた草の名、それを今の植物に転用。ケシ科 (701121010)アザミゲシ属。 Arisaema n. <g. Arum(植物名)の一種(aris)+haima(血)の意で、葉にある斑点(はん てん)に因んで付けられたもの。サトイモ科(702010010)テンナンショウ属。 Aristolochia f. <g. aristos(最良)+lochia(出産)の意。曲がった花の形が胎内(たいな い)における人間の胎児(たいじ)を連想させ、また基部の膨(ふく)らみが子宮を想わせるので、 出産を助ける力を持つと考えられた。ウマノスズクサ科(701118010)ウマノスズクサ属。 Armeria f. <1. Celt 起源の古語から来たといわれるラテン名。イソマツ科(701204010) ハマカンザシ属。 Armillaria f.<1. armilla(腕環)。傘の柄に鍔(つば)のあるのを例えた。マツタケ科?。 Arnica f. <1. ラテン名で子羊の意。この名の起源は、特定の種に限られているらしい。キク 科(701211080)ウサギギク属。 Arrhenatherum n. <g. arrhen(男性)+ather(芒)。雄花(おばな)には芒(のぎ)が著し いため。イネ科(702007010)オオカニツリ属。 Artemisia f. <g. ギリシャ神話の女神 Artemis(Diana)を記念して付けられたヨモギの古 名。婦人病に効くためという。キク科(701211080)ヨモギ属。 Arthraxon m. <g. arthron(関節)+axon(軸)。関節のある花軸(かじく)に基づく。イネ科 (702007010)。 Arthrothamnus m. <g. arthron(関節)+thamnos(低木、枝)。葉が広い枝状に見え、旧 葉は関節で落ち去るため。コンブ科(761203)ネコアシコンブ属、藻類(そうるい)。 Aruncus m. <1. 古語 aruncus(山羊の鬚(ひげ))の意で、Pliny が付け、後にヨーロッパの この属の研究者等により採用された名。バラ科(701123140)ヤマブキショウマ属。 Arundinaria f. <属名 Arundo(アシ)から来た名。茎がアシの太いのにるため。イネ科 (702007010)アズマザサ属。 Arundinella f. <属名 Arundo の縮小形。イネ科(702007010)トダシバ属。 Arundo f. <1. アシの古代名。イネ科(702007010)ダンチク属。 [As] 【A】TOP Asarum n. <g. ギリシャ古語 asaron に因むが、出所不詳。一説には花が半ば地下に埋も れて咲くことから。a(無)+saroein(装飾)ともいう。また asaron(枝を打たぬ)で根茎(こんけ い)が分岐しないことから来たともいう。ウマノスズクサ科(701118010)カンアオイ属。 Asclepias f. <g. ギリシャの医者 Aesculapius に因んで付けられた名。ガガイモ科 (701207060)トウワタ属。 Asiasarum n. <属名 アジア特産の Asarum の意。ウマノスズクサ科(701118010)。
Asparagus m. <g. ギリシャの古名 asparagos から、甚だしく裂けるという意。葉状枝が細 線状に分枝した状態を表す。ユリ科(702003010)クサスギカズラ属(アスパラガス属)。 Asperella f. <1. asper(ざらつく)から。葉面の性質からか。イネ科(702007010)。 Asperula f. <1. asper(粗面)の縮小形。葉面がざらつくから。アカネ科(701207070)ク ルマバソウ属。 Aspidistra f. <g. aspidion(小楯)+aster(星)。楯(たて)形で放射状に拡がった柱頭 (ちゅうとう)の形から。ユリ科(702003010)ハラン属。 Asplenium n. <g. 脾臓(ひぞう/splen)の病を癒すと考えられるあるシダの名。a は語呂 (ごろ)をよくするための接頭語。チャセンシダ科(205008250)チャセンシダ属。 Aster m. <g. aster(星)。頭状花が放射状をなすことから来ている。キク科(701211080) シオン属。 Astilbe f. <g. a(無)+stilbe(光沢)。原種のインド種の葉がこれと似た Aruncus に比して 艶(つや)のなかったことによる。ユキノシタ科(701123060)チダケサシ属。 Astraceus m.<g. aster (星)。皮殻が星形に割れることから。ツチグリ科?。 Astragalus m. <g. ギリシャの古語で、距骨(きょこつ)の意と同様にマメ科植物の名前にも 用いられた語。マメ科(701123180)ゲンゲ属。 Asyneuma f. <g. a(否定)+syn(共に)+aeuma(属名 Phyteuma の略)。Phyteuma 属 と異なったの意。キキョウ科(701211010)。 [At] 【A】TOP Athyrium n. <g. athyros(入口のない)。胞子嚢(ほうしのう)の生長が、包膜(ほうまく)の 外側の縁にゆっくり押し付けられて出来た形を執るため。一説に athyrein(変わる)、これは嚢堆 (のうたい)の形がいろいろ変わることから付いたともいう。イワデンダ科(205008280)メシダ 属。 Atractylis f. <g. atrakton(紡錘(ぼうすい))の意。硬い総包(そうほう)の形から。キク科 (701211080)。 Atriplex f. <1. 古代ラテン名。アカザ科(701113120)ハマアカザ属。 [Au] 【A】TOP Aucuba f. <jap. アオキバ(日本名の方言)から。ミズキ科(701137040)アオキ属。 Aulacolepis f. <g. aulax(溝)+lepis(鱗片(りんぺん))。包穎(ほうえい)が内折して溝を なすことによる。イネ科(702007010)ヒロハノコヌカグサ属。 Aulacomitrium n. <g. aulax(溝)+mitrion(帽子)。蘚帽(せんぼう)に多数の縦溝のあ ることによる。蘚類(せんるい)。 Auricularia f.<1. auricula(耳朶の縮小形)。体が耳朶(みみたぶ)状で質も似ている。キ クラゲ科キクラゲ属?。 Auriscalpium n.<1. auri(耳)+scalpellum(小さいメス)。体がメス状でしかも先が耳状 であることから。ハリタケ科。 [Av] 【A】TOP Avena f. <1. 古代ラテン名。初めは食物を意味した。イネ科(702007010)。 Avicennia f. <人名 ペルシャの学者といわれる Avicenna(980~1036)に因む。この人 は正しくは今のアラル海に面した 10~11 世紀のホレズム国の文化が栄えたときのアブ・アリ・ イブン・シナと同一人である。クマツヅラ科(701208070)ヒルギダマシ属。 [Az] 【A】TOP Azolla f. <g. 昔から意味不明。アカウキクサ科(205008370)。 Azukia f. <jap. アズキの日本名。マメ科(701123180)アズキ属。
【B】
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[Ba] 【B】TOP Balaneikon n. <属名,1. Balania(属名)+iei(性質がある)。Balania に類する性質のも のの意。ツチトリモチ科(701110010)。 Balania f. <g. balanos(カシの実)から。ツチトリモチ科(701110010)。 Balanophora f. <g. balanos(カシの実)+phoreo(有する)。植物体が団栗(どんぐり) 型をしているため。ツチトリモチ科(701110010)ツチトリモチ属。 Bambusa f. <土名 東インドの土名。イネ科(702007010)ホウライチク属。 Bangia f. <人名 植物学者 Hofman-Bang の名に因む。ウシケノリ科(410401)ウシケノリ 属、藻類(そうるい)。 Barbarea f. <人名 St.Barbara(女聖者の名)に因む。昔は St.Barbara の草といわれ、そ の種子は西欧では St.Barbara の月近く(12 月半)に見られる。アブラナ科(701121030)ヤマ ガラシ属。 Barbella f. <1. barba(髭(ひげ))の縮小形。体が細いから。ハイヒモゴケ科 (101413170)イトゴケ属、蘚類(せんるい)。 Bartramia f. <人名 北米の植物学者 W.Bartram(1739~1823)に因む。蘚類(せんる い)。タマゴケ科(101411130)タマゴケ属。 Basella f. <土名 インドの Malabar 地方での呼び名。ツルムラサキ科(701113090)ツル ムラサキ属。 Bauhinia f. <人名 スウェーデンの J.&C.Bauhin 兄弟の名に因んだもの。葉の先が二つに 割れていることを兄弟に見立てた。マメ科(701123180)ハカマカズラ属。 Bazzania f. <人名 コケの学者 Bazzani に因む。ムチゴケ科(102102070)ムチゴケ属、 苔類(たいるい)。 [Be] 【B】TOP Beckmannia f. <人名 独 Goettingen の教授 Johann Beckmann(1739~1811)に因 む。イネ科(702007010)カズノコグサ属。 Begonia f. <人名 サンドミンゴの総督 Michel Begon(1638~1710)に因む。シュウカイ ドウ科(701134200)シュウカイドウ属。 Belamcanda f. <土名 この種に対するインド Malabar 地方の土名による。アヤメ科 (702003130)ヒオウギ属。 Bellis f. <1. ヒナギク(デージー)のラテン名。bellus は美しいの意。キク科(701211080) ヒナギク属。 Benincasa f. <人名 イタリアの貴族で植物の好きな G.Benincasa(1500~1595)の名 に因む。ウリ科(701135010)トウガン属。 Benzoin n. <ar. ben(香芳)+zoa(滲出物(しんしゅつぶつ))。クスノキ科の植物に対する 古い呼び名で、芳香のある精油を出すため。クスノキ科(701115170)。 Berberis f. <ar. この植物の果実に付いたアラビア名 berberys に由来する。また一説に は葉の形が貝殻(berberi)に似るためともいう。メギ科(701116020)メギ属。 Berchemia f. <人名 多分 18 世紀のオランダの植物学者 Berhout von Berchem の名 に因んだもの。クロウメモドキ科(701131010)クマヤナギ属。 Berchemiella f. <属名 Berchemia の縮小形。クロウメモドキ科(701131010)。 Berteroella f. <人名 イタリアの Carlo Guiseppe Bertero(1789~1813)の名に因ん だ属名 Berteroa の縮小形。アブラナ科(701121030)。 Beta f. <1. ケトル語の bett(赤)の意。根が赤色をしているために付いたラテン名。アカザ 科(701113120)フダンソウ属。 Betula f. <1. 古代ラテン名。カバノキに対するケトル語の呼び名 betu に基づく。カバノキ 科(701106010)カバノキ属。 [Bi] 【B】TOP Bidens f. <1. bi(二)+dens(歯)。果実に歯のような形の刺(とげ)が二本あるため。キク 科(701211080)センダングサ属。 Bilderdykia f. <人名 Bilderdyk に因む。タデ科(701112010)。
Biota f. <g. bios(生命)の意。ヒノキ科(612001030)。 Bistorta f. <1. bis(二重)+tortus(捩(よじ)れ)。二重に捩(ねじ)れたの意。根茎(こんけ い)の形からか。タデ科(701112010)イブキトラノオ属。 [Bl] 【B】TOP Blasia f. <人名 Blas に因む。ウスバゼニゴケ科(102103080)ウスバゼニゴケ属、苔類 (たいるい)。 Blechnum n. <g. ギリシャ名 blachnon から来たもの。シシガシラ科(205008260)ヒ リュウシダ属。 Bletilla f. <属名 Bletia の縮小形(Bletia の名はスペインの薬剤師 L.Blet の名に因む)。 ラン科(702014010)シラン属。 Blyxa f. <g. blyzo は流れる意。流水中に生ずるから。トチカガミ科(702001030)スブタ 属。 [Bo] 【B】TOP Boehmeria f. <人名 ドイツ Wittenberg の教授 Georg Rudolph Boehmer(1723~ 1803)の名に因んだもの。イラクサ科(701107050)カラムシ属。 Boenninghausenia f. <人名 ドイツの Clemens Maria Friedrich Boenninghausen の名に因む。ミカン科(701127010)マツカゼソウ属。 Boletopsis n.<属名 Boletus 属+opsis(似たもの)。ハリタケ科。 Boletus m.<g. bolos(土塊)から。印象の類似からか。一説にケルト土名(bolites、食べら れるキノコ)からともいう。ハリタケ科。 Boniniella f. <地名 Boninia 属の縮小形。Bomunin(無人島)の音便である。チャセンシ ダ科(205008250)。 Boschniakia f. <人名 ロシアの植物学者 A.K.Boschniaki の名に因む。ハマウツボ科 (701208230)オニク属。 Bothriochloa f. <g. bothrion(小穴)+chloa(禾本(かほん))。穎(えい)に一個の凹み がある特徴から。イネ科(702007010)。 Bothriospermum n. <g. bothrion(小穴)+sperma(種子)の意。ムラサキ科 (701208050)ハナイバナ属。 Botrychium n. <g. botrys(葡萄の房)の縮小形。房(ふさ)状をした胞子葉(ほうしよう) の外観による。ハナヤスリ科(205007010)ハナワラビ属。 Botryopleuron n. <g. botrys(総状)+pleron(肋骨(あばらぼね))。花序(かじょ)が茎の 両側に並んで腋生(えきせい)するから。ゴマノハグサ科(701208140)。 Boykinia f. <人名 アメリカ(ジョージア州)の初期の植物学者 Samuel Boykin に献じら れた名。ユキノシタ科(701123060)ヤワタソウ属。 [Br] 【B】TOP Brachycyrtis f. <g. brachys(短)+cyrtis(湾曲)の意。Tricyrtis に似ているため。ユリ科 (701123060)。 Brachyelytrum n. <g. brachys(短)+elytron(外皮)の意でその苞穎(ほうえい)が非常 に短いことから来たもの。イネ科(702007010)コウヤザサ属。 Brachypodium n. <g. brachys(短)+podion(小足)の意。イネ科(702007010)ヤマ カモジグサ属。 Brachythecium n. <g. brachys(短)+theca(箱)。胞子嚢(ほうしのう)が短いため。ア オギヌゴケ科(101415070)アオギヌゴケ属、蘚類(せんるい)。 Brasenia f. <土名 ペルシャ語が語源といわれるが意味は不明。スイレン科 (701116060)ジュンサイ属。 Brassica f. <1. キャベツの古いラテン名。ケルト語でもキャベツのことを bresic と呼んだ。 アブラナ科(701121030)アブラナ属。 Briza f. <g. ライムギのギリシャ名を転用。イネ科(702007010)コバンソウ属。 Brodiaea f. <人名 スコットランドの植物学者 James Brodie の名に因む。ユリ科 (702003010)ハナニラ属。
Bromus m. <g. カラスムギ(燕麦)に対するギリシャ古名で broma(食料)の意から来た。 イネ科(702007010)スズメノチャヒキ属。 Broussonetia f. <人名 フランスのモンペリアの医者で、自然科学者でもある P.M.A. Broussonet(1761~1807)に因んだ名。クワ科(701107040)コウゾ属。 Bruguiera f. <人名 フランスの医者 J.G.Bruguieres(1737~1798)に因む。ヒルギ科 (701136100)オヒルギ属。 Brunfelsia f. <人名 ドイツの本草学者 Otto Brunfels(1489~1504)の名に因んだもの ナス科(701208110)バンマツリ属。 Brylkinia f. <人名 ロシアの Brylkin から来たもの。イネ科(702007010)ホガエリガヤ属。
Bryopsis f. <g. Bryum(コケの属名)+opsis(似)。概形が細かい葉のコケに似るから。ハ ネモ科(1131301)ハネモ属、藻類(そうるい)。 Bryoxiphium n.<g. bryum(コケ)+Xyphium。葉の集まり方が Iris xyphium とよく似て いる。蘚類(せんるい)。 Bryum n. <1. コケの意で、それを限定して使用。ホンマゴケ科(101411010)ハリガネゴ ケ属、蘚類(せんるい)。 [Bu] 【B】TOP Buckleya f. <人名 アメリカの諸学者 Samuel Botsford Buckley(1809~1884)の名に 因んだもの。ビャクダン科(701109050)ツクバネ属。 Buddleia f. <人名 イギリスの植物学者 Adam Buddle(1660~1715)の名に因む。フジ ウツギ科(701208130)。 Bulbophyllum n. <g. bulbos(鱗茎)+phyllon(葉)。鱗茎(りんけい)から葉が出ている から。ラン科(702014010)マメヅタラン属。 Bulbostylis f. <g. bulbos(鱗茎)+stylus(花柱)。花柱の基部が鱗茎(りんけい)条に膨 れて残るから。カヤツリグサ科(702012010)ハタガヤ属。 Bupleurum n. <g. bous(牡牛)+pleuron(肋骨)の意。葉の付き方に対する連想。セリ 科(701137070)ミシマサイコ属。 Burmannia f. <人名 オランダの植物学者 Johannes Burmann(1706~1779)の名に 因む。ヒナノシャクジョウ科(702003150)ヒナノシャクジョウ属。 Buxbaumia f. <人名 コケの研究家 Buxbaum に因む。キセルゴケ科(101402010)キ セルゴケ属、蘚類(せんるい)。 Buxus f. <1. 植物のラテン名。箱(puxas)から来た名で,この植物(ツゲ)の材で小箱など を作るため。ツゲ科(701130110)ツゲ属。
【C】
⇒| Ca | Ce | Ch | Ci | Cl | Cn | Co | Cr | Ct | Cu | Cy | ⇒|A | B |C| D | E | F | E| H | I |J | K| L | M | N |O| P |Q| R | S | T |U| V |W | X | Y | Z|
[Ca] 【C】TOP Cabomba f. <土名 恐らく南米の土名から来た名。スイレン科(701116060)ハゴロモモ 属。 Cacalia f. <g. 意味不祥の古語。キク科(701211080)コウモリソウ属。 Caesalpinia f. <人名. ピサの植物園長を務めた、イタリアの植物学者 Andrea Caesalpino(1519~1603)の名に因む。マメ科(701123180)ジャケツイバラ属。 Caladium n. <g. kaladion(杯)かる。一説に西インドの土名ともいう。サトイモ科 (702010010)ニシキイモ属。 Calamagrostis f. <g. calamos(アシ)+Agrostis(イネ科植物の属名)。イネ科 (702007010)ノガリヤス属。
Calamus m. <g. ギリシャ語の calamos で、アラビア語の kalem から来たもの。アシの意。 外形の類似から。ヤシ科(702008010)トウ属。 Calanthe f. <g. calos(美)+anthos(花)。美しい花を着けるから。ラン科(702014010) エビネ属。 Caldesia f. <人名 イタリアの植物学者 L.Caldesi に因む。オモダカ科(702001010)マ ルバオモダカ属。 Calendula f. <1. calendae は月の第一日に対するローマの呼び名で、転じて「一個月」 を指す。花期が長く1月余にわたるため。キク科(701211080)キンセンカ属。 Calicium n.<g. 小さな杯の意。体の形から付いた。ピンゴケ科。 Callianthemum n. <g. callos(美)+anthemon(花)。キンポウゲ科(701116010)キタ ダケソウ属。 Callicarpa f. <g. callos(美しい)+carpos(果実)。果実が美しく熟すから。クマツヅラ科 (701208070)ムラサキシキブ属。 Callistephus n. <g. callos(美しい)+stephos(冠)。花冠(かかん)が大きくて美しい冠 状をなすから。キク科(701211080)エゾギク属。 Callitriche f. <g. callos(美しい)+thrix(毛)。その繊細な茎の様子から。アワゴケ科 (701208080)アワゴケ属。 Callophyllis m. <g. callos(美しい)+phyllon(葉)。葉状の体が紅色で美しい。ツカサノ リ科(411112)トサカモドキ属、藻類(そうるい)。 Calobryum n.<g. callos(美しい)+bryum(コケ)。それで訳して小野小町(おののこま ち)からコマチゴケ。苔類(たいるい)。 Caltha f. <1. 強い匂いのある黄色い花のラテン名で、語源 calathos(杯)の意味から考え ると、多分 calendula を指した名から転じたものであろう。キンポウゲ科(701116010)リュウキ ンカ属。 Calvatia f.<g. calvus(禿頭)。菌体を禿頭(はげあたま)にたとえた。ホコリタケ科。 Calycanthus m. <g. calyx(萼)+anthos(花)。花被(かひ)は萼片(がくへん)と花弁(か べん)が同形で、一見全部萼片(がくへん)からなっているように見えるため。ロウバイ科 (701115150)クロバナロウバイ属。 Calypso f. <g. ギリシャ神話の女神の名。ラン科(702014010)ホテイラン属。 Calyptrostigma f. <g. calyptra(帽子)+stigma(柱頭)。雌蘂(しずい)の柱頭(ちゅうと う)が大きく、花柱(かちゅう)に対して帽子状を呈するため。スイカズラ科(701210010)。 Calystegia f. <g. calyx(萼)+stege(蓋)。2枚の大きな包葉が萼(がく)を覆っている。ヒ ルガオ科(701208030)ヒルガオ属。 Camellia f. <g. 17 世紀のチェコスロバキアの宣教師 G.J.Kamell の名に因む。彼はマニ ラに住み、また東亜の植物を採集している。ツバキ科(701119110)ツバキ属。 Campanula f. <1. campana(鐘)の縮小形で小さな鐘。花冠(かかん)の形から来たもの キキョウ科(701211010)ホタルブクロ属。 Campanumaea f. <1. campana(鐘)から出た名。花形に基づく。キキョウ科 (701211010)。 Campsis f. <g. campsis(湾曲)。雄蘂(ゆうずい)が弓形をしているから。ノウゼンカズラ科 (701208160)ノウゼンカズラ属。 Camptosorus m. <g. camptos(曲がった)+soros(子嚢堆(しのうたい))。曲線状で大 小様々の子嚢(しのう)群を付ける。ウラボシ科(205008330)。 Campylaephora f. <g. campylos(湾曲)+phora(持つ)。枝の先が鈎(かぎ)状に曲が るから。イギス科(411501)エゴノリ属、藻類(そうるい)。 Canarium n. <土名 カンラン(橄欖(かんらん))のマレー語 canari から来た語。カンラン科 (701127050) カンラン属。 Canavalia n. <土名 ナタマメに対するインドのマラバール方言 canavali に基づく。マメ科 (701123180)ナタマメ属。 Canna f. <g. ケルト語でアシ(芦)を指す語 can が転じてこの属の名に使われた。カンナ
科(702013030)ダンドク属。 Cannabis f. <g. アサ(麻)に対するペルシャ名 kanb から出たギリシャ古名。クワ科 (701107040)アサ属。 Capsella f. <1. capsa(箱)の縮小形。小箱、小嚢(しょうのう)。果実の形(莢形(さやが た)で中に多数の小種子を容れる)から来た。アブラナ科(701121030)ナズナ属。 Capsicum n. <g. capsa(袋)。トウガラシ(ピーマン)の袋状の果実を指した名。ナス科 (701208110)トウガラシ属。 Caragana f. <土名 蒙古語 caragon に基づく。マメ科(701123180)ムレスズメ属。 Cardamine f. <g. 食用に使われるタガラシの一種のギリシャ名 kardamon から。アブラナ 科(701121030)タネツケバナ属。 Cardiandra f. <g. cardia(心臓)+andron(雄蘂)。心臓形の雄蘂(ゆうずい)の意。ユキ ノシタ科(701123060)クサアジサイ属。 Cardiocrinum n. <g. cardia(心臓)+crinon(ユリ)。花はユリに似るが葉は特徴ある心 臓形をなす。ユリ科(702003010)ウバユリ属。 Cardiospermum n. <g. cardia(心臓)+sperma(種子)。黒色球形の種子に白いハート 形の紋(もん)があるため。ムクロジ科(701128050)フウセンカヅラ属。 Carduus m. <1. ラテン古名。ラシャカキグサなどに付いた名の転用。刺(とげ)のある点が 似ているため。キク科(701211080)ヒレアザミ属。 Carex f. <g,1. 恐らく Cladium mariscus(ヒトモトススキの近似種)の古代ラテン名。又は その鋭い葉に起因したギリシャ語の keirein(切る)を語源とする説もあり 、shear-grass の英名 あり。カヤツリグサ科(702012010)スゲ属。 Carpesium n. <g. carpesion(麦藁)に基づく。頭状花(とうじょうか)を囲む総苞(そうほ う)片が乾燥して艶(つや)があり、麦藁(そば)に似るためか。キク科(701211080) ヤブタバコ 属。 Carpinus f. <1. Carpinus Betulus の古代ラテン名。語源はケルト語の car(木)+pin (頭)からともいう。カバノキ科(701106010)クマシデ属。 Carpopeltis n. <g. carpos(果実)+pelte(楯)。ムカデノリ科(411110)チャボキントキ 属、藻類(そうるい)。 Carthamus m. <ar. quartom(染める)から来た。ベニバナ(C.tinctorius)の花から紅 (べに)を採るため。キク科(701211080)。 Carum n. <1. caraway の古代のラテン名 careum の変形。その語源は caron(頭)と されるが理由は不祥。この植物が初めて発見され た現在のトルコ、小アジア半島西岸南部のカ リア地方から。セリ科(701137070)。 Caryopteris f. <g. karyon(クルミ)+pteryx(翼)・果実は多少の翼のある小堅果(しょう けんか)の四分果となるため。クマツヅラ科(701208070)カリガネソウ属。 Cassia f. <g. 香料植物桂皮(Cinnamomum Cassia)に付けられた古代名。ヘブライ語の gasta(皮を剥く)の語源。後にマメ科の属名に転用。マメ科(701123180)カワラケツメイ属。 Cassiope f. <g. ギリシャ神話の女神 Andromeda の母親 Cassiope から来た。ツツジ科 (70120203)イワヒゲ属。 Cassytha f. <g. ネナシカズラ(Cuscuta)のギリシャ名 Kassytha から転用された。この属 も蔓(つる)性の寄生植物で外形が似るため。クスノキ科(701115170)スナヅル属。 Castanea f. <1. ギリシャ語の castana(栗)から来た古代ラテン名。ブナ科 (701106020)クリ属。 Castanopsis f. <属名 Castanea(クリ)+opsis(似る)。即ち Castanea(栗)に似たもの。 ブナ科(701106020)シイノキ属。 Casuarina f. <1. Casuarius(ヒクイドリ)から付けられた名。枝葉の色感と鳥の羽の色と が似ているためか。モクマオウ科(701101010)モクマオウ属。 Catalpa f. <土名 この属のアメリカキササゲに対する北米(ノースカロライナ州)での土名。 ノウゼンカズラ科(701208160)キササゲ属。 Catathelasma f.<g. Cata(下がる)+thele(乳頭、疣(いぼ))。マツタケ科。
Catharinaea f.<人名 Catharin に因む。蘚類(せんるい)。 Cattleya f. <人名 イギリスの園芸家で洋ランの収集家 William Cattley を記念した。ラン 科(702014010)カトレア属。 Caucalis f. <g. セリ科の Tordylium apulum のギリシャ名の転用。セリ科 (701137070)。 Caulerpa f. <g. caulos(茎)+erpo(地を這う)。海藻だが茎のような部分が岩の上を長く 這(は)い廻(まわ)るため。イワズタ科(1131101)ヒメイワズタ属、藻類(そうるい)。 Caulophyllum n. <g. caulos(茎)+phyllon(葉)から成る語で、茎が大きく拡がる葉の 柄のように見えるため。メギ科(701116020)ハイヨウボタン属。 Cavicularia f.<g. cavicule(孔)の縮小形。体の先に半月形の孔があるから。苔類(たい るい)。 Cayratia f. <土名 C.geniculata をアンナンで cayrat と呼ぶことから。ブドウ科 (701131020)ヤブガラシ属。 [Ce] 【C】TOP Cedrela f. <g. Cedrus の縮小形。枝が匂うことはそれと似ているから。センダン科 (701127060)チャンチン属。 Cedrus f. <g. アラビア語の kedron(力)から出た香りの良い材の木のギリシャ名 cedros に因む。マツ科(612001040)ヒマラヤスギ属。 Celastrus m. <g. ある種の常緑樹(恐らくセイヨウキヅタ)に付けられた古代ギリシャ名 Celastros から転じた。celas は晩秋を意味するという。ニシキギ科(701130060)ツルウメモド キ属。 Celosia f. <g. ギリシャ名 keleos(燃やした)から来た名で、ケイトウの花の焼けたように赤 く乾燥した様子を表す。ヒユ科(701113130)ケイトウ属。 Celtis f. <1. ギリシャ時代にホメロスなどが lotus と呼んで称えた甘い果実(食べると夢心 地になるという)に Pliny が想像で付けた属名だが、後に矢張り甘い実のこの属の名に転用。ニ レ科(701107020)エノキ属。 Centaurea f. <1. 古代ギリシャの植物名 centaurie から来たもので、Centaur(ギリシャ 神話に出てくる半人半馬の怪物)として詩的に扱われているが、正確な語源は分からない。キク 科(701211080)ヤグルマギク属。 Centella f. <1. centum(百の,非常に多い)の縮小形。茎を取り囲んでいる沢山の貨幣 状の葉に因んだもの。セリ科(701137070)ツボクサ属。 Centipeda f. <1. centum(百)+pes(足)。地を這(は)っているムカデ状の葉状に基づく キク科(701211080)。 Centranthera f. <g. centron(距)+anthera(葯)。距(きょ)のある葯(やく)の意。ゴマノ ハグサ科(701208140)。 Centranthus m. <g. centron(距)+anthos(花)。筒形の花冠(かかん)の基部に長い 距(きょ)がある。オミナエシ科(701210030)ベニカノコソウ属。 Cephalanthera f. <g. cephalos(頭)+anthera(葯)。蘂柱(ずいちゅう)の頭部にある大 きな葯(やく)の形から。ラン科(702014010)キンラン属。 Cephalotaxus f. <g. cephalos(頭)+Taxus(属名)。花が頭状に集まった Taxus 属の 意。イヌガヤ科(612001020)イヌガヤ属。 Ceramium n. <g. ceramion(壷)又は ceras(角)。枝が角(つの)状に尖るからか。イギス 科(411501)イギス属、藻類(そうるい)。 Cerastium n. <g. cerastes(角状の)。細長くしばしば曲がった朔(草冠+朔)果(さくか) の形から。ナデシコ科(701113100)ミミナグサ属。 Ceratodon m. <g. ceras(角)+odon(歯)。キンシゴケ科(101406010)ヤノウエノアカ ゴケ属、蘚類(せんるい)。 Ceratophyllum n. <g. ceras(角)+phyllon(葉)。角(つの)状に割れた葉の意。マツモ 科(701116070)マツモ属。 Ceratopteris f. <g. ceras(角)+pteris(シダ)。胞子葉(ほうしよう)は羽状(うじょう)に
分裂するが各裂片が角のような形をするため。ホウライシダ科(205008220)ミズワラビ属。 Cercidiphyllum n. <属名 Cercis(マメ科のハナズオウ属)+phyllon(葉)。葉形がハナ ズオウのそれと似ているため。カツラ科(701115220)カツラ属。 Cercis f. <g. ハナズオウ属の一種の古代名。莢(さや)の形が小刀の鞘(cercis)に似るた めという。マメ科(701123180)ハナズオウ属。 Cetraris f.<1. cetra(小楯)。盤果(ばんか)の形から。ウメノキゴケ科。 [Ch] 【C】TOP Chaenomeles f. <g. chaino(開ける)+melon(リンゴ)。裂けたリンゴの意で、熟した果 実に裂け目が出来るため。バラ科(701123140)。 Chaerophyllum n. <g. chairo(喜ぶ)+phyllon(葉)。葉が快い芳香を持つためという。 セリ科(701137070) ボケ属。 Chamaecyparis f. <g. chamai(小さい)+cyparissos(イトスギ)の意。イトスギに比べ果 実が小さいから。ヒノキ科(612001030)ヒノキ属。 Chamaele f. <g. chamai(矮小)。セリ科(701137070)。 Chamaenerion n. <g. chamai(矮小)+nerion(キョウチクトウ)。花はキョウチクトウに似 るが体が小形であるため。アカバナ科(701136120)ヤナギラン属。 Chamaepericlymenum n. <g. chamai(小さい)+属名(Periclymenum)。ミズキ科 (701137040)ゴゼンタチバナ属。 Chamaesyce f. <g. chamai(矮小)+syke(イチジク)。果実の形から来た名。トウダイグ サ科(701126080)。 Chara f.<g. 喜ぶ。シャジクモ科。 Cheilanthes f. <g. cheilos(緑)+anthos(花)。胞子嚢(ほうしのう)が葉の縁に並ぶた め。ホウライシダ科(205008220)。 Cheiranthus m. <g. cheiri 又は kairi(アラビア語でよく匂う植物)+anthos(花)の意。 花に強い芳香があるため。アブラナ科(701121030)ニオイアラセイトウ属。 Cheiropleuria f. <g. cheiros(手)+pleura(肋(ろく)脈)。葉脈が手の血管ように隆起し ているため。スジヒトツバ科(205008320)スジヒトツバ属。 Chelidonium n. <g. ギリシャ名の chelidon(ツバメ)から来た。母ツバメがこの植物のサ フラン色の汁で雛(ひな)鳥の眼を洗い、視力を強めるといわれ、Aristoteles の命名とされる。ケ シ科(701121010)クサノオウ属。 Chelonopsis f. <g. Chelone(属名)+opsis(似た)。Chelone はゴマノハグサ科の属名 で,ギリシャ語の chelone(亀)から来た名。恐らく花冠(かかん)の形状が亀の首に似ているた めか。シソ科(701208090)ジャコウソウ属。 Chenopodium n. <g. chen(鵞鳥(がちょう))+podion(小さい足)。アカザの葉形を例え た。アカザ科(701113120)アカザ属。 Chimaphila f. <g. cheima(冬)+philein(好む)。冬を好む意で、その一般名の一つ wintergreen の名に因んだもの。イチヤクソウ科(701202020)ウメガサソウ属。 Chimonanthus m. <g. cheimon(冬)+anthos(花)。冬(1~2月)に開花するため。ロウ バイ科(701115150)ロウバイ属。 Chimonobambusa f. <g. cheimon(冬)+Bambusa(属名)。秋に筍(たけのこ)が出て 冬の間に伸びる。カンチクの名を直訳した名。イネ科(702007010)カンチク属。 Chiogenes f. <g. chion(雪)+gennao(産する)。果実が雪白色であるため。ツツジ科 (701202030)ハリガネカズラ属。 Chionanthus m. <g. chion(雪)+anthos(花)。樹上の白い花の塊を雪にたとえたもの。 モクセイ科(701206010)ヒトツバタゴ属。 Chionographis f. <g. chion(雪)+graphe(筆)。多数の小白花を着けた花穂(かすい) を筆にたとえたもの。ユリ科(702003010)シライトソウ属。 Chirita f. <土名 インド名。イワタバコ科(701208210)。 Chloranthus m. <g. chloros(黄緑)+anthos(花)。センリョウ科(701117030)セン リョウ属。
Chlorophytum n. <g. chloros(黄緑)+phyton(植物)の意。ユリ科(702003010)オリ ヅルラン属。 Chondradenia f. <g. condros(軟骨)+adenia(腺(せん))の意。ラン科 (702014010)。 Chondria f. <g. chondros(軟骨)。体が軟骨質のため。コノハノリ科(411503)ヤナギノ リ属、藻類(そうるい)。 Chondrococcus m. <g. chondros(軟骨)+coccos(小粒)。ナミノハナ科(411119)、 藻類(そうるい)。 Chondrus m. <g. chondros(軟骨)。体が軟骨質であるため。スギノリ科(411108)ツノ マタ属、藻類(そうるい)。 Chorda n. <1. chorda(紐)。体の形状から。ツルモ科(761202)ツルモ属、藻類(そうる い)。 Chosenia f. <地名 Chosen(朝鮮)。初めこの属(ケショウヤナギ)は朝鮮の特産とされた ため。後に本州中部でも発見された。ヤナギ科(701105010)ケショウヤナギ属。 Chrysanthemum n. <g. 古代ギリシャ名 chrysanthemon から来た名前で、その語源は chrysos(黄金色)+anthemon(花)。キク科(701211080)キク属。 Chrysosplenium n. <g. chrysos(金の)+spleen(脾臓(ひぞう))。恐らく花の色と属中 に薬効のある種を含むことによるものと思われる。ユキノシタ科(701123060)ネコノメソウ属。 [Ci] 【C】TOP Cichorium n. <g. ある植物のアラビア名 kio(行く)+chorion(畑)から変化した名。キク 科(701211080)キクヂシャ属。 Cicuta f. <1. ドクゼリの古代ラテン名で、茎の節間が中空(cyein)なことによるという。セ リ科(701137070)ドクゼリ属。 Cimicifuga f. <1. cimix(ナンキンムシ)+fugere(逃げる)。悪臭が甚だしく南京虫(なん きんむし)も逃げるという意味。キンポウゲ科(701116010)サラシナショウマ属。 Cinna f. <g. Dioscorides が使った一種のイネ科植物の名前で、管を意味する。イネ科 (702007010)フサガヤ属。 Cinnamomum n. <g. 桂皮(けいひ)のギリシャ名。cinein(巻く)+amomos(申し分な い)と考えられ、巻曲(けんきょく)する皮の形と芳香を称えた名。クスノキ科(701115170)クス ノキ属。 Circaea f. <1. 呪(なじな)いに使われたある植物の名で、Circe(オデッセーの友人を酒で 獣にした魔女)に因んで Dioscorides が付けた。その後粘着性の果実以外にはあまり特徴のな い現在の属に移されたもの。アカバナ科(701136120)ミズタマソウ属。 Cirrhopetalum n. <g. cirrhus(巻き髭(ひげ))+petalon(花弁)。動きやすい唇弁(しん べん)が巻いているから。ラン科(702014010)。 Cirsium n. <g. ギリシャでの古名 cirsion から。静脈腫(じょうみゃくしゅ/cirsos)に対して Carduus pycnocephalus が優れた薬効を持ったためその名となり、後にアザミに概形が似る ために転用された。キク科(701211080)アザミ属。 Citrullus m. <属名 Citrus(ミカン)の縮小形。この属の植物にレモン色の果実を着けるも のがあるため。ウリ科(701135010)スイカ属。 Citrus f. <1. ギリシャ名 kitron(箱)。朔(草冠+朔)から来たラテン語で、レモンの木に対 する古い呼び名。ミカン科(701127010)ミカン属。 [Cl] 【C】TOP Cladium n. <g. cladion(小枝)。基準種の集散花序(しゅうさんかじょ)が繰り返し枝分か れすることから。カヤツリグサ科(702012010)。 Cladonia f. <g. clados(枝)。樹木状地衣で枝分かれするところから来た名。ハナゴケ科 (102102200)ハナゴケ属、苔類(たいるい)。 Cladophora f. <g. clados(枝)+phora(有する)。一列の細胞で出来た小枝を多数輪生 する形状に基づいた名。シオグサ科(1130802)シオグサ属、藻類(そうるい)。 Cladrastis f. <g. clados(枝)+thraustos(脆い)、枝が脆(もろ)いため。マメ科
(701123180)フジキ属。 Clathrus m.<1. clathra(格子)。菌体が多角形の格子状の網目を作って球形になる。カ ゴタケ科。 Clavaria f.<1. clava(棍棒)。菌体が棍棒(こんぼう)状をなす種類があるため。ホウキタケ 科。 Clavicorona f.<1. clava(棍棒)+corona(冠)。菌体が細かく樹枝状に割れ、各々の枝 端には棍棒(こんぼう)の突起が冠状に集まる。ホウキタケ科。 Clematis f. <g. Dioscorides が付けた、長い柔らかい枝を持ったよじ登り植物の名で、 clema(若枝)の縮小形。キンポウゲ科(701116010)センニンソウ属。 Cleome f. <g. 最初辛子(からし)様の植物に付けられた出所不明の名。フウチョウソウ科 (701121020)セイヨウフウチョウソウ属。 Clerodendron n. <g. cleros(運命)+dendron(樹木)。初めセイロン島の二種類が注 目され、それを arbor fortunata(幸運の木)及び arbor infortunata(不運の木)と呼んだこと から付いた。クマツヅラ科(701208070)クサギ属。 Clethra f. <g. 初めハンノキ属の古代ギリシャ名であったが、葉形が似ているために当ては めたもの。リョウブ科(701202010)リョウブ属。 Cleyera f. <人名 17 世紀のオランダの船医で、アジアの薬草の研究家でもあった A.Cleyer の名に因んだもの。ツバキ科(701119110)。 Climacium n. <g. klimax(階段)。内縁歯に孔が沢山一列に並び階段様に見えるから。コ ウヤノマンネングサ科(101413050)コウヤノマンネングサ属。 Clinopodium n. <g. cline(床、斜)+podion(小足)。シソ科(701208090)トウバナ属。 Clintonia f. <人名 ニューヨーク知事を数回務めたアメリカの政治家 De Witt Clinton(1769~1828)に捧げられた名。ユリ科(702003010)ツバメオモト属。 [Cn] 【C】TOP Cnidium n. <g. cnide(イラクサ)から。セリ科(701137070)。 [Co] 【C】TOP Cobresia f. <人名 ドイツの採集家 Cobres(1747~1823)の名に因んだもの。カヤツリ グサ科(702012010)。 Cocculus m. <g. coccus(液果)の縮小形。小さな液果(えきか)を着けるため。ツヅラフ ジ科(701116050)アオツヅラフジ属。 Cocos f. <port.ポルトガル語の coco(サル)を意味する語。果実の核に3箇の窪み(発芽 孔)があって猿の顔に似ているため。ヤシ科(702008010)ココヤシ属。 Codium n. <g. codion(絨毛(じゅうもう)の如き皮)から来た。又は codeia(頭)が語源と もいう。先端は頭の形をなす。ミル科(1131201)ミル属、藻類(そうるい)。 Codonopsis f. <g. codon(鐘)+opsis(似)。釣鐘(つりがね)状の花の形から来たもの。 キキョウ科(701211010)ツルニンジン属。 Coelarathrum n. <g. coelos(中空)+arthron(関節)。円柱形で中空の植物体が所々で 著しく括(くび)れて関節状をなすため。マサゴシバリ科(411402)フクロツナギ属、藻類(そうる い)。 Coeloglossum n. <g. coelos(空洞)+glossa(舌)。唇弁(しんべん)の基部に凹みがあ るため。ラン科(702014010)アオチドリ属。 Coelopleurum n. <g. coelos(腹)+pleuron(肋脈(ろくみゃく))。果実の形から。セリ科 (701137070)エゾノシシウド属。 Coix f. <g. 古いギリシャ名。coix(シュロ)から来た名。イネ科(702007010)ジャズダマ属
Colchicum n. <地名 黒海沿岸の地名(Colchis)から採ったもので、その地方に自生する ユリ科(702003010)イヌサフラン属。 Coleus m. <g. coleos(鞘)。唇弁(しんべん)が鞘(さや)状になるため。シソ科 (701208090)サヤバナ属。 Collybia f.<g. kollybos(小貨幣)。傘の小さいことから。マツタケ科。
Colocasia f. <g. ギリシャの古名 colocasion から来た名。語源は colon(食物)+ casein(装飾)で飾りにも食用にもするという意。ただしこのギリシャ名は本来はハスに付けられ た名。サトイモ科(702010010)サトイモ属。 Cololejeunea f. <g. colo(短縮)+Lejeunea(属名)。クサリゴケ科(102102370)ヒメ クサリゴケ属、苔類(たいるい)。 Colpomenia f. <g. colpos(襞(ひだ)、皺(しわ))+hymen(膜)。植物体は袋状で薄い膜 でで出来ており、破れやすく皺(しわ)が寄るため。カヤモノリ科(760802)フクロノリ属、藻類(そ うるい)。 Columella f. <1. columella は小さい柱。若い果実に花柱(かちゅう)の残る形からか。一 説に1世紀のローマの著述家 Columella の名からともいう。ブドウ科(701131020)。 Colysis f. < (語源不明) ウラボシ科(205008330)イワヒトデ属。 Comanthosphace f. <g. come(毛)+anthos(花)+sphace(サルビア)。サルビアに似 た花で包葉(ほうよう)に毛があるため。シソ科(701208090)テンニンソウ属。 Comarum n. <g. komaron(Arbutus unedo)から来た名。それに果実の集まりが似てい るから。バラ科(701123140)。 Commelina 17 世紀にオランダに Commelin という名の同姓の植物学者が居て、三名中、 Jan 及び Kasper は著名だが残る一人は業績を挙げなかった。この花の花弁(かべん)の内、二 枚は顕著だが一枚は不明瞭なのをそれにたとえて Linne が名付けたという。ツユクサ科 (702006010)ツユクサ属。 Conandron n. <g. conos(円錐形の)+andros(雄蘂)。雄蘂(ゆうずい)が集まって円錐 形をなすため。イワタバコ科(701208210)イワタバコ属。 Coniogramme f. <g. gramme(粉末)+conia(線紋)。線状に生じる嚢堆(のうたい)に 包膜(ほうまく)がなく、一見粉状であるため。ホウライシダ科(205008220)。 Conioselinum n. <属名 二つの属名 Conium と Selinum の組合わさった名。これらの 属に似ていることから付けられたもの。セリ科(701137070)ミヤマセンキュウ属。 Conocephalum n. <g. conos(円錐形)+cephale(頭)。雌株(しかぶ)に生ずる雌器托 (しきたく)が円錐形をなしているため。ジャゴケ科(102203050)ジャゴケ属、苔類(たいるい)。 Convallaria f. <1. convallis(谷)+leirion(ユリ)。谷間のユリの意。英語の”lilies of the valley”と同じ。ユリ科(702003010)スズラン属。 Convolvulus m. <1. convolvere(巻き付く)。この属の大部分が蔓(つる)性の種である ため。ヒルガオ科(701208030)。 Conyza n. <g. 古い植物名。疥癬(かいせん)から来たともいう。キク科(701211080)イ ズハハコ属。 Coprinus m.<g. copros(糞)。獣糞上に生えるから。マツタケ科。 Coptis f. <g. coptein(切る)から転じた語。分裂した葉を表すものか。キンポウゲ科 (701116010)オウレン属。 Corchoropsis f. <属名 同じ科の属名 Corchorus +opsis(似)。葉状が似ているため。シ ナノキ科(701132030)。 Corchorus m. <g. cores(下だす)+core(瞳孔)の意。シナノキ科(701132030)。 Cordyceps m.<g. cordy(棍棒)+cephalos(頭)。菌体の形から。ニクザキン科。 Coreopsis f. <g. coris(南京虫)+opsis(似)。痩果(そうか)の形が南京虫(なんきんむ し)に似たの意。キク科(701211080)ハルシャギク属。 Coriandrum n.<g. 古代名。語源は coris(南京虫)+annon(アニスの実)で何れも果実 の持つ異臭による。セリ科 (701137070)コエンドロ属。 Coriaria f. <1. ラテン名。corium(鞣皮(なめしがわ))から出た名。葉にタンニンを含み皮 のなめしに使ったためという。ドクウツギ科 (701128010)ドクウツギ属。 Cornopteris f. <1,g. cornu(ラテン名、角)+pteris(ギリシャ名、シダ)から成る合成語。 葉の中軸上羽片(うへん)の付け根に小さい角状突起が数個ずつあるため。イワデンダ科 (205008300)。 Cornus f. <1. cornu(角)に由来する語。材質の堅いのを意味する。ヨーロッパ種の
C.sanguinea は古くから屠殺人の剣材として用いられ、イギリスでは skewerwood(剣の木の 意)及び古典英語 dagge(短剣、鋭く尖った物)の意から来た dagwood の名がある。ミズキ科 (701137040)ミズキ属。 Cortinellus m.<1. cortina(クモの網の膜)。傘の柄に蜘蛛(くも)の巣状の附属物が付く から。一説に cortina はアポロの神殿にある三足の鼎(かなえ)。マツタケ科。 Cortusa f. <人名 イタリアの本草学者 J.A.Cortusi(1513~1553)の名に因む。サクラソ ウ科(701203030)サクラソウモドキ属。 Corydalis f. <g. Korydallis(雲雀(ヒバリ))。長い距(きょ)を持った花の形からの連想。ケ シ科(701121010)キケマン属。 Corylopsis f. <属名 Corylus +opsis(ギリシャ語で”似た”)。葉形の類似から。マンサク 科(701123020)トサミズキ属。 Corylus f. <1. 古名で恐らくギリシャ語の corys(兜(かぶと))から来た名。小総包(しょうそ うほう)の形によるものだろう。カバノキ科(701106010)ハシバミ属。 Cosmos m. <g. cosmos(飾り)の意。キク科(701211080)コスモス属。 Costaria f. <1. costa(中脈)。葉面に太い線条が目立つから。コンブ科(761203)スジメ 属、藻類(そうるい)。 Cotyledon f. <g. Cotyledon umbilicus(今は Umbilicus pandulinus という)のギリ シャ名。kotyle(臍(へそ))は葉が多数集まった中央が凹むから。ベンケイソウ科 (701123040)。 [Cr] 【C】TOP Crataegus f. <g. ギリシャ名 kratos(力)+agein(持つ)。材が堅いためとされている。バ ラ科 (701123140)サンザシ属。 Crataeva f. <人名 ギリシャの著述家 Krataevas の名に因む。フウチョウソウ科 (701121020)ギョボク属。 Craterellus m.<g. crater(椀、容器)の縮小形。菌体の形から。イボタケ科。 Cremastra f. <g. kremannymi(懸垂する)+astron(星)。星形の花が下向きに咲くため。 ラン科(702014010)サイハイラン属。 Crepidiastrixeris f. <属名 ワダン(Crepidiastrum)とヤクシソウ(Paraixeris)との天然 雑種とされるため、両者の属名を繋(つな)いだもの。キク科(701211080)。 Crepidiastrum n. <属名 Crepis(キク科の一属名)+astrum(似)。Crepis に似たの意。 キク科(701211080)アゼトウナ属。 Crepidomanes n. <g.+属名 crepis(靴)+Trichomanes(属名)の略。コケシノブ科 (205008120)アオホラゴケ属。 Crepis f. <g. ギリシャ古名。crepis(長靴)の語に由来するもの。キク科(701211080)フ タマタタンポポ属。 Crinum n. <g. crinon(ユリ)。花の外形がユリによく似ているから。ヒガンバナ科 (702003070)ハマオモト属。 Crocosmia f. <g. crokos(サフラン)+osme(匂い)。サフランの香りの意。アヤメ科 (702003130)トリトニア属。 Crocus m. <g. crokos(サフラン)又は croke(糸)から。雌蘂(しずい)が糸状をなすため。 アヤメ科(702003130)サフラン属。 Croomia f. <人名 北アメリカの植物学者 H.B.Croom(1799~1837)の名に因む。ビャ クブ科(702003030)。ナベワリ属。 Crotalaria f. <g. crotalon(玩具のガラガラ)。莢(さや)の中でばらばらの種子がガラガラ 鳴るためたとたもの。マメ科(701123180)タヌキマメ属。 Croton m. <g. この科の”トウゴマ”のギリシャ名。croton(ダニ)に由来する語で、種子の 形がダニに似ていることによる。トウダイグサ科(701126080)ハズ属。 Cryphaea f. <g. cryphio(隠れる)。胞子嚢(ほうしのう)が葉に隠れているため。イトヒバ ゴケ科(101413080)イトヒバゴケ属。蘚類(せんるい)。 Crypsinus m. <g.+1. cryphi(隠れる)+sinuo(湾曲)の合成語か。ウラボシ科
(205008330)ミツデウラボシ属。 Cryptocarya crypto (隠れた)+carya(実)。 クスノキ科(701115170)シナクスモドキ属 Cryptogramma f. <g. cryptos(隠れた)+gramme(線)の意で、胞子嚢(ほうしのう)が 最初、反り返った葉縁(ようえん)に隠れたいることから来た。ホウライシダ科(205008220)リシ リシノブ属。 Cryptomeria f. <g. cryptos(隠れた)+meris(部分)よりなる合成語。しかし意味は不明。 スギ科(612001090)スギ属。 Cryptoporus m.<g. cryptos(隠れる)+horos(孔)。管孔面が外から見えないため。サ ルノコシカケ科。 Cryptotaenia f. <g. cryptos(隠れた)+tainia(紐(ひも))。油管が隠れていることから。セ リ科(701137070)ミツバ属。 Cryptotaeniosis f. <属名 Cryptotaenia(属名)+opsis(ギリシャ語で”似た”)。セリ科 (701137070)。 [Ct] 【C】TOP Ctenitis f. <g. cteno(櫛(くし))。葉の形態から。オシダ科(205008280)。 [Cu] 【C】TOP Cucubalus m. <1. ラテン名 cocobolus(cakos 悪+bolos 投)に由来する。ナデシコ科 (701113100)サツマシダ属。 Cucumis f. <1. ラテン名でウリの意。語源は cucuma(壷形の容器)で果実の形の連想か あるいは実際に果実をくり貫いて容器としたため。ウリ科(701135010)キュウリ属。 Cucurbita f. <1. ヒョウタンに対する古代ラテン名の転用。cucumis(ウリ)+orbis(円形) から成る。ウリ科(701135010)カボチャ属。 Cudonia f.<1. cudo(皮製ヘルメッ ト)。子実体(しじつたい)の頭部の形が似るため。テ ングノメシガイ科。 Cudrania f. <g. ギリシャ名 cudros(光栄ある)から。一説にマレー土名 cudrang から。ク ワ科(701107040)ハリグワ属。 Cunninghamia f. <人名 支那(アモイ)に住んだ英人の医者で植物採集家でもあった J.Cunningham(1791~1839)の名に因んだもの。スギ科(612001090)コウヨウザン属。 Curculigo f. <1. curculio(コクゾウムシ)に由来する名。キンバイザサ科(702003080) キンバイザサ属。 Curcuma f. <ar. kurkum(黄色)から来たアラビア名。根茎(こんけい)から黄色の色素 (カレー粉の色素)を得るため。ショウガ科(702013020)ウコン属。 Currania f. <人名 採集家 Curran に因む。ウラボシ科(205008330)。 Cuscuta f. <g. kassyein(絡み付く、巻き込まれる)から来た名といい、またアラビア起源の 語であるともいう。ヒルガオ科(701208030)ネオシカズラ属。 Cutleria f. <人名 Sidmouth に住んだ Cutler 女史の名に因る。ムチモ科(760901)ムチ モ属、藻類(そうるい)。 [Cy] 【C】TOP Cyathea f. <g. cyathos(杯)。胞子嚢(ほうしのう)の包膜(ほうまく)が杯状をしているた め。ヘゴ科(205008160)ヘゴ属。 Cyathus m.<g. cyathos(杯)。菌体が杯状をなすところから来た名。チャダイゴケ科。 Cycas f. <g. ソテツのギリシャ名 cykas から。ソテツ科(611001010)ソテツ属。 Cyclamen n. <g. cyklos(円)に由来。球形に近い塊根(かいこん)から付いた名。サクラソ ウ科(701203030)シクラメン属。 Cyclophorus m. <g. cyklos(円)+phoreo(有する)。嚢堆(のうたい)が多数円形をなし て葉裏に付くため。ウラボシ科(205008330)。 Cyclosorus m. <g. cyklos(円)+sorus(包膜)。円形の包膜に包まれた嚢堆(のうたい) を持つため。ヒメシダ科(205008290)シダ属。 Cydonia f. <地名 地中海クレタ島の Cydon 市の名に因む。バラ科(701123140)シドニ ア属。
Cymbidium n. <g. cymbe(舟)+eidso(形)。唇弁(しんべん)の形に基づく。ラン科 (702014010)シュンラン属。 Cymbopogon m. <g. cymbe(舟)+pogon(髭)。穎(えい)が舟形で髭(ひげ)が多いた め。イネ科(702007010)オガルカヤ属。 Cynanchum n. <g. cyno(犬)+anchein(殺す)。犬に対して毒害のあると考えられてい たこの属の一種の古代名。ガガイモ科(701207060)カモメヅル属。 Cynara f. <g. 植物名。cyno(犬)から。キク科(701211080)チョウセンアザミ属。 Cynocrambe f. <g. cyno(犬)+Crambe(属名)。ヤマトグサ科(701136150)ヤマトグ サ属。 Cynodon m. <g. cyno(犬)+odons(歯)。小穂(しょうすい)が歯状に密集して並ぶ様を たとえたもの。イネ科(702007010)ギョウギシバ属。 Cynoglossum n. <g. cyno(犬)+glossa(舌)。葉の形とざら付きに由来する。ムラサキ科 (701208050)オオルリソウ属。 Cynoxylon f. <g. cyno(犬)+xylon(木)。dogwood を直訳したもの。ミズキ科 (701137040)。 Cyperus m. <g. 古代ギリシャ名。cypeiros に由来する語。カヤツリグサ科(702012010) カヤツリグサ属。 Cypripedium n. <g. Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)。唇弁(しんべん)が大 きく前へ突出した袋状をなすので婦人用のスリッパにたとえた。英語で lady's slipper という。 ラン科(702014010)アツモリソウ属。 Cyrtomidictyum n. <属名+g. Cyrtomium(属名)+dictyon(網)。Cyrtomium に近い から。ウラボシ科(205008330)。 Cyrtomium n. <g. cyrtoma(曲がり)。羽片が鎌形に曲がるから。オシダ科 (205008280)ヤブソテツ属。 Cystophyllum n.<g. cystis(気胞)+phyllon(葉)。葉の先に気胞(きほう)があるから。 ヒバマタ科。 Cystopteris f. <g. cystis(嚢(のう)、気胞)+pteris(シダ)。イワデンダ科(205008300)。 Cytisus f. <g. ある植物、多分 Medicago arborea(ウマゴヤシ)の古代ギリシャ名。マメ科 (701123180)エニシダ属。
【D】
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[Da] 【D】TOP Dactylis f. <g. dactylos(指)。Pliny が指状の穂状花(すいじょうか)を 持つイネ科植物に 対して付けたもの。一説には dacty ぃs はブドウの一品種で花穂(かすい)が指状に分かれてい るから。イネ科(702007010)。 Dactylostalix f. <g. dactylos(指)+stalix(杭)。芯柱の形から。ラン科(702014010)イ チヨウラン属。 Daedalea f.<1. daedalus(巧みな)。このキノコの傘の子実(しじつ)層が巧妙な迷路状 に出来ていることから。サルノコシカケ科。 Dahlia f. <人名 18 世紀のスウェーデンの植物学者で Linne の高弟(こうてい)であった AndreasDahl(1751~1789)の名に因んだもの。キク科(701211080)テンジクボタン属。 Damnacanthus m. <g. damnao(優る)+acantha(刺)。細枝の変化した鋭い刺針を 持っているから。アカネ科(701207070)アリドオシ属。 Daphne f. <g. ギリシャ神話の女神の名。転じて月桂樹(げっけいじゅ)のギリシャ名。葉形 の類似から再転してこの属に使用。ジンチョウゲ科(701133040)ジンチョウゲ属。 Daphniphyllum n. <g. daphne(月桂樹の古名)+phyllon(葉)の意。葉形の類似によ
る名。ユズリハ科(701126090)ユズリハ属。 Dasyphora f. <g. dasys(密毛のある)+phora(有する)。葉の表裏に長い褐色の絹のよ うな毛を密生するため。バラ科(701123140)。 Datura f. <ar.,hind. この植物のアラビア名 tatorah、又はヒンズー名 dhatura から変化し た名。ナス科(701208110)チョウセンアサガオ属。 Daucus m. <1.<g. 古代ギリシャ名の別の植物。その語源は daiein(温める)ともいわれ、 薬用とすると身体が温まるためという。その後ラテン名でニンジンに転用された。セリ科 (701137070)ニンジン属。 Davallia f. <人名 英国の Edm.Davall(1763~1799)の名に因んだもの。シノブ科 (205008200)シノブ属。 [De] 【D】TOP Debregesia f. <人名 S.I.de Bregeas の名に因む。イラクサ科(701107050)ヤナギイチ ゴ属。 Deinanthe f. <g. deinos(異常の)+anthos(花)。不思議な花の意。ユキノシタ科 (701123060)ギンバイソウ属。 Deinostema f. <g. deinos(変わった)+stemon(雄蘂)。雄蘂(ゆうずい)の花糸(かし) が途中で反転した輪を作っているから。ゴマノハグサ科(701208140)サワトウガラシ属。 Delphinium n. <g. delphinos(イルカ)。蕾(つぼみ)の形からの連想であろう。キンポウ ゲ科(701116010)オオヒエンソウ属。 Dendrobium n. <g. dendron(樹木)+bion(生活する)。樹木に着生生活するから。ラン 科(702014010)デンドロビューム属。 Dendropanax m. <g. dendron(樹木)+Panax(属名)。Panax に似て高木になるから。 ウコギ科(701137060)カクレミノ属。 Dennstaedtia f. <人名 19 世紀のドイツ植物学者でワイマールの flora を発表した August Wilhelm Dennstadt に因んだ名。コバノイシカグマ科(205008180)コバノイシカグマ 属。 Dentaria f. <1. dens(歯)。根茎(こんけい)の頭に硬い鱗片葉(りんぺんよう)が数個あた かも歯のように付くから。アブラナ科(701121030)。 Deschampsia f. <人名 フランスの自然愛好者 Jean Louis Auguste Loiselreur des Longchamps(1774~1849)に因んだ名。イネ科(702007010)ユメススキ属。 Desmarestia f. <人名 フランスの学者 A.G.Desmarest の名に因む。ウルシグサ科 (761101)ウルシグサ属、藻類(そうるい)。 Desmodium n. <g. desmos(絆(きずな)、鎖(くさり))+eidos(構造)に由来する語で果実 の途中が括(くび)れて鎖状に連なっていることによる。マメ科(701123180)ヌスビトハギ属。 Deutzia f. <人名 Thunberg の後継者でオランダの Johan van der Deutz に対して、 1781 年に捧げられたもの。ユキノシタ科(701123060)ウツギ属。 [Di] 【D】TOP Dianella f. <1. 狩猟の神 Diana の縮小形。ユリ科(702003010)キキョウラン属。 Dianthus f. <g. ギリシャ名。Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)+anthos(花)、即ちジュ ピター自身の花の意。花の美しさを称えたもの。ナデシコ科(701113100)ナデシコ属。 Diapensia f. <g. Sanicula(セリ科)の古代名を Linne がこの属に付けたもの。イワウメ科 (701201010)イワウメ属。 Diarrhena f. <g. dis(二)+Arrhen(雄蘂)。二個の雄蘂(ゆうずい)を持つことから来た名 イネ科(702007010)タツノヒゲ属。 Diaspanthus m. <g. di(二)+aspi(楯)+anthos(花)。キク科(701211080)。 Dicentra f. <g. dis(二)+centron(距)。二枚の花弁(かべん)に距(きょ)が突出している ため。ケシ科(701121010)コマクサ属。 Dichondra f. <g. di(二)+chondros(果粒)。丸い二個の分果が並んでいるため。ヒルガ オ科(701208030)アオイゴケ属。 Dichrocephala f. <g. di(二)+chroa(色)+cephala(頭)。この属の基準種の頭状花序
(とうじょうかじょ)の色彩に基づく。キク科(701211080)。 Dicliptera f. <g. diclis(戸のような二重の襞(ひだ))+pteron(翼)。二枚の総包葉(そう ほうよう)の形をたとえたもの。キツネノマゴ科(701208180)ハグロソウ属。 Dicranopteris f. <g. dicranos(又状の)+pteris(シダ)。葉柄(ようへい)の先が必ず二 又に分かれて左右の二葉を付けるため。ウラジロ科(205008090)ユシダ属。 Dicranum n. <g. dicranos(又状の)。種類によっては葉の裏の主脈上に二又状の鋭い 刺が付いているからか。シッポゴケ科(101406050)シッポゴケ属、蘚類(せんるい)。 Dictamnus m. <g. 古くからのギリシャ名。Dicte(山)から来た名。ミカン科 (701127010)ハクセン属。 Dictyocline n. <g. dictyon(網)+cline(床)。嚢堆(のうたい)が鮮やかな網目状に葉の 裏に浮き彫りになっているため。ヒメシダ科(205008290)。 Dictyophora f.<g. dictyon(網)+phora(持つ)。頭部から茎を囲んで,白く大きな網に なったマントのような傘を持つため。スッポンタケ科。 Dictyopteris f. <g. Dictyota(属名)+pteron(翼)。Dictyota に近くしかも葉は中央に筋 があって翼状に見えるから。アミジグサ科(760501)ヤハズグサ属、藻類(そうるい)。 Dictyota f. <g. dictyon(網)。乾燥した植物体に明瞭な網目の模様が見られる。アミジグ サ科(760501)アミジグサ属、藻類(そうるい)。 Diervilla f. <人名 フランスの旅行者 N.Diereville に捧げられた名。彼がこの植物をカナ ダから植物学者の Tournefors の元に 1699 年に持って来たから。スイカズラ科 (701210010)。 Digenea f. <g. dis(二つ)+genea(属)からなる語。コノハノリ科(411503)マクリ属、藻 類(そうるい)。 Digitalis f. <1. digitus は手袋の指を意味するラテン語。その管状の花冠(かかん)が最 初、古代英語名で folks(or fairies)glove(人又は妖精の手袋)といわれたことによる。ゴマノハ グサ科(701208140)キツネノテブクロ属。 Digitaria f. <1. digitus(指)。花穂(かすい)の分かれた形を指にたとえたもの。イネ科 (702007010)メヒシバ属。 Dimeria f. <g. dimeres(二数)。花穂(かすい)が二又するため。イネ科(702007010)カ リマタガヤ属。 Dioscorea f. <人名 1世紀のギリシャの自然科学者 A.D.Dioscorides に捧げられた名。 ヤマノイモ科(702003110)ヤマノイモ属。 Diospyros f. <g. Dios(神、Jupiter)+pyros(穀物)。”神の食べ物”の意で美味な果実を 称えたもの。カキノキ科(701205030)カキノキ属。 Diphylleia f. <g. dis(二つの)+phyllon(葉)。株に一本の茎を生じ通常二枚の葉を付け るため。メギ科(701116020)サンカヨウ属。 Diphyscium f. <g. di(二)+physcium(胃袋)。胞子嚢(ほうしのう)の形が似ているから。 イクビゴケ科(101402010)イクビゴケ属、蘚類(せんるい)。 Diplachne f. <g. diplous(二重の)+achne(籾殻)。重鋸歯(じゅうきょし)のある外花穎 (がいかえい)に基づく。イネ科(702007010)ハマガヤ属。 Diplacrum n. <g. di(二)+placus(板)。雌花(めばな)に二枚の鱗片(りんぺん)がある ため。カヤツリグサ科(702012010)。 Diplaziopsis f. <属名 Diplazium(属名)+opsis(似る)。Diplazium に近いシダの意。ウ ラボシ科(205008330)。 Diplazium n. <g. diplasios(二重)から出た名。イワデンダ科(205008300)。 Diplomorpha f. <g. diplo(二重の)+morphos(形)。ジンチョウゲ科(701133040)ガ ンピ属。 Dipsacus m. <g. ラシャカキグサのギリシャ名で、この属の植物の葉の根元が杯状に癒合 (ゆごう)して水を溜めていることがあるため。dipsa(渇く)に由来するといわれる。マツムシソウ 科(701210040)ナベナ属。 Disanthus m. <g. dis(二)+anthos(花)。二個ずつ接着する花に基づく。マンサク科
(701123020)マルバノキ属。 Disporum n. <g. dis(二重の)+spora(種子)。子房(しぼう)の各室に二個の胚珠(はい しゅ)を持っていることによる。ユリ科(702003010)チゴユリ属。 Distromium n. <g. di(二)+stroma(床,層)。植物体の横断面が二層の細胞層で出来 ているため。アミジグサ科(760501)フタエオオギ属、藻類(そうるい)。 Distylium n. <g. dis(二)+stylos(花柱)。雌蘂(しずい)が二本の花柱(かちゅう)を持っ ているから。マンサク科(701123020)イスノキ属。 Ditrichum n. <g. di(二)+trihtos(糸)。キンシゴケ科(101406010)、蘚類(せんるい)。 [Do] 【D】TOP Dolichos m. <g. dolichos(長い)。Theophrastus が使った名。莢(さや)の長さによると も、また長い蔓(つる)になるためともいわれる。マメ科(701123180)フジマメ属。 Dontostemon m. <g. odons(歯)+stemon(雄蘂)。アブラナ科(701121030)ハナハ タザオ属。 Dopatrium n. <土語 インドでの呼び名。ゴマノハグサ科(701208140)アブノメ属。 [Dr] 【D】TOP Draba f. <g. draba(辛い)。Dioscorides が Cardaria Draba に付けた名で葉や茎に辛 味(からみ)があるため。後に転用。アブラナ科(701121030)イヌナズナ属。 Dracocephalum n. <g. dracon(龍)+cephale(頭)。基準になった種の花冠(かかん) の形による。シソ科(701208090)ムシャリンドウ属。 Drosera f. <g. drosaros(露を帯びた、露の多い)。葉に多数の腺毛(せんもう)が密生して 液を分泌し、露を帯びたように見えるため。モウセンゴケ科(701120030)モウセンゴケ属。 Dryas f. <g. Dryas はギリシャ神話の森の女神(樹の精)の名。転じてカシの木を指す。葉 が小さなカシの葉に似ていることから来たもの。バラ科(701123140)チョウノスケソウ属。 Drymaria f. <g. drymos(森)に因む。ナデシコ科(701113100)ヤンバルハコベ属。 Drymotaenium n. <g. drymos(森)+tainia(帯、紐)。樹上に着生(ちゃくせい)して長い 紐(ひも)状の葉を垂下するため。ウラボシ科(205008330)クラガリシダ属。 Dryopteris f. <g. ギリシャ語の dry(カシ)+pteris(シダ)。カシノキに着生(ちゃくせい)す るシダの意から。オシダ科(205008280)オシダ属。 [Du] 【D】TOP Duchesnea f. <人名 フランスの植物学者 Antane Nicolas Duchesne(1747~1827) を記念。バラ科(701123140)ヘビイチゴ属。 Dumasia f. <人名 フランスの J.B.Dumas の名に因んだもの。マメ科(701123180)。 Dumortiera f. <人名 ベルギーの植物学者 Barthelemy Charles Dumortier(1797~ 1887)の名に因む。アズマゼニゴケ科(102203040)ケゼニゴケ属、苔類(たいるい)。 Dunbaria f. <土名 インド名 dunbar。マメ科(701123180)。 [Dy] 【D】TOP Dysophylla f. <g. dysodes(悪臭)+phyllon(葉)・シソ科(701208090)。
【E】
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[Eb] 【E】TOP Ebulus f. <1. ソクズのラテン名。ギリシャ語の eu(良)+boule(思案)からという。スイカズ ラ科(701210010)。 [Ec] 【E】TOP Eccoilopus m. <g. eccoilizo(腹を凹ます)+pous(足)。イネ科(702007010)。 Echinochloa f. <g. echinoa(ウニ)+chloa(草)。開出した芒(のぎ)の形からの連想。イ
ネ科(702007010)ヒエ属。 Echinopanax n. <g. echinos(ウニ又はハリネズミ)+Panax(属名)。葉及び茎に生ずる 刺をたとえたもの。刺だらけの Panax。ウコギ科(701137060)。 Echinops m. <g. 初め echinos(ウニ又はハリネズミ)+pos(足)であったのをリンネが ops(姿をするもの)に変えた。球形の頭状花(とうじょうか)集団が刺だらけに見えるから。キク科 (701211080)ヒコダイ属。 Ecklonia f. <人名 アフリカ植物の研究者 C.F.Ecklon(19 世紀)の名に因んだもの。コン ブ科(761203)カジメ属、藻類(そうるい)。 Eclipta f. <g. ecleipo(不完全の、欠けた)。冠毛(かんもう)のないことを表したもの。キク 科(701211080)タカサブロウ属。 [Ed] 【E】TOP Edgeworthia f. <人名 イギリスの植物学者 M.P.Edgeworth 夫妻の名に因む。ジンチョウ ゲ科(701133040)ミツマタ属。 [Eh] 【E】TOP Ehretia f. <人名 ドイツの植物画家 G.D.Ehret(1708~1770)の名に因んだもの。ムラサ キ科(701208050)チシャノキ属。 [Ei] 【E】TOP Eichhornia f. <人名 ドイツ(プロシャ)の政治家 Johann Albrecht Friedrich Eichorn(1779~1856)に捧げられた名。ミズアオイ科(702003120)ホテイアオイ属。 Eisenia f. <人名 Eisen 博士に因む。コンブ科(761203)アラメ属、藻類(そうるい)。 [El] 【E】TOP Elaeagnus f. <g. elaia(オリーブ)+agnos(セイヨウニンジンボク Vitex Agnuscastus の ギリシャ名)。前者に似た果実と後者に似た白っぽい葉を持つから。グミ科(701133050)グミ 属。 Elaeocarpus f. <g. elaia(オリーブ)+carpos(果)。オリーブの実に似た果実から。ホルト ノキ科(701132010)ホルトノキ属。 Elaphoglossum n. <g. elaphos(鹿)+glossa(舌)。舌状の葉形に基づく。ツルキジノオ 科(205008270)。 Elatine f. <g. elatine はギリシャ名で、Dioscorides が使用した。これは elate(モミノキ, Abies cephalonica)の形容形であって、Elatine alsinastrum が丁度上記のモミの芽生えに 似ているからである。ミゾハコベ科(701134160)ミゾハコベ属。 Elatostema n. <g. elatos(弾性)+stemon(雄蘂)。雄蘂(ゆうずい)が初め曲がっていて 成熟時に弾力で飛び出るから。イラクサ科(701107050)ウワバミソウ属。 Eleocharis f. <g. eleos(沼)+charis(飾る)。この属の多くの種が沼地性の植物であるた め。カヤツリグサ科(702012010)ハリイ属。 Eleorchis f. <g. eleos(沼)+orchis(ラン)。沼地性のランで生態を示す。ラン科 (702014010)サワラン属。 Eleusine f. <g. 収穫の女神 Ceres が崇拝(すうはい)された町 Eleusis の名に因む。イネ 科(702007010)オヒシバ属。 Elsholtzia f. <人名 ドイツの医者で植物学者でもあった Johann Siegesmund Elsholtz(1623~1688)に因んで付けられた名。シソ科(701208090)ナギナタコウジュ属。 Elymus m. <g. 穀物の一種に付けられたギリシャ名で、elyo(卷く)に由来する。穀粒が内 外の果穎(かえい)に固く抱かれていることによる。イネ科(702007010)エゾムギ属。 [Em] 【E】TOP Emilia f. <人名 婦人の名 Emilia によるものか、詳細は不明。キク科(701211080)ウス ベニニガナ属。 Empetrum n. <g. ギリシャ古名。en(中)+petros(岩)、岩の上の意。高山の岩上に生ず るため。ガンコウラン科(701202040)ガンコウラン属。 [En] 【E】TOP Endarachne <g. endos(内部)+arachne(蜘蛛(くも)の糸)。植物体の内部(髄層)で細
長い細胞が縦に連なり、蜘蛛(くも)の糸のように絡み合っているところから付いた名。カヤモノリ 科(760802)、藻類(そうるい)。 Enkianthus m. <g. enkyos(妊娠する)+anthos(花)。膨らんだ花の意。花形から来た名 一説に鱗片葉(りんぺんよう)が開花時に膨らんだまま付いているからと いう。ツツジ科 (701202030)ドウダンツツジ属。 Entada f. <土名 インドのマラバール地方での土名。マメ科(701123180)モダマ属。 Enteromorpha f. <g. enteron(腸)+morph(形)。葉状体を作る内外二層の細胞層の 間に空間があって中空の袋状になっているため。アオサ科(1130604)アオノリ属、藻類(そうる い)。 Entoloma f.<g. ento(内部)+loma(縁辺)。傘の縁(へり)が軽く内側に曲がるためか。 マツタケ科。 [Ep] 【E】TOP Ephedra f. <g. epi(上)+hedra(座)。石の上に生じるためという。マオウ科 (609001020)マオウ属。 Ephippianthus m. <g. ephippion(馬の鞍)+anthos(花)。花形から。ラン科 (702014010)コイチヨウラン属。 Epigaea f. <g. epi(上)+gaia(地)。紐(ひも)のように地上を這(は)って伸びる様を表し たもの。ツツジ科(701202030)イナワシ属。 Epilobium n. <g. ion(スミレ)+epi(上)+lobon(莢(さや))。スミレ色の花が長い子房 (しぼう)の先に着くことを表現したもの。アカバナ科(701136120)アカバナ属。 Epimedium n. <g. 地名 Media に由来する epimedion から出た名。ただしこの epimedion は別の植物の名であったとされている。メギ科(701116020)イカリソウ属。 Epipactis f. <g. Helleborus 属に対する古語 eppebolos の一部が転用されたもの。又は epi(上)+pactos(硬い)からともいう。ラン科(702014010)カキラン属。 Epipogium n. <g. epi(上)+pogon(尖ったもの又は髭(ひげ))。唇弁(しんべん)が倒立 し距(きょ)が上にあるから。一説に古くは植物学者が唇弁(しんべん)を髭(ひげ)(bead)といって いたからともいう。ラン科 (702014010)トラキチラン属。 [Eq] 【E】TOP Equisetum n. <1. equus(馬)+saeta(刺毛)。細い枝を多数、段々に輪生するスギナの 形を馬の尾にたとえたもの。トクサ科(204004030)トクサ属。 [Er] 【E】TOP Eragrostis f. <g. Eros(愛の神)+agrostis(草)。長い間 love-grass(愛の草)として知ら れていた古い名。イネ科(702007010)スズメガヤ属。 Eranthis f. <g. er(春)+anthos(花)の意。キンポウゲ科(701116010)セツブンソウ属。 Eria f. <g. erion(軟毛)。体にも花にも密に軟毛のある種類が多いから。ラン科 (702014010)オサラン属。 Erigeron m. <g. eri(早い)+geron(老人)。灰白色の軟毛で覆われた早く花の咲く植物 という意味で元は Senecio vulgaris を指した。キク科(701211080)ムカシヨモギ属。 Eriobotrya f. <g. erion(軟毛)+botrys(葡萄)。表面が白い軟毛で覆われた果実が房 (ふさ)になるから。バラ科(701123140)ビワ属。 Eriocaulon n. <g. erion(軟毛)+caulos(茎)。基準となった種の花茎(かけい)の基部 に軟毛があったことから付けられたもの。ホシクサ科(702006050)ホシクサ属。 Eriochloa f. <g. erion(軟毛)+chloe(草)。穎(えい)に白い軟毛が密生するから。イネ科 (702007010)。 Eriophorum n. <g. erion(軟毛)+phoros(身に着ける)。果穂(かすい)に白毛があるか ら。カヤツリグサ科(702012010)ワタスゲ属。 Eritrichium n. <g. erion(軟毛)+thrix(毛)。全株に白毛あるため。ムラサキ科 (701208050)ミヤマムラサキ属。 Erodium n. <g. erodios(アオサギ)。果実に長い嘴(くちばし)を持っているため。フウロソ ウ科(701126030)オランダフロウ属。
Erysimum n. <g. ギリシャ名 erysimon。eryomai(助ける,救う)から出た名で本属のある 種に薬効があると考えられたため。アブラナ科(701121030)エゾスズシロ属。 Erythrina f. <g. erythros(赤)。紅の花を着けるため。マメ科(701123180)デイコ属。 Erythronium n. <g. erythros(赤)。赤紫色の花を着けるヨーロッパ種に付けられた。ユリ 科(702003010)カタクリ属。 Erythroxylon n.<g. erythros(赤)+xylon(材)。コカ科?。 [Es] 【E】TOP Eschscholzia f. <人名 エストニアの Johann Freidrich Eschscholtz(1793~1831)に 因む。ケシ科(701121010)キンエイカ属。 [Eu] 【E】TOP Eubotryoides f. <Leucothoe の節名をそのまま昇格したもの。Eubotrys 属に似たものの 意。ツツジ科(701202030)ハナヒリノキ属。 Eucalyptus f. <g. eu(良)+calyptos(被った)。良く被われたの意。乾燥地によく育って 緑に覆われるためという。フトモモ科(701136040)ユーカリノキ属。 Euchenma n. <g. eu(良い)+cheuma(溶解するもの)。ミリン科(411124)キリンサイ 属、藻類(そうるい)。 Euchresta f. <g. euchrestos(有用)。マメ科(701123180)ミヤマトベラ属。 Eucommia f. <g. eu(良)+commi(ゴム)。樹皮中にゴム質の物質(グッタペルカ)を含む ため。トチュウ科(701107030)トチュウ属。 Eudesme f. <g. eu(良い)+desme(糸の束)。ナガマツモ科(760602)ニセフトモズク属 藻類(そうるい)。 Eulalia f. <人名 Kunth のイネ科の書物に挿し絵を画いた植物画家 Eulalia に因んで 1829 年に付けられた。イネ科(702007010)ウンヌケ属。 Euodia f. <g. eu(良い)+odia(香り)。果実に精油を含み芳香があるため。ミカン科 (701127010)ゴシュユ属。 Euonymus <g. ギリシャ古名 eu(良)+onoma(名)からなり、良い評判の意。ギリシャ神 話の名でもある。ニシキギ科(701130060)ニシキギ属。 Eupatorium n. <人名 紀元前 132~63 年の小アジアの Pontus 王 Mithridates の姓 Eupator に捧げられた名で、彼はこの属のある植物を薬用にしたといわれる。キク科 (701211080)ヒヨドリバナ属。 Euphorbia f. <人名 ローマ時代のモーリタニアの王 Juba が侍医 Euphorbus の名を付 けたもの。彼が初めて Euphorbia resinifera などの乳液を薬に使ったため。トウダイグサ科 (701126080)トウダイグサ属。 Euphoria f. <g. euphoreo(よく結実する)。美味な果実を賞しての名。ムクロジ科 (701128050)リュウガン属。 Euphrasia f. <g. euphrasia(陽気、爽快)の意から出たもので古くからいわれている視力 を澄ます薬効を称えたもの。ゴマノハグサ科(701208140)コゴメグサ属。 Euptelea f. <g. eu(良)+ptelea(ニレ)・美しいニレの意。果実の形が似るが、雄花はずっ と美しいから。フサザクラ科(701115210)フサザクラ属。 Eurya f. <g. eurys(広い,大きい)。ツバキ科(701119110)ヒサカキ属。 Euryale f. <g. ギリシャ神話の怪物メジューサの妹で恐ろしい顔と蛇の髪を持つ。刺(とげ) だらけの葉と花とをたとえた。またギリシャ語の euryalos(広大な)に由来する語で、広く大きな 葉に基づくともいう。スイレン科(701116060)オニバス Euscaphis f. <g. eu(良)+scaphis(小舟、柵)。赤く朔(草冠+朔)果(さくか)が色付き美 しいから。ミツバウツギ科(701130070)ゴンズイ属。 Eutrema n. <g. eu(良)+trema(穴)。果実の表面の凹凸を指したもの。アブラナ科 (701121030)ワサビ属。 [Ev] 【E】TOP Evernia f.<g. eyernys(よく分枝した)。体の分枝状態から。サルオガセ科?。 Evodiopanax f. <属名 Evodia(属名)+Panax(属名)。Evodia に似た葉形の Panax の
意。ウコギ科(701137060)。 [Ex] 【E】TOP Excoecaria f. <1. 盲(めくら)にするの意。毒性から付いた名。トウダイグサ科 (701126080)サイシボク属。 Exochorda f. <g. exo(外)+chorde(紐)。胎座(たいざ)の外側に糸が出ることから。バ ラ科(701123140)。
【F】
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[Fa] 【F】TOP Fagara f. <ar. アラビア名を Linne がこの属の名に転用した。ミカン科(701127010)イヌ ザンショウ属。 Fagopyhrum n. <1.+g. ラテン名 Fagus(ブナ)+ギリシャ名 pyros(小麦、穀物)。三稜を 持つ果実がブナの実に似ていることから。タデ科(701112010)ソバ属。 Fagus f. <1. ギリシャ語の phagein(食べる)に由来するラテン古名で、その堅果(けんか) が食用になるのをたとえたもの。ブナ科(701106020)ブナ属。 Falcata f. <1. falcatus(鎌状の)・やや湾曲した莢(さや)の形に基づく。マメ科 (701123180)。 Farfugium n. <1. キク科のフキタンポポ(Tussilago Farfara)の古名から。その元は farius(列)+fugus(駆除)か。キク科(701211080)ツワブキ属。 Fatoua f. <土名 東南アジアの土名からか。またカラムシの方言ハブから出た語かともいう が確証はない。クワ科(701107040)クワクサ属。 Fatsia j. <jap. ヤツデ(八手)の「八」に由来。一説にはハッシュ(八手)の読みから来たとい う。ウコギ科(701137060)ヤツデ属。 Fauria f. <人名 フランス人でわが国の植物を採集した宣教師 Urban Faurie に因む。か つてミツガシワ科(701207040)イワイチョウ属。現在は国際植物分類学会(IAPT)が Fauria をシノニムとし、Nephrophyllidium をイワイチョウ属の正式な属名にすると決定した。 [Fe] 【F】TOP Festuca f. <1. ある種のイネ科植物に対する古代ラテン名。麦藁(むぎ)の意味もある。イネ 科(702007010)ウシノケグサ属。 [Fi] 【F】TOP Ficus f. <1. イチジクに対するラテン語の古名。語源はギリシャ語の呼び名 sycon からとさ れている。クワ科(701107040)イチジク属。 Filipendula f. <1. filum(糸)+pendulus(吊り下がった)。基本種の根が小球を糸で繋 (つな)いだように見えるから。バラ科(701123140)シモツケソウ属。 Fimbristylis f. <1. fimbria(房毛)+stylus(花柱)。基準となった種の花柱(かちゅう)が 毛で縁取られていたことから出た名。カヤツリグサ科(702012010)テンツキ属。 Finetia f. <人名 フランスのランの研究家 A.Finet の名に因んだもの。ラン科 (702014010)フウラン属。 Firmiana f. <人名 オーストリアの K.J.von Firmian(1718~1782)の名に因む。アオギリ 科(701132060)アオギリ属。 Fissidens <1. fissilis(割れる)+dens(歯)。歯のような葉の根元が裂けているため。ホウ オウゴケ科(101404010)ホウオウゴケ属、蘚類(せんるい)。 [Fl] 【F】TOP Flammulina f.<属名 Flammula(属名)の縮小形。flamma はラテン語で焔(ほのお)。傘 や襞(ひだ)が赤いから付いた名。シメジ科エノキタケ属?。 [Fo] 【F】TOP
Foeniculum n. <1. ラテン名 faenum(乾草)から出た語で綴りが誤った。恐らく糸状又は 藁(わら)状に細く分裂した葉形に基づくもの。セリ科ウイキョウ属。 Fomes m.<1. fomentum(火口)。菌体に火を点ける火口(ほくち)に使うから。サルノコシ カケ科?。 Fomitopsis f.<属名 Fomes(属名)+opsis(似たもの)。サルノコシカケ科?。 Fontinalis f.<1. fontis (泉)。泉や清流中に生えるため。蘚類(せんるい)。 Forsythia f. <人名 イギリスの園芸家 William A.Forsyth(1737~1804)を記念。モクセ イ科(701206010)レンギョウ属。 Fortunella f. <人名 イギリスの学者で東洋に旅行した Robert Fortune に因む。ミカン科 (701127010)キンカン属。 [Fr] 【F】TOP Fragaria f. <1. 野生のイチゴのラテン名 fraga から来た。語源は fargare(薫る)。果実が 芳香を持つため。バラ科(701123140)オランダイチゴ属。 Frangula f. <1. 古いラテン名で、frango(破る、壊れる)に由来。枝が脆(もろ)いことによ る。クロウメモドキ科(701131010)。 Fraxinus f. <1. セイヨウトネリコのラテン古名。ラテン語の phraxis(分離する)に由来する 名といわれるが不明。モクセイ科(701206010)トネリコ属。 Freesia f. <人名 19 世紀のドイツの医者 H.Th.Freese に因む。アヤメ科(702003130) フリージア属。 Fritillaria f. <1. fritillus(賽子(さいころ)を入れる筒)。筒状をした花形をたとえたもの。ユ リ科(702003010)バイモ属。 Frullania f. <人名 Frullan の名に因む。ヤスデゴケ科(102102350)ヤスデゴケ属、苔 類(たいるい)。 [Fu] 【F】TOP Fuirena f. <人名 デンマークの植物学者 Georg Fuiren の名に因んだもの。カヤツリグサ 科(702012010)。 Funaria f. <1. funis(綱)。朔(さく)(草冠+朔)の柄が乾くと綱状に捩(ねじ)れるから。 ヒョウタンゴケ科(101409040)、蘚類(せんるい)。 Fuchsia f. <人名 ドイツの本草(ほんそう)学者 Leonhard Fuchs(1501~1565)の名に 因む。アカバナ科(701136120)フクシア属。 Fucus m. <g. ギリシャ語で海藻を指す言葉(phycos)から由来。ヒバマタ科(761301)ヒ バマタ属、藻類(そうるい)。
【G】
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[Ga] 【G】TOP Gagea f. <人名 イギリスの植物学者 Thomas Gage の名に因んだもの。ユリ科 (702003010)キバナノアマナ属。 Gaillardia f. <人名 中世のフランスのアマチュア植物学者 Gaillard de Charentonneau の名を記念して付けられた名。キク科(701211080)テンニンギク属。 Galarhoeus m. <g. gala(乳)+rhoeus(漏れる)。茎を切ると乳が出るから。トウダイグサ 科(701126080)。 Galaxaura f. <g. gala(乳)+auros(黄金)。体に沈殿している石灰を白い金と洒落(しゃ れた)たものか。ガラガラ科(410602)ヒラガラガラ属、藻類(そうるい)。 Galeola f. <1. galea(兜(かぶと))の縮小形。花形からの連想。ラン科 (702014010)。 Galeopsis f. <g. gale(鼬(イタチ))+opsis(似)。花冠(かかん)が鼬(イタチ)の頭に似て
いると想像されたため。シソ科(701208090)チシマオドリコソウ属。 Galinsoga f. <人名 18 世紀のスペインの植物学者でマドリッドの植物園長 Mariano Martinez de Galinsoga の名に因んだもの。キク科(701211080)コゴメギク属。 Galium n. <g. ギリシャ古名 galion から。gala(乳)から出た語で、カワラマツバを元はチー ズを作る際に牛乳を凝固させるのに使ったからである。アカネ科(701207070)ヤエムグラ属。 Ganoderma f.<g. ganum(艶)+derma(皮)。傘の表に艶(つや)があるから。サルノコシ カケ科?。 Gardenia f. <人名 アメリカの博物学者 A.Garden(1730~1792)の名に因む。アカネ科 (701207070)クチナシ属。 Gastrochilus m. <g. gaster(胃又は腹)+chilos(唇)。大きく袋状をなした唇弁(しんべ ん)の形から。ラン科(702014010)カシノキラン属。 Gastrodia f. <g. gaster(胃)から出た語。花被(かひ)全体が胃のように膨らんでいるから ラン科(702014010)オニノヤガラ属。 Gaultheria f. <人名 カナダ Quebec の自然科学者であり裁判医であった Jean Francois Gaulthier(1708~1756)に因んだ名。ツツジ科(701202030)シラタマノキ属。 Gaura f. <g. gauros(立派な、華美な)から出た名。アカバナ科(701136120)ヤマモモソ ウ属。 [Ge] 【G】TOP Geastrum n.<g. geo(地)+astrum(星)。地上の星の意。菌蕾(きんらい)の外皮が裂け て反曲し星形をなすため。キツネノチャブクロ科?。 Gelidium n. <1. gelu(粘質)。粘性のゼラチン状物質(寒天)を採るため。テングサ科 (410801)テングサ属、藻類(そうるい)。 Gentiana f. <人名 Illyria の王 Gentius(B.C.500 頃)の名から採ったもの。この植物とそ の薬効の発見者 Pliny により付けられたもの。リンドウ科(701207030)リンドウ属。 Geoglossum n. <g. geo(地)+glossum(舌)。地の舌を連想させる偏平なキノコである ため。テングノメシガイ科?。 Georgia f. <人名 ロシアの Georgi の名による。蘚類(せんるい)?。 Geranium n. <g. geranos(鶴)から出たギリシャ古名 geranion から。長い嘴(くちばし) 状の果実を鶴(つる)の嘴にたとえた。フウロソウ科(701126030)フウロソウ属。 Gerbera f. <人名 18 世紀のドイツの医者 Tr.Gerber の名に因む。キク科 (701211080)。 Geum n. <1. Pliny により付けられた名で geuo は美味の意。バラ科(701123140)ダイ コンソウ属。 [Gi] 【G】TOP Gigartina f. <g. gigarton(葡萄の種子)。嚢果(のうか)の形状がブドウの種子(しゅし)に 類するものがあるため。スギノリ科(411108)、藻類(そうるい)。 Gilibertia f. <人名 フランスの植物学者 Jean Em.Gilibert(1741~1814)の名に因む。 ウコギ科(701137060)。 Ginkgo f. <jap. 銀杏(ギンナン)の誤った音読み(ギンキョウ)に基づく。Kaempfer が Amoenitatum Exoticarrum に Ginkjo とするべきを Ginkgo と誤植(ごしょく)されたのによる。 近年 kgo は kyo の誤りという外国学者の見方は誤っている。イチョウ科(610001010)イチョウ 属。 [Gl] 【G】TOP Gladiolus m. <1. gladium(剣)の縮小形。剣状の葉に基づく。アヤメ科(702003130)ト ウショウブ属。 Glaucidium n. <属名 Glaucium(ケシ科の属名)の縮小形。花の外観が多少似るため。 キンポウゲ科(701116010)シラネアオイ属。 Glechoma n. <g. ハッカの一種に付けられた古代ギリシャ名 glechon に由来する。シソ科 (701208090)カキドオシ属。 Gleditschia f. <人名 Linne と同時代の植物学者でドイツの Johann Gottlieb
Gleditsch(1714~1786)の名に因んだもの。マメ科(701123180)サイカチ属。 Glehnia f. <人名 ロシアの採集家でカラフト植物を研究した Glehn の名に因む。セリ科 (701137070)ハマボウフウ属。 Gleichenia f. <人名 ドイツの植物学者 Frier.Wilh.von Gleichen-Russwurm(1717~ 1783)の名に因む。ウラジロ科(205008090)ウラジロ属。 Glochidion n. <g. glochis(先が鈎(カギ)の手になった刺)。トウダイグサ科 (701126080)カンコノキ属。 Gloiopeltis f. <g. gloios(粘質)+属名(Carpopeltis)の一部分。外形が Carpopeltis に似るが、粘質を出すことに基づく名。フノリ科(411106)フノリ属、藻類(そうるい)。 Gloiophloea f. <g. gloios(粘質)+phloios(皮層)。ガラガラ科(410602)、藻類(そうる い)。 Gloxinia f. <人名 フランスのストラスブールの植物学者 Benjamin Peter Gloxin の名に 因む。イワタバコ科(701208210)。 Glyceria f. <g. glyceros(甘い)。この属の G.fluitans の粒が甘いため。イネ科 (702007010)ドジョウツナギ属。 Glycine f. <g. glycys(甘い)。ダイズの味から付いた。マメ科(701123180)ダイズ属。 Glycyrrhiza f. <g. glycys(甘い)+rhiza(根)。薬用にする根が甘いため。マメ科 (701123180)カンゾウ属。 Glyphomitrium n. <g. glypho(掘る)+mitrion(帽子)。蘚帽(せんぼう)に縦の溝が掘 れているため。ヒナノハイゴケ科(101408030)サヤゴケ属、蘚類(せんるい)。 Glyptostrobus m. <g. glyptos(彫刻した)+strobos(球果)。球果の表面に種々の突起 が著しいから。スギ科(612001090)スイショウ属。 [Gn] 【G】TOP Gnaphalium n. <g. ある軟毛に覆われた植物の古代ギリシャ名で、gnaphallon(一握り の尨毛(むくげ)、転じてフェルト)に由来する。キク科(701211080)ハハコグサ属。 [Go] 【G】TOP Godetia f. <人名 スイスの C.H.Godet(1797~1879)の名から採った名。アカバナ科 (701136120)。 Gomphrena f. <g. Pliny が gromphaena(ケイトウの一種)を修正した語。ヒユ科 (701113130)センニチコウ属。 Gonocormus m. <g. gono(節)+cormus(枝)。コケシノブ科(205008120)ウチワゴケ 属。 Gonostegia f. <g. gono(節)+stegio(包皮、蓋)。節毎に開出した葉の拡がりを蓋にたと えたものか。イラクサ科(701107050)ツルマオ属。 Goodyera f. <人名 イギリスの植物学者 John Goodyer(1592~1664)の名に因む。ラ ン科(702014010)シュスラン属。 Gossypium n. <1. 綿のラテン名。起こりは,はち切れるように膨らんだ果実の形を腫れ物 (gossum)にたとえたといわれる。アオイ科(701132040)ワタ属。 [Gr] 【G】TOP Gracilaria f. <1. gracilis(細い)。細く糸状の外形に基づく。オゴノリ科(411201)オゴノリ 属、藻類(そうるい)。 Gracilariopsis f. <人名 Gracilaria(属名)+opsis(似)。即ち Gracilaria 属に似たもの。 オゴノリ科(411201)、藻類(そうるい)。 Graphis f.<g. graph(書く)。灰白色の薄い地衣体(ちいたい)上に黒色線状の子器(し き)が、文字を書いたように付くため。モジゴケ科。 Grateloupia f. <人名 海藻学者 J.P.Grateloup の名に因む。ムカデノリ科(411110)ム カデノリ属、藻類(そうるい)。 Gratiola f. <1. gratia(恩恵、利益)の縮小形、その薬効を想像して付けられた。ゴマノハグ サ科(701208140)オオアブノメ属。 Grifola f.<g. Griffon(胴が獅子(しし)で、首と翼が鷲(わし)の怪物)から。子実体(しじつた
い)の形を形容したものか。サルノコシカケ科?。 Grimmia f. <人名 採集者 Grimm の名に因む。ギボウシゴケ科(101408010)ギボウシ ゴケ属、蘚類(せんるい)。 [Gy] 【G】TOP Gymnadenia f. <g. gymnos(裸の)+adenos(腺)。Orchis に似るが花粉塊の粘着体が 袋に入らず、裸になっているため。ラン科(702014010)テガタチドリ属。 Gymnaster <g. gymnos(裸の)+Aster(ノギク属)。Aster に似るが冠毛(かんもう)がな い特徴から。キク科(701211080)ミヤマヨメナ属。 Gymnocarpium n. <g. gymnos(裸の)+carpos(果実)。胞子嚢(ほうしのう)に包膜 (ほうまく)がなく、裸出しているため。イワデンダ科(205008300)。 Gymnogongrus m. <g. gymnos(裸)+gongros(節)。オキツノリ科(411116)、藻類(そ うるい)。 Gynandropsis f. <g. gyne(雌)+andros(雄)+opsis(似)。雌蘂(しずい)上に雄蘂(ゆ うずい)が付くから。フウチョウソウ科(701121020)フチョウウソウ属。 Gynostemma n. <g. gyne(雌蘂)+stemma(冠)。ウリ科(701135010)アマチャヅル 属。 Gynura f. <g. gyne(雌蘂)+oura(尾)。柱頭(ちゅうとう)が尾のように突出しているため。 キク科(701211080)サンシチソウ属。 Gypsophila f. <g. gypsos(石灰)+philein(好む)。石灰質の土地によく生える種がある ため。ナデシコ科(701113100)カスミソウ属。 Gyrophora f.<g. gyros(環)+phore(有する)。円盤状の子器(しき)の表面に明らかな 環状の模様がある。イワタケ科?。
【H】
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[Ha] 【H】TOP Habenaria f. <1. habena(平紐,手綱)。ある種のものの唇弁(しんべん)の形をたとえた。 ラン科(702014010)ミズトンボ属。 Hakonechloa j. <jap.+g. Hakone(箱根)+chloe(ギリシャ名で草の意。転じてイネ科の 植物を指す)。箱根に産するイネ科の意。イネ科(702007010)ウラハグサ属。 Hakoneaste f. <jap.+1. Hakone(箱根)+aste(立つ、住む)。箱根に産する意。ラン科 (702014010)。 Halenia f. <人名 Linne の弟子(でし)の Jonas Halenius の名から付けられたもの。リン ドウ科(701207030)ハナイカリ属。 Halophila f. <g. hals(塩)+philos(好む)。海中に生じるため。トチカガミ科 (702001030)ウミヒルモ属。 Halorrhagis f. <g. hals(海)+rhax(葡萄)。ブドウ状の果実を着ける種があり、海岸に生 じるため。アリノトウグサ科(701136140)アリノトウグサ属。 Halymenia f. <g. hals(海)+hymen(膜)。体が膜質で海産であるため。ムカデノリ科 (411110)イソノハナ属、藻類(そうるい)。 Hamamelis f. <g. セイヨウサンザシ(Mespilus)又はこれに似たある種の樹に付けられた 古代ギリシャ名で、hamos(似た)+melis(リンゴ)が語源とされる。後に転用された。マンサク科 (701123020)マンサク属。 Harrimanella f. <人名 採集者 Harriman の名の縮小形。ツツジ科(701202030)ジム カデ属。 Hartmannia f. <人名 Hartman の名に因んだもの。アカバナ科(701202030)。 [He] 【H】TOP
Hedera f. <1. 欧州のキヅタの古代ラテン名。ウコギ科(701137060)キヅタ属。 Hedwigia f. <人名 ドイツの隠花植物学者 Romanus Adolf Hedwig(1772~1806)に 名に因む。ヒジキゴケ科(101413070)、蘚類(せんるい)。 Hedychium n. <g. hedys(美味)+chion(雪)。花が純白で甘い芳香(ほうこう)があるか らであろう。ショウガ科(702013020)シュクシャ属。 Hedyotis f. <g. hedys(甘い)+ous,otos(耳)。アカネ科(701207070)フタバムグラ属。
Hedysarum n. <g. ある植物 hedysaron のギリシャ名で、Linne がこの属に当てた。マメ 科(701123180)イワオウギ属。 Heimia f. <人名 ドイツの植物学者 Georg Christian Heim の名に因む。ミソハギ科 (701136010)キバナノミソハギ属。 Helenium n. <人名 恐らく Inula Helenium のギリシャ名。後に Linne により Sparta の Menelaus 王の妻トロイのヘレン(Helena)の名から採ったとされ、アメリカの植物に転用され た。キク科(701211080)ダンゴギク属。 Helianthus m. <g. helios(太陽)+anthos(花)。太陽の花のことで、頭花(とうか)の形 容と日に向いて開くこととから来た。キク科(701211080)ヒマワリ属。 Helichrysum n. <g. helios(太陽)+chrysos(金色)。頭花(とうか)の形と色とから。キク 科(701211080)ムギワラギク属。 Helicia f. <g. helix(螺旋(らせん))。萼片(がくへん)が捻(ねじ)れているからであろう。ヤ マモガシ科(701108010)ヤマモガシ属。 Helminthocladia f. <g. helmins(蠕虫(ぜんちゅう))+clados(枝)。虫のような枝の 意。コナハダ科(410603)ベニモズク属、藻類(そうるい)。 Heloniopsis f. <属名 Helonias(属名)+opsis(似る)。Helonias 属に似た意。ユリ科 (702003010)ショウジョウバカマ属。 Helwingia f. <人名 ドイツの牧師 G.A.Helwing(1666~1748)の名に因んだもの。ミズ キ科(701137040)ハナイカダ属。 Hemarthria f. <g. hemi(半分)+arthron(関節)。花穂(かすい)の軸が節毎に片側ずつ 凹んだ関節になっているから。イネ科(702007010)。 Hemerocallis f. <g. hemera(一日)+callos(美)。一日の美しさの意。この属の植物の 花は一日で凋(しぼ)むため。ユリ科(702003010)ワスレグサ属。 Hemidistichophyllum n. <g. hemi(半)+dis(二)+stichos(列)+phyllon(葉)。半ば 二列に並んだ葉の意。カワゴケソウ科(701125010)。 Hemistepta f. <g. hemk(半)+steptos(冠のある)。冠毛(かんもう)が二列にあるが外 側のは酷(ひど)く短いため。ただし初期に採用された Hemistepta は誤りで Hemisteptia が 正しいとされる。キク科(701211080)キツネアザミ属。 Hepatica f. <1. hepaticus(肝臓)の女性形。葉の裂片(れつへん)の形の類似から。キン ポウゲ科(701116010)スハマソウ属。 Heracleum n. <g. ギリシャ神名 Hercules に捧げられ panakes herakleion(ヘラクレス の万能薬)といったことから付いた名で、Pliny が最も薬効の高い種類に対して与えたもの。セリ 科(701137070)ハナウド属。 Hericium m.<1. hericus(ハリネズミ)。子実(しじつ)層がハリネズミのように見えるから。 ハリタケ科。 Herminium n. <g. hermis(柱)。詳細は不明。ラン科(702014010)ムカゴソウ属。 Hesperis f. <g. hesperos(晩)。夕方花が芳香を放つから。アブラナ科(701121030)ハ ナスズシロ属。 Heterochordaria f. <g.+属名 heteros(異なった)+Chordaria(属名)。マツモ科 (701116070)。 Heteropappus m. <g. heteros(異)+pappos(冠毛)。頭花の中心部の筒状花(とうじょ うか)には長い冠毛(かんもう)があるが、舌状花(ぜつじょうか)には極短いものしかないため。 キク科(701211080)ハマベノギク属。
Heterosmilax f. <g.+属名 heteros(異)+Smilax(属名)。Smilax に葉は似るが花は異 なるため。ユリ科(702003010)カラスバサンキライ属。 Heterotropa f. <g. heteros(異)+tropos(向き)。基準となった種(H.asaroides)では、 交互に並ぶ大小の雄蘂(ゆうずい)の葯(やく)がそれぞれ外方と側方に向いているため。ウマノ スズクサ科(701118010)カンアオイ属。 [Hi] 【H】TOP Hibiscus m. <1,g. 大きなゼニアオイ属の植物に付けられた古代ギリシャ及びラテン名。ア オイ科(701132040)フヨウ属。 Hicriopteris f. <g. hicrio(意味不明。ラテン語で hicori はヒッコリーとすればあるいは葉 形をその葉に見立てたか)+pteris(シダ)。ウラジロ科(205008090)。 Hieracium n. <g. hierax(鷹)。Pliny 及びその他の記録によると,昔は鷹(たか)が視力 を強めるためにこの植物を食うと考えられていたため。キク科(701211080)ミヤマコウゾリナ 属。 Hierochloe f. <g. hieros(神聖な)+chloe(草)。北欧ではこの良い香りのする草を、聖 徒祭の日に教会の戸口に振り撒く習慣があったことから。イネ科(702007010)コウボウ属。 Hippeastrum n. <g. hippeos(騎士)+astrom(星、似る)。跨状(こじょう)に拡がった力 強い葉と見事な花との印象を述べたという。これを反映して英語で knight star lily という。ヒガ ンバナ科(702003070)アマリリス属。 Hippuris f. <g. hippos(馬)+oura(尾)。馬の尾を意味するギリシャ名で本来はスギナの 名だが、この水草に適用したもの。スギナモ科(701136160)スギナモ属。 Histiopteris f. <g. histion(編み物)+pteris(シダ)。このシダが網状脈(もうじょうみゃく) を持つため。コバノイシカグマ科(205008180)コバノイシカグマ属。 Hizikia f. <jap. ヒジキ(日本語)。ホンダワラ科(761302)、藻類(そうるい)。 [Ho] 【H】TOP Holcus m. <g. Pliny がイネ科の一種に対して付けた名。今は転用された。イネ科 (702007010)シラゲガヤ属。 Hololeion n. <g. holo(完全)+leion(ライオン)。leion はタンポポ(dandelion)を意味 し、それに比べて葉が全縁であるため。キク科(701211080)。 Homoeostrichus m. <g. homoios(同様)+thrix,trichos(糸又は毛)。アミジグサ科 (760501)ヤレオオギ属、藻類(そうるい)。 Honckenya f. <人名. ドイツの植物学者 G.A.Honckeny(1724~1803)に因む。ナデシ コ科(701113100)。 Hordeum n. <1. オオムギのラテン古名。イネ科(702007010)オオムギ属。 Hosiea f. <人名 Hose の名に因んだもの。クロタキカズラ科(701130120)クロタキカズ ラ属。 Hosta f. <人名 オーストリアの医者 Nicholaus Thomas(1761~1834)に因む。ユリ科 (702003010)ギボウシ属。 Houttuynia f. <人名 18 世紀のオランダの医師で植物学者 M.Houttuyne の名に因む。 ドクダミ科(701117010)ドクダミ属。 Hovenia f. <人名 わが国にも住んだオランダの宣教師 David v.d.Hoven の名に因んだ もの。クロウメモドキ科(701131010)ケンポナシ属。 Hoya f. <人名 イギリスの園芸家 Thomas Hoy の名を採ったもの。ガガイモ科 (701207060)サクララン属。 [Hu] 【H】TOP Hugeria f. <人名 アメリカ南部の採集家 A.M.Huger を記念する。ツツジ科 (701202030)アクシバ属。 Humata f. <1. humatus(地)に由来する名。シノブ科(205008200)キクシノブ属。 Humulus m. <1. ホップのチュートン語起源のラテン名。オランダの hommel、デンマーク の humle と関係がある。アサ科(701107040)カラハナソウ属。 [Hy] 【H】TOP
Hyacinthus m. <g. ギリシャ神話に出てくる青年の名 Hyakinthos に基づく。伝説によると 彼が死んでこの花になったという。ユリ科(702003010)ヒアシンス属。 Hydnum n.<g. hydnon(松露(しょうろ))のギリシャ名から転用。ハリタケ科。 Hydrangea f. <h. hydro(水)+angeion(容器)。朔果(さくか)の形から来た名。ユキノシ タ科(701123060)アジサイ属。 Hydrilla f. <g. 水に棲むヒドラ(Hydra)の縮小形。トチカガミ科(702001030)クロモ属。 Hydrocharis f. <g. hydro(水)+charis(贔屓(ひいき)、喜び)。生態から付いた名。トチカ ガミ科(702001030)トチカガミ属。 Hydroclathrus m. <g.+1. hydro(水)+clathratus(格子状)。水中に生じ多数の孔が 空いて格子状とも見えることから。カヤモノリ科(760802)カゴメノリ属、藻類(そうるい)。 Hydrocotyle f. <g. hydro(水)+cotyle(コップ)。ある種のものの葉がコップ形をしており 水辺に生ずることから来た。セリ科(701137070)チドメグサ属。 Hygrophila f. <g. hygros(湿)+philos(好)。生態から付いた名。キツネノマゴ科 (701208180)オギノツメ属。 Hylomecon f. <g. hylo(林,森)+mecon(ケシ)。林内に生えるケシ科を意味する。ケシ科 (701121010)。 Hymenasplenium n. <g.+属名 hymen(膜)+Asplenium(属名)。Asplenium に似る が葉が特に膜質であるため。チャセンシダ科(205008250)。 Hymenophyllum n. <g. hymen(膜)+phyllon(葉)。膜質(まくしつ)の葉を持つから。コ ケシノブ科(205008120)コウヤコケシノブ属。 Hyoscyamus m. <g. hyos(豚)+cyamos(豆)。Xenophon が使った名で人間と同様、 豚にも毒性を持つ意。ナス科(701208110)ヒヨス属。 Hypericum n. <g. 古代ギリシャ名 hypericon に因む名。ギリシャ語 hypo(下に)+ erice(草叢(くさむら))が語源ともいわれる。オトギリソウ科(701119150)オトギリソウ属。 Hyphear f. <g. hyph(組織)から来たらしいが詳細は不明。ヤドリギ科(701109070)。 Hypholoma f.<g. hypho(組織)+loma(縁)。傘の縁(へり)に緑膜片がある。マツタケ科
Hypnea f. <g. Hypnum に似ているところから付いた名。hypao(眠り)。イバラノリ科 (411111)イバラノリ属、藻類(そうるい)。 Hypodematium n. <g. hypo(下)+demas(生体)。葉柄(ようへい)の茎部で膨れてい るから。イワデンダ科(205008300)。 Hypolepis f. <g. hypo(下)+lepis(鱗片)。鱗片(りんぺん)の基部が残ってざら付くから。 ウラボシ科(205008330)。 Hypopterygium n. <g. hypo(下に)+pteris(翼)。腹葉が茎の下面に並ぶのを翼に見 立てた。クジャクゴケ科(101414080)クジャクゴケ属、蘚類(せんるい)。 Hypoxis f. <g. Linne が用いた古名”やや酸性の”の意味を持つ hypoxys に基づく。キン バイザサ科(702003080)コキンバイザサ属。 Hippobroma g. ギリシャ語の"hippos"(馬)と"bromos"(激しさ)に由来する。キキョウ科 (701211010)。 Hystrix f. <g. ystrix(ヤマアラシ)。長い剛毛のある小穂(しょうすい)をたとえた。イネ科 (702007010)。
【I】
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[Ib] 【I】TOP Iberis f. <g. ギリシャ古名。恐らく Iberia 半島から入ったためか。アブラナ科 (701121030)マガリバナ属。
[Id] 【I】TOP Idesia f. <人名 オランダの植物収集家 E.Ysbrant Ides の名に因んだもの。イイギリ科 (701134010)イイギリ属。 [Il] 【I】TOP Ileodictyon n.<1. ileo(小腸)+dictyon(網)。菌体の外形をたとえた名。カゴタケ科。 Ilex f. <1. holly(セイヨウヒイラギ)、あるいは holly oak(Quercus)の古代ラテン名。モチ ノキ科(701130030)モチノキ属。 Illicium n. <1. illicio(引き寄せる、誘惑する)。芳香(ほうこう)を有するため。シキミ科 (701115100)シキミ属。 Illysanthes f. <g. ilys(泥)+anthos(花)。生態に因む。ゴマノハグサ科(701208140)。 [Im] 【I】TOP Impatiens f. <1. impatient(不忍耐)の意で、朔果(さくか)に触れると急に弾けることか ら、それが一般名となったもの。ツリフネソウ科(701128100)ツリフネソウ属。 Imperata f. <人名 16 世紀のイタリアの自然科学者 Ferrante Imperate に因む。イネ科 (702007010)チガヤ属。 [In] 【I】TOP Indigofera f. <1. indigo(藍)+fero(有する)。藍染(あいぞめ)の染料を採るため。マメ科 (701123180)コマツナギ属。 Inocybe f.<g. ino(繊維)+cybe(頭)。傘の縁(へり)にしばしば根本の壷から由来する組 織があるため。マツタケ科。 Inula f. <1. Inula Helenium の古代ラテン名。ギリシャ名は elenion。キク科 (701211080)オグルマ属。 [Ip] 【I】TOP Ipheion n. <属名 Asphodelus に似せて作った名らしいが詳細は不明。ユリ科 (702003010)ハナニラ属。 Ipomoea f. <g. ips(芋虫)+homoios(似た)の意で、物に絡み付いて這(は)い登る習性 から来た名。ヒルガオ科(701208030)サツマイモ属。 [Ir] 【I】TOP Iridaea f. <g. Iris(虹)。体がいわゆる iridescence(蛍光(けいこう))を発するからであろう スギノリ科(411108)、藻類(そうるい)。 Iris f. <g. 虹(にじ)の意、転じて植物名。アヤメ科(702003130)アヤメ属。 [Is] 【I】TOP Isachne f. <g. isos(同)+achne(籾(もみ))。護穎(ごえい)が同大であるため。イネ科 (702007010)チゴザサ属。 Isanthera f. <g. isos(同)+anthera(葯(やく))。イワタバコ科(701208210)。 Isatis f. <g. 暗色の染料を採るある植物(恐らくタイセイ)に対するギリシャ名。アブラナ科 (701121030) タイセイ属。 Ischaemum n. <g. ischaimos(止血)の意から出た名。イネ科(702007010)カモノハシ 属。 Ishige f. <jap. イシゲ(日本名)。イシゲ科(760603)イシゲ属、藻類(そうるい)。 Isodon m. <g. iso(等)+dons(歯)。萼(がく)が同大の裂片に裂けるから。シソ科 (701208090)ヤマハッカ属。 Isoetes f. <g. Pliny が Sedum(ベンケイソウ科 701123040)の一種に対して付けた名 が転用されたもの。原義は isos(同じ)+etos(年)で四季を通じて常緑なため。ミズニラ科 (203007010)。 Isopyrum n. <g. Fumaria(ケシ科)の古代ギリシャ名を転用したもの。葉形が似ているた め。キンポウゲ科(701116010)シロガネソウ属。 [It] 【I】TOP Itea f. <g. 元ヤナギのギリシャ名。葉形の類似から転用。ユキノシタ科(701123060)ズイ ナ属。
[Ix] 【I】TOP Ixeridium f. <? 語源不明、「Ixeris に似た」の意。キク科(701211080)ニガナ属。 Ixeris f. <? 語源不明。ニガナ属と呼ばれていたが、ニガナの仲間が「Ixeridium」(「Ixeris に似た」という意味の属名)属へ移ったため和属名が変更された。キク科(701211080)タカサ ゴソウ属。
【J】
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[Ja] 【J】TOP Jacobinia f. <地名 ブラジルのバヒヤ州の Jacobinia に発見されたため。キツネノマゴ科 (701208180)サンゴバナ属。 Japonobotrychium n. <属名 Japonica(日本)+Botrychium(属名)。一時日本特産と 思われた一種を独立させたことから付いた名。ハナワラビ科。 Japonasarum n. <属名 Japonia(日本)+Asarum(属名)。日本産の本種(フタバアオイ) を Asarum 属から独立させたもの。ウマノスズクサ科(701118010)。 Japonolirion n. <g. Japonia(日本)+leirion(ユリ)。日本特産のユリ科植物の意。ユリ 科(702003010)オゼソウ属。 Jasminum n. <ar. アラビア語の植物名 ysmyn のラテン語化。モクセイ科(701206010) ソケイ属。 [Ju] 【J】TOP Juglans f. <1. Jovis glans(ジュピターの堅果(けんか))の意。美味な果実から付いた名。 クルミ科(701102020)クルミ属。 Juncus m. <1. ラテンの古名。語源は jungere(結ぶ)で、この草で物を結んだためといわ れる。イグサ科(702004010)イグサ属。 Juniperus f. <1. ラテンの古名。ヒノキ科(612001030)ビャクシン属。 Jussiaea f. <人名 フランスの植物分類学の創始者 Bernard de Jussieu(1699~1776) の名に因んだもの。アカバナ科(701136120)。 Justicia f. <人名 18 世紀のスコットランドの園芸家で植物学者だった James Justice に 因む。キツネノマゴ科(701208180)キツネノマゴ属。
【K】
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[Ka] 【K】TOP Kadsura f. <jap. 日本名サネカズラの一部を採る。マツブサ科(701115090)サネカズラ 属。 Kaempferia f. <人名 ドイツの植物学者で最初わが国に渡来した E.Kaempfer に因む。 ショウガ科(702013020)バンウコン属。 Kalimeris f. <g. kalos(美しい)+mero(部分)。花弁(かべん)が美しいから。キク科 (701211080)ヨメナ属。 Kalopanax n. <g. kalos(美しい)+Panax(属名)。葉の切れ込みが端正であるため。ウコ ギ科(701137060)ハリギリ属。 Kandelia f. <土名 インドのマラバール地方での呼び名。ヒルギ科(701136100)メヒル ギ属。
[Ke] 【K】TOP Keiskea f. <人名 本草学者伊藤圭介(いとうけいすけ)の名に因んだもの。シソ科 (701208090)シモバラシ属。 Kerria f. <人名 イギリスの植物学者 John Bellenden Ker(1764~1842)の名に因 む。1804 年以降は John Gawler と呼んだ。バラ科(701123140)ヤマブキ属。 Keteleeria f. <人名 18 世紀フランスの園芸家 J.B.Keteleer の名に因む。マツ科 (612001040)ユサン属。 [Ki] 【K】TOP Kinugasa f. <jap. 日本名キヌガサソウから採った名。ユリ科(702003010)。 Kirengeshoma f. <jap.日本名キレンゲショウマから出た名。ユキノシタ科(701123060) キレンゲショウマ属。 [Ko] 【K】TOP Kochia f. <人名 ドイツの有名な植物学者 Wilhelm Daniel Joseph Koch(1771~ 1849)の名から付けられた名。アカザ科(701113120)ホウキギ属。 Koeleria g. <人名 ドイツの Mainx の教授でイネ科植物の研究者 Georg Ludwig Koeler(1765~1807)の名から。イネ科(702007010)ミノボロ属。 Koelreuteria f. <人名 ドイツの植物学者 Joseph Gottlieb Koelreuter(1734~1806) に因む。ムクロジ科(701128050)モクゲンジ属。 Korthalsella f. <人名 採集家 P.W.Korthals の名に因む。ella はその縮小形。ヤドリギ科 (701109070)ヒノキバヤドリギ属。 [Kr] 【K】TOP Krascheninnikovia f. <人名 ロシアの S.Krascheninnikow の名に因む。ナデシコ科 (701123180)。 Kraunhia f. <人名 Kraun の名から。マメ科(701123180)。 [Ku] 【K】TOP Kummerowia f. <人名 採集家 Kummerow の名に因む。マメ科(701123180)ヤハズソ ウ属。
【L】
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[La] 【L】TOP Lablab f. <ar. ヒルガオのアラビア名。巻き付く意味あり。フジマメの古い属名に転用。マメ 科(701123180)。 Lactarius m.<1. lac(乳)。この属のキノコに乳汁(にゅうじゅう)を出すものがあるため。ベ ニタケ科チチタケ属。 Lactuca f. <1. チサ(L.sativa)の古名。葉や茎から乳(lac)を出すことから来た名。キク科 (701211080)マキノノゲシ属。 Lagenaria f. <1. lagenos(瓶)から付けられた名で実の形からの連想。ウリ科 (701135010)ユウガオ属。 Lagenophora f. <1. lagenos(瓶)+phores(有する)。頭状花(とうじょうか)の形からか。 キク科(701211080)。 Lagerstroemia f. <人名 Linne の友人でスウェーデンの Magnus von Lagerstroem(1696~1759)に因む。ミソハギ科(701136010)サルスベリ属。 Lagotis f. <g. lagos(ウサギ)+ous(耳)。基準種の葉形がウサギの耳に似る。ゴマノハグ サ科(701208140)ウルップソウ属。 Laminaria f. <1. lamina(葉)。植物体が大きな葉状をなすため。コンブ科(761203)コン ブ属、藻類(そうるい)。
Lamium n. <1. Pliny が言い出したイラクサ様の植物の古代ラテン名。一説にギリシャ語 で laipos は喉(のど)で、葉の筒が長くて喉状に見えるから。シソ科(701208090)オドリコソウ 属。 Lampteromyces m.<g. lampos(輝く)+pteros(翼)+myces(キノコ)。ツキヨタケは襞 (ひだ)が発光するから。マツタケ科。 Lantana f. <1. 欧州産 Viburnum lantana のラテン名。花形や花序(かじょ)の類似から 転用。クマツヅラ科(701208070)ランタナ属。 Laportea f. <人名 フランスの Castelnau の裁判官で 19 世紀の昆虫学者としても名高 い Francois L.de Laporte の名に因む。イラクサ科(701107050)ムカゴイラクサ属。 Lapsana f. <g. 欧州のダイコンに対して Dioscorides が使った名で、Apulia では今も使 用。それを葉の広がりの全形が似るために転用。キク科(701211080)ヤブタビラコ属。 Larix f. <1. ヨーロッパカラマツに付けられた古代名。語源はケルト語で lar(豊富),豊富な 樹脂を持つため。マツ科(612001040) カラマツ属。 Lasianthus m.<g. lasios(粗い毛)+anthos(花)。花冠(かかん)の内面に粗い毛が密生 するため。アカネ科(701207070)ルリミノキ属。 Lasiosphaera m.<1. lasios(髭(ひげ))+sphaera(球)。オニフスベは皮が剥けて乾くと 細い綿糸の塊状になるため。ホコリタケ科。 Lastrea f.<人名 フランス人 C.J.L.de Lastre の名に因んだもの。ウラボシ科。 Laternea f.<ger. ドイツ語 Laterne(カンテラ、手提灯)。菌体の形から連想。カゴタケ科。 Lathraea f. <g. 欧州の種類に Tournefort が付けた名で lathraios(隠れていた)の意。 落葉の下にほとんど埋まっているから。ハマウツボ科(701208230)。 Lathyrus m. <g. 古く Theophrastus が付けた名 lathyros に基づく。la(非常に)+ thyros(刺激する、情熱的)。この植物に催淫(さいいん)性があると信じられたため。マメ科 (701123180)レンリソウ属。 Laurus f. <1. ケルト語の laur(緑色)から出たラテン語。月桂樹が常緑であるため。クスノ キ科(701115170) ゲッケイジュ属。 Lavatera f. <人名 スイスの医者 J.K.Lavater の名に因んだ名。アオイ科(701132040) ハナアオイ属。 Lawiella f. <属名 Lawia(属名)に似て小さなもの。カワゴケソウ科(701125010)。 [Le] 【L】TOP Leathesia f. <人名 G.R.Leathes の名に因む。ネバリモ科(760604)ネバリモ属、藻類 (そうるい)。 Lecanora f.<g. lecane(皿、水盤)。子器(しき)の形が浅い盤状をなしているため。チャシ ブゴケ科。 Lecanorchis f. <g. lecane(皿、盥(たらい))+orchis(ラン)。皿状に副萼(ふくがく)が付 いているため。ラン科(702014010)ムヨウラン属。 Ledum n. <g. 芳香性の樹脂を出す Cistus(ハンニチバナ)属の古代ギリシャ名 ledon に 基づく。Ledum の香りがこれに似ているため。ツツジ科(701202030) イソツツジ属。 Leersia f. <人名 ドイツの植物学者 Johann Daniel Leers(1727~1774)の名に因む。 イネ科(702007010)サヤヌカグサ属。 Leipnitzia f. <人名 ドイツの哲学者で数学者であった Gottfried Wilhelm Leipniz(1646~1716)に因む。キク科(701211080)センボンヤリ属。 Lemmaphyllum n. <g. lemma(皮)+phyllon(葉)。葉が乾いて皮質であるため。ウラボ シ科(205008330)マメヅタ属。 Lemna f. <g. Theophrastus によって名付けられた水生植物の名の転用。ギリシャ語の沼 (limne)に由来。沼にあるため。ウキクサ科(702010020)アオウキクサ属。 Lentinus m.<1. lentus(柔らかくて丈夫な)。菌体の性質から付いた名。キシメジ科マツオ オジ属。 Leontopodium n. <g. leon(ライオン)+podion(小足)。綿毛の密生した包葉(ほうよ う)状の葉と頭花(とうか)とをライオンの足首にたとえた。キク科(701211080)ウスコキソウ属。
Leonurus m. <g. leon(ライオン)+oura(尾)。長い花序(かじょ)の形に基づく。シソ科 (701208090)メハジキ属。 Lepidium n. <g. ギリシャ名 lepidion から来た名で、小鱗(しょうりん lepis)の意。果実の 形をたとえたもの。アブラナ科(701121030)マメグンバイナズナ属。 Lepiota f.<g. lepis(鱗片(りんぺん))+otos(耳朶(みみたぶ))。キノコの傘に鱗片(りんぺ ん)が多い特徴から。マツタケ科。 Lepironia f. <g. lepis(鱗片(りんぺん))+eiro(結合する)からなる合成語。カヤツリグサ 科(702012010)。 Lepisorus m. <g. lepis(鱗片)+sorus(子嚢群)。子嚢(しのう)群に鱗片(りんぺん)が混 じるから。ウラボシ科(205008330)ノキシノブ属。 Leptochloa f. <g. leptos(細い)+chloa(草)。細長い穂状花(すいじょうか)の様子から 付けられた名。イネ科(702007010)。 Leptodermis f. <g. leptos(細い、薄い)+derma(皮)。朔果 (さくか)の果皮が薄いこと から。アカネ科(701207070)シチョウゲ属。 Leptogium n.<g. leptos(薄い)。地衣体が薄いため。イワノリ科。 Leptogramma f. <g. leptos(細い、薄い)+gramma(線、葉の裏面の胞子嚢(ほうしの う)群の筋を指すことから転じてシダにしばしば使う)。ヒメシダ科(205008290)。 Lespedeza f. <人名 Michanx が 18 世紀後半に調査の際に、アメリカの東部 Florida 州 知事のスペイン人 Vincente Manuuel de Cespedes に捧げた名。 誤植(ごしょく)のため Lespedez となる。マメ科(701123180)ハギ属。 Letterstedtia f. <人名 Lettersteat を記念する名。アオサ科(1130604)、藻類(そうる い)。 Leucothoe f. <g. バビロン王オルカモス(Orchamus)の娘 Leucothoe の名に因む。ア ポロと恋に陥り、父に地中に埋められて死んだ。ツツジ科(701202030)イワナンテン属。 Leucoblyum n.<g. leuco(白い)+bryon(コケ)。全体が白っぽいため。オキナゴケ科。 [Li] 【L】TOP Liatris f. <g. 語源不明。一説にギリシャ語 leios(無毛)+iatros(医者)。キク科 (701211080)キリンギク属。 Libanotis f. <g. libanos(薫香(くんこう))を語源とする。植物体に香りが良いからの名。セ リ科(701137070)。 Ligulari f. <1. ligula(舌)の意から出た語で、小さい舌状の花弁(かべん)を表す。キク科 (701211080)メタカラコウ属。 Ligusticum n. <1. ligusticos(古代イタリアの Liguria 地方の形容詞)から出た語。同地 方には栽培品の薬用ウドが多かったため。セリ科(701137070)マルバトウキ属。 Ligustrum n. <1. この属の一種 L.vulgare の古名。語源はこの植物の枝で物を縛(し ば)ったので、ligare(縛る)から。モクセイ科(701206010)イボタノキ属。 Lilium n. <1. ラテン古名。ケルト語の li、ギリシャ語の leirion は共に白色を意味する。マド ンナリリーの白花に基づく。ユリ科(702003010)ユリ属。 Limonium n. <g. ギリシャ古名 leimonion に由来する名で、恐らく leimon(沼沢、草原) から出たもの。イソマツ科(701204010)イソマツ属。 Limnophila f. <g. limne(沼)+philos(好む)。湿地に生える習性を表す。ゴマノハグサ科 (701208140)シソクサ属。 Limosella f. <1. limus(沼,泥濘(ぬかるみ))の縮小形。湿地に生える性質から。ゴマノハ グサ科(701208140)。 Linaria f. <g. linon(アマ)に全体が似るための古い名。ゴマノハグサ科(701208140)ウ ンラン属。 Lindera f. <人名 スウェーデンの植物学者 Johann Linder(1676~1723)に因む。クスノ キ科(701115170)クロモジ属。 Linderia f.<人名 北米の菌類学者 D.H.Linder に因む。カゴタケ科。
Lindernia f. <人名 ドイツの医学者で植物学者 Franz Balthasar Lindern(1682~ 1755)に因んで付けられた名。ゴマノハグサ科(701208140)アゼトウガラシ属。 Lindsaea f. <人名 英国の植物学者 Archibald Lindsay(18 世紀~19 世紀)に因む。ホ ングウシダ科(205008190)ホングウシダ属。 Linnaea f. <人名 Gronovius がその師 Carl von Linne(1707~1778)に捧げたもの。 ラテン語化してある。リンネはこの花が好きで、愛用の器にはこの花が描かれていた。スイカズラ 科(701210010)リンネソウ属。 Linum n. <1. アマの古名。これから糸を採ったので linon(糸、筋)の語が転用された。ア マ科(701126060)アマ属。 Liparis f. <g. liparos(脂肪性の、又は輝く)。滑らかで光沢のある葉に基づく。ラン科 (702014010)クモキリソウ属。 Lipocarpha f. <g. lipos(肥えた)+carphos(籾殻(もみがら))。ある種のものの内側の鱗 片(りんぺん)が厚くなっていることに由来する。カヤツリグサ科(702012010)ヒンジガヤツリ属
Lippia f. <人名 フランスの植物学者で医者であった Augustin Lippi(1678~1704)に 因む。クマツヅラ科(701208070)イワダレソウ属。 Liquidamber f. <1.+ar. ラテン語 liquidus(液体)+アラビア語の ambar(琥珀(こはく)) の混成語で、樹幹から流れ出る芳香性の液から名付く。マンサク科(701123020)フウ属。 Liriodendron f. <g. leirion(ユリ)+dendron(樹木)。花型がユリに似るため。モクレン科 (701115010)ユリノキ属。 Liriope f. <g. ギリシャ神話の女神の名。ユリ科(702003010)ヤブラン属。 Listera f. <人名 イギリスの自然科学者 Martin Lister(1638~1711)に因む。ラン科 (702014010)フタバラン属。 Litchi f. <chin. レイシの漢名茘枝(ライチー)から。ムクロジ科(701128050)レイシ属。 Lithocarpus f. <g. lithos(石)+carpos(果実)。石の果実の意で栗(クリ)に比べて堅い ため。ブナ科(701106020)マテバシイ属。 Lithospermum n. <g. lithos(石)+sperma(種子)。小堅果(けんか)を結ぶ性質から来 た。ムラサキ科(701208050)ムラサキ属。 Litsea f. <chin. 支那名からというが漢名は不明。クスノキ科(701115170)ハマビワ属。 Livistona f. <人名 英国エジンバラ近くの Livingstone の貴族 Patrik Murray に因む。ヤ シ科(702008010)ビロウ属。 [Ll] 【L】TOP Lloydia f. <人名 イギリスの Edward Lloyd が本種を発見した記念に付けた名。ユリ科 (702003010)チシマアマナ属。 [Lo] 【L】TOP Lobaria f.<g. lobos(裂片)。地衣体(ちいたい)が多くの裂片からなるから。カブトゴケ科。 Lobelia f. <人名 英国の本草学者 Matthias Lobel(1538~1616)を記念した名。キキョ ウ科(701211010)ミゾカクシ属。 Lochnera f. <人名 ドイツの M.F.Lochner(1662~1730)の名に因んだ名。キョウチクト ウ科(701207050)。 Loiseleuria f. <人名 フランスの植物学者 Jean Louis Auguste LoiselleurDelongchamps(1774~1849)に因む。ツツジ科(701202030)ミネズオウ属。 Lolium n. <1. ラテンの古名。イネ科(702007010)ドクムギ属。 Lomatogonium n. <g. loma(線)+gone(雌蘂)。柱頭(ちゅうとう)の形から来た名。リン ドウ科(701207030)ヒメセンブリ属。 Lomentaria f. <1. lomentum(節莢)。マメ科(701123180)の節莢(せっきょう)のよう に体が節で括(くび)れるから。ワツナギソウ科(411401)フシツナギ属、藻類(そうるい)。 Lonicera f. <人名 ドイツの 16 世紀の数学者で採集家てもあった Adam Lonitzer の名を ラテン語化した Lonicerus から出た名。スイカズラ科(701210010)スイカズラ属。 Lophatherum n. <g. lophos(鶏冠)+ather(芒)。鶏冠(とさか)状の芒(のぎ)の状態を
たとえた。イネ科(702007010)ササクサ属。 Loranthus m. <g. loron(革紐)+anthos(花)。線形をなす花冠(かかん)の裂片(れつへ ん)の形から。ヤドリギ科(701109070)。 Loropetalum n. <g. loron(革紐)+petalon(花弁)。花弁(かべん)は厚い広線形をなす ため。マンサク科(701123020)トキワマンサク属。 Lotus m. <g. ギリシャ古語の植物名でいろいろの意味があったが、Linne によりクロー バー状のこの植物に限定されたもの。マメ科(701123180)ミヤコグサ属。 Loxocalyx m. <g. loxos(傾いた)+calyx(萼)。萼(がく)が上下唇からなり、その長さが 違うことから傾いた五角形をなすため。シソ科(701208090)。 Loxogramme f. <g. loxos(傾斜)+gramme(線)。サジランの小嚢(しょうのう)群が斜め に平行して並ぶため。ウラボシ科(205008330)サジラン属。 [Lu] 【L】TOP Ludwigia f. <人名 ドイツのライプチヒの植物学教授 Christian Gottlieb Ludwig(1709 ~1773)に因む。アカバナ科(701136120)チョウジタデ属。 Luffa f. <ar. ヘチマのアラビア名。ウリ科(701135010)ヘチマ属。 Luisia f. <人名 スペインの D.Luis de Torres の名に因んだもの。ラン科(702014010) ボウラン属。 Lupinus m. <1. lupine(ハウチワマメ)の古名で、lupus(オオカミ)から出た語。どんな土 地にも育つ逞(たくま)しさからの連想。マメ科(701123180)ハウチワマメ属。 Luzula f. <1. lux(光)の縮小形 luxulae、又は gramen luzulae から来た名。この属の一 種に付けられたもので、露(つゆ)に輝く様から付いた。イグサ科(702004010)スズメノヤリ属。 [Ly] 【L】TOP Lychnis f. <g. 緋色(ひいろ)又は炎色(えんしょく)をした種に付けられたギリシャ古名で、 lychnos(炎)に由来する名。ナデシコ科(701113100)センノウ属。 Lycium n. <g. 中央アジアの Lycia(地名)に生えていた刺(とげ)の多い潅木(かんぼ く)lycion のギリシャ古名を転用したもの。本属にも刺(とげ)があるため。ナス科 (701208110)クコ属。 Lycoperdon n.<g. lykos (オオカミ)+perdon(放屁)。袋を押すと胞子(ほうし)を吹き出 す有様から付いた。キツネノチャブクロ科。 Lycopersicon n. <g. lycos(オオカミ)+persicon(モモ)。"味の悪い桃"という意味。ナス 科(701208110)トマト属。 Lycopodium n. <g. lycos(オオカミ)+podion(足)。鱗片葉(りんぺんよう)の密生した 茎が狼の足に似ているため。ヒカゲノカズラ科(203004010)ヒカゲノカズラ属。 Lycopus m. <g. lycos(オオカミ)+pous(足)。その葉が狼の足に似ていると想像された が疑問である。シソ科(701208090)シロネ属。 Lycoris f. <1. ギリシャ神話の海の女神 Lycoris の名から採った名。花の美しさから。ヒガ ンバナ科(702003070)ヒガンバナ属。 Lygodium n. <g. lygodes(柔軟な)。細長く柔軟な蔓(つる)状の茎に基づく。フサシダ科 (205008110)カニクサ属 Lyonia f. <人名 初期アメリカの植物学者で,南 Alleghanies の探検家 John Lyon(18 世紀~1818)に因む。ツツジ科(701202030)ネジキ属。 Lyophyllum n.<g. lyo(離れる)+phyllos(葉)の合成名。シメジ科シメジ属。 Lysichiton n. <g. lysis(分離)+chiton(衣服)。この属には分離した明瞭な花被(かひ) がある特徴を強調した。サトイモ科(702010010)ミズバショウ属。 Lysimachia f.<人名 Thrace(マケドニア)王 Lysimachion の名を称えたもの。又は lysis(解(ほど)ける)+mache(競争、争い)。伝説によると Lysimachus 王は、猛り 狂った牡牛 に襲われ、あわやという時にこの植物を振ったら牛が鎮まったという。サクラソウ科 (701203030)オカトラノオ属。 Lysionotus m. <g. lysis(分離)+notos(背)の意味で、果実の長い鞘(さや)の開裂の状 態から付いた。イワタバコ科(701208210)シシンラン属。
Lythrum n. <g. lytron(血)。Dioscorides によって L.Salicaria に対して付けられた名。こ の種の花が血のように紅いため。ミソハギ科(701136010)ミソハギ属。
【M】
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[Ma] 【M】TOP Maackia f. <人名 ロシアの植物学者 R.Maack(1825~1886)に因んだ。マメ科 (701123180)イヌエンジュ属。 Machaerina f. <g. machaira(刀)の縮小形。カヤツリグサ科(702012010)アンペライ 属。 Machilus f. <ind. インドネシアのアンボイナでの土名 makilan を Rumphius が Herbarium Amboinense の中でラテン語化した。クスノキ科(701115170)タブノキ属。 Macleaya f. <人名 豪州の New South Wales の初期の長官 Alexander Macleay に因 む。ケシ科(701121010)タケニグサ属。 Macrocarpium n. <g. macros(大きい)+carpos(果実)からなる。この類としては最大 の果実がなるからである。ミズキ科(701137040)サンシュユ属。 Macroclinidium n. <g. macros(大きい、長い)+clinidion(小床)。近縁の Ainsliaea に比べて頭花(とうか)が太く、従って花床(かしょう)も大きいからであろう。キク科 (701211080)。 Macrodiervilla f. <属名 Diervilla(米国産の属)に比べ大輪(macros)の花を着けるた め。スイカズラ科(701210010)ウコンウツギ属。 Macrolepiota f.<g. macros(大)+Lepiota(属名)。この属に近くて傘が大形のため。マ ツタケ科。 Macromitrium n. <g. macro(大きな)+mitria(帽子)。子嚢(しのう)の帽子の形から付 いた。タチヒダゴケ科(101412030)ミノゴケ属、蘚類(せんるい)。 Macropertya f. <属名 Macroclinidium と Pertya との属間雑種なので両属名を組み合 わす。キク科(701211080)。 Macropodium n. <g. macros(長い)+podion(足)。子房(しぼう)の柄が熟すると伸び るから。アブラナ科(701121030)。 Maesa f. <g. この属名の一種に付いたアラビア名の maass から来た名。ヤブコウジ科 (701203020)イズセンリョウ属。 Magnolia f. <人名 フランスの Montpellier(モンペリエー)の植物学教授 Pierre Magnol(1738~1815)に因む。モクレン科(701115010)モクレン属。 Mahonia f. <人名 19 世紀のアメリカの植物学者 B.Mc.Mahon に因む。メギ科 (701116020)ヒイラギナンテン属。 Majanthemum n. <g. majos(五月)+anthemon(花)。花期に基づく名。ユリ科 (702003010)マイヅルソウ属。 Makinoa f. <人名 牧野富太郎(まきのとみたろう)を記念して三宅驥一博士が命名。マキ ノゴケ科(102103060)マキノゴケ属、苔類(たいるい)。 Malachium n. <g. malacos(柔)。体が柔らかいことに由来する。ナデシコ科 (701113100)。 Malaxis f. <g. malacos(弱い、繊細)に由来する語で、M.paludosa の性質に因む。ラン 科(702014010)ヤチラン属。 Mallotopus n. <g. mallotos(長軟毛ある)+pous(足)。花梗(かこう)に長軟毛を密生す る特徴から。キク科(701211080)。 Mallotus m. <g. mallotos(長軟毛のある)。果実に腺毛(せんもう)が密生するから。トウ
ダイグサ科(701126080)アカメガシワ属。 Malus f. <g. ギリシャ名の malon(リンゴ)から出た名。バラ科(701123140)リンゴ属。 Malva f. <1. ラテン古名で、ギリシャ語の malache(軟らかくする)から出た語。この植物の 持つ粘液に緩和剤の働きがあるため。アオイ科(701132040)ゼニアオイ属。 Malvastrum n. <属名 Malva(属名)+ラテン語 astrum(似)。アオイ科(701132040) エノキアオイ属。 Manettia f. <人名 イタリアのフローレンスの植物園長 D.S.Manetti(1773~1861)の名 に因む。アカネ科 (701207070)カエンソウ属。 Marasmius m.<g. maraino(乾いて枯れる)から来た名。マツタケ科。 Marchantia f. <人名 フランスの植物学者 Nicolas Marchant(1678 没)に因む。ゼニゴ ケ科 (102203090)ゼニゴケ属、、苔類(たいるい)。 Marginaria f. <g. margo(縁)。嚢堆(のうたい)の外側に小羽片の縁が広く見えるから か? ウラボシ科(205008330)。 Marsdenia f. <人名 アイルランドの歴史家 W.Marsden(1754~1836)の名に因む。ガ ガイモ科(701207060)キジョラン属。 Marsilea f. <人名 イタリアの自然科学者 Luigi Fernando Conte Marsigil(1658~ 1730)を記念した名。デンジソウ科(205008350)デンジソウ属。 Martensia f. <人名 Brussels の学者 Martens 博士の名誉のために設けられた名。コノ ハノリ科(411503)アヤニシキ属、藻類(そうるい)。 Matricaria f. <1. matrix(子宮)。婦人病に薬効があるとの評判と結び付いた名。キク科 (701211080)シカギク属。 Matsumurella f. <人名 松村任三(まつむらじんぞう)博士を記念。Matsumurea が既存 のため縮小形を採った。シソ科(701208090)。 Matteuccia f. <人名 イタリアの自然科学者 Carlo Matteucci(1800~1868)に因む。 イワデンダ科(205008280)クサソテツ属。 Matthiola f. <人名 16 世紀のイタリアの植物学者 Pier Andrea Mattioli(1500~ 1577)の名に因む。アブラナ科(701121030)アラセイトウ属。 Maximowiczia f. <人名 ロシアの植物学者 C.J.Maximowicz(1827~1891)の名に因 む。1860 年にわが国にも来た。モクレン科(701115010)。 Mazus m. <g. mazos(乳頭突起)。花冠(かかん)の喉部に突起があることから。ゴマノハ グサ科(701208140)サギゴケ属。 [Me] 【M】TOP Medicago f. <g. ムラサキウマゴヤシの名 medice から来た語で、この植物が Media(小 アジアの王国)からギリシャに渡って来たことから付けられた名。また、medicus(薬)+agere (用いる)で、この植物を医薬に使ったためともいう。マメ科(701123180)ウマゴヤシ属。 Meehania f. <人名 アメリカのフィラデルフィアの植物学者 Thomas Meehan(1826~ 1901)の名に因んだ名。シソ科(701208090)。 Melampyrum n. <g. melas(黒い)+pyros(小麦)の意で、ある種の種子の色が黒いこと から来た名。ゴマノハグサ科(701208140)ママコナ属。 Melandrium n. <人名 イタリアの G.Melandri の名に因んだ名。ナデシコ科 (701113100)フシグロ属。 Melastoma n. <g. melas(黒い)+stoma(口)。果を食べると口が黒く染まるから。ノボタ ン科(701136090)ノボタン属。 Melia f. <g. トネリコ(Fraxinus)のギリシャ名。葉の形が似ているためこの属名になった。 センダン科(701127060)センダン属。 Melica f. <g. イタリアで古く melica、meliga はキビであったが、Linne が別の植物の属名 に転用した。イネ科(702007010)ユメガヤ属。 Melilotus f. <g. meli(蜂蜜)+lotos(ミヤコグサの属名)。ミヤコグサに似て蜜蜂が集まる ためという。マメ科(701123180)シナガワハギ属。 Meliosma f. <g. meli(蜜)+osme(匂)。蜂蜜(はちみつ)の香りの意。アワブキ科
(701128070)アワブキ属。 Melochia f. <ar. この植物のアラビア名 melochieh から出た名。アオギリ科 (701132060)。 Melothria f. <g. 古く白いブドウを指した名。この類に白い果実がなることから転用した。ウ リ科(701135010)スズメウリ属。 Menispermum n. <g. men(月)+sperma(種子)。果実の核(かく)が馬蹄形(半月形) をしていることから。ツヅラフジ科(701116050)コウモリカズラ属。 Mentha f. <1. 地獄の女王 Proserpine に、ハッカに変えられたといわれるギリシャ神話の 女神 Menthe から。Theophrastus が付けた名。シソ科(701208090)ハッカ属。 Menyanthes f. <g. Theophrastus が用いた名で,menyein(表現する)+anthos(花)。 総状花序(そうじょうかじょ)の花が徐々に展開することに因んで転用。ミツガシワ科 (701207040)ミツガシワ属。 Menziesia f. <人名 イギリスの Archibald Menzies(1754~1842)の名に因む。彼はバ ンクーバーの旅行の際にこの植物を持ち帰った。ツツジ科(701202030)ヨウラクツツジ属。 Meratia f. <人名 フランスの植物学者 Francois Victor Merat(1780~1851)に因む。 ロウバイ科(701115150)。 Mercurialis f. <g. Pliny が用いた植物名で、ギリシャの神 Mercury が所有するの意。英 名も mercury 。トウダイグサ科(701126080)。 Meristotheca f. <g. meristos(分裂)+thece(鞘、小室)。トサカノリ科(411124)トサカ ノリ属、藻類(そうるい)。 Mertensia f. <人名 ドイツの有名な植物学者 Franz Karl Mertens(1764~1831)の名 に因む。ムラサキ科(701208050)ハアベンケイソウ属。 Mesembryanthemum n. <g. mesembria(正午)+anthemon(花)。日光を受けて開く その習性による名。ハマミズナ科(701113070)マツバギク属。 Mesogloia f.<1. mes(中間)+gloea(膠(にかわ)、海綿などの内胚葉と外胚葉との間の 粘液)。この類が寒天質で粘ることによる。ナガマツモ科。 Mespilus f. <g. mesos(半)+pilos(球)。果実の形に基づく名。バラ科(701123140)セ イヨウカリン属。 Messerschmidia f. <人名 ロシアの植物採集家 D.G.Messerschmid が 1724 年に作っ たこの類の記載が基になって属が新設された記念。ムラサキ科(701208050)。 Metanarthecium n. <g. meta(共に,又は後に)+Narthecium(属名)。Narthecium に 似るが後に区別されたことを意味する。ユリ科(702003010)ソクシンラン属。 Metaplexis f. <g. meta(共に)+pleco(編む)からなる合成語。ガガイモ科 (701207060)。 Metasequoia f. <属名 meta(後にの意)+Sequoia(属名、セコイアスギ)。化石植物とし て初めはセコイアと混同されていたのを、後に区別したため。スギ科(612001090)メタセコイア 属。 Meteorium n. <g. meteoron(星や宇宙の)。子嚢(しのう)の形が星形になるから。ハイ ヒモゴケ科(101413170)ハイヒモゴケ属、蘚類(せんるい)。 Meterostachys f. <g. meter(測る,規則正しい)+stachyos(総)。花序(かじょ)が根茎 (こんけい)から規則正しく放射状に出る形を指して付けた。ベンケイソウ科(701123040)チャ ボツメレンゲ属。 Metzgeria f. <人名 Heidelberg 植物園長 Johann Metzger(1852 没)に因む。フタマタ ゴケ科(102103120)フタマタゴケ属、苔類(たいるい)。 [Mi] 【M】TOP Michelia f. <人名 スイスの植物学者 Marc Micheli(1844~1902)の名に因む。モクレ ン科(701115010)オガタマノキ属。 Microcarpaea f. <g. micros(小)+carpos(果)。ゴマノハグサ科(701208140)。 Microlepia f. <g. micros(小)+lepis(鱗片(りんぺん))。コバノイシカグマ科 (205008180)フモトシダ属。
Microlespedeza f. <g. micros(小)+Lespedeza(属名)。ハギ属に似て小さいため。マ メ科(701123180)。 Micromeles f. <g. micros(小)+melon(リンゴ)。果実を小形のリンゴに例えたもの。バ ラ科(701123140)。 Micropolypodium n. <g. micros(小)+Polypodium(属名)。Polypodium 属に似て 小さい。ウラボシ科(205008330)。 Microsorium n. <g. micros(小)+sorus(子嚢群)。小さい点状の子嚢(しのう)群を付け るため。ウラボシ科(205008330)ヌカボシクリハラン属。 Microstegium n. <g. micros(小)+stegos(覆い)。イネ科(702007010)アシボソ属。 Microstylis f. <g. micros(小)+stylis(柱)。花柱(かちゅう)が小さいため。ラン科 (702014010)。 Microtis f. <g. micros(小)+ous 又は otus(耳)からなる合成語。ラン科 (702014010)ニラバラン属。 Microtropis f. <g. micros(小)+tropis(龍骨)からなる語。ニシキギ科(701130060) モクレイシ属。 Milium n. <1. キビのラテン古名。この属の殻粒がキビ Panicum miliaceum の殻粒に似 ていることから来た名。イネ科(702007010)イブキヌカボ属。 Millettia . f<人名 18 世紀のフランスの J.A.Millett の名に因んだ名。マメ科 (701123180)ナツフジ属。 Mimosa f. <g. mimos(人真似、狂言師)。この属のオジギソウが運動することから来た。マ メ科(701123180)オジキソウ属。 Mimulus m. <1. mimus(道化者)の縮小形。歯を剥(す)き出すような、あるいは猿に似た ような花冠(かかん)の形と模様とから付けられたもの。ゴマノハグサ科(701208140)ミゾホオ ズキ属。 Minuartia f. <人名 スペインの J.Minuart(1693~1768)の名に因んだもの。ナデシコ科 (701113100)タカネツメクサ属。 Mirabilis f. <1. ラテン語の不思議な、素敵なの語から出たもの。最初は別の植物に、後に オシロイバナに当てられた。オシロイバナ科(701113050)オシロイバナ属。 Miricacalia f. <属名 古い英語で湿地を mire という、恐らく Cacalia に似ているが、水湿 の谷間に生えるためであろうか。キク科(701211080)。 Miscanthus m. <g. mischos(小花柄)+anthos(花)。イネ科(702007010)ススキ属。 Mitchella f. <人名 バージニアに住み、Linne と親交のあった諸学者 John Mitchell(1676~1768)を記念して付けられた名。アカネ科(701207070)ツルアリドオシ属。
Mitella f. <g. mitra(僧侶の帽子)の縮小形。若い果実の形が帽子(ぼうし)状をしている ことから来た名。ユキノシタ科(701123060)チャルメルソウ属。 Mitrasacme s. <g. mitra(僧侶の帽子)+acme(尖端)からなる名。マチン科 (701207010)アイナエ属。 Mitrastemon m.<g. mitra(僧侶の帽子)+stemon(雄蘂)。雄蘂(ゆうずい)が合着して 帽子状になる。ヤッコソウ科。 [Mn] 【M】TOP Mnium n. <g. mnion(コケや海藻などを一括して古くギリシャで呼んだ名)を転用した。こ の語は mnoos(柔らかくする)に関係がある。チョウチンゴケ科(101411030)チョウチンゴケ属 蘚類(せんるい)。 [Mo] 【M】TOP Moehringia f. <人名 ドイツの P.H.Moehring(1720~1762)の名に因んだもの。ナデシ コ科(701113100)。 Molinia f. <人名 スペインの Juan Ignazio Molina(1740~1829)の名に因んだもの。 チリーの flora の初期の研究者。イネ科(702007010)ヌマガヤ属。 Moliniopsis f. <属名 Molinia(属名)+opsis(似た)。Molinia 属に似たの意。イネ科
(702007010)ヌマガヤ属。 Mollugo f. <1. アカネ科(701207070)の Galium Mollugo の古名がこの属に転用さ れたもの。恐らく同じように輪生(りんせい)した葉の形から来た。ザクロソウ科(701113060)。 Momordica f. <1. 私は咬(か)んだの意。種子(しゅし)が咬(か)み痕(きず)のような凹 凸を示すから。ウリ科(701135010)ニガウリ属。 Monachosorum n. <g. monachos(単)+soros(嚢堆(のうたい))からなる語。コバノイ シカグマ科(205008180)。 Monochasma n. <g. monos(単)+chasme(開口)からなる語で、さく果の一方が開口 して種子(しゅし)を出すことによる。ゴマノハグサ科(701208140)クチナシグサ属。 Monochoria f. <g. monos(単)+chorizo(離す)からなる語。雄蘂(ゆうずい)の一本が 二又になって一葯(やく)が離れているためならん。ミズアオイ科(702003120)ミズアオイ属。 Monostroma n. <g. monos(一つ)+stroma(層)。体がただ一層の細胞層からなるため ヒトエグサ科(1130603)ヒトエグサ属、藻類(そうるい)。 Monotropa f. <g. monos(一つ、一方)+tropos(向く、曲がる)。花が一方に傾くことを示 す。イチヤクソウ科(701202020)。 Monotropastrum n. <属名 Monotropa(属名)+astrom(似る)。Monotropa 属に似 たの意。イチヤクソウ科(701202020)。 Montia f. <人名 イタリア Bologna の植物学教授 Giuseppe Monti(1682~1760)の 名に因んだもの。スベリヒユ科(701113080)。 Morchella f.<g. ギリシャ語の植物名 morchel から。ノボリリョウ科。 Moricandia f. <人名 イタリアの Stefano Moricand(1780~1854)に因んだもの。アブ ラナ科(701121030)。 Morinda f. <1. morus(クワ)+indica(インドの)からなる語。多肉の果をクワにたとえ、か つインド産であることを示す。アカネ科(701207070)ヤエヤマアオキ属。 Morus f. <1. クワに付いたラテン古名。果実の色から、ケルト語の mor(黒)が元ではない かといわれる。クワ科(701107040)クワ属。 Mosla f. <土語 この属の一種に付いたインド名。シソ科(701208090)イヌコウジュ属。 [Mu] 【M】TOP Mucuna f. <土語 ブラジル語。ブラジルの土名による。マメ科(701123180)トビカズラ属 Muehlenbeckia f. <人名 スイスの医者ミュレンベックに因む。タデ科(701112010)。 Muhlenbergia f. <人名 アメリカの植物学者 Gotthlif Henry Ernest Muhlenberg(1756~1817)に因む。イネ科(702007010)ネズミガヤ属。 Mukdenia f. <地名 Mukden(満州の奉天(ほうてん))。原産地の地名を使用した例。ユ キノシタ科(701123060)イワヤツデ属。 Musa f. <ar. アラビア名。又はローマのアウグスト大帝の侍医 Antonio Musa に因む。バ ショウ科(702013010)バショウ属。 Mussaenda f. <土名 この類のセイロン名を使用したもの。アカネ科(701207070)コン ロンカ属。 Mutinus m.<1. 男根(だんこん=ペニス)の意味で、植物体の形からの連想。スッポンタケ 科。 [My] 【M】TOP Myelophycus m. <g. myelos(髄)+phycos(藻)からなる語。コモンブクロ科 (760701)イワヒゲ属、藻類(そうるい)。 Myoporum n. <g. myein(閉じる)+poros(孔)。葉に多数の黒点があるため。ハマジン チョウ科(701208250)。 Myosotis f. <g. myos(二十日鼠)+otis(耳)。葉が短くて柔らかいことからの連想。ムラ サキ科(701208050)ワスレナグサ属。 Myrica f. <g. ギョリュウ又はその他の芳香性の低木のギリシャ名 myrike から出た名。多 分ギリシャ語の myrizein(芳香、香料)に由来し、後にこの芳香性の属に転用した。ヤマモモ科
(701102010)ヤマモモ属。 Myriophyllum n. <g. myrios(無数)+phyllon(葉)。セイヨウノコギリソウに似た、葉の無 数の切れ込みをたとえたもの。アリノトウグサ科(701136140)フサモ属。 Myristica f. <g. myristicos(芳香の軟膏又は香油)。香料として使われるため。ニクズク 科(701115070)。 Myrmechis f. <g. myrmex(蟻)。日本名アリドオシランの蟻を直訳したもの。ラン科 (702014010)アリオドリラン属。 Myroxlon n. <g. myron(バルサム)+xyion(材)からなる語。イイギリ科(701134010)。
【N】
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[Na] 【N】TOP Naematoloma f. <g. naema(糸)+loma(縁)。恐らくこの属の種類の柄に糸状の鱗片 (りんぺん)があるからであろう。マツタケ科。 Najas f. <g. naias(泉の妖精)。水生植物であるために付いた。イバラモ科 (702001090)イバラモ属。 Nandina f. <jap. ナンテン(南天)から。メギ科(701116020)ナンテン属。 Nanocnide f. <g. nannos(矮小(わいしょう))+cnide(イラクサ)からなる語。イラクサ科 (701107050)カテンソウ属。 Narcissus m. <g. ギリシャ神話の青年の名 Narcissus に因む。泉に映った自分の姿に恋 して死に、その後にこの花が咲き出たという神話あり。ヒガンバナ科(702003070)スイセン属。 Narthecium n. <g. narthecion(膏薬(こうやく)を入れる箱)。ヨーロッパ種の N.ossifragum に対してやや皮肉に与えられた名。この種は元はこれを食べて生きている羊の骨 を傷付けると考えられていた。ユリ科(702003010)キンコウカ属。 Nasturtium n. <1. nasus(鼻)+tortus(捻(ねじ)る、捻(ひね)る)。植物体に刺激性の辛 味のある性質を示したもの。アブラナ科(701121030)オランダガラシ属。 Nauclea f. <g. noucula は小舟。アカネ科(701207070)。 Naumburgia f. <人名 ドイツの植物学者 J.S.Naumburg(1768~1799)に因む。サクラ ソウ科(701203030)。 [Ne] 【N】TOP Neckeropsis f. <属名 Neckera 属に似たの意味。ヒラゴケ科(101413190)、蘚類(せ んるい)。 Nelumbo f. <土名 ハスに対するセイロンの土名から付いた。スイレン科(701116060) ハス属。 Nemacystus m. <g. nema(糸)+cystus(嚢)。モズク科(760606)モズク属、藻類(そう るい)。 Nemalion n. <g. nema(糸)。糸状の植物体に基づく。ウミゾウメン科(410604)ウミゾウ メン属、藻類(そうるい)。 Neocheiropteris f. <属名 Cheiropteris に似て新しい(neo)ものの意味。ウラボシ科 (205008330)クリハラン属。 Neofinetia f. <属名 初め Finetia と付いていたがそれより古い同一名が見付かったので、 新しい(neo)Finetia という意味で改名。ラン科(702014010)フウラン属。 Neolindleya f. <g. neos(新しい)+Lindleya(属名)からなる語。ラン科 (702014010)。 Neolitsea f. <g. neos(新しい)+Litsea(属名)からなる語。Litsea 属に近いがそれより後 に独立したため。クスノキ科(701115170)シロダモ属。
Neoniphopsis n. <g.+属名 neos(新しい)+Niphobolus(属名)+opsis(似る)からな る語。ウラボシ科(205008330)。 Neotrichocolea f. <g.+属名 neos(新しい)+Trichocolea(属名)。Trichocolea(ムク ムクゴケ)属との比較で付いた名。苔類(たいるい)。 Neottia f. <g. 鳥の巣の意。根の集まり方をたとえた。ラン科(702014010)サカネラン属
Neottianthe f. <g. Neottia(属名)+anthos(花)。Neottia 属の花と外見が似ているた め。ラン科(702014010)ミヤマモジズリ属。 Neottopteris f. <g. neottia(鳥の巣)+pteris(シダ)。葉の集まり方から付いた名。ウラ ボシ科(205008330)。 Nepenthes f. <g. ne(無)+penthos(憂)。憂(うれい)を消すものを Nepenthe といい、 恐らく捕虫嚢(ほちゅうのう)の液体をそれにたとえたものであろう。ウツボカズラ科 (701120020)ウツボカズラ属。 Nepeta f. <1. 地名。イタリア Etruria の都市 Nepete から出て植物名となったものを使用。 シソ科(701208090)イヌハッカ属。 Nephelium n. <g. nephelion(小さい雲)、又は別の植物名 nephelim を転用。ムクロジ 科(701128050)ランブタン属。 Nephrolepis f. <g. nephros(腎臓)+lepis(鱗片)。シノブ科(205008200)タマシダ属。
Nerium n. <1. ギリシャ語の neros(湿った)に由来して出来たラテン名から。湿地によく育 つためという。キョウチクトウ科(701207050)キョウチクトウ属。 [Ni] 【N】TOP Nicandra f. <人名 2世紀頃のギリシャの詩人 Nikandros に因む。ナス科 (701208110)ホオセンナリ属。 Nicotiana f. <人名 フランスの外交官 Jean Nicot に因む。彼は 1560 年に初めてタバコ の種子をフランスにもたらした。ナス科(701208110)タバコ属。 Nierembergia f. <人名 スペインの植物学者 Johann Eusebius Nieremberg(1595~ 1653)に因む。ナス科(701208110)アマダマシ属。 Nigella f. <1. niger(黒)。種子の黒色なることから来た。キンポウゲ科(701116010)ク ロタネソウ属。 Nitella f.<1. nitere(光る)+ella(愛称)。植物体が水中で明るく美しいから。シャジクモ科。
[No] 【N】TOP Nothoscordum n. <g. nothos(偽)+scordon(ニンニク)からなる語。ニンニク(ネギ属) に似るが別物の意。ユリ科(702003010)ハタケニラ属。 Nothosmyrnium n. <g. nothos(偽の)+Smyrnium(属名)からなる合成語。セリ科 (701137070)。 [Nu] 【N】TOP Nuphar n.<ar. アラビア語 neufar を語源とする植物名から。スイレン科(701116060)コ ウホネ属。 [Ny] 【N】TOP Nymphaea f. <植物名 水の女神の名 Nympha から出た古い植物名から来た。スイレン 科(701116060)。 Nymphoides n. <g. Nymphaea(属名)+eidos(外観)。Nymphaea(ヒツジグサ属)に 似たものの意。ミツガシワ科(701207040)アサザ属。
【O】
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Z|
[Ob] 【O】TOP Oberonia f. <人名 昔話の Oberon 王に因んだ名。ラン科(702014010)ヨウラクラン属
[Od] 【O】TOP Odontosoria f. <g. odons(歯)+soros(嚢堆(のうたい))からなる合成語。ウラボシ科 (205008330)。 [Oe] 【O】TOP Oenanthe f. <g. oinos(酒)+anthos(花)か、又は古いラテン語の植物名。セリ科 (701137070)セリ属。 Oenothera f. <g. Epilobium 属の一種に対して、Theophrastu が用いた名。語源は oinos(酒)+ther(野獣)。根にブドウ酒様の香気があり、野獣が好むためといわれる。アカバナ 科(701136120)マツヨイグサ属。 [Ol] 【O】TOP Oldenlandia f. <人名 デンマークの Heinr.Beruh.Oldenland の名に因んだもの。アカネ 科(701207070)。 Olea オリーブの古名。モクセイ科(701206010)オリーブ属。 [Om] 【O】TOP Omphalodes f. <g. omphalos(臍(へそ))+eidos(形)。果実の分果の形による。ムラサ キ科(701208050)ヤマルリソウ属。 [On] 【O】TOP Onoclea f. <g. Dioscorides が用いた植物名の転用。オシダ科(205008280)コウヤワ ラビ属。 Onychium n.<g. onyx(爪)。葉の裂片の狭く尖(とが)るのをたとえたもの。ワラビ科タチ シノブ属。 [Op] 【O】TOP Ophioglossum m. <g. ophio(蛇)+glossa(舌)。穂状(すいじょう)の胞子嚢(ほうしの う)の形をたとえた。ハナヤスリ科(205007010)ハナヤスリ属。 Ophiopogon m. <g. ophio(蛇)+pogon(髭)。日本名ジャノヒゲの直訳。ユリ科 (702003010)ジャノヒゲ属。 Ophiorrhiza f. <g. ophio(蛇)+rhiza(根)からなる語で、匍匐(ほふく)性の根をたとえ たもの。アカネ科(701207070)サツマイナモリ属。 Oplismenus m. <g. hoplismos(武装した、芒(のぎ)のある)。小穂(しょうすい)に粘る芒 (のぎ)が数本あるから。イネ科(702007010) チヂミザサ属。 Oplopanax n. <g. hoplon(武器)+Panax(属名)。Panax に似て刺が多いから。ウコギ 科(701137060)。 Opuntia f. <1. Theophrastus が別の植物に用いた名の転用。Opus はギリシャの地名。 サボテン科(701114010)ウチワサボテン属。 [Or] 【O】TOP Orchis f. <g. ギリシャ語の orchis(睾丸)に由来する語。塊根(かいこん)の形が丸いこと から出た名。ラン科(702014010)ハクサンチドリ属。 Oreocharis f. <g. oreos(岩)+charis(贔屓(ひいき)、好む)。生育地に因んだもの。イワタ バコ科(701208210)。 Orixa f. <jap. 日本名コクサギの片仮名文字を見誤って「ヲリサギ」と呼んだことから。ミカ ン科(701127010)コクサギ属。 Orobanche f. <g. orobos(マメの一種)+anchein(絞め殺す)。この属の植物にマメに 寄生するものがあるため。ハマウツボ科(701208230)ハマウツボ属。 Orostachys f. <g. oros(山)+stachys(穂)。山に生え、穂状花序(すいじょうかじょ)が立 つから。ベンケイソウ科(701123040)イワレンゲ属。
Orthilia f. <g. ortho(真っ直ぐ)+ilia(持つもの)。Pirola に比べ真っ直ぐな花柱(かちゅ う)を持つから。イチヤクソウ科(701202020)コイチャクソウ属。 Orthoraphium n. <g. ortho(真っ直ぐ)+raphe(針)。イネ科(701208090)ヒロハハネ ガヤ属。 Orthodon f. <g. ortho(真っ直ぐ)+dons(歯)。萼(がく)の歯が真っ直ぐに出ているから。 シソ科(701208090)。 Oryza f. <ar. eruz(米)のアラビア語に由来する名。イネ科(701208090)イネ属。 [Os] 【O】TOP Osbeckia f. <人名 スウェーデンの旅行家 P.Osbeck(1723~1805)の名に因む。ノボタ ン科(701136090)ヒメノボタン属。 Osmanthus m. <g. osme(香、匂)+anthos(花)。花に芳香(ほうこう)のあるため。モク セイ科(701206010)モクセイ属。 Osmorhiza f. <g. osme(香気)+rhiza(根)からなる合成語。セリ科(701137070)ヤブ ニンジン属。 Osmunda f. <神名 サクソニアの神の Osmunder の名から採ったもの。ゼンマイ科 (205008070)ゼンマイ属。 Osmundastrum n. <属名 Osmunda(属名)+astron(似ている)。ゼンマイに似たもの。 ゼンマイ科(205008070)。 Ostemeles f. <g. osteon(骨)+melon(リンゴ)からなる語。骨質の果実の状態から。バ ラ科(701123140)。 Ostericum n. <g. hysterikos(ヒステリー)。ヒステリーに効く薬用草本(そうほん)の意味 という。セリ科(701137070)。 Ostrya f. <g. osteo(骨)。非常に材質の硬いある樹木に対するギリシャ名の転用。カバノキ 科(701106010)アサダ属。 [Ot] 【O】TOP Otherodendron n. <属名 Othera(Thunberg がモチノキに付けた属名)+dendron(< g.樹木)。葉がモチノキに似るから。ニシキギ科(701130060)。 Ottelia f. <土名 Malabar の植物名 ottelambel に由来する。トチカガミ科 (702001030)ミズオオバコ属。 [Ou] 【O】TOP Ourouparia f. <土名 Guiana の土名。アカネ科(701207070)。 [Ox] 【O】TOP Oxalis f. <g. oxys(酸っぱい)。この属の植物には蓚酸(しゅうさん)を含んでいて酸味のも のが多いから。カタバミ科(701126020)カタバミ属。 Oxycoccus m. <g. 古い属名で、oxys(酸い)+coccus(液果)。果実の性質を表したもの。 ツツジ科(701202030)ツルコケモモ属。 Oxyria f. <g. oxys(酸い)。葉の酸味を表した名。タデ科(701112010)マルバギシギシ属
【P】
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[Pa] 【P】TOP Pachyrhizanthe f. <g. pachys(太い、厚い)+rhiza(根)+anthos(花)からなる合成語。 地下茎(ちかけい)から大型の花序(かじょ)だけが立つから。ラン科(702014010)。 Pachysandre f. <g. pachys(太い)+andros(雄蘂)からなる語。雄蘂(ゆうずい)の花糸 (かし)が目立って太いことから来た名。ツゲ科(701130110)フッキソウ属。 Padina f. <g. padinos 又は pedinos(扁平に生活する)。体形から付いた名。アミジグサ
科(760501)ウミウチワ属、藻類(そうるい)。 Paederia f. <1. paidor(悪臭)。体全体に悪臭のあることに基づく。アカネ科 (701207070)ヘクソカズラ属。 Paeonia f. <g. ギリシャ神話の医神 Paeon に由来する名。根を薬用にするため。ボタン科 (701119020)ボタン属。 Paliurus m. <g. paliouros(利尿の)、これから出たギリシャ名をラテン語化したもの。クロ ウメモドキ科(701131010)ハマナツメ属。 Pallavicinia f. <人名 Pallavicini の名に因む。クモノスゴケ科(102103070)クモノスゴ ケ属、苔類(たい)。 Palura f. <? (語源不明)。ハイノキ科(701205060)。 Panax n. <g. pan(総て)+akos(治癒)。即ち全治、万能薬の意はチョウセンニンジンの薬 効から来た名。ウコギ科(701137060)ニンジン属。 Pandanus n. <土名 マレーの土名から付いた。タコノキ科(702011010)タコノキ属。 Panicum n. <1. panus(キビの穂)に由来する名。イネ科(702007010)キビ属。 Papaver n. <1. 古名。papa は幼児に与える粥(かゆ)で、ケシの乳汁(にゅうじゅう)に催 眠作用があるため、粥(かゆ)に混ぜて子供を寝かしたという。ケシ科(701121010)ケシ属。 Parabenzoin n. <g. para(異なった(+Benzoin)属名)。Benzoin と異なり果皮が割れ るから。クスノキ科(701115170)シロモジ属。 Parageum n. <g. para(異なった)+Geum(属名)。異なった Geum の意。バラ科 (701123140)。 Paraixeris f. <g. para(異なった)+Ixeris(属名)。Ixeris とはやや異なったの意。キク科 (701211080)。 Parexuris f. <g. para(異なった)+Hexuris(属名)。Hexuris 属に似る別物。ホンゴウソウ 科(702002010)。 Paris f. <1. par(同)。花被(かひ)が同形であるため、又はギリシャ神話の Paris の名に基 づく。ユリ科(702003010)パリス属。 Parmelia f.<1. parmia(小さな楯)。子器(しき)の形に基づく。ウメノキゴケ科オメノキゴケ 属。 Parnassia f. <地名 ギリシャの Parnassus 山の名に因む。Dioscorides のいう parnassus の草が初期の学者等によって P.palustris であると考えられたため。ユキノシタ科 (701123060)ウメバチソウ属。 Parthenocissus f. <g. parthenos(処女)+cissos(ツタ)。フランス名の vignevierge,イ ギリス名の Virginia creeper に基づく。ブドウ科(701131020)ツタ属。 Pasania f. <土語 Java の土名。ブナ科(701106020)マテバシイ属。 Paspalum n. <g. 多分ギリシャ名の paspale(キビ、碾割(ひきわり))から来た名。イネ科 (702007010)スズメノヒエ属。 Passiflora f. <1. flor della passione を訳した情熱の花の意で、磔刑(たっけい=はりつ けの刑)にされたキリストに雌蘂(しずい)の柱頭(ちゅうとう)をたたえ、多数放射状の副花冠 (ふくかかん)をキリストから出た後光にたとえた。トケイソウ科(701134080)トケイソウ属。 Pastinaca f. <1. pastus(食物)に由来する語。太い根茎(こんけい)を食用にするから。セ リ科(701137070)アメリカボウフウ属。 Patrinia f. <人名 フランスの植物学者 E.L.M.Patrin(1742~1814)に因む。オミナエシ 科(701210030)オミナエシ属。 Paulownia f. <人名 Siebold が後援を受けたオランダの Anna Paulowna 女王(1795 ~1865)の名を記念したもの。ゴマノハグサ科(701208160)キリ属。 [Pe] 【P】TOP Pecteilis f. <1. pecten(櫛の歯)。唇弁(しんべん)が櫛(くし)の歯状に切れ込むため。ラ ン科(702014010)サギソウ属。 Pedicularis f. <1. pediculus(シラミ)に由来する語。昔ヨーロッパで,この属の一種の P.palustris の沢山生えた所で草を食べる家畜には、シラミが一杯集(たか)ると信じられていた
ことによるもの。ゴマノハグサ科(701208140)シオガマギク属。 Pelargonium n. <g. pelargos(コウノトリ)。果実の形が嘴(くちばし)に似るため。フウロソ ウ科(701126030)テンジクアオイ属。 Pellia f. <人名 Pelle の名に因む。ミズゼニゴケ科(102103040)ミズゼニゴケ属、苔類 (たいるい)。 Pellionia f. <人名 19 世紀のフランスの軍人 Alphonse Pellion が発見したため。イラク サ科(701107050)サンショウソウ属。 Peltigera f.<1. pelta(盾) を持つ意。楯状の子器(しき)を付けるから。ハナゴケ科。 Pelvetia f.<人名 フランスの 19 世紀の自然愛好家 Pelvet に因む。ヒバマタ科。 Pennisetum n. <1. penna(羽毛)+seta(刺毛)。小穂(しょうすい)の毛から付いた。イネ 科(702007010)チカラシバ属。 Pentapetes f. <g. pente(五)+petalon(花弁)。一説には petes は Potentilla の名。ア オギリ科(701132060)ゴジカ属。 Pentarhizidium n. <g. pente(五)+rhizidium(根の縮小形)。五つの小根のある意。根 茎(こんけい)から出る根の維管束(いかんそく)の 数から付いた。イワデンダ科(205008300) イヌガンソク属。 Penthorum n. <g. pente(五)+horos(標準、特徴)。花が五数性であることから来たも の。一説に pentos は悲しみ。ユキノシタ科(701123060)タコノアシ属。 Pentstemon m. <g. pente(五つ)+stemon(雄蘂)。実際には4本しかない。仮雄蘂(か ゆうずい)1本が目立つので5本の雄蘂(ゆうずい)と見たため。ゴマノハグサ科(701208140)。 Peracarpa f. <g. pera(嚢)+carpos(果)。嚢(ふくろ)状の果実の意。キキョウ科 (701211010)タニギキョウ属。 Perilla f. <土名 東部インドの土名。シソ科(701208090)シソ属。 Perillula f. <属名 Perilla(属名)の縮小形。シソ科(701208090)。 Peristylus m. <g. peri(周囲)+stylos(花柱)からなる合成語。芯柱(しんちゅう)の頭部 が広く、柱頭(ちゅうとう)がその周辺にあるため。ラン科(702014010)。 Persica f. <1. ラテン語で「桃の木」を指す。語源は persicus(ペルシャの)に由来する。バ ラ科(701123140)。 Persicaria f. <属名 persica(モモ)に似ているという意味。この植物の葉がモモの葉に似 ているため。タデ科(701112010)サナエタデ属。 Pertya f. <人名 スイスの自然科学者 A.M.Perty(1800~1884)の名に因む。キク科 (701211080)。 Perularia f. <1. perula(鱗片(りんぺん)、ささくれ)。唇弁(しんべん)の基部にささくれ状 の小突起あるため。ラン科(702014010) Petalonia f. <g. petalon(花弁)。体の扁平で広いのを花弁(かべん)に見立てた。カヤモ ノリ科(760802)セイヨウハバノリ属、藻類(そうるい)。 Petasites m. <g. フキに対するギリシャ名 petasos(鍔(つば)広の帽子)から来た名。葉 が広く大きいため。キク科(701211080)フキ属。 Petrophiloides f. <g. Petrophila(属名)+oides(類する)。Petrophila に似たの意。ク ルミ科(701102020)。 Petrosavia f. <人名 この属を採集した Petrosav を記念する名。ユリ科(702003010)。 Petunia f. <土名 タバコに対するブラジル土名 petum から来た名。それに似るため。ナス 科(701208110)ペチュニア属。 Peucedanum n. <g. peuce(マツ)+danos(低い)からなるギリシャ名から付いた。香り がマツの木に似ているため。セリ科(701137070)カワラボウフウ属。 Peziza f.<1. キノコの一種の古い名 pezis からラテン名 pezica となったものから付いた。 チャワンタケ科。 [Ph] 【P】TOP Phacellanthus m. <g. phacelos(束)+anthos(花)。総状(そうじょう)の花の意。ハマウ ツボ科(701208230)キヨズミウツボ属。
Phaenosperma f. <g. phaeinos(輝く)+sperma(種子)。光沢のある丸い果実から。イ ネ科(702007010)。 Phalaris f. <g. ギリシャ古名。多分冠毛(かんもう)状の花序(かじょ)によって付けられた 名。イネ科(702007010)クサヨシ属。 Phallus m. <g. ギリシャ語で陰茎(いんけい=ペニス)を指す。形態からの連想。サトイモ科 (702010010)コンニャク属。 Pharbitis f. <g. pharbe(色)に基づいて付けられた名。豊富な色彩に基づく。ヒルガオ科 (701208030)アサガオ属。 Phaseolus m. <g. インゲンマメの古名。莢(さや)を丸木舟(phaseolus)にたとえたものと いう。マメ科(701123180)インゲンマメ属。 Phegopteris f. <g. phegos(ブナ)+pteris(シダ)からなる語。生育地に因む。ウラボシ科 (205008330)。 Phellodendron n. <g. phellos(コルク)+dendron(樹木)。材(ざい)に厚い皮が付くか ら。ミカン科(701127010)キハダ属。 Phellopterus m. <g. phellos(コルク)+pteron(翼)。コルク質でしかも翼のように稜 (りょう)のある果実の形に基づく。セリ科(701137070)。 Philadelphus f. <人名 B.C.283~247 のエジプト王 Ptolemy Philadelphus に捧げら れた名であるといわれる。ユキノシタ科(701123060)バイカウツギ属。 Philydrum n. <g. philos(好)+hydor(水)。水湿地に生える性質から。タヌキアヤメ科 (702003170)タヌキアヤメ属。 Phleum n. <g. 葦(アシ)の一種のギリシャ名 phleos の転用。イネ科(702007010)アワ ガエリ属。 Phlox f. <g. phlogos(火炎)から来た名で Lychnis の古名であったが、現在では北米産 の属名に転用されたもの。ハナシノブ科(701208010) クサキョウチクトウ属。 Phormium n. <g. phormion(篭又は筵)。この植物の繊維で筵(むしろ)などを編んだ。 リュウゼツラン科(702003040)ニュウサイラン属。 Photinia f. <g. photeinos(輝く)から来た名。新葉が紅色で光沢あることから来た名。バ ラ科(701123140)カナメモチ属。 Phragmites f. <g. ギリシャ名の垣根(phragma)から来た名。溝の周りを囲って垣根状に 生えるのを表した。イネ科(702007010)ヨシ属。 Phryma f. <? 語源不明。アメリカインディアンの土名ともいわれる。ハエドクソウ科 (701208260)。 Phtheirospermum n. <g. phtheir(シラミ)+sperma(種子)。種子 (しゅし)の形から。 ゴマノハグサ科(701208140)コシオガマ属。 Phyla f. <1. phyle 又は phylon(種族)の複数形。一つの包葉(ほうよう)内に多くの花が 集まるからという。クマツヅラ科(701208070)イワダレソウ属。 Phyllanthus m. <g. phyllon(葉)+anthos(花)。この属の花が葉状に拡がった枝に着く ため。トウダイグサ科(701126080)コミカンソウ属。 Phyllitis f. <g. 恐らくこの属のシダの一種のギリシャ名 phyllitis に基づく。チャセンシダ科 (205008250)コタニワタリ。 Phyllodoce f. <女神名 ローマの詩人の Virgil が与えた海の女神の名。ツツジ科 (701202030)ツガザクラ属。 Phyllospadix m. <g. phyllon(葉)+spadix(肉穂花序(にくすいかじょ))。葉の基部に花 序(かじょ)が埋まっているから。ヒルムシロ科(702001070)スガモ属。 Phyllostachys f. <g. phyllon(葉)+stachys(穂)。葉片の付いた苞(ほう)に包まれた花 穂(かすい)の形から。イネ科(702007010)マダケ属。 Physalis f. <g. ギリシャ名 physa(水泡、気泡)から来た語で膨らんだ萼(がく)(ホオズキ の莢(さや))から付けられた名。ナス科(701208110)ホオズキ属。 Physaliastrum n. <属名 Physalis(属名)+astrum(似る)。Physalis 属に似たの意。ナ ス科(701208110)イガホオズキ属。
Physematium n. <g. physa(胞(え)、膨らみ)に由来する語。包膜(ほうまく)が袋状である から。ヒョウタンゴケ科(101409040)。 Physostegia f. <g. physa(胞(え))+stege(蓋をする、蔽(おお)う)。萼(がく)が膨らんで いることから来た名。シソ科(701208090)ハナトラノオ属。 Phyteuma n. <g. この植物のギリシャ名から来た。キキョウ科(701211010)シデシャジン 属。 Phytolacca f. <g.+1. phyton(<g. 植物)+lacca(<中世の 1. 深紅色の顔料)。液果 (えきか)に深紅色の汁を含むことによる。ヤマゴボウ科(701113020)ヤマゴボウ属。 [Pi] 【P】TOP Picea f. <1. ある種のマツに対するラテン名で、pix(ピッチ)から来た名。マツ科 (612001040)トウヒ属。 Picrasma f. <g. picrasmon(苦味)。枝葉に非常に苦味のあることによる。ニガキ科 (701127030)ニガキ属。 Picris f. <g. picros(苦い)から来た語で、ある種の類似の苦い草本(そうほん)に対して付 けられたギリシャ名から転用された。キク科(701211080)コウゾリナ属。 Pieris f. <g. ギリシャ神話の詩の女神 Pieris から採った名。ツツジ科(701202030)アセ ビ属。 Pilea f. <1. この属の一種の雌花の大きな萼(がく)の 形から来た名で、丁度ローマ人の フェルトの帽子(pileus)のように果実の一部を覆っているのをたとえたもの。イラクサ科 (701107050)ミズ属。 Pilophoron n.<1. pileus (帽子)+phoros(持つ)。子器(しき)の形に基づく。ハナゴケ 科。 Pilotrichopsis f. <属名 Pilotrichum 属に似たの意。イトヒバゴケ科(101413080)ツル ゴケ属、蘚類(せんるい)。 Pimpinella f. <1. この属及びこれと似た植物に対する古名。最初は Pipinell であった。セ リ科(701137070)ミツバグサ属。 Pinellia f. <人名 イタリアの植物学者 G.V.Pinelli(1535~1601)に因む。サトイモ科 (702010010)ハンゲ属。 Pinguicula f. <1. pinguis(やや太った、やや脂肪性の)に由来する名。恐らく葉面に脂肪 光沢が強いためか。タヌキモ科(701208240)ムシトリスミレ属。 Pinus f. <1. ラテン古名。語源はケルト語の pin(山)に基づくという。マツ科 (612001040)マツ属。 Piper n. <1. 古いラテン名。アラビア語の babary から来たとする説もある。コショウ科 (701117020)コショウ属。 Pirola f. <1. pirus(ナシ)の縮小形で,葉の形が似ているため。イチヤクソウ科 (701117020)。 Pisum n. <g. 古い植物名。マメ科(701123180)エンドウ属。 Pittosporum n. <g. pitta(ピッチ)+spora(種子)。種子 (しゅし)が真黒で艶(つや)があ りしかも粘着性のあることによる。トベラ科(701123100)トベラ属。 [Pl] 【P】TOP Plagiochila f. <g. plagios(斜めの)+cheilos(唇)。歪(ゆが)んだ葉の2片を唇にたとえ た。ハネゴケ科(102102200)、蘚類(せんるい)。 Plagiogyria f. <g. plagios(傾いた)+gyros(輪)。胞子嚢(ほうしのう)の弾環が斜めに 付くから。キジノオシダ科(205008080)。 Plantago f. <1. planta(足跡)に由来するラテン名。大きな葉から付いた。オオバコ科 (701209010)オオバコ属。 Platanthera f. <g. platys(広い)+anthera(葯(やく))。基本種では葯隔(やくかく)が広 いから。ラン科(702014010)ツレサギソウ属。 Platanus f. <g. platys(広い)から出た名。大きい葉に由来する。スズカケノキ科 (701123010)スズカケノキ属。
Platycarya f. <g. platys(広い)+caryon(堅果(けんか))。他のクルミと違い、果実が扁た いから。クルミ科(701102020)ノグルミ属。 Platycerium n. <g. platys(広い)+ceras(角(つの))。葉状がオオシカの拡がった角に似 ていることから来た名。ウラボシ科(205008330)ビカクシダ属。 Platycodon n. <g. platys(広い)+codon(鐘)。花の形から来たもの。キキョウ科 (701211010)キキョウ属。 Platycrater f. <g. platys(広い)+crater(椀)。花の形に基づく。ユキノシタ科 (701123060)バイカアマチャ属。 Plectranthus m. <g. plectron(距)+anthos(花)。距(きょ)のある花の形を表す。シソ科 (701208090)ヤマハッカ属。 Pleioblastus m. <g. pleios(多)+blastos(芽、胚)。ササに比べて節に多数の芽が集ま るから。イネ科(702007010)メダケ属 Plenasium n. <? (語源不明)。ゼンマイ科(205008070)。 Pleuropteropyrum n. <g. pleura(肋)+pteron(翼)+pyros(小粒)。肋(あばら)の翼 にある果実の形による。タデ科(701112010)オンタデ属。 Pleuropterus f. <g. pleura(肋)+pteron(翼)。中肋(ちゅうろく)に広い翼のある宿存萼 (しゅくぞんがく)があるため。タデ科(701112010)ツルドクダミ属。 Pleurospermum n. <g. pleura(肋)+sperma(種子)。分果の背に三本の著しい肋(ろ く)があるのによる。セリ科(701137070)オオカサモチ属。 Pleurotus m.<g. pleura (肋、肋膜)+otos(耳)。耳状の傘には多数の肋(あばら)状の 襞(ひだ)があるから。シメジ科ヒラタケ属。 Pleuroziopsis f. <属名 Pleurozia(属名)+opsis(似たもの)。イワダレゴケ科 (101415130)、蘚類(せんるい)。 Pleurozia n. <g. pleura(肋)+ozia(枝)。体の両側に肋骨(ろっこつ)状に多くの枝を分 かつから。イワダレゴケ科(101415130)、蘚類(せんるい)。 Plocamium n. <g. plocamos(毛の総)。特殊の小羽枝を毛の房に見立てた名。ユカリ科 (411117)ユカリ属、藻類(そうるい)。 [Po] 【P】TOP Poa f. <g. 草又は牧草(まぐさ)のギリシャ古代名 paein に基づく。イネ科(702007010) イチゴツナギ属。 Pocockiella f.<属名 Pocockia(属名)の縮小名。アミジグサ科(760501)、藻類(そうる い)。 Podocarpus m. <g. podos、pous(足)+carpos(果)。種子(しゅし)の付け根(花托(か たく)の部分)が肥大する特徴から付いた。マキ科(612001050)マキ属。 Podophyllum n. <g. pous、podos(足)+phyllon(葉)。根生葉(こんせいよう)の著しい 柄による。メギ科(701116020)ミヤオソウ属。 Pogonatherum n. <g. pogon(髭)+anther(芒)。長い髭(ひげ)状の芒(のぎ)を持つ から。イネ科(702007010)イタチガヤ属。 Pogonatum n. <g. pogon(髭)。地面に密生するのを髭(ひげ)に見立てたものか。スギゴ ケ科(101403010)ニワスギゴケ属、蘚類(せんるい)。 Pogonia f. <g. pogonias(髭のある、芒(のぎ)のある)に由来する語。唇弁(しんべん)に 髭(ひげ)が多いため。ラン科(702014010)トキソウ属。 Poinsettia f. <人名 フランス人でメキシコを旅行した M.Poinsette の名に因む。一説にア メリカの外交家 Joel R.Poinsett(1851 没)を記念するという。トウダイグサ科(701126080)。 Polakiastrum n. <属名 Polakia(= Salvia,属名)+astrum(<1. 似)。Polakia に似たの 意。シソ科(701208090)。 Polanisia f. <g. polys(多い)+anisos(不同)。Cleome に似るが雄蘂(ゆうずい)が多数 しかも長さが揃っていないことを指したもの。フウチョウソウ科(701121020)。 Polemonium n. <人名 古語。Pontus の王 Polemon に因む。一説にはギリシャ語の polemos(戦争)に由来するともいわれる。ハナシノブ科(701208010)ハナシノブ属。
Pollia f. <人名 オランダの van der Poll の名に因む。ツユクサ科(702006010)ヤブミョ ウガ属。 Pollinia f. <人名 イタリアの C.Pollini に因む。イネ科(702007010)。 Polygala f. <g. polys(多)+gala(乳)。Dioscorides が乳汁(にゅうじゅう)の分泌をよく すると思われたある種の丈の低い潅木(かんぼく)に対して付けた名。ヒメハギ科 (701127120)ヒメハギ属。 Polygonatum n. <g. polys(多)+gonu(膝、節)。根茎(こんけい)に多くの節があること から。ユリ科(702003010)アマドコロ属。 Polygonum n. <g. polys(多)+gonu(膝、節)。茎に多くの膨らんだ節があるから。タデ科 (701112010)タデ属。 Polypodium n. <g. polys(多)+pous(足)。沢山分岐した根茎(こんけい)をたとえたも の。ウラボシ科(205008330)エゾデンダ属。 Polypogon m. <g. polys(多)+pogon(髭)。穂全体に芒(のぎ)が髭(ひげ)状に多く見 えるから。イネ科(702007010)ヒエガエリ属。 Polyporus m.<g. polys(多く)+poros(孔)。キノコの傘を裏返すと多数の管孔があるた め。サルノコシカケ科。 Polystichopsis f. <属名 Polystichum 属に似た(opsis)の意。オシダ科 (205008280)。 Polystichum n. <g. polys(多くの)+stichos(列)からなる語でこの属の一種の子嚢(し のう)群が多くの列をなしていることから来た名。オシダ科(205008280)イノデ属。 Polystictus m.<g. polys(多くの)+stictos(点)。傘の裏に管孔が多数の点状に見える ため。サルノコシカケ科。 Polytrichum n. <g. polys(多)+trichos(毛)。地上に密生した状態を毛にたとえたとか。 スギゴケ科(101411060)スギゴケ属、蘚類(せんるい)。 Poncirus m. <f. ミカンの一種のフランス名 poncire から来た名。ミカン科 (701127010)カラタチ属。 Ponerorchis f. <属名 Ponera(ランの属名)に似た Orchis(ラン)。ラン科 (702014010)。 Populus f. <1. ラテン古名から。ヤナギ科(701105010)ハコヤナギ属。 Porphyra f. <g. porphyr(紫色)に由来する語。植物体の色から来た。ウシケノリ科 (410401)アマノリ属、藻類(そうるい)。 Portulaca f. <1. porta(入口)の縮小形 portula から。果実は熟すと蓋(ふた)が取れて 口が開くから。スベリヒユ科(701113080)スベリヒユ属。 Potamogeton m. <g. potamos(河)+geiton(近所の、隣の)からなる語。川に生えるこ とが多いため。ヒルムシロ科(702001070)ヒルムシロ属。 Potentilla f. <1. potens(強力)の縮小形で、最初 P.anserina の強い薬効に対して付け られた名。バラ科(701123140)キジムシロ属 Poupartia f. <土名 Bourbon 島での名。bois de poupatr から来た名。ウルシ科 (701128020)。 Pourthiaea f. <人名 フランスの宣教師 Pourthie(1866 年に朝鮮で殺害された)を追悼 して付けられた名。バラ科(701123140)カマツカ属。 [Pr] 【P】TOP Premna f. <g. premnon(木幹)から付けられた名。クマツヅラ科(701208070)ハマクサ ギ属。 Prenanthes f. <g. prenes(下垂した)+anthe(花)。前屈(こご)みの花の意で頭花の着 き方から。キク科(701211080)フクオウソウ属。 Primula f. <1. primos(最初)の縮小形で欧州サクラソウ(P.veris)が早春に他に先駆け て花咲くことによる。サクラソウ科(701203030)サクラソウ属。 Proboscidea f. <g. ゾウの鼻状をした果実に対するギリシャ名の転用。ツノゴマ科 (701208200)。
Protolirion m. <g. protos(古い)+lirion(ユリ)。ユリ科中で最も原始型と考えられたか ら。ユリ科(702003010)。 Prunella f. <germ. ドイツ語だが意味不明で語源には議論の多い語。Linne 以前にはしば しば Brunella と綴られることが多い。シソ科(701208090)ウツボグサ属。 Prunus f. <1. plum(スモモ)に対するラテン古名。バラ科(701123140)サクラ属。 [Ps] 【P】TOP Pseudixus m. <g. pseudos(偽)+ixos(ヤドリギ)。偽(にせ)のヤドリギの意。ヤドリギ科 (701109070)。 Pseudocolus m.<属名 pseudos(偽の)+Colus(属名)。colus はギリシャ語で紡錘(ぼ うすい)、傘の形から付いた。カゴタケ科。 Pseudocydonia f. <属名 pseudos(偽の)+Cydonia(属名)。バラ科(701123140)カ リン属。 Pseudohiatula f.<属名 pseudos(偽の)+Hiatula(属名)。Hiatula はラテン語の「開 く」から来た。マツタケ科。 Pseudolarix f. <属名 pseudos(偽)+Larix(属名)の意。葉の落ちる点でカラマツ (Larix)に似るが別物であるため。マツ科(612001040)イヌカラマツ属 Pseudopyxis f. <g. pseudos(偽の)+pyxis(蓋果(がいか))。下位子房(かいしぼう)の 果実であってしかも蓋が取れるように割れるため。アカネ科(701207070) Pseudoraphis f. <属名 pseudos(偽の)+Raphis(属名)。イネ科(702007010)。 Pseudosasa f. <属名 pseudos(偽の)+Sasa(属名)。イネ科(702007010)ヤダケ属。 Pseudostellaria f. <属名 pseudos(偽)+Stellaria(属名)。ナデシコ科 (701113100)。 Pseudotsuga f. <属名 pseudos(偽の)+Tsuga(属名)。マツ科(612001040)トガサワ ラ属。 Psilotum n. <g. psilos(裸)に由来する語。茎に葉がないため。マツバラン科 (202001010)マツバラン属。 Psychotria f. <g. psyche(気息、生命)+trepho(保つ)。生活力が旺盛なため。アカネ科 (701207070)ボチョウジ属。 [Pt] 【P】TOP Pteridium m. <g. pteron(翼)の縮小形。羽状複葉(うじょうふくよう)の形からの連想、又 は pteris(属名)に似るため。ワラビ科(205008180)ワラビ属。 Pteridophyllum n. <g. pteris(シダ)+phyllon(葉)。シダに似た葉形に基づいた名。ケ シ科(701121010)オサバグサ属。 Pteris f. <g. pteron(翼)。羽状の葉形から来たもの。その後シダ類全体を指す名としても 用いられた。イノモトソウ科(205008240)イノモトソウ属。 Pternopetalum n. <1. pternix(thistle の一種の名)+petalum(花弁)、又は pterno (逃げ出す)で花弁(かべん)が落ちやすいためか。セリ科(701137070)イワセントウソウ属。 Pterocarpus m. <g. pteron(翼)+carpos(果)。広い翼を持った果実に基づく。フタバガ キ科(701119100)フタバガキ属。 Pterocarya f. <g. pteron(翼)+caryon(堅果(けんか))。果実に2枚の膜状の翼がある ため。クルミ科(701102020)サワグルミ属。 Pterocladia f. <g. pteron(翼)+clados(枝)。羽状に付いた枝の状態による。テングサ 科(410801)オバクサ属、藻類(そうるい)。 Pterostyrax n. <g. pteron(翼)+Styrax(属名)。Styrax に似るが果実に翼がある点で異 なるため。エゴノキ科(701205040)アサガラ属。 Pterygopleurum n. <g. pteron(翼)+pleuros(肋(あばら))。果実の表面に太い翼状の 肋(あばら)がある特徴のため。セリ科(701137070)。 Ptilidium n.<g. ptilon(柔らかい羽毛)の縮小形。体全体の感じから。苔類(たいるい)。 Ptilopteris f. <g. Ptilon(柔らかい羽毛)+pteris(シダ)。葉全体の印象から付いた名。コ バノイシカグマ科(205008180)。
Ptychanthus m. <g. ptychos(襞(ひだ)のある)+anthos(花)。花被(かひ)には縦の皺 (し わ)があるため。クサリゴケ科(102102370)ゴヘイゴケ属、苔類(たいるい)。 [Pu] 【P】TOP Pueraria f. <人名 スイスの植物学者 Marc.N.Puerari(1765~1845)の名に因む。マメ 科(701123180)クズ属。 Pulsatilla f. <1. pulso(打つ、鳴る)に由来する語。花の形を鐘にたとえた名。illa は縮小 形。キンポウゲ科(701116010)オキナグサ属。 Punica f. <1. punicus(カルタゴの)の意。ザクロを北アフリカのカルタゴ原産のものと見 ていたことによるか? ザクロ科(701136070)ザクロ属。 [Py] 【P】TOP Pycnostelma f.n. <g. pycnos(密生した)+stelma(支柱)からなる語。ガガイモ科 (701207060)。 Pycreus m. <? (語源不明)。カヤツリグサ科(702012010)カワラスガナ属。 Pyracantha f. <g. pyro(炎)+acantha(刺)。枝に刺がある。pyr は果実の黄熟した色。 バラ科(701123140)トキワサンザシ属。 Pyrethrum n. <g. pyr(炎)+athroos(多い)からなる合成語。キク科(701211080)。 Pyrola f. <属名 = Pirola。pyrus(ナシの木)の縮小形。葉が似ていることから。イチヤクソウ 科(701202020)イチヤクソウ属。 Pyrrosia f. <g. pyro(炎)。鱗片(りんぺん)が赤茶けているため。ウラボシ科 (205008330)ヒトツバ属。 Pyrus f. <1. = Pirus。ナシの木の古典名。バラ科(701123140)ナシ属。
【Q】
⇒| Qu | ⇒|A | B |C| D | E | F |G| H | I |J | K | L | M | N |O| P |Q| R | S | T |U| V |W | X | Y | Z|
Quamoclit f.<g. kyamos(豆)+clitos(低い)からなる語。蔓(つる)性でマメに似たこの 属の種に付いた名。ヒルガオ科(701208030)ルコウソウ属。 Quercus f. <1. この属の一種のラテン古名から。更にその語源はケルト語の quer(良質 の)+cuez(材木)といわれる。ブナ科 (701106020)コナラ属。 Quisqualis f. <1. ラテン語の quisqualis(どんなものか)の語に由来する名。ナンジャモン ジャと同工異曲(どうこういきょく)で同定(どうてい)の難しいところから付いた。シクンシ科 (701136110)シクンシ属。
【R】
⇒| Ra | Re | Rh | Ri | Ro | Ru | ⇒|A | B |C| D | E | F |G| H | I |J | K| L | M | N |O| P |Q| R | S |T |U| V |W | X | Y | Z |
[Ra] 【R】TOP Ramalina f. <1. ramos(枝)の縮小形。体が細かく分枝するから。サルオガセ科。 Ramaria f.<1. ramos(枝)。全体が密に枝分かれしているから。ホウキタケ科。 Randia f. <人名 イギリスの Isaak Rand の名に因んだもの。アカネ科(701207070)。 Ranunculus m. <1. rana(蛙)の意のラテン名。Pliny によってこの属の植物に付けられ た名で、水生の種類が蛙(かえる)の沢山棲んでいるような所に生えることから付いた。キンポウ ゲ科(701116010)キンポウゲ属。 Ranzania f. <人名 江戸時代の本草学者 Ono Ranzan(小野蘭山(おのらんざん)、1729
~1810)の名に因む。メギ科(701116020)トガクシソウ属。 Rapanea f. <人名 Rapan に因む。ヤブコウジ科(701203020)タイミンタチバナ属。 Raphanus m. <g. raphanos(早く割れる)に由来する名で、発芽の早いことから。アブラナ 科(701121030)ダイコン属。 Raphiolepis rhaphis(針)+ lepis(鱗片)。バラ科(701123140)シャリンバイ属。 [Re] 【R】TOP Reboulia f. <人名 19 世紀前半、イタリアの植物学者 Eugende Reboul に因む。ジンガ サゴケ科(102203060)ジンガサゴケ属、苔類(たいるい)。 Rehmannia f. <人名 ロシア皇帝の侍医 J.Rehmann(1779~1831)の名に因む。ゴマノ ハグサ科(701208140)ジオウ属。 Reineckea f. <人名 ベルリンの園芸家 H.J.Reinecke(1798~1871)の名に因んだもの ユリ科(702003010)キチジョウソウ属。 Reseda f. <1. resedare(静める)から出た語で、鎮静剤としての効力があると思われたこ とによる。モクセイソウ科(701121050)。 Reynoutria f. <人名 Houttuyn が知人の Reynoutre の名に因んで付けた。タデ科 (701112010)イタドリ属。 [Rh] 【R】TOP Rhacomitrium n.<g. racos(弁)+mitra(僧帽(そうぼう))。蘚帽(せんぼう)の基部が割 れて弁状になることから。蘚類(せんるい)。 Rhamnella f. <属名 属名 Rhamnus の縮小形。クロウメモドキ科(701131010)ネコノチ チ属。 Rhamnus f. <g. ギリシャ古名。刺のある低木のこと。ケルト語では ram は潅木(かんぼく) を表す。クロウメモドキ科(701131010)クロウメモドキ属。 Rhaphiolepis f. <g. rhaphis(針)+lepis(鱗片(りんぺん))。バラ科(701123140)。 Rhapis f. <g. rhaphis(針)。葉の縁(へり)に針を伴うことによる。ヤシ科(702008010) シュロチク属。 Rheum m. <g. Rha 河(Wolga 河のロシア名)から。この河の流域に多かったためという。 タデ科(701112010)カラダイオウ属。 Rhinanthus m. <g. rhis(鼻)+anthos(花)。今ではこの属から除かれた種に対して最初 付けられた名。ゴマノハグサ科(701208140)。 Rhizocarpon n.<g. rhiza(根)+carpon(果実)。基部に密着した根のように地衣(ちい) 体中に子器(しき)が出来るから。ヘリトリゴケ科。 Rhizogonium n. <g. rhiza(根)+gonion(膝)。茎の下半が立ち上がり、その上一面に根 を生ずるからである。チョウチンゴケ科(101411080)、蘚類(せんるい)。 Rhizophora f. <g. rhiza(根)+phoreo(有する)。枝から多数の気根(きこん)を海中に下 ろすことか、又は種子が樹の上にある時から根が出ていることから付けられた。ヒルギ科 (701136100)。 Rhizopogon n.<g. rhiza(根)+pogon(髭)。円い菌体から髭(ひげ)状の根が出るから。 ショウロ科。 Rhodanthemum n. <g. rhodon(バラ、転じて赤い)+anthemon(花)。「赤い花の」の意 キク科(701211080)ローダンセマム属(ローマ字読み)。 Rhodea f. <人名 ドイツの植物学者 J.G.Rohde(1762~1827)の名に因んだ名。ユリ科 (702003010)。 Rhodobryum n. <g. rhodon(バラ)+bryum(コケ)。葉が茎の上部に車座に集まったの をバラにたとえたもの。ホンマゴケ科(101411010)カサゴケ属 Rhododendron n. <g. rhodon(バラ、転じて赤い)+dendron(樹木)。転じて紅花を着 ける木の意で、初めは西洋キョウチクトウの名であった。ツツジ科(701202030)ツツジ属。 Rhodomyrtus f. <g. rhodon(バラ、転じて赤い)+Myrtus(属名)からなる語。赤い花を 開く Myrtus 属の意。フトモモ科(701136040)テンニンカ。 Rhodophyllus m.<g. rhodeios(紅色の)+phyllon(葉)。このキノコの襞(ひだ)が赤い
から。マツタケ科 Rhodotypos f. <g. rhodon(バラ)+typos(形)。一輪咲きのバラに似ているから付いた。 バラ科(701123140)シロヤマブキ属 Rhoeo f. <g. (語源不明)。ツユクサ科(702006010)ムラサキオモト属。 Rhus f. <g. ギリシャの古名 rhous をラテン語化したもの。ウルシ科(701128020)ウルシ 属。 Rhynchosia f. <g. thynchos(嘴(くちばし))に由来する語で、竜骨弁(りゅうこつべん)の 形から付けられた名。マメ科(701123180)。 Rhynchospermum n. <g. rhynchos(嘴)+sperma(種子)。舌状花(ぜつじょうか)の果 実は嘴(くちばし)状に先が尖るから。キク科(701211080)シュウブンソウ属。 Rhynchospora f. <g. rhynchos(嘴、鼻)+spora(種子)。痩果(そうか)の先に嘴(くちば し)状の部分があるから。カヤツリグサ科(702012010)イヌノハナヒゲ属。 [Ri] 【R】TOP Ribes n. <den. アラビアの植物名の転用というが、Alphonso de Candolle によると赤色 の"スグリ"に対するデンマーク語の口語体 ribs から来たという。ユキノシタ科(701123060)ス グリ属。 Riccia f. <人名 18 世紀のイタリアの貴族 P.F.Ricci に因む。ウキゴケ科(102203120)ウ キゴケ属、苔類(たいるい)。 Ricciocarpus m. <g. Riccia(属名)+carpon(果実)。子嚢(しのう)の形が Riccia のそ れに似るため。ウキゴケ科(102203120)イチョウウキゴケ属、苔類(たいるい)。 Ricinus m. <1. 地中海地方の船ジラミ Ricinus から。種子(しゅし)の形が似ているため。 トウダイグサ科(701126080)トウゴマ属。 [Ro] 【R】TOP Robinia f. <人名 ヘンリー4世時代のパリの園芸家 Jean Robin(1550~1629)が 1600 年にこのニセアカシアを米国から移し息子の VespasianRobin(1579~1662)がヨー ロッパに広めたのを記念した名。マメ科(701123180)ハリエンジュ属。 Rodgersia f. <人名 アメリカの海軍士官 John Rodgers が函館で採集したのを記念する 名。ユキノシタ科(701123060)ヤグルマソウ属。 Rorippa f. <saxon. この植物に対するサクソンの古名の rorippen のラテン語化。しばし ば Roripa と変えて用いられる。アブラナ科(701121030)。 Rosa f. <1.<g. バラに対するラテン古名。更に遡(さかのぼ)ればギリシャ語の rhodon (バラ)で、ケルト語の rhodd(赤色)に由来する。バラ科(701123140)バラ属。 Rosmarinus m. <1. ラテン語の古名から。ros(露)+marinus(海の)からなる語で、海岸 近くに生えているため。シソ科(701208090)マンネンロウ属。 Rotala f. <1. rota(車)の間違った縮小形。原種のものの葉が輪生(りんせい)することに よる。ミソハギ科(701136010)キカシグサ属。 Rottboellia f. <人名 デンマークの C.F.Rottboll の名に因んだ名。イネ科(702007010) ツノアイアシ属。 [Ru] 【R】TOP Rubia f. <1. ruber(赤)に由来するラテン名。根の色(いわゆるアカネ色)及びそれから採 る染料に由来する。アカネ科(701207070)アカネ属。 Rubus m. <1. ラテンの古名から。恐らく ruber(赤)から出ていて、赤い果実がなることを 意味していよう。バラ科(701123140)キイチゴ属。 Rudbeckia f. <人名 Uppsala で Linne の師であり後援者である Rudbeck 父子 Olof(1630~1702),と Olaf(1660~1740)の名を記念した。キク科(701211080)オオハ ンゴンソウ属。 Rumex m. <1. ラテン古名。rumex は一種の槍(やり)で、スイバの葉形をそれにたとえた といわれる。タデ科(701112010)ギシギシ属。 Rumochra f. < (語源不明)。オシダ科(205008280)。 Ruppia f. <人名 ドイツの植物学者 Heinrich Bernhard(1688~1719)に捧げられた名。
イトクズモ科(702001080)カワツルモ属。 Ruscus m. <1. ラテンの古い名を使用。ユリ科(702003010)ナギイカダ属。 Russula f.<1. russus(赤色)。この属の種類には傘が赤いものがあるためか。ベニタケ科 ベニタケ属。 Ruta f. <1. 古いラテンの rue(草)から出た植物名。ミカン科(701127010)ヘンルーダ 属。
【S】
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[Sa] 【S】TOP Sabia f. <土名 この属の一種のベンガル土名 sabja-lat に由来する。アワブキ科 (701128070)アオカズラ属。 Saccharum n. <g. sakcharon(砂糖)に由来する。茎中にある糖汁から砂糖を製するた め。イネ科(702007010)サトウキビ属。 Saccolabium n. <1.+g. sakkos(嚢、ラテン語)+labium(唇、ギリシャ語)。唇弁(しんべ ん)が袋状になっているため。ラン科(702014010)マツラン属。 Sagina f. <1. sagina(肥大)に由来する。最初ヨーロッパで今でも馬草(まぐさ)として栽培 する Spergula に対して付けられた名の転用。ナデシコ科(701113100)ツメクサ属。 Sagittaria f. <1. sagitta(矢)に由来する語で、矢形をした葉の形から来た名。オモダカ科 (702001010)オモダカ属。 Salicornia f. <1. sal(塩)+cornu(角)。角(つの)状の枝を持った海岸性の植物であるこ とを示す。アカザ科(701113120)アツケシソウ属。 Salix f. <1. ラテンの古名。恐らくケルト語の sal(近い)+lis(水)から来たといわれる。水辺 に多いためである。一説にラテン語の salire(跳ぶ)から。これは生長の速いことからという。また 篭(かご)を編むのでギリシャ語の helix(回旋)に基づくともいう。ヤナギ科(701105010)ヤナ ギ属。 Salomonia f. <人名 ユダヤ王 Salomon の名に因んで付けられた名。ヒメハギ科 (701127120)。 Salsola f. <1. salsus(塩辛い)に由来する名。海岸近くに生えるため。アカザ科 (701113120)オカヒジキ属。 Salvia f. <1. この属の一種 sage(セージ)のラテン古名。薬用になるものが多いので、 salvare(治療)から来た名。シソ科(701208090)アキギリ属。 Salvinia f. <人名 イタリアの植物学者 Antonio Maria Salvini(1633~1729)に因む。サ ンショウモ科(205008360)サンショウモ属。 Sambucus f. <1. 多分ギリシャ語の sambuce(古代の楽器)に由来。沢山の茎を林立し た様子がこの楽器に似ているからという。スイカズラ科(701210010)ニワトコ属。 Sanguisorba f. <1. sanguis(血)+sorbere(吸収する)からなる語。根にタンニン多く、止 血の効のある民間薬としての評判による名。バラ科(701123140)ワレモコウ属。 Sanicula f. <1. sanare(治療する、健康的な)の縮小形。薬用植物と見られていたため。 セリ科(701137070)ウマノミツバ属。 Sapindus m. <1. sapoindicus,インドの石鹸(せっけん)の意。果皮(かひ)の石鹸(せっ けん)性の性質による名。インドでは古くから洗濯用に用いられていた。ムクロジ科 (701128050)ムクロジ属。 Sapium n. <1. ラテン古名で粘る意から来た。本属のある植物から鳥黐(とりもち)を採っ たためといわれる。トウダイグサ科(701126080)シラキ属。 Saponaria f. <1. sapo(石鹸)から来た名で,S.officinalis の粘液質の汁が水に溶けると
泡が出ることから来たもの。ナデシコ科(701113100)シャボンソウ属。 Sarcanthus m. <g. sarx(肉)+anthos(花)からなる語で唇弁(しんべん)が肉質である ため。ラン科(702014010)。 Sarcochilus m. <g. sarx(肉)+cheilos(唇)。この属のある植物は肉質の唇弁(しんべ ん)を持つため。ラン科(702014010)カヤラン属。 Sarcodon .<g. sarx(肉)+kodon(鐘)。菌体が鐘形になりしかも肉質であるため。ハリタ ケ科。 Sargassum n. <sp. スペイン語の海藻(sargago)に由来する。大西洋の藻の海の主体を なす種類であるから。ホンダワラ科(761302)ホンダワラ属、藻類(そうるい)。 Sarothra f. <g. saros(箒)。花序(かじょ)が箒(ほうき)状に分枝することによる。オトギリ ソウ科(701119150)ヒメオトギリ属。 Sasa f. <jap. 日本名ササ(笹)に由来する。イネ科(702007010)ササ属。 Sasaella f. <属名 Sasa(属名)の縮小形。イネ科(702007010)アズマザサ属。 Saururus m. <g. sauros(トカゲ)+oura(尾)。トカゲの尾のような穂状(すいじょう)の花 序(かじょ)から。ドクダミ科(701117010)ハンゲショウ属。 Saussurea f. <人名 スイスの学者 H.B.de Saussure(1779~1896)の名に因む。キク科 (701211080)トウヒレン属。 Saxifraga f. <1. saxum(石)+frangere(砕く)からなる語で、尿の結石を溶かす作用があ ると思われたことによる。ユキノシタ科(701123060)ユキノシタ属。 [Sc] 【S】TOP Scabiosa g. <1. scabiea(疥癬(かいせん))に由来する語。この属の植物に皮膚病に効く ものがあるため。マツムシソウ科(701210040)マツムシソウ属。 Scapania f. <g. skapeion(掘るもの)。円形に近い葉をシャベルにたとえたものか。ヒシャ クゴケ科(102102180)ヒシャクゴケ属、苔類(たいるい)。 Sceptridium n. <g. sceptron(帝王の持つ笏(しゃく)の一種で長い柄がある)。葉上に高 く挺出(ていしゅつ)する胞子嚢(ほうしのう)群の形をそれに見立てた。ハナヤスリ科 (205007010)。 Sceptrocnide f. <g. scepton(帝王の持つ笏(しゃく))+cnide(イラクサ)。イラクサに近 いが、葉上に高く花序(かじょ)が抜け上がる特徴をたとえたもの。イラクサ科(701107050)。 Scheuchzeria f. <人名 スイスの植物学者 Johann Jacob(1672~1733)及び Johann(1684~1738)の Scheuchzer 兄弟に捧げられた名。ホロムイソウ科(702001040) ホロムイソウ属。 Schistostega f.<g. schisto(裂けた)+stegio(包皮)。植物体全体を縁(へり)の切り込 んだ包葉(ほうよう)に見立てたものか。蘚類(せんるい)。 Schizachne n. <g. schizein(裂ける)+achne(籾殻)。イネ科(702007010)。 Schizandra f. <g. schizein(裂ける)+aner、andros(雄蘂)からなる。縦裂した葯(やく) に基づく。モクレン科(701115010)。 Schizocodon m. <g. scizein(切れる、裂ける)+kodon(鐘)からなる語。鐘形の花冠(か かん)は縁(へり)が細かく切れ込んでいるため。イワウメ科(701201010)イワカガミ属。 Schizonepeta f. <g. schizo(裂ける)+Nepeta(属名)。Nepeta に近いが、それの葉と 異なり羽状全裂(うじょうぜんれつ)をするから。シソ科(701208090)ケイガイ属。 Schizopepon n. <g. schizo(切れる、裂ける)+pepon(メロン)。果実が熟すと開裂(か いれつ)するため。ウリ科(701135010)ミヤマニガウリ属。 Schizophragma n. <g. schizo(切れる、裂ける)+phragma(隔壁、壁)。果実が熟すと壁 の肋(ろく)と肋との間で割れて裂けるため。ユキノシタ科(701123060)イワガラミ属。 Schlumbergera f. <人名 園芸家 Schlumberger の名に因む。サボテン科 (701114010)カニバサボテン属。 Schoeffia f. <人名 採集者 J.D.Schoeff を記念した名。ボロボロノキ科。 Schoenus m. <g. schoinos(イグサ)に由来する語。全形が似ているからである。カヤツリ グサ科(702012010)ノグサ属。
Sciadopitys f. <g. scias,sciadoc(傘)+pitys(マツ)。傘形のマツの意。葉状の短枝がほ ぼ輪状に付くことによる。スギ科(612001090)コウヤマキ属。 Sciaphila f. <g. scio(影)+philios(好)。影を好むの意。生態から来た名。ホンゴウソウ科 (702002010)ホンゴウソウ属。 Scilla f. <g. ある植物名(今の Urginea Scilla)の転用。ユリ科(702003010)ツルボ属。 Scinaia f. <人名 D.Scina の名に基づく。ガラガラ科(410602)フサノリ属、藻類(そうる い)。 Scirpus m. <1. イグサ又はそれに似た植物のラテン名を転用したもの。カヤツリグサ科 (702012010)ホタルイ属。 Scleria f. <g. skleros(硬い)に由来する語で、丸くて硬い果実から付いた。カヤツリグサ科 (702012010)シンショウガ属。 Scleroderma n.<g. skleros(硬い)+dermos(皮)。子実体(しじつたい)の皮が硬いこと から。ニセショウロ科。 Scolopendrium n. <g. skolopendra(ムカデ)。葉面に規則正しく茶色の嚢堆(のうた い)が左右に多く並ぶ有様をムカデの足に見立てたもの。チャセンシダ科(205008250)。 Scopolia f. <人名 オーストリアの学者 J.A.Scopoli(1725~1788)の名に因む。ナス科 (701208110)ハシリドコロ属。 Scrophularia f. <1. この属の S.nodosa の肉質の塊根(かいこん)が瘰癧(るいれき scrophula)を治すことから付いた名。ゴマノハグサ科(701208140)ゴマノハグサ属。 Scutellaria f. <1. scutella(小皿)。宿存(しゅくぞん)萼(がく)に円い附属物があることか ら付いた。シソ科(701208090)タツナミソウ属。 Scytosiphon m. <g. scytos(革)+siphon(管)。植物体が一見革質の管状を呈すること による。カヤモノリ科(760802)カヤモノリ属、藻類(そうるい)。 [Se] 【S】TOP Secale n. <1. sedo(切る)に由来する。家畜の餌(えさ)とするために細かく切断するため という。イネ科(702007010)ライムギ属。 Sechium n. <g. sekos(垣根、囲い、また家畜を畜舎で太らす意)。果実が家畜の飼料とな るからだという。ウリ科(701135010)ハヤトウリ属。 Securinega f. <1. securis(斧)+negare(拒む)からなる語。材が堅いのを斧(おの)を受 け付けぬと表現したもの。トウダイグサ科(701126080)ヒトツバハギ属。 Sedum n. <1. sedere(座る)から来た名で、多くの種が岩や壁に張り付いている様子を表 したもの。ベンケイソウ科(701123040)マンネングサ属。 Selaginella f. <属名 ヒカゲノカズラの古名 Selago(属名)の縮小形。イワヒバ科 (203005010)イワヒバ属。 Semiaquilegia f. <1. semi(半分)+Aquilegia(属名)からなる語。Aquilegia に近いが 別の意。キンポウゲ科(701116010)ヒメウズ属。 Semiarundinaria f. <1. semi(半分)+Arundinaria(属名)からなる語。イネ科 (702007010)ナリヒラタゲ属。 Senecio m. <1. senex(老人)に由来するラテン名。多くの種に灰白色の毛又は白色の冠 毛(かんもう)のあることによる。キク科(701211080)キオン属。 Serissa f. <ind. インド名。一説に 18 世紀のスペインの植物学者 Serissa の名に因むとも いう。アカネ科(701207070)ハクチョウゲ属。 Serratula f. <1. serratus(鋸歯(きょし)ある)の女性縮小形から導かれた植物名で、Pliny はスペイン産の Betonica に使用したのが後に転用された。キク科(701211080)タムラソウ属
Sesamum n. <g. 古名。ギリシャ語の zesamm、アラビア語の sessem など、ゴマを指す古 名に基づく。ゴマ科(701208190)。 Seseli f. <g. ギリシャで古く Tordylium の一種を指した名であったのが転用された。セリ 科(701137070)イブキボウフウ属。 Setaria f. <1. seta(剛毛)に由来する名。小穂(しょうすい)基部を囲む剛毛から付いた。イ
ネ科(702007010)エノコログサ属。 [Sh] 【S】TOP Shibataea f. <人名 わが国の植物生理化学の基礎を築いた K.Shibata(柴田桂 太、1877~1949)の名に因む。初め牧野富太郎と共に竹の解剖学的研究をしたので、オカメザ サにその名が付いた。イネ科(702007010)オカメザサ属。 Shiia f. <jap.日本語のシイ(椎)から来た名。ブナ科(701106020)。 Shishindenia f. <jap. わが国の園芸名「紫宸殿(ししいでん)」をそのまま使用したもの。 ヒノキ科(612001030)。 Shortia f. <人名 アメリカの植物学者 Charles W.Short(1794~1863)の名に因む。イワ ウメ科(701201010)イワウチソウ属。 [Si] 【S】TOP Sibbaldia f. <人名 イギリスの医者で植物学者 Robert Sibbald(1643~1720)に因む。 バラ科(701123140)タテヤマキンバイ属。 Siegesbeckia f. <人名 ロシアの植物学者 John Georg Siegebeck(1686~1755)に 因む。キク科(701211080)メナモミ属。 Sieversia f. <人名 ドイツの旅行家で植物学者 Joh.Sievers(18 世紀)の名に因む。バラ 科(701123140)チングルマ属。 Silene f. <g. この属の植物に粘液性の分泌液を出すものが多いので、これを神話の Silenes(酒の神 Bacchas の養父)が酔って泡だらけになった様子にたとえたもの。ナデシコ科 (701113100)マンテマ属。 Siler n. <1. 属名 Sium 又は Selinum の変形した形。セリ科(701137070)。 Sinningia f. <人名 ボン植物園の W.Sinning(19 世紀)の名に因む。イワタバコ科 (701208210)オオイワギリソウ属。 Sinomenium n. <1. Sina(支那)+menis(半月)。果実の核(かく)が半月形をなし、支那 産であるため。ツヅラフジ科(701116050)ツヅラフジ属。 Siphonosregia f. <g. siphon(管)+stege(蓋)。長い管状の萼筒(がくとう)に基づく。ゴ マノハグサ科(701208140)。 Sisymbrium n. <g. 香りの良い水草のギリシャ名、それが転用されラテン語化した形。アブ ラナ科(701121030)ハナナズナ属。 Sisyrinchium n. <g. Theophrastus が恐らく今の Iris Sisyrinchium に使った名が、後 にこの属に移されたもの。アヤメ科(702003130)ニワゼキショウ属。 Sium n. <g. 沼沢(しょうたく)性の植物、多分今の Sium angustifolium とカワジサの両 方に対するギリシャ名 sion に由来する語。その語源はケルト語の siw(水)である。セリ科 (701137070)ムカゴニンジン属。 Skimmia f. <jap. 日本名シキミ(ミヤマシキミ)に由来して付けられた名。ミカン科 (701127010)ミヤマシキミ属。 Smilacina f. <属名 Smilax の縮小形。葉形が似るところがあるから。ユリ科 (702003010)ユキザサ属。 Smilax f. <g. 常緑のカシのギリシャ古名から転用。ユリ科(702003010)シオデ属。 Smithia f. <人名 イギリスの J.E.Smith の名に因んだ名。マメ科(701123180)シバネム 属。 [So] 【S】TOP Solanum n. <1. 意味不明のラテン古名。一説にはこの属の植物に鎮痛作用を持つもの があるので、solamen(安静)から付いた名ともいう。ナス科(701208110)ナス属。 Solidago f. <1. solidus(完全)に接尾語の ago(状態)の付いた形。多分傷薬としての評 判による名。キク科(701211080)アキノキリンソウ属。 Sonchus m. <g. このものやアザミなどを一括したギリシャ古名。キク科(701211080)ノ ゲシ属。 Sophora f. <ar. Linne がアラビア語のある種類の名を転用した。マメ科(701123180) クララ属。
Sorbaria f. <属名 属名 Sorbus(ナナカマド属)に由来する。葉が似ているところから。バラ 科(701123140)ホザキナナカマド属。 Sorbus f. <1. この植物の古いラテン名。バラ科(701123140)ナナカマド属。 Sorghum n. <1. sorgo(サトウモロコシの古名)から。イネ科(702007010)モロコシ属。 [Sp] 【S】TOP Sparganium n. <g. sparganon(帯,バンド)の縮小形 sparganion に由来する。リボン状 の葉の形に基づいて付けられた名。ミクリ科(702011020)ミクリ属。 Spartium n. <g. spartos(植物名)。ロープを作るによい植物の総称。マメ科 (701123180)レダマ属。 Spathoglossum n. <g. spatha(刀)+glossa(舌)からなる語。葉の裂片(れつへん)の 形から。アミジグサ科(760501)コモングサ属、藻類(そうるい)。 Spergura f. <1. spargere(撒き散らす)から来た語。速く生長して馬草(まぐさ)とするた めに種子を撒き散らすことから。ナデシコ科(701113100)。 Spergularia f. <属名 Spergula(属名)の縮小形。ナデシコ科(701113100)。 Sphaerophorus m.<g. sphaeros(球)+phoros(持つ)。球形の子器(しき)が出来るか ら。サンゴコケ科。 Sphaerotrichia f. <g. sphaero(球)+trichia(糸)。中軸糸は先端に丸い細胞があるか ら。ナガマツモ科(760602)イシモズク属、藻類(そうるい)。 Sphagnum n. <1. 古いコケの名。蘚類(せんるい)ミズゴケ科(101100010)ミズゴケ属。
Sphenomeris n. <g. spheno(楔)+meris(部分)。小羽片(裂片)が楔(くさび)形を呈す るから。ホングウシダ科(205008190)。 Spicantopsis f.<属名 Spicanta(属名)+opsis(<g. 似)からなる語。ワラビ科ホラシノブ 属。 Spilanthes f. <g. spilos(色素、斑(まだら))+anthos(花)。二三の種類の花床(かしょう) に斑点があるから。キク科(701211080)オランダセンニチ属。 Spinacia f. <1. spina(刺)に由来する古名。果実を包む苞(ほう)に二本の硬い刺がある ため。アカザ科(701113120)ホウレンソウ属。 Spiraea f. <g. speira(螺旋、輪)に由来するギリシャ名。初めは Ligustrum vulgare に speiraia の名があった。後に今の属に転用。果実が螺旋(らせん)状をなす種があるため。バラ 科(701123140)シモツケ属。 Spiranthes f. <g. speira(螺旋)+anthos(花)。花穂(かすい)が捩(ねじ)れるので花が 螺旋(らせん)状に着くため。ラン科(702014010)ネジバナ属 Spirodela f. <g. speira(螺旋、紐)+delos(明らかな)からなる語。ウキクサ科 (702010020)ウキクサ属。 Spodiopogon m. <g. spodios(灰色)+pogon(髭(ひげ))。小穂(しょうすい)の粗毛又 は芒(のぎ)のことからか。イネ科(702007010)。 Sporobolus m. <g. sporos(種子)+ballein(投げる)。ばらばらに付いた粒に対する名。 イネ科(702007010)ネズミノオ属。 Spuriopimpinella f. <1. spurius(異常の、適法でない)+Pimpinella(属名)。 Pimpinela に似るが異なるの意。セリ科(701137070)カノツメソウ属。 [St] 【S】TOP Stachys f. <g. stachyus(耳、又は穂状花(すいじょうか))に由来する名。シソ科 (701208090)イヌゴマ属。 Stachyurus m. <g. stachyus(穂)+oura(尾)。尾状に下がる花穂(かすい)に対して付 いた名。キブシ科(701134040)キブシ属。 Staphylea f. <g. staphyle(房又はブドウ)。総状(そうじょう)の花序(かじょ)に基づく。ミ ツバウツギ科(701130070)ミツバウツギ属。 Statice f. <g. statizo(止める)。この属の一種に下痢(げり)止めの効のあるものがある。イ ソマツ科(701204010)。
Stauntonia f. <人名 イギリスの G.L.Staunton(1740~1801)の名に因む。彼は医師だ が後に大使として中国に駐在した。アケビ科(701116040)ムベ属。 Stellaria f. <1. stella(星)。花の形が星形をしていることから来たもの。ナデシコ科 (701113100)ハコベ属。 Stemona f. <g. stemon(雄蘂)に由来する語。雄蘂(ゆうずい)が集まって先に顕著の附 属物を付ける特徴があることから来た名。ビャクブ科(702003030)ビャクブ属。 Stenoloma f. <g. steno(狭い)+loma(縁辺(えんぺん))。小羽片(しょううへん)が厚味 があって葉緑部が極めて狭く見えるから。ホングウシダ科(205008190)。 Stephanandra f. <g. stephanos(冠)+andron(雄蘂)。雄蘂(ゆうずい)が冠状に宿存 (しゅくぞん)するから。バラ科(701123140)コゴメウツギ属。 Stephania f. <g. stephanos(冠)。雄花の雄蘂(ゆうずい)は楯状に癒合(ゆごう)して冠 に見えるから。ツヅラフジ科(701116050)ハスノハカズラ属。 Stephanotis f. <g. stephanos(冠)+ous(耳)からなる合成語。ガガイモ科 (701207060)シタキソウ属。 Stereocaulon n.<g. stereo(硬直な)+caulon(茎)。植物体が樹枝状となるから。ハナ ゴケ科。 Stereodon m.<g. stereo(硬直な)+odons(歯)。蘚類(せんるい)。 Stewartia f. <人名 イギリスの Bute 侯 John Stuart(公式にはしばしば Stewart と書か れた,1713~1792)の名に因む。ツバキ科(701119110)ナツツバキ属。 Sticta f.<g. stictos(点)。地衣体の裏に一面に点があるから。ヨロイゴケ科。 Stigmatodactylus m. <g. stigma(柱頭)+dactylos(指)。芯柱(しんちゅう)の中央腹 面に指状になって柱頭(ちゅうとう)が突出する特徴から。ラン科(702014010)。 Stipa f. <g. stype(麻屑、麻色の頭髪)。基準種の羽毛状の芒(のぎ)がアマ色をしていた ことによる。イネ科(702007010)ハネガヤ属。 Stipellaria f. <g. stype(麻屑)。雌花(めばな)の柱頭(ちゅうとう)が突出した有様をいっ たものか。トウダイグサ科(701126080)。 Stokesia f. <人名 イギリスの植物学者 Jonathan Stokes(1755~1831)の名に因む。キ ク科(701211080)ルリギク属。 Streptolirion n. <g. streptos(捩(ねじ)れ)+leirion(ユリ)。ユリに多少似た植物で茎が 絡み付くから。ツユクサ科(702006010)。 Streptopus m. <g. streptos(捩(ねじ)れた)+pous(足)。花の柄が捻(ねじ)れて葉の下 に入るから。ユリ科(702003010)。 Strobilanthes m. <g. strobilos(球果)+anthos(花)。松毬(まつかさ)のように球果 (きゅうか)状をなす花序(かじょ)に基づく。キツネノマゴ科(701208180)イセハナビ属。 Struthiopteris f. <g. strouthion(小雀)+pteris(シダ)からなる語。シシガシラ科 (205008260)シシガシラ属。 Styphonolobium n. <g. styphn(縛った、収斂(しゅうれん)性の)+lobos(片)。莢(さや) がところどころ括(くび)れていることから。マメ科(701123180)。 Stypopodium n. <g. stypos(毛の生えた)+podus(足)。アミジグサ科(760501)ジガ ミグサ属、藻類(そうるい)。 Styrax m. <g. storax(安息香)を産出する樹木の古代ギリシャ名。この属の植物は、この安 息香というものを産出することから。エゴノキ科(701205040)エゴノキ属。 [Su] 【S】TOP Suaeda f. <ar. アラビア語で suad はソーダ。海岸に生えるから。アカザ科(701113120) マツナ属。 Suhria f. <人名 南アフリカの海藻を調べた J.N.Suhr を記念した名。テングサ科。 Suillus m.<1. suillus(豚の)。アミタケ科。 [Sw] 【S】TOP Swertia f. <人名 1552 年に生まれたオランダの植物学者 Emanuel Swert に因む。リン ドウ科(701207030)センブリ属。
[Sy] 【S】TOP Symphyocladia f. <g. symphyes(結合する)+clados(枝)からなる名。コノハノリ科 (411503)コザネモ属、藻類(そうるい)。 Symphytum n. <g. symphyton(癒合する)に由来するギリシャ古名。切り傷の薬として薬 効があるため。ムラサキ科(701208050)ヒレハリソウ属。 Symplocarpus m. <g. symploce(結合)+carpos(果実)。子房(しぼう)が集合した果 実に合着していることによる。サトイモ科(702010010)ザゼンソウ属。 Symplocos f. <g. symplocos(結合した)。雄蘂(ゆうずい)の基部が癒合していることに よる。ハイノキ科(701205060)ハイノキ属。 Syneilesis m. <g. 合着して巻いた子葉(しよう)を持つという意味で名付けられた。キク科 (701211080)ヤブレガサ属。 Synurus m. <g. syn(合同)+oura(尾)。葯(やく)の下部尾状の附属物が合一して筒に なるため。キク科(701211080)ヤマボクチ属。 Syringa f. <g. syrinx(ユキノシタ科 701123060 の Philadelphus の小枝で作られた笛 のギリシャ名)。最初 Philadelphus 属の名であったものが、後に全く異なる今の属に移されたも の。モクセイ科(701206010)ハシドイ属。
【T】
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[Ta] 【T】TOP Taeniophyllum n. <g. tainia(帯)+phyllon(葉)。扁平な帯状の気根(きこん)を葉に見 立てたもの。ラン科(702014010)クモラン属。 Tagetes f. <1. ギリシャ神話に出てくる Etruria の美しい神 Tages の名に因んで付けられ た。キク科(701211080)マンジュギク属。 Taiwania 台湾の。スギ科(612001090)タイワンスギ属。 Talinum n. <土名 アフリカのセネガンビアの土名から。スベリヒユ科(701113080)。 Tamarix f. <1. 古語。ピレネー地方の Tamaris 川の流域に多く産したためという。ギョリュ ウ科(701134140)ギョリュウ属。 Tanacetum n. <1.<g. 不死の意味のギリシャ語 athanasia から古ラテン語 tanazita を 生じた。キク科(701211080)ヨモギギク属。 Tanakaea f. <人名 明治の学者 Y.Tanaka(田中芳男、1838~1915)の名に因む。ユキノ シタ科(701123060)。 Taraxacum n. <1. アラビア語の tharakhchakon(苦い草の意)の変形された名。一説に ペルシャの苦い草の名 talkh chakok から出た中世のラテン名ともいう。キク科(701211080) タンポポ属。 Tarenna f. <? (語源不明)。アカネ科(701207070)ギョクシンカ属。 Taxillus m. <属名 Taxus(属名)の縮小形。イチイに葉状が似るから。ヤドリギ科 (701109070)マツグミ属。 Taxodium n. <属名 Taxus(属名)+eidos(<g. 似)。Taxus(イチイ)に葉が似ているた め。スギ科(612001090)ヌマスギ属。 Taxus f. <1.<g. ギリシャ名 taxos(イチイ)から。taxos には弓という意味もある。イチイ科 (612001080)イチイ属。 [Te] 【T】TOP Telanthera f. <g. tele(完成した)+anthera(花)からなる合成語。ヒユ科 (701113130)。 Ternstroemia f. <人名 18 世紀のスウェーデンの自然科学者 C.Ternstroem の名に因
む。ツバキ科(701119110)モッコク属。 Tetragonia f. <g. tetra(四)+gonia(膝、角(かど))。果実の形による。ハマミズナ科 (701113070)ツルナ属。 Teucrium n. <g. Dioscorides によってこの属と近縁の植物に付けられた名 teucrion に 由来する。それは英雄 Teukros を称えたもの。シソ科(701208090)ニガクサ属。 [Th] 【T】TOP Thalictrum n. <g. Dioscorides が付けたこの属の植物に対する名。キンポウゲ科 (701116010)カラマツソウ属。 Thea f. <chin. 支那名 tcha(茶)から来た名。ツバキ科(701119110)。 Theligonum n. <g. thelys(女の)+gonue(膝)。ヤマトグサ科(701136150)。 Themeda f. <ar. アラビア語の植物名 thaemed に由来する。イネ科(702007010)。 Thermopsis f. <g. thermos(ハウチワマメ)+opsis(似た)。花や葉の類似から。マメ科 (701123180)センダイハギ属。 Therorhodion n. <g. theros(夏)+rhodon(バラの縮小形)からなる語。北地の夏に濃 い赤色の花を開くから。ツツジ科(701202030)エゾツツジ属。 Thesium n. <1.<g. ギリシャ語の theseion に由来するラテン名。ビャクダン科 (701109050)カナビキソウ属。 Thlaspi n. <g. ギリシャ語の thlaein(押し潰す)から来た語。平たい角果(かくか)を指し た。アブラナ科(701121030)グンバイナズナ属。 Thuja f. <g. ある種の常緑で樹脂を出す植物(恐らく Tetraclinis articulata)の古名 thyia 又は thyon から由来。ヒノキ科(612001030)クロベ属。 Thujopsis f. <属名 Thuja(属名)+opsis(似た)。ヒノキ科(612001030)アスナロ属。 Thunbergia f. <人名 スウェーデンの有名な植物学者で、わが国にも滞在した C.P.Thunberg(1743~1828)の名に因んだもの。キツネノマゴ科(701208180)ヤハズカズ ラ属。 Thymus m. <g. 恐らく thyein(香を薫(くゆ)らす)に由来するギリシャ古名 thyme に基づ く名。香に用いられたため。一説に元は Corydothymus capitatus の名が thymos で、神への 供物に使われたので神聖なという意味のギリシャ語 thymo から出たろうという。シソ科 (701208090)イブキジャコウソウ属。 [Ti] 【T】TOP Tiarella f. <1. tiara(王冠の一種)又は turban(ターバン)の縮小形に由来する。雌蘂(し ずい)の形から来た名。ユキノシタ科(701123060)ズダヤクシュ属。 Tilia f. <1. ボダイジュに対するラテン古名。語源は ptilon(翼)で、翼状に包葉(ほうよう) が花梗(かこう)に癒着しているため。シナノキ科(701132030)シナノキ属。 Tilingia f. <人名 ロシアの植物学者 H.Tiling に因む。セリ科(701137070)シラネニンジ ン属。 Tillaea f. <人名 イタリアの Pisa の教授 Michelangelo Tilli(1665~1740)の名に因む。 ベンケイソウ科(701123040)。 Tinocladia f. <g. tino(伸びた、拡がった)+clados(枝)。枝が拡がるため。ナガマツモ科 (760602)フトモズク属、藻類(そうるい)。 [To] 【T】TOP Tofieldia f. <人名 イギリスの植物学者 Thomas Tofield(1730~1779)の名に因む。ユ リ科(702003010)チシマゼキショウ属。 Toisusu f. <ainu. toi(墓)+susu(ヤナギの幹)。墓にこの材を使うための材木のアイヌ名。 それを種属の名に引き上げたもの。ヤナギ科(701105010)オオバヤナギ属。 Toona f. <ind. この植物のインド名 tun に由来する語。センダン科(701127060)チャン チン属。 Torenia f. <人名 スウェーデンの宣教師 Olaf Toren の名に因む。ゴマノハグサ科 (701208140)ツルウリクサ属。 Torilis f. < Adanson が作った意味のない名らしい。セリ科(701137070)ヤブジラミ属。
Torreya f. <人名 アメリカの植物学者 J.Torrey(1796~1873)の名に因む。イチイ科 (612001080)カヤ属。 Tovara f. <人名 恐らく 16 世紀のスペインの医者 Simon Touar の名に因む。タデ科 (701112010)。 [Tr] 【T】TOP Trachelospermum n. <g. trachelos(頚)+sperma(種子)。種子(しゅし)が括(くび)れ ていると思われて付けられた名だが、実際と合わない。キョウチクトウ科(701207050)テイカカ ズラ属 Trachycarpus f. <g. trachys(ざら付いた)+carpos(果実)。果実の表面の感じから来 た名。ヤシ科(702008010)シュロ属。 Trachycystis f. <g. trachys(ざら付く)+cyst(袋)。チョウチンゴケ科(101411030)コ バノチョウチンゴケ属、蘚類(せんるい)。 Tradescantia f. <人名 イギリスの Charls 一世の園丁師、兄の John Tradescant(?~ 1637)に因んだ名。ツユクサ科(702006010)ムラサキツユクサ属。 Tragopogon m. <g. tragos(ヤギ)+pogon(髭(ひげ))。著しい冠毛(かんもう)から付い た。キク科(701211080)バラモンジン属。 Trametes f.<1. 傘の管孔が trama 層に貫入したいるから。サルノコシカケ科。 Trapa f. <1. calcitrapa(藜鉄(れいてつ)、まきびし(敵の進行を妨げる刺のある鉄製の武 器))の短縮形。果実に四方に出た刺を持つため。ヒシ科(701136020)ヒシ属。 Trapella f. <属名 Trapa(属名)の縮小形。形態や生えている場所が似ているため。ゴマ科 (701208190)ヒシモドキ属。 Trautvetteria f. <人名 ロシアの植物学者 Ernst Rudolph von Trautvetter(1809~ 1889)に対して捧げられた名。キンポウゲ科(701116010)モミジカラマツ属。 Trematodon m.<g. tremato(孔のある)+odons(歯)。蘚類(せんるい)。 Triadenum n. <g. treis(三個)+adenodes(腺のある)。雄蘂(ゆうずい)の基にある三つ の腺体に基づく。オトギリソウ科(701119150)ミズオトギリ属。 Triadica f. <g. 花が三数からなるため。トウダイグサ科(701126080)。 Tribulus m. <1. caltrop(藜鉄(れいてつ)→ Trapa 参照)のラテン名から。刺の多い果実 の形が似ているため。ハマビシ科(701126050)ハマビシ属。 Trichocolea f. <g. thrix,trichos(毛)+colea(莢(さや))。ムクムクゴケ科 (102102050)ムクムクゴケ属、苔類(たいるい)。 Trichoglossum n.<g. thrix(毛)+glossum(舌)。舌状の体一面に毛が生えているから。 テングノメシガイ科。 Tricholoma n.<g. thrix(毛)+oma(縁)。辺縁に毛があるため。キシメジ科キシメジ属。 Trichomanes f. <g. Adiantum に似たある種のシダ(恐らく Asplenium trichomanes) のギリシャ名からの転用。コケシノブ科(205008120)。 Trichophorum n. <g. thrix(糸)+phorein(持つ)。果実に糸状の髭(ひげ)があるから。 カヤツリグサ科(702012010)ミネハリイ属。 Trichosanthes f. <g. thrix(毛)+anthos(花)。花冠(かかん)の先が細裂して糸になる から。ウリ科(701135010)カラスウリ属。 Tricyrtis f. <g. treis(三)+cyrtos(曲)。三枚の外花被(がいかひ)の基部が袋状に曲 がっているため。ユリ科(702003010)ホトトギス属。 Trientalis f. <1. 1/3 呎(フィート)をラテン語で trientalis といい、Cordus が Herba trientalis と書いた植物の名。植物体が高さから来た。サクラソウ科(701203030)ツマトリソウ 属。 Trifolium n. <1. treis(三)+folium(葉)。葉が三小葉で出来ているため。マメ科 (701123180)シャジクソウ属。 Triglochin n. <g. treis(三)+glochin(尖端、鏃(やじり)の顎(あご))。T.palustris の熟し た痩果(そうか)が裂開したとき,三つに裂けて下に長く尖ることによる。シバナ科 (702001060)。
Trigonotis f. <g. trigonos(三角)+ous(耳)。恐らく分果(ぶんか)の形からか。ムラサキ 科(701208050)キウリグサ属。 Trillium n. <1. treis(三)に由来する語。各部が、殊(こと)に葉が三数からなるため。ユリ 科(702003010)エンレイソウ属。 Tripetaleia f. <g. treis(三)+petalon(花弁)。花冠(かかん)が三深裂(しんれつ)してい るため、三枚の花弁(かべん)のように見える。ツツジ科(701202030)ホツツジ属。 Tripterospermum n. <g. treis(三)+pteris(翼)+sperma(種子)。種子に三枚の翼が あるから。リンドウ科(701207030)ツルリンドウ属。 Tripterygium n. <g. treis(三)+pterygion(小翼)。さく果には三枚の翼がある。ニシキギ 科(701130060)クロヅル属。 Trisetum n. <1. treis(三)+seta(剛毛)。芒(のぎ)と歯のある外果穎(がいかえい)から 来た名。イネ科(702007010)カニツリグサ属。 Triticum n. <1. tritus(磨った)に由来する。イネ科(702007010)コムギ属。 Tritomodon n. <g. treis(三)+tome(切断)+odons(歯)。花冠(かかん)の裂片(れつ へん)が三裂するから。ツツジ科(701202030)。 Tritonia f. <g. ギリシャ神話に出てくる海の女神の名 Triton に由来する名。アヤメ科 (702003130)。 Triumfetta f. <人名 イタリアの植物学者 G.B.Triumfetti(1858~1908)に因む。シナノ キ科(701132030)ラセントウ属。 Trochodendron n. <g. trochos(車輪)+dendron(樹木)。雄蘂(ゆうずい)と子房(し ぼう)とが車状に付くことによる。ヤマグルマ科(701115200)ヤマグルマ属。 Trollius m. <germ. ドイツ語の方言 Trollblume に由来する語。キンポウゲ科 (701116010)キンバイソウ属。 Tropaeolum n. <g. tropaion(戦勝トロフィー)に由来する語。楯(たて)形の葉と兜(かぶ と)に似た花の形からの連想。ノウゼンハレン科(701126040)ノウゼンハレン属。 [Ts] 【T】TOP Tsuga f. <jap. この属の一種の日本名ツガによる。マツ科(612001040)ツガ属。 Tsusiophyllum n. <jap. Tsutsuzi(ツツジ)+phyllon(葉)。葉の感じがサツキなどのツツ ジに似るから。ツツジ科(701202030)ハコネコメツツジ属。 [Tu] 【T】TOP Tubocapsicum n. <1. tubus(管)+Capsicum(ナス科の一属名)。萼(がく)の膨らみが 筒形に見えるから。ナス科(701208110)。 Tulipa f. <pers. ペルシャの古語で頭巾(ずきん)を表す語 tulipan に由来するといわれる。 花がそれに似ている。ユリ科(702003010)チューリップ属。 Turpinia f. <人名 フランスの植物学者 P.J.F.Turpin(1775~1840)に因む。ミツバウツ ギ科(701130070)シュウベンノキ属。 [Ty] 【T】TOP Tylophora f. <g. tylos(硬皮、蛸(たこ))+phoreo(有する)。副花冠(ふくかかん)の隆起 をタコに見立てた。ガガイモ科(701207060)オオカモメズル属。 Typha f. <g. ギリシャでの古い呼び名 typhe に由来する。沼(tiphos)から来たという。ガ マ科(702011030)ガマ属。 Typhonium n. <神名 ギリシャ神話に出てくる怪物で、大地と地獄との間に生まれた。 Typhon の名に因む。サトイモ科(702010010)リュウキュウハンゲ属。
【U】
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[Ul] 【U】TOP Ulmus f. <1. ラテン古名。この植物に対するケルト語の呼び名 elm に基づく。ニレ科 (701107020)ニレ属。 Ulva f. <celt. ケルト語の水(ul)による。アオサ科(1130604)アオサ属、藻類(そうるい)。 [Un] 【U】TOP Uncaria f. <1. uncus(曲がる、鈎(かぎ)の手になる)。茎に鈎(かぎ)状に曲がった刺があ るから。アカネ科(701207070)カギカズラ属。 Undaria f. <1. unda(波、流水、潮)。チガイソ科(761201)ワカメ属、藻類(そうるい)。 [Ur] 【U】TOP Urena f. <malabar. この植物の Malabar 語の呼び名 uren に由来する名。アオイ科 (701132040)ボンテンカ属。 Urtica f. <1. uro(燃やす、ちくちくする)に由来するラテン古名。刺毛に蟻酸(ぎさん)が あって、触れると劇痛を起こすため。イラクサ科(701107050)イラクサ属。 [Us] 【U】TOP Usnea f. <ar. アラビア語の usnea(苔)から来た名。サルオガセ科。 [Ut] 【U】TOP Utricularia f. <1. utriculus(小気胞)。葉の小さい捕虫嚢(ほちゅうのう)を示す。タヌキモ 科(701208240)タヌキモ属。
【V】
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[Va] 【V】TOP Vaccaria f. <1. vacca(牝牛)に由来する古い属名。牛の飼料に使われたため。ナデシコ 科(701113100)ドウカンソウ属。 Vaccinium n. <1. 古語。多分ドイツの俗語の Kuhteke の影響を受けたラテン語の vaccinus(牝牛(複数)の)に由来する語。一説にこの名は vacca(牝牛)に関係がなくて、 Hyacinthus をギリシャ名で vakinthos といったのが変に訛って成立したラテン語だという。ツツ ジ科(701202030)スノキ属。 Valeriana f. <1. Linne が昔のローマ皇帝 Publius Aurelius Licinius Valerianus(253 ~260 在位)に対して捧げた名であるという中世語で、多分 valere(強くなる)の意味がある。オ ミナエシ科(701210030)ヤマカノコソウ属。 Valerianella f. <属名 Valeriana(属名)の縮小形。オミナエシ科(701210030)ノヂシャ 属。 Vallisneria f. <人名 イタリアの植物学者 Antonio Vallisneri(Vallisnicri de Vallisnera ともいう、1661~1730)の名に因む。トチカガミ科(702001030)セキショウモ属。 Vandellia f. <人名 ポルトガルの D.Vandelli の名に因んで付けられた。ゴマノハグサ科 (701208140)ウリクサ属。 Vandenboschia f. <人名 シダの研究者 Vandenbosch に因む。コケシノブ科 (205008120)。 Vanieria f. <人名 フランスの Jaques de Vaniere の名に因む。クワ科(701107040)。 Vanvoorstia f. <人名 Joh.van Voorst の名に因む。コノハノリ科(411503)カラゴロモ属 藻類(そうるい)。 [Ve] 【V】TOP Venturiella f.<属名 Venturia の縮小形。蘚類(せんるい)。 Veratrum n. <1. verator は予言者。北欧に「嚔(くしゃみ)をしてから言うことは真実」とす る伝説があり,この属の植物の根に嚔を起こさせる薬効があるため。ユリ科(702003010)シュ
ロソウ属。 Verbena f. <1. 由来は不明だが,ある種の神聖な(宗教上の)草本(そうほん)に対するラ テン名。クマツヅラ科(701208070)クマツヅラ属。 Verbesina f. <属名 Verbena(属名)の変形であるといわれる。キク科(701211080)ハ チミツソウ属。 Veronica f. <聖者名 古聖者の Veronica に対して捧げられた名で、多分 vera(真の)+ eicon(<g.像)からなる語。昔のキリスト教の伝説的絵画によると、聖 Veronica は磔(はりつ け)場へ行く Christ を哀れんで、自分のハンカチを出してその顔を拭(ぬぐ)ったところ、キリスト の本物の像がそのハンカチに写るという奇蹟が起こったといわれる。ゴマノハグ サ科 (701208140)クワガタソウ属。 Veronicastrum n. <属名 Veronica(属名)+astrum(似ている)。偽の Veronica の意。 ゴマノハグサ科(701208140)クガイソウ属。 [Vi] 【V】TOP Viburnum n. <1. Vibernum Lantana に対する意味不明のラテン古名。スイカズラ科 (701210010)ガマズミ属。 Vicia f. <1. ラテン古名。この属の植物に蔓(つる)性のものが多いので、ラテン語の vincire(巻き付く)が語源ともいう。マメ科(701123180)ソラマメ属。 Vigna f. <人名 17 世紀のイタリアの自然科学者 Dominico Vigna に対して捧げられた名 マメ科(701123180)ササゲ属。 Villebrunea f. <人名 Villebune に因んだ名と思われる。イラクサ科(701107050)ハド ノキ属。 Vinca f. <1. Pliny の付けた名 Vinca pervinca(イタリアの pervnca、フランスの pervenche,イギリスの periwinkle のそれぞれの俗語の影響を受けた語)の省略形。キョウチク トウ科(701207050)ツルニチニチソウ属。 Viola f. <1. 古名の viola から。スミレ科(701134030)スミレ属。 Viscum n. <1. viscum(鳥黐(とりもち))に由来する語。果実の粘性によるもの。ヤドリギ科 (701109070)ヤドリギ属。 Vitex f. <1. vieo(結ぶ)に由来する語。この属の植物の枝で篭(かご)を編んだため。クマ ツヅラ科(701208070)ハマゴウ属。 Vitis f. <1. ラテン古名。vita は生命の意だが、これに結び付くかどうかは判らない。ブドウ 科(701131020)ブドウ属。 Vittaria f. <1. vitta(帯)に由来する語。細長い葉形によるもの。シシラン科 (205008230)シシラン属。
【W】
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[Wa] 【W】TOP Wahlenbergia f. <人名 スウェーデンの植物学者 Georg Wahlenberg(1780~1851) の名に因む。キキョウ科(701211010)ヒナギキョウ属。 Waldsteinia f. <人名 オーストリアの植物学者で Waldstein-Wartenburg の伯爵 Francz Adam Graf(1759~1823)に対して捧げられた。バラ科(701123140)コキンバイ属。
Wasabia f. <jap. 日本名ワサビ。アブラナ科(701121030)ワサビ属。 [We] 【W】TOP Wedelia f. <人名 ドイツの G.W.Wedel の名に因んだ名。キク科(701211080)ハマグル マ属。
Weigela f. <人名 ドイツの科学者 Christian Ehrenfried von Weigel(1748~1831)に 因んで与えられた名。スイカズラ科(701210010)タニウツギ属。 Weisia f.<人名 Weis の名を記念したもの。蘚類(せんるい)。 Wendlandia f. <人名 ドイツの J.C.Wendland の名に因んだ名。アカネ科 (701207070)アカミズキ属。 [Wi] 【W】TOP Wikstroemia f. <人名 スウェーデンの植物学者 J.E.Wikstroem(1789~1856)の名に 因んだ名。ジンチョウゲ科(701133040)アオガンピ属。 Wistaria f. <人名 アメリカの Philadelphia の有名な解剖学者 Caspar Wistar 教授 (1760~1818)に因む。Wisteria とも綴った。マメ科 (701123180)フジ属。 [Wo] 【W】TOP Woodsia f. <人名 イギリスの植物学者 Joseph Woods(1776~1864)に因む。オシダ 科(205008280)イワデンダ属。 Woodwardia f. <人名 イギリスの植物学者 Thomas Jenkinson Woodward(1745~ 1820)の名に因む。シシガラシ科(205008260)コモチシダ属。 [Wy] 【W】TOP Wynnea f.<人名 採集家 Wynn を記念する。チャワンタケ科。
【X】
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[Xa] 【X】TOP Xanthium n. <g. 毛髪を染めるのに使われたオナモミのギリシャ名。xanthos(黄)に由来。 キク科(701211080)オナモミ属。 Xanthoxylum n. <g. xanthos(黄)+xylon(材)。材の色による名。誤って Zanthoxylum と書くことがある。ミカン科(701127010)。 [Xi] 【X】TOP Xiphopteris m. <g. xiphus(剣)+pteris(シダ)。葉の輪廓(りんかく)が刀状をなすため か。ヒメウラボシ科(205008340)。 [Xy] 【X】TOP Xylaria f. <g. xylon(材)。菌体が木材に付きしかも堅いから。マメザヤタケ科。 Xylosma f. <g. xylon(材)+osmos(香)。イイギリ科(701134010)。クスドイゲ属
【Y】
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[Yo] 【Y】TOP Yoania f. <人名 江戸時代の本草学者で近代植物学を初めてわが国に入れた宇田川榕 庵(うだがわようあん)の名に因む。ラン科(702014010) Youngia f. <人名 米国の植物学者 Robert Armstrong Young(1876~)に因む。キク科 (701211080)オニタビラコ属。 [Yu] 【Y】TOP Yucca f. <土語 Haiti(西インド諸島)での土名。リュウゼツラン科(702003040)イトラン 属。
【Z】
⇒| Za |Ze | Zi | Zo | Zy | ⇒|A | B | C| D | E | F |G| H | I |J | K | L | M | N |O| P |Q| R | S| T | U |V |W| X | Y | Z|
[Za] 【Z】TOP Zabelia f. <人名 Herman Zabel(1832~1912)に因む。最初 Abelia の節の名として 発音が近いので選ばれた。スイカズラ科(701210010)イワツクバネウツギ属。 Zantedeschia f. <人名 17 世紀イタリアの植物学者 Fr.Zantedeschi の名に因む。サト イモ科(702010010)オランダカイウ属。 [Ze] 【Z】TOP Zea f. <g. ある種のイネ科植物(コムギの種)に対するギリシャ古名。Linne によってこの属 の名に使われた。イネ科(702007010)トウモロコシ属。 Zelkova f. <土語 zelkoua 又は tselkwa から来た。これは Z.carpinifolia に対するコーカ サスでの土名。ニレ科(701107020)ケヤキ属。 Zephyranthes f. <g. zephyros(西又は西風)+anthos(花)。西インドが原産地であるの による。ヒガンバナ科(702003070)タマスダレ属。 [Zi] 【Z】TOP Zingiber n. <sanskrit. サンスクリット語の sringavera(角形の)に由来する語。根茎(こん けい)の形による。ショウガ科(702013020)ショウガ属。 Zinnia f. <人名 ドイツの Johann Gottfried Zinn(1727~1759)に因む。キク科 (701211080)ヒャクニチソウ属。 Zizania f. <g. ギリシャ名の zizanion(麦畑の雑草名)に由来する。イネ科(702007010) マコモ属。 Zizyphus f. <g.<ar. アラビアの植物名 zizonf が元でギリシャ名 zizyphon となり、更に 今の名に変わった。クロウメモドキ科(701131010)ナツメ属。 [Zo] 【Z】TOP Zonaria f. <g. zona(重圏状線)。縁(へり)に沿って筋があるから。アミジグサ科 (760501)シマオオギ属、藻類(そうるい)。 Zostera f. <g. zoster(帯、ベルト)。細長い葉形による。初め Posidonia oceanica に対し て Theophrastus が使ったが、後に zoster となり今の属に転用。ヒルムシロ科(702001070) アマモ属。 Zoysia f. <人名 オーストリアの植物学者 K.von Zoys の名に因む。イネ科(702007010) ツバ属。 [Zy] 【Z】TOP Zygocactus m. <g. zygos(対をなす)+cactus(サボテン)からなる語。体の一体節毎に 対になった刺状突起があるため。サボテン科(701114010)シャコバサボテン属
種小名解説 属名と種名(植物では種小名)の2要素を組み合わせた二名法によって表記される学名 のうち、ラテン語の形容詞として扱われる種小名について解説しています。
【凡例】 1. 本種小名解説に掲載したのは、北隆館発行「牧野新日本植物圖鑑」に引用されている学名及
び異名に基づき約 4,800 語を掲載している。
2. 解説中に登場する科属名については、日本産植物の和名と学名に関する詳細情報の整備を目 的として、米倉浩司(よねくらこうじ)(東北大学)と梶田忠(かじたただし)(東京大学)を中心に 作成された「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)に従って見直し、数字 9 桁の植物分 類コード(YList で採用されている分類体系科名コード番号)を添えた。 3. 解説は「百花辞典」に掲載した用語とリンクしているのでご利用いただきたい。
【A】
⇒|Ab|Ac|Ad|Ae|Af|Ag|Ai|Aj|Ak|Al|Am|An|Ao|Ap|Aq|Ar|As|At|Au|Av|Aw|Ax|Az| ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z |
[Aa] 【A】TOP a~/an~ (接頭辞)~を持たない、無~の-(母音の前の場合) [Ab] 【A】TOP abberans 常軌を脱する、変わった 「abbero」=逸脱する abbreviatus 短縮した、省略した abietinus マツ科(612001040)モミ属(Abies)のような abortivus 奇形の、不発育の abrotanoides キク科(701211080)ヨモギ属の Artemisia Abrotanum のような、 「Artemisia Abrotanum」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 abrotanus 優美な abrupte~ 切形を帯びた abruptus 切形の、突然に形又は性質の変わる Absinthium 味のない、ギリシャ名で「喜びのない」 abyssinicus 東アフリカ Abyssinia(エチオピア)の、「Abyssinia(エチオピア)」+「(接尾辞) -icus(ラテン語形容詞化)」。アビシニア(Abyssinia)はエチオピア(Ethiopia)の旧称. [Ac] 【A】TOP acanth~/acantho (接頭辞)針のある、棘(とげ)のある acanthiformis キツネノマゴ科(701208180)ハアザミ属(Acanthus)に似た形の acaulia 無茎の、丈(たけ)の低い accrescens 花後増大の、後で生長する acephalus 無頭の、頭状花(とうじょうか)のない acre 鋭い、ピリッとする(辛い) acerbus 辛い、酸っぱい、未熟の acerifolius カエデ科(701128030)カエデ属(Acner)に似た(主に掌状(しょうじょう)) acerinus カエデの葉の aceroides カエデに似た acerosus 針形の Acetosella スイバ(Rumex acetosa L.の synonym で Acetosa pratensis Mill.などを指 す)に似て小形のため付いた名 acetosus 酸っぱい ~aceus (接尾辞)~に似た、~に関係した(名詞から形容詞を作るときに使う) achilleifolius キク科(701211080)ノコギリソウ属(Achillea)に似た葉の acicularis 針形の、針のような aciculatus 〃 〃 acidissimus 非常に酸っぱい acidus 酸っぱい、酸味を帯びた
acinaceus 長刀形の、サーベル型の acinacifolius 長刀形葉の、長刀(なぎなた)状の葉の acinosus ブドウの実のような、ブドウの種子(しゅし)に似た、種子(しゅし)の多い Acmella 元属の名。辛いという意味 acmodontum 鋭い歯を持つ 「akme(頂点)」+「odont-(歯)」 aconitifolius キンポウゲ科(701116010)トリカブト属(Aconitum)のような葉の acro~ (接頭辞)尖った~ acroadenius 尖った腺(せん)のある acroleucus 先端の白い acrostichoides イノモトソウ科(205008240)ミミモチシダ属(Acrostichum)に似た、 「Acrostichum(ミミモチシダ)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 acrurensis 鋭い actaeaefolius キンポウゲ科(701116010)ルイエフショウマ属(Actaea)の葉に似た actino~ (接頭辞)放射状の、星のような aculeatissimus 非常に刺(とげ)の多い aculeatus 刺(針)のある aculeolatus 〃 acuminatifolius 鋭尖した葉の、「acuminatus(鋭尖の)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持 つ)」 acuminatus 鋭尖の、先が次第に尖った(cuspidatus よりは緩やか) acutangularis 鋭角の acutangulus 〃 acutifidus 鋭形に中裂の acutifolius 葉の先の尖った acutilobus 尖った裂片(れつへん)を持った acutipetalus 鋭形の花弁(かべん)の acutissimus 最も鋭い acutus 鋭形の [Ad] 【A】TOP adeno~ (接頭辞)腺(せん)のある adenocaulis 茎に腺(せん)のある adenochlous 腺(せん)が緑色の adenostyloides ラン科(702014010)の Adenostylis のような、「Adenostylis」+「(接尾 辞)-oides(~に似た)」 adenothrix 腺毛(せんもう)のある adhaerens 付着しやすい、着生(ちゃくせい)の adhaerescens やや付着しやすい(粘液などで) admirabilis 美事な、賞すべき adnatus 沿着の、添加した adoxoides レンプクソウ科(701210020)レンプクソウ属(Adoxa)に似た、「Adoxa(レンプ クソウ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 adpressus 圧着した adscendens 上昇の、斜上の adsurgens 傾上の、段々に立ち上がる aduncus 鈎(かぎ)状に曲がった adustus 焦げ臭い、焦げたような色の advenus 外来の、土着のものでない [Ae] 【A】TOP aegyptiacus エジプトの aemulus 競り合っている、類似した、模倣(もほう)の
aeneus 黄銅色の、ブロンズ色の aenigma エニグマ、謎、不可解なもの 「aenigma」=謎、なぞ言葉、なぞなぞ aequalis 同形の、同大の aequans 等しい aequatus 均分の aequialtus 同高の aequilateralis 同じ幅の aequinoctialis 昼夜同時間の、彼岸(ひがん)の季節の aequipetalus 同型の花弁(かべん)の aerius 気生の、空中の、懸垂(けんすい)の aeruginosus 緑青色の、古びた色の aestivalis 夏の aestivus 〃 aethiopicus 東アフリカ・エチオピアの、「aethiopia(エチオピア)」+「(接尾辞)-icus(ラテ ン語形容詞化)」 [Af] 【A】TOP affinis 酷似した、近似の、(他種と)関連のある africanus アフリカの、「Africa」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 afro~ (接頭辞)アフリカ産の [Ag] 【A】TOP agallochum (ギリシャ語アガロから)美化 agano~ 素晴らしい、美しい agavoides リュウゼツラン科(702003040)リュウゼツラン属(Agave)に似た、「Agave(リュ ウゼツラン属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 ageratoides キク科(701211080)カッコウアザミ(Ageratum)に似た、「Ageratum(カッコ ウアザミ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 aggregatus 群生の、密集の、房状の、クラスター状の「aggregare(集まる、集合する)」+「atus(ラテン語形容詞化)」 Aginashi アギナシ(日本名をそのまま使用、Sagittaria aginashi Makino) agrarius 野生の agrestis 〃 [Ai] 【A】TOP ailanthoides ニガキ科(701127030)ニワウルシ属(Ailanthus)に似た、「Ailanthus(ニワ ウルシ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 aizoides Aizoon に似た、「Aizoon」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 Aizoon 常緑の植物の意のハマミズナ科(701113070)Aizoon 属より属名を転用 aidzuensis 会津産の、「aidzu(会津)」+「-ensis(地名に因むことを表す)」 [Aj] 【A】TOP ajacis ギリシャの英雄 Ajax の ajanensis シベリアの Ajan 湾産の、「Ajan」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 [Ak] 【A】TOP akaisialpinus 赤石山脈の、赤石山脈に産する、「akasi(赤石)」+「alpinus(高山生の)」 Akana 赤菜(アカナ、ヒノナ、日本名、Brassica rapa L. var. akana (Makino) Kitam.) akasimontanus 赤石山脈産の、「akasi(赤石)」+「montanus(山地の)」 akitensis 秋田産の、「akita(秋田)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 [Al] 【A】TOP alatus 翼のある、「ala(翼)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 albertensis 白衣を纏(まと)った albescens やや白い、白味を帯びた、色の褪(あ)せた albi(o)~ (接頭辞)白
albicans 白っぽい、やや白い albicaulis 白茎の albidus 淡白色の、白っぽい(ラテン語形容詞) albiflorus 白色の albifrons 葉状体の白い、葉身(ようしん)の白い albifructus 白い果実の albinotus 白い斑点(はんてん)のある albispinus 白い刺(とげ)のある albistriatus 白い筋にある albivenius 白い脈のある albocinctus 白に取り囲まれた、白覆輪(ふくりん)の albo-lineatus 白線のある albo-marginatus 白い縁(ふち)取りのある alboroseus 帯白紅紫色の、バラがかった白色の albospicus 白い穂状(すいじょう)の albovitt(at)us 白条ある Albrechti 採集家アルブレヒトの、「Albrecht」+「-i(人名に因む)」 albus 白色の、ラテン語形容詞で主に変種名として使われる。 alcicornis オオカモシカの角のような aleppicus シリアのアレッポ産の、「aleppo(アレッポ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 aleuticus アリューシャン列島の、「aleutian(アリューシャン列島)」+「(接尾辞)-icus(ラテ ン語形容詞化)」 algidus 氷のあるところを好む alienus 縁故(えんこ)のない、変わった、他の ~alis (接尾辞)~に似た、~に関係した(名詞から形容詞を作るときに使う) alismoides オモダカ科(702001010)サジオモダカ属(Alisma)に似た、「Alisma(サジオモ ダカ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 Alkekengi ホオズキのアラビア語 alliaceus ニンニクに似た、ユリ科(702003010)ネギ属(Allium)の alliiformis ユリ科(702003010)ネギ属ネギ属(Allium)のような形の allo~ (接頭辞)別の、他の alnifolius カバノキ科(701106010)ハンノキ属(Alnus)の如(ごと)き葉の aloides ユリ科(702003010)アロエ(Aloe)に似た aloifolius ユリ科(702003010)アロエ(Aloe)のような葉の、「aloe(アロエ)」+「folium (葉)」 alopecuroides イネ科(702007010)スズメノテッポウ属に似た。「Alopecurus(スズメノ テッポウ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 alopochroa 狐(きつね)の皮 alpestris 亜高山(あこうざん)の、草本(そうほん)帯の alpicola 高山(こうざん)に棲(す)む、草本(そうほん)帯の alpigenus 高山生の alpinus 〃 alsinoides ナデシコ科(701113100)Alsine 属に似た、「Alsine」+「(接尾辞)-oides(~ に似た)」 altaicus シベリアのアルタイ山脈の、「altai(アルタイ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 alternans 互生(ごせい)の alternifolius 互生(ごせい)葉の alternus 互生(ごせい)の
altifolius 高い葉の、「altus(高い)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 altifrons 高いところに葉の付いた altilis 肥厚(ひあつ)の altissimus 非常に高い、最高の altus 高い(背の) [Am] 【A】TOP amabilis 愛らしい、可愛い、魅力的な 「amor(愛)」+「 -bilis(可能性)」 amagiensis 伊豆の天城山(あまぎさん)に産する、「amagi(天城山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 amakusaensis 九州の天草(あまくさ)に産する、「amakusai(天草)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 amamianus 奄美(あまみ)大島の、「amami(奄美大島)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 amamiensis 〃 Amansii アマンスの、「Amans」+「-ii(人名に因む)」 amaricaulis 苦い茎の amarus 苦味の ambiguus 疑わしい、不確実の ambrosioides キク科(701211080)ブタクサ属(Ambrosia)に似た、「Ambrosia(ブタク サ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 amelloides キク科(701211080)Amellus に似た、「Amellus」+「(接尾辞)-oides(~に 似た)」 americanus アメリカの、「america(アメリカ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 ameristophyllus 「a(無)」+「meristo(分裂)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持つ)」 amethystinus 紫色の、紫水晶に似た色の amethystoglossus 唇弁(しんべん)が紫水晶色をした、「amethysto-(アメジスト色)」+ 「glossa(舌)」 amoenus 愛すべき、人に好かれる amphi~ (接頭辞)二つの、両方の、両側の、二種類の amphibius 水陸両棲(りょうせい)の、水中にも地上にも生える amplexicaulis 抱茎(ほうけい)の amplexifolius 抱茎葉(ほうけいよう)の ampliatus 拡大した、広い、膨大した amplifolius 広い葉の amplissimus 非常に広い、最も広い amplus 広い(間隔の)、大きい ampullaceus アンプル状の、瓶(びん)形に膨大(ぼうだい)した、「ampulla」=瓶、フラスコ ampullaria 瓶(びん)形の ampulliatum 瓶(フラスコ)を持った、瓶状の 「ampulla(瓶、フラスコ)」+「(接尾辞)-atus(ラ テン語形容詞化)」 amurensis アムール地方(東部シベリア)の、「amur(アムール地方)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 amuricus 〃 amygdaliformis 細形の、膀胱(ぼうこう)状の、 amygdalinus アーモンド(扁桃)に似た、Amygdalus(モモ属)に似た [An] 【A】TOP an~/a~ (接頭辞)~を持たない、無~の(母音の前の場合) ana~ (接頭辞)上に向かって、繰り返す、再び(強度を高めて繰り返す) anacanthus 刺(とげ)のない anacarpus 上方に向いた(ana)+果実(carpos)の
anagallidifolius サクラソウ科(701203030)ルリハコベ属の葉を持つ、「Anagallis(ルリハ コベ)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 Anagallis サクラソウ科(701203030)ルリハコベ属の属名転用。ギリシャ語「飾る」から anagallis-aquaticus 水中の Anagallis に似た ananassus パイナップル科(702005010)アナナス属(Ananas)の Anandria 属名転用。"おしべのない"の原意 anatolicus アナトリア(トルコ)の anceps 二稜(りょう)形の、茎に両翼のある、2頭を持つ、2側面を持つ、諸刃の(扁平で角(か ど)が2つある)ラテン語形容詞 ancistrifolius 鈎(かぎ)状葉の andicola アンデスに棲(す)む andinus アンデスの Andreanus アンドレーの、「Andre」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 androgynus 雌雄花の混じった(花序などの) anemo~ (接頭辞)風に関係した、風を好む anemonoides キンポウゲ科(701116010)イチリンソウ属(Anemone)に似た、 「Anemone(イチリンソウ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 anfractuosus 捩(よじ)れた、数回屈曲した anglicus 英国の ang-thong 地名 タイの Ang-thong 島で、発見されたため anguinus 蛇のようにくねくねした angularis 稜(りょう)のある、角張った angulatus 〃 〃 、「angulus(角)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 angulosus 〃 〃 angustatus 狭くなった angusti~ (接頭辞)狭い angustifolius 細葉の、幅の狭い葉の angustior より狭い、より細い。angustus の比較級。 angustisquamus 狭い鱗片(りんぺん)の angustissimus 非常に狭い angustus 狭い、細い aniso~ (接頭辞)不等の、同じでない、揃っていない annamensis 安南(ベトナム、ベトナム中部)産の、「annam(安南)」+「(接尾辞)-ensis(~ 原産の、地名に因む)」 annotinus 一年の、前年の annualis 一年生の annuifrons 一年生葉の annularis 環状の、輪状の annulatus 輪の付いた、輪模様のある annuus 一年生の anomalus 変則の、異常の anosmus 無臭の anserinus 雁(かり)猟場に生ずる Ansu アンズの名の直訳 antennatum 触角(カタツムリなどの角も含む)を持つ 「antenna(触角)」+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」、同語源;アンテナ antennifera 触角を備えた、触角を持った 「antenna(触角)」+「(接尾辞)-fer(持った、備 えた、付けた)」 anthelminthicus 駆虫(くちゅう)の anthephoroides イネ科(702007010)の Anthephora に似た、「Anthephora」+「(接尾
辞)-oides(~に似た)」< antho~ (接頭辞)花の Anhtyiscus 属名ギリシャ名「花の生垣」からの転用 anthropohorus 人の形をした anti~ (接頭辞)反対の、~対する、~を治す、~の代用の antillaris 西インドの Antilles の antipodum 反足の(複数二格)、相反(そうはん)した antipyreticus 解熱(げねつ)の antiquorus 高齢の、古い、昔から使っている antiquus 古い ~anus (接尾辞)~に関係した、~の(名詞(特に人名、地名)から形容詞を作るときに使う (ラテン語形容詞化) [Ao] 【A】TOP aomorensis 青森県の、青森地方の、「aomori(青森)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」。 [Ap] 【A】TOP Apactis (今のところ語源が解らない) Aparine アカネ科(701207070)ヤエムグラ属の一種の名 apenninus イタリアの Apennine 山脈の、「Apennine(アペニン山脈)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 apertus 開裂(かいれつ)の、無蓋(むがい)の、裸の apetalon 花弁(かべん)の無い apetalus 〃 Aphaca レンズ形(phakos)の豆。属名の転用 aphanolepis 鱗片(りんぺん/lepis)が目立たぬ(aphano) aphthosus (意味不明) aphyllopus 茎の下部などに葉の付かない意味 aphyllus 無葉の apiaceus セリ科(701137070)オランダミツバ属(Apium)のような apiculatus 小尖頭の、頂点に小さい突起のある apiifolius セリ科(701137070)オランダミツバ属(Apium)の如(ごと)き葉の apo~ (接頭辞)~から離れた、分離した apocarpus 分離した子房(しぼう)から成る果実の apodochilus 唇弁(しんべん)に柄(え)の無い apoensis 北海道アポイ岳(標高 811 m)に産する、「apoi(アポイ岳)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の)」 apogon 鬚(ひげ)の無い apogonoides イネ科(702007010)又はキク科(701211080)の Apogon に似た、 「Apogon」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 apoiensis 北海道アポイ岳(標高 811 m)に産する、「apoi(アポイ岳)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の)」 appendiculatus 附属物のある applanatus 平にした、地に平たく展開した applicatus 附属した、取り付けた、重なり合った apricus 日当たりよく乾いた所に生える apterus 翼のない [Aq] 【A】TOP aquaticus 水生の aquatilis 〃 aqueus 無色の、水のように透明の
aquilegiaefolius キンポウゲ科(701116010)オダマキ属(Aquilegia)のような葉の aquilinus 鷺(さぎ)のような、湾曲(わんきょく)した [Ar] 【A】TOP arabicus アラビアの、「arabia(アラビア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 arachnites 蜘蛛(くも)の様な、蜘蛛(くも)の巣状の 「arachne」=クモ arachnoides 蜘蛛(くも)の巣状の Arakianus 京都府の採集家荒木英一の、「Araki」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 aralioides ウコギ科(701137060)タラノキ属(Aralia)に似た、「Aralia(タラノキ属)」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 aranei~ (接頭辞)クモの糸の araucanus アラウコ(チリ南部アンデス山中)産の、「arauco(アラウコ)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 araucarioides ナンヨウスギ科(612001010)ナンヨウスギ属(Araucaria)に似た、 「Araucaria(ナンヨウスギ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 arborescens 亜高木の arboreus 高木の、樹木の arbusculus 矮樹(わいじゅ)状の、小木状の archi~ (接頭辞)古い、原始的の arcticus 北極の arcuatus 弓形の arenarius 砂地生の arenicola 砂地に棲(す)むもの areolatus 網状の窪(くぼ)みのある argentatus 銀のような、銀で覆(おお)われた argenteus 銀白色の argophyllus 銀白葉の argunensis 黒竜江支流アルグン川(Argun、黒竜江源流の意)に産する、「Argun(アルグン 川)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 argutidens 鋭尖歯の argutus 鋭(鋸)歯の、尖った argyr~ (接頭辞)銀、銀色の argyraeus 銀白色の、銀のような aridus 乾燥した、乾涸質の arietinus 牡羊(おひつじ)の角のような、角のある arimensis 兵庫県有馬(ありま)に産する、「arima(有馬)」+「(接尾辞)ensis(~原産の)」 ~aris (接尾辞)~に関係した、~の(名詞(特に"l"または"r"で終わる場合)から形容詞を作る ときに使う) aristatus 芒(のぎ)のある aristolochioides ウマノスズクサ科(701118010)ウマノスズクサ属(Aristolochia)に似た aristosus 芒(のぎ)のある aristuliferum 小さい芒(のぎ)のある Armandi 採集家 Armand の、「Armand」+「-i(人名に因む)」 armatus 刺(とげ)のある、武装した armeniacus 杏色の、赤みがかった黄色の、小アジア Armenia(アルメニア地方)の、という 意味だと思われるが、何故この色を意味するのかは、不明。 Armeria ラテン語の古名 armillarius 膜(まく)を有する aromaticus 芳香(ほうこう)性の、香り(芳香)のある、「aroma」=香り arrectus 直立した、直生の arrhizus 根がない
artemisiaefolius キク科(701211080)ヨモギ属(Artemisia)のような葉の arthro~ (接頭辞)関節のある articulatus 関節のある、節目があって連なった artus 緻密(ちみつ)の arundinaceus 蘆(あし)に似た arvensis 可耕地の、原野生の、畠(はた)地生の [As] 【A】TOP Asa-Grayi 米国の分類学者エイサ・グレイの、「Asa-Gray」+「-i(人名に因む)」 Asahinae 地衣学者朝比奈泰彦(あさひなやすひこ)の、「Asahina」+「-ae(人名に因む)」 asaroides ウマノスズクサ科(701118010)カンアオイ属(Asarum)に似た、「Asarum(カン アオイ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 ascendens 傾上した ~ascens (接尾辞)~になりつつある、なりかけた(完全にはなっていない状態を指す) asco~ (接頭辞)瓶(かめ)の子嚢(しのう)の ascyrifolius Ascyrum の葉に似た、「Ascyrum」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 Ascyron ギリシャ名 asiaticus アジアの、「asia(アジア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 asparagoides ユリ科(702003010)クサスギカズラ属(Asparagus)に似た asperus 粗面のざらざらした、ざらついた、でこぼこの、手触りが荒い asperatus やや粗面の、「aspera(ざらざらの、荒い)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞 化)」 aspericaulis ざらざらした茎の、粗い茎の asperrimus 非常に粗面の aspersus 撒布(さんぷ)する asphodeloides ユリ科(702003010)ツルボラン属(Asphodelus)に似た asplenifolius チャセンシダ科(205008250)チャセンシダ属(Asplenium)に似た葉形の assamicus インド東部アッサム(Assam)の、「Assam(アッサム)」+「(接尾辞)-icus(ラテン 語形容詞化)」 assimilis (接頭辞)~に似た、同様の、関係ある assurgens 傾上の、斜上の aster~ (接頭辞)星形の asterias ヒトデのような asterioides 星のような asterispinus 星形の刺(とげ)を持った astilboides ユキノシタ科(701123060)チダケサシ属に似た。「Astilbe(チダケサシ属)」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 [At] 【A】TOP atlanticus 大西洋の、「atlantic(大西洋)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 atratus 黒変した、汚れた atro~ (接頭辞)濃い、黒っぽい、暗黒の atrocarpus 黒っぽい果実の atronervatus 黒脈のある atropurpureus 暗紫色の、濃紫色の、「atro-(暗い、黒っぽい)」+「purpureus(紫色の)」 atrorubens 暗赤色の atrosanguineus 暗血紅色の atroviolaceum 濃紫色の、「atro-(暗い、黒っぽい)」+「violaceus(スミレ色の)」 atrovirens 暗緑色の atrum 暗黒色の、石炭のような色の ~atus (接尾辞)~に関係した、~の(名詞から形容詞を作るときに使う) attenuatus 漸尖(ぜんせん)の
atticus ギリシャのアッテイカ地方の、「attica(アッテイカ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容 詞化)」 [Au] 【A】TOP aucuparius 捕鳥用の augustinowiczii ロシアの採集家アウグステイノビッチの、「augustinowicz」+「-ii(人名に 因む)」 augustissimus 非常に立派な、大変顕著な augustus 立派な、顕著な aulac~ (接頭辞)溝 aurantiacus 橙黄色の、黄色(黄金色)を帯びた橙色のラテン語形容詞、「aurum」=黄金、 金 aurantius 〃 auratus 黄金色の aureolus やや黄金色の aureus 黄金色の、黄金色の、山吹色の ラテン語形容詞、「aurum」=黄金、金 auricomus 黄金色の毛が束(たば)になった auricula-judae ユダヤ人の耳 auriculatus 耳形の、耳状の auriscalpius auri(耳)+小刀 aurivillus 金色の絨毛(じゅうもう)ある australiensis オーストラリアの、「australia(オーストラリア)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の 地名に因む)」 australis 南の、南方系の、南半球の、「austro-(南の)」+「(接尾辞)-alis(ラテン語形容詞 化)」 austriacus オーストリアの austro-japonicus 南日本の、「austro-(南の)」+「japon(日本)」+「(接尾辞)-icus(ラテ ン語形容詞化)」 austrokurilensis 南千島列島の、「austro-(南の)」+「kuril(千島列島)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」。 austrosac(c)halinensis 南カラフト(サハリン)の autumnalis 秋の、秋咲きの [Av] 【A】TOP avenaceus エンバクに似た Avicennae 11 世紀のペルシャの学者アビセンナの、「Avicenna」+「-ae(人名に因む)」 avicularis 小鳥の、鳥の好む Avium 鳥の、またセイヨウミザクラ(Cerasus avium (L.) Moench)の古名 [Aw] 【A】TOP Awabuki アワブキ(樹の名、Meliosma myriantha Siebold et Zucc.) [Ax] 【A】TOP axillaris 腋生(えきせい)の [Az] 【A】TOP azureus 淡青色の
【B】
⇒| Ba | Be | Bi | Bl | Bo | Br | Bu | By | ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z|
[Ba] 【B】TOP
Babingtonii 英国の C.C.バビントンの、「Babington」+「-ii(人名に因む)」 babylonicus バビロニアの、「babylonia(バビロニア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 baccatus 液果(えきか)の、液果(えきか)様の bacciferum 液果(えきか)を持った badakensis インドネシアのジャワ島グヌン・グデ・パンランゴ国立公園(グデ山(標高 2,958 m)、パンランゴ山(標高 3,019 m)の2峰を有する)内、カンダンバダック(Kandan-Badak)産の 「badak(カンダンバダック)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 badius 栗色の bahamense 西インド諸島のバハマ(Bahama)産の、「Bahama(バハマ)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 baicalensis シベリアの Baical 湖地方産の、 「baical(バイカル湖)」+「(接尾辞)ensis(~ 原産の、地名に因む)」。 バイカル湖は 2000 万年前に誕生した、地球最古の湖。最大幅が 35km しかないにも拘らず、体積が世界最大の淡水湖で、600km に及ぶ長さと最大水深 1.5km を誇り、地球の自然淡水の 1/3 を保持しているものと推定。 baikalensis バイカル地方の、「baical(バイカル)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因 む)」。 Baileyanus 園芸家 L.H.ベイレーの、「Bailey」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Bakeri 英国の分類学者ベイカーの、「Baker」+「-i(人名に因む)」 Bakko バッコヤナギ(東北方言から、Salix caprea L.)に因む balearicus 地中海 Baleares 諸島の、「Baleares」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 balsameus バルサムのような balsamiferum バルサムを有する Balsamina ラテン植物名 bambusifolius 竹にような葉の bambusinus 竹林に生える、竹のような bambusoides 竹に似た banaticus Banat(南ハンガリー)の bandaianus 磐梯山の、「bandai(磐梯山)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 banksiae ヤマモガシ科(701108010)Banksia の banksiaefolius ヤマモガシ科(701108010)Banksia のような葉の Banksii 英国の J.バンクス卿の、「Banks」+「-ii(人名に因む)」 barbadensis 西インドの Barbados の、「Barbados」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 barbarus 外国の、異国の barbatus 芒(のぎ)ある、鬚(ひげ)の生えた、髭のある「barba(あご髭)」+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」 barbigerum 芒(のぎ)ある、鬚(ひげ)を持った、髭のある「barba(あご髭)」+「(接尾辞)ger(~を持った)」 barbinervis 脈に鬚(ひげ)のある barkeri Barker という人名にちなむ。 「Barker」+「-i」=人名にちなむことを表す bartayresianus (意味不明) barystachys 重い穂を持った Basikurumon バシクルモン(日本名、Apocynum venetum L. var. basikurumon (H.Hara) H.Hara)から basilaris 基部にある、底の方の Basjoo 漢名及び日本名の芭蕉(バショウ、Musa basjoo Siebold ex Iinuma) Batatas イモの南米土語から Battich 西瓜(すいか)の古名 batteca(アラビア語)より [Be] 【B】TOP
bella 綺麗な、可愛い、可憐な、 「belle」=良く、可愛く Belladonna 淑女(しゅくじょ)の bellatulus 清楚(せいそ)な、愛らしい、綺麗な、可愛い、可憐な。「belle(良く、可愛く)」+ 「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 bellidiflorus ヒナギク(Bellis)の花に似た bellus 美しい、美事な benedictus 神聖な、多幸の、治療の効がある benghalensis ベンガル(インド)の、「benghal」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 Benikoji 紅柑子(べにこうじ)の意 berchemiaefolius クロウメモドキ科(701131010)クマヤナギ属(Berchemia)に似た葉 の beringensis ベーリング海峡の、「bering」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 bermudianus 大西洋上イギリス領バーミューダ島の、「bermuda」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Benthamii 英国の分類学舎 G.ベンサムの、「Bentham」+「-ii(人名に因む)」 besseae この種を 1981 年に発見した、Libby Besse にちなむ。「Besse」+「-ae」=女性の名 前にちなむことを表す Bettzichianus ベッチヒの、「Bettzich」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 betulifolius カバノキ科(701106010)カバノキ属(Betula)のような葉の betuloides カバノキ科(701106010)カバノキ属(Betula)に似た、「Betula(カバノキ属)」 +「(接尾辞)-oides(~に似た)」 [Bi] 【B】TOP bi~ (接頭辞)二、二つの biauritus 二耳の、耳朶(みみたぶ)が二つたる bicalcarata 突起部が2つある、「(接頭辞)bi-(2つの)」+「calcar(距、突起)」+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」 bicallosus callus(瘤(こぶ))が二つある bicarinatus 二つの背稜ある bicolor 二色の(一花に二色ある、一花が変色して二色の混じる)、「(接頭辞)bi-(2つの)」 +「color(色)」 bicolumnatus 二柱の bicornis 二角の、二つの角状物ある bicuspis 二凸頭の bicyclis 二環の bidentatus 二歯の、「(接頭辞)bi-(2つの)」+「dentatus(歯)」 biennis 越年生の、二年生の bifarius 二縦列の bifidus 二中裂の biflorus 二花の bifolius 二葉の、二小葉のある bifurcatus 二叉の、両岐した bigibbus 二つの突出部ある、二つのこぶ(瘤)を持つ、「(接頭辞)bi-(2つの)」+「gibbus (こぶ、隆肉)」 biglumis 二枚の穎(エイ)のある bignonioides ノウゼンカズラ科(701208160)ツリガネカズラ属(Bignonia)に似た、 「Bignonia(ツリガネカズラ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 bijugus 二対の、二つを繋(つな)いだ Billardieri ビラルジェルの、「Billardier」+「-i(人名に因む)」
bilobus 二浅裂の、lobe(葉の裂片、丸い耳たぶ状の突出部)が2つある。「(接頭辞)bi-(2 つの)」+「lobus(耳たぶ)」 bimaculatus 二斑点ある binatus 二倍の、二出の、二数の binervis 二脈の Binghamiae 採集者ビンガムの、「Bingham」+「-i(繋ぎ)」+「-ae(人名に因む)」 binocularis 二眼の、二つの斑点ある、二点の bipartitus 二深裂の、二つに深く分かれた bipetalus 二花弁の bipinnatifidus 二回羽状中裂の bipinnatus 二回羽状の、再羽状の bipunctatus 二斑点ある、二点のある birmanicus ビルマの bisectus 二全裂の、二部分に分かれた biserratus 重鋸歯(じゅうきょし)の bisexualis 性が別々の bispinosus 二刺ある bisporus 胞子(ほうし)が2個ある Bisseti 採集家ビセットの、「Bisset」+「-i(人名に因む)」 Bissetianus 〃 、「Bisset」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 bistortus 二重に捩(よじ)れた bisulcatus 二溝ある biternatus 二回三出の ~bius (接尾辞)~に生きる、住んでいる bivittatus 二つの縦縞の、二油帯の(セリ科) biwensis 琵琶湖(びわこ)産の、「biwa(琵琶湖)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 [Bl] 【B】TOP blandaeformis blanda 種と形の似た(例 ウスバスミレ) blandus 愛らしい、穏やかな blephari~/blepharid~/blepharo~ (接頭辞)瞼、または睫毛状の=周辺に短い繊毛 が生えている状態 blepharicarpus 縁毛のある果実の Blitum 属名(不明)から Blumei オランダの分類学者 K.L.ブルームの、「Blume」+「-i(人名に因む)」 [Bo] 【B】TOP bogoriensis ジャワ島のボゴール(旧名 Buitenzorg)の、「bogor」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾 辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 boissierianum Boissier という人名にちなむ。「Boissier」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 Boissieuanus スイスの分類学者 E.ボアッシェーの、「Boissieu」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 bombycis 蚕(かいこ)の、絹(きぬ)の bonanox 良い夜、夜に美しい bonariensis 南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)はの、「bonari(ブ エノスアイレス)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 boninensis 小笠原の。Munin-Sima(無人島)からの転用 boninsimensis 〃 bontioides Bontia 属に似た、「Bontia」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 bonus 良好な、良い
Boottianus スゲの研究家ブートの、「Boott」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 borbonicus ブルボン島(北東フランス)の、「borbon(ブルボン島)」+「(接尾辞)-icus(ラ テン語形容詞化)」 borealinipponensis 北日本に産するの、「borealis(北)」+「nippon(日本)」+「-ensis (地名に因むことを表す)」 borealis 北方の、北方系の bostrichostigma bostryco(密に綿毛を付けた)+柱頭(ちゅうとう) bothr~/botrys~ (接頭辞)房、塊 botryoides 総状(そうじょう)の、ブドウ状の botrys 総(ふさ)の botrytis 房(ふさ)状の Bowianus 英国の植物学者 J.Bowie の、「Bowie」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 bowringiana Bowring という人名にちなむ、「Bowring」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 [Br] 【B】TOP brachiatus 双枝の、腕(わん)状の枝が広く交互に開出した、腕、または枝を持つ 「bracchium(前腕(肘から下))」、枝+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 brachy~ (接頭辞)短い~ brachyandrus 短い雄蘂(ゆうずい)の brachyanthus 花が短い brachybotrys 短い総状(そうじょう)の brachycarpus 短い果実の、「brachy-(短い)」+「-carpus(果実の)」= brachycephalus 短い頭の brachycerus 短い角の brachypetalus 短い花弁(かべん)の brachypodion 短柄(脚)の、短茎の brachypodus 〃 〃 brachypus 〃 〃 brachyspathus 仏焔苞(ぶつえんほう)の短い bracteatus 包葉(ほうよう)のある bracteosus 包葉(ほうよう)の多い bractescens 包葉(ほうよう)のような Brandtii ブラントの、「Brandt」+「-ii(人名に因む)」 Braunii ドイツの分類学者 A.ブラウンの、「Braun」+「-ii(人名に因む)」 brevi~ (接頭辞)短い brevicaudatus 短尾の brevicaulis 短茎の brevifolius 短い葉の brevifrons 葉面の短い brevihamatus 短い鈎(かぎ)のある breviochreatus 短い鞘(さや)状の托葉(たくよう)がある brevipedunculatus 短い花柄(かへい)のある、「brevi-(短い)」+「pendunculo(花梗 (かこう))」+「-atus」=形容詞化 brevipes 短い柄(脚)の brevirameus 短枝の brevirostris 短い嘴(くちばし)状の bravis 短い brevisetus 短い刺毛のある、短い剛毛のある
brevispathus 短い仏焔苞(ぶつえんほう)の brevisquamus 短い鱗片(りんぺん)の brevissimus 非常に短い brevistipulatus 短い托葉(たくよう)のある briegeri Brieger という人名にちなむ。「Brieger」+「-i(人名に因む)」< brilliantissimus 非常に美しい britannicus 英国の brizoides イネ科(702007010)コバンソウ属(Briza)に似た穂を付ける bromeliifolius パイナップル科(702005010)アナナス(Bromelia)のような葉の bronchialis 咽喉(いんこう)の Brownii 英国の植物学者 R.ブラウンの。N.E.ブラウンは普通 Nebrownii と書く、「Brown」+ 「-ii(人名に因む)」 bruniifolius 濃褐色葉の brunnescens やや褐色の brunneus 濃褐色の bry~ (接頭辞)コケ(苔) brymerianum Brymer という人名にちなむ、「Brymer」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 bryoniaefolius ウリ科(701135010)の Bryonia のような葉の [Bu] 【B】TOP buccinator ラッパ手の bucephalus 牛の頭の Buergeri 日本植物の採集家ブュルゲルの、「Buerger」+「-ii(人名に因む)」 Buergerianus 〃 bufonius ヒキガエルのような、ヒキガエル色の bulbiferum 鱗茎(りんけい)のある bulbosus 鱗茎(りんけい)状の bullatus 泡状の、膨らんだ bullosus 〃 〃 Bumalda (人名) bumammus 肥大した乳頭(にゅうとう)の Bungeanus 北支の植物を研究したブンゲの、「Bunge」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 Bungo ブンゴウメ(豊後梅) Bunyardii ブニヤル(人名)の、「Bunyard」+「-ii(人名に因む)」 Bursa-past(o)ris 羊買いの財布(果実の形の類似から) Bushianus ブッシュ(藪)の [By] 【B】TOP byzantinus トルコのコンスタンチノープル(古名)
【C】
⇒| Ca | Ce | Ch | Ci | Cl | Co | Cr | Ct | Cu | Cy | ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z|
[Ca] 【C】TOP cactaceus サボテンによく似た caducus 早落生の caerulescens 青色に変わる、青色がかった
caeruleus 青色の caesareus 皇帝の、小アジアの Caesarea の caesius 青味を帯びた灰色の、灰緑色、または青緑色。ラベンダーの葉色。「caerula」=青、ブ ルー、碧眼 caespitosus 群がって生えた caffrum アフリカの Kafferaria の calabricus カラブリヤ(南イタリア)の calamiformis アシのような形の(稈状の) calamus 管の calathinus 篭(かご)に似た calcaratus 距(きょ)(花被(かひ)の一部が伸びた管状突起)のある calcareus 石灰質を好む calceolus 小靴、スリッパ、小さな靴のような「calceolus」=小さい靴、ショートブーツ、スリッ パ calcitrapa 敵を防ぐための棘(とげ)だらけの鉄の玉、まきびし。それに果実が似る calculus 小石 calendulaceus キク科(701211080)キンセンカ属(Calendula)のような calicaris 萼(がく)のある。子器(しき)の下の枝にある突起を萼(がく)に見立てたもの californicus カリフォルニアの caliniferus 脊梁(せきりょう)を有する callianthos 美しい花の、「calli-(美しい)」+「anthos(花)」 callistoglossus 美しい舌の callophyllus 紫の斑(ふ)入りの葉の callopsis 硬皮のある、たこの出来た、紫斑(しはん)のある、皮膚が固くなった、皮膚にたこが 出来た、「callus」=固くなった皮膚 callosus 〃 〃 〃 calo~ (接頭辞)美しい calochromus 美しい色の calodictyus 美しい網模様の、美しい網、「calo-(美しい)」+「dictyon(網)」 calomelanos 美しい黒色の calthaefolius キンポウゲ科(701116010)リュウキンカ属(Caltha)のような葉の calthifolius 〃 calvus 毛のない、裸の、禿(は)げた、芒(のぎ)のない calyc~ (接頭辞)萼(がく)の calycanthemus 萼(がく)しか持たぬ花の calycanthus 〃 calycinus 萼(がく)の残る、萼(がく)のような calyculatus 萼(がく)のある calyptratus 帽子(ぼうし)のある calyptratus 帽子(ぼうし)のある campbellii Campbell、という人名にちなむ、「Campbell」+「-ii(人名に因む)」 cambodgensis カンボジアの、「cambodgia(カンボジア)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 cambricus 英国ウエルスの古名 Cambria の、カンブリア期の campanulatus 鐘形(ベル形)の campestre 原野生の、草原、平野に産する「campus」=平坦な場所、同語源;campus= キャンパス Camphora 樟脳(しょうのう)のアラビア名 camptotrichus 彎曲(わんきょく)した毛の campyloglossa 曲がった(湾曲した)舌、「campylo-」=曲がった+「glossa」=舌
campyrocarpus 彎曲(わんきょく)した果実の camtschatcensis カムチャッカの(綴(つづ)り種々あり)、「camtschatca」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 camtschaticus カムチャッカの(綴(つづ)り種々あり) canadensis カナダの、「canada」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 canaliculatus 溝のある、樋(とい)状になった、パイプ状の「canaliculus(小さな溝、または 小さな運河)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 canariensis カナリー諸島の、「canari(カナリー諸島)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 cancellatus 方眼の、格子状の candicans 白毛状の、白い光沢ある candidissimus 非常に白い candidus 純白の、白毛ある、輝くように白い、ラテン語形容詞、同語源;candidus miles=銀 河 canescens 灰白色の、灰色軟毛ある caninotesticulatus 犬の睾丸(こうがん)状の caninus 犬の、極めて普通の cannabifolius 麻(アサ)のような葉の、「cannabus(麻)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持 つ)」 cantabilis 歌うのに良い、歌いたくなるような cantabricus カンタブリア地方(スペイン)の、「cantabria(カンタブリア地方)」+「(接尾辞) -icus(ラテン語形容詞化)」 cantabrigiensis 英国ケンブリッジの、「cantabrigi」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 cantoniensis 中国広東の、「canton(広東)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 canus 灰白色の capensis アフリカ喜望峰(きぼうほう、Cap of good hope)地方の、「cap」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 capillaris 毛に似た樋(わんきょく)細毛状の capillatus 細毛のある capillipes 柄(脚)が毛のように細い capillus 細毛 Capillus-veneris ビナスの髪の毛。葉柄(ようへい)を例えたもの capitatus 頭状の、頭状花序(とうじょうかじょ)の caprea 野生の雌の山羊(やぎ) capreolatus 曲がりくねった、纏(まつ)わり付いた、巻鬚(まきひげ)のある capricornis 山羊(やぎ)の角にような、「caprinus(山羊)」+「cornus(角)」 capsularis 朔果(さくか)の、朔果(さくか)に似た Caput-medusae メジューサの頭。頭髪(とうはつ)が蛇(へび)であったのに例える caracasanus 南米ベネゼラのカラカスの、「caracas」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 cardinalis 緋紅(ひこう)色の、深紅色の、緋色の、「cardinalis」=深紅色の cardiopetalus 花弁(かべん)が心臓形の cardiophyllus 心臓形の葉の Carica イチジク、イチジクの産地、小アジアのカリア(Caria)の地名から caricinus カヤツリグサ科(702012010)スゲ属(Carex)のような carinatus 脊梁(せきりょう)のある carinthiacus オーストリアのケルンテン州の carminatus 洋紅色の
carneus 肉色の、肉紅色の、carnea 肉色の(肌色の?)、ラテン語形容詞、「caro」=肉、同語 源;カーネーション carnosus 肉質の carolinensis 北米カロライナの、「carolin」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 carolinianus 〃 、「carolin」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Carota ニンジンのラテン古名 carpathicus ヨーロッパの Carpathia 山脈の carpinifolius カバノキ科(701106010)シデ属(Carpinus)のような葉の carpinoides カバノキ科(701106010)シデ属(Carpinus)に似た carthamoides キク科(701211080)ベニバナ属(Carthamus)に似た、「Carthamus(ベ ニバナ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 cartilagineus 軟骨質の caryophyllaceus チョウジに似た、ナデシコに似た姿の caryophylleus 〃 〃 caryotideus ヤシ科(702008010)クジャクヤシ属(Caryota)に似た、「Caryota(クジャクヤ シ属)」+「(接尾辞)-oidues(~に似た)」 cashemirianus インドのカシミールの、「cashemir」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 caspicus カスピ海の、「caspi(カスピ海)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 castaneus 栗色の castellanus スペインのカスティリア地方の、「castell」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 cataphractus 武装した、鎧(よろい)を着た Catechu 椰子(ヤシ)科常緑樹のビンロウ(檳榔)樹のインド名。 catenatus 鎖状の catharticus 下剤の cathayanus 中国(支那)の別名「華泰(Cathay)」の、「Cathay(支那)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」。キャセイパシフィック航空(國泰航空、Cathay Pacific Airways)に もこの語が使われている。 Catiang マラバール名 caucasicus コーカサス地方の、「caucas(コーカサス地方)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形 容詞化)」 caudatus 尾のある、尾状の、 「cauda(動物の尾、尻尾)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容 詞化)」 caulescens 有茎の cauliflorus 幹生花のある causticus 腐蝕(ふしょく)性の cauticola 割目に生ずる、凹地生の Cavalerianus 採集家カバレールの、「Cavaler」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 cavus 空洞の calli~ (接頭辞)美しい calo~ (接頭辞)美しい ~calymma (接尾辞)ベール、被い campso~/campto~/campylo~ (接頭辞)曲がった、屈した carp~/carpo~ (接頭辞)果実、実に関する ~carpus/~carpa/~carpium (接尾辞)の果実、実 [Ce] 【C】TOP celebesensis インドネシア中部にあるスラウェシ島(インドネシア語:Sulawesi)の。植民地 時代の旧名セレベス(celebes)島に因む、「Celebes」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に
因む)」 cellularis 細胞(さいぼう)から成る cenisius フランス・イタリー間の Cenis 山の centi~ (接頭辞)百の(数え切れない数) centigrana 百粒 centr~ (接頭辞)距を持つ centricirrhus 刺(とげ)の捻(ねじ)れた、中央が巻鬚(まきひげ)の centroruber 中心が赤い Cepa タマネギの古名。ケルト語の頭から cephal~/cephalo~ (接頭辞)頭、頭部 cephalatus 頭状の、頭状花序(とうじょうかじょ)のある ~cephalus (接尾辞)~頭 cephalostigma 頭状の柱頭(ちゅうとう) ~ceras (接尾辞)~の角、角状の突 cerasiferum 桜実(サクランボ)を有する cerasiformis 桜実(サクランボ)のような形の ceratitis 角(つの)のある cerato~ (接頭辞)角(つの)を持つ ceratospermus 角(つの)のある種子(しゅし)の cercidifolius マメ科(701123180)ハナズオウ属(Cercis)の葉に似た cerealis 穀類の、穀物を生ずる(ceres は耕作の女神) cereifolius 蝋(ろう)質の葉の cereiferum ワックスを持った cerinus 蝋(ろう)黄色の、くすんだ黄色の、「cereus」=蝋 cernua 90 度よりやや大きい角度で、前屈した(nutans ほど極端ではない) 、「cernuus」= 前屈した cernuus 点頭した、前屈(かが)みの cervi~ (接頭辞)鹿、牡鹿 ceylanicus セイロン(旧イギリス領、現スリランカ)の(zeylanicus とも書く)、「ceylan(セイ ロン)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 [Ch] 【C】TOP chaeno~ (接頭辞)口の開いた chaenomeloides バラ科(701123140)ボケ属(Chaenomeles)に似た chaerophylloides chaerophylla 種に似た(例 ヒゴスミレ)。chaero~は cheiro~の誤 綴(ごてつ)で掌状(しょうじょう)の葉の意 ~chaeta (接尾辞)ひげ、長い毛 chaeto~ (接頭辞)刺毛の chalcedonicus カルセドニア(小アジア)の、「chalcedonia(カルセドニア)」+「(接尾辞)icus(ラテン語形容詞化)」 chalepensis アレッポ(シリア)に産する、「chalepen」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 chalybeus 鋼鉄色の chamae~ (接頭辞)小さい、地面の、地を這(は)う、低い chamaedryfolius シソ科(701208090)ニガクサ属 Teucrium Chamaedrys に似た葉の chamaesarachoides ナス科(701208110)Chamaesaracha に似た Chamissoi ドイツの分類学者 A.von シャミッソーの、「Chamisso」+「-i(人名に因む)」 Chamissonis 〃 chamlagu 土名 Chamomilla 丈(たけ)の低いリンゴ Championi 採集家チャンピオンの、「Champion」+「-i(人名に因む)」
Charantia インド名 charlesworthii この種を英国で最初に開花させた J.Charlesworth にちなむ、 「Charlesworth」+「-ii(人名に因む)」 chartaceus 洋紙質の cheil~/cheilo~ (接頭辞)唇、唇状の cheiranthoides アブラナ科(701121030)ニオイアラセイトウ属(Cheiranthus)に似た、 「Cheiranthus(ニオイアラセイトウ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」< Cheiri アラビア語「よく匂う植物」から cheirophorus 掌状(しょうじょう)の、指状の、手を持った 「cheiro-」=手 cheirophyllus 掌状(しょうじょう)葉の chelidoniifolius ケシ科(701121010)クサノオウ属(Chelidonium)に似た葉の chelidonioides ケシ科(701121010)クサノオウ属(Chelidonium)に似た、 「Chelidonium(クサノオウ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 Chibai 採集家千葉常三郎の採集した、「Chiba」+「-i(人名に因む)」 Chidori 日本ランの名チドリ(千鳥) chilensis チリー(南米)の、「chili」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 chiloensis チロエ島(チリー)の、「chilo」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 ~chilus (接尾辞)の唇を持つ chimaerus 寓話(ぐうわ)のような、法外の、信じ難い、怪物のような、「chimaera」=キマイラ (ギリシャ神話に出てくる、獅子の頭部、山羊の身体、蛇の尾を持つ怪物) chinensis 中国の、「china」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 Chino シノダケ(日本名) chion~ (接頭辞)雪の、雪 chionanthus 真白の花の、雪のように白い花、「chion-(雪のように白い)」+「anthos(花)」 chionocephalus 雪の頭の chionophyllus 真白な葉の Chirimenna チリメン菜(日本名) ~chiton (接尾辞)被い、チュニック(キトン) chlamyd~/chlamydo~ (接頭辞)包まれた、マントをまとった chori~ (接頭辞)分離した、離れた chloracanthus 緑の刺(とげ)のある chloranthus 緑色の花の、「chlor-」=緑+「anthos」=花 chlor~/chloro~ (接頭辞)緑の chlorostachys 緑色の穂の chokaiensis 東北地方の鳥海山(ちょうかいさん/標高 2236 m)に産する。「chokai(鳥海 山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」。 山形県にあり標高 2236 m。別名「秋田富 士(あきたふじ)」、「出羽富士(でわふじ)」 。日本百名山 chondrachnis 軟骨質の籾(もみ)の chordus 綱(あみ)、索(さく) chori~ (接頭辞)裂けた、分離した、離れた Chorisiana 恐らく人名から ~chromus/~chrous (接尾辞)~色の chrys~/chryso~ (接頭辞)黄金色の chrysacanthus 黄色い刺(とげ)のある chrysanthemiflorus キク科(701211080)キク属(Chrysanthemum)のような花の chrysanthus 黄色の花の、黄金色の花を着ける、黄金色の花「chrys-(黄金色)」+ 「anthos(花)」 chrysocarpus 黄色の果実の chrysoglossum 黄金色の舌、 「chryso-(黄金色)」+「glossa(舌)」 chrysoleucus 黄帯白色の
chrysomollus 黄色の軟毛のある chrysophyllus 黄色の葉の chrysostephanus 黄色(金色)で取り巻いた chrysostomus 黄色の口の chrysotoxum 菊の花の香りがする、黄色く弓なりになった chrysotrichus 黄色の毛の chusanus 舟山諸島(中国)の、「chusan(舟山)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 舟山群島(しゅうざんぐんとう、 Zhoushan Islands)は中華人民共和国浙江省で東シナ海海上 に浮かぶ群島。 [Ci] 【C】TOP cibarius 食べられる cicatricatus 落痕(らっこん)のある ciclus = ciculus シシリー島(イタリア)産の cicutarius ドクゼリ属(Cicuta)の cigarettiferum 紙煙草(たばこ)を持った ciliaris 縁毛のある、睫毛(まつげ)状の毛の生えた、「cilia」=睫毛、まぶた ciliato-marginatus 葉縁に毛の並んだ ciliatus 縁毛のある cilicicus シリシア(小アジア)の ciliicalyx 縁毛のある萼(がく) ciliolatus デリケートな縁毛のある、「cilia」=睫毛、まぶた cinctus 取り囲んだ、巻き付いた cinerariaefolius シネラリア(Cinearia)のような葉の cinereus 灰色の cinnabarinus 朱紅色の、「cinnabar」=朱、辰砂 cinnamomeus 肉桂(にっけい)を想わせる、肉桂(にっけい)に似た褐色の、薄茶の入った黄 色の、「cinnamomum」=肉桂 circaeoides アカバナ科(701136120)ミズタマソウ属(Circaea)に似た、「Circaea(ミズ タマソウ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 circinalis コイル状の、渦巻状の circinatus 〃 〃 circum~ (接頭辞)ぐるりと取り巻いて circumlobatus 全周に裂片のある circumscissus 全周で割れる cirrhiferum 巻鬚(まきひげ)を備えた cirrhosus 巻鬚(まきひげ)のある、蔓(つる)状の、先端がカールしていることを指す、 「cirrus」=カール、巻き毛 cissifolius ブドウ科(701131020)ヤブガラシ属(Cissus)のような葉の cistoides ハンニチバナ科(701134100)ハンニチバナ(Cistus)に似た、「Cistus(ハンニチ バナ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 citratus レモンのような citrinus レモン色の、レモンのような 「citrus」=レモン citriodorus レモンの香りのする [Cl] 【C】TOP clandestinus 隠れた、秘密の clathratus 格子状の clausus 閉鎖した clavatus 棍棒(こんぼう)状の clavi~ (接頭辞)棍棒(こんぼう)の、棍棒状の claviculatus 巻鬚(まきひげ)のある
clavigerum 棍棒(こんぼう)を持った Claytonianus クレイトンの、「Clayton」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 cleisto~ 閉じた ~clema/~clemus (接尾辞)枝、細枝、芽 clematidens キンポウゲ科(701116010)センニンソウ属(クレマティス Clematis)の clematifolius キンポウゲ科(701116010)センニンソウ属(クレマティス Clematis)のよう な葉の ~cles (接尾辞)~で有名な、~を与えられた clethroides リョウブ科(701202010)リョウブ属(Clethra)に似た、「Clethra(リョウブ属)」 +「(接尾辞)-oides(~に似た)」 clivorum 斜面に生えた、丘の(複数二格) clowesii 英国のラン愛好家、Rev. John Clowes にちなむ、「Clowes」+「-ii(人名に因む)」 clypeatus 円楯状の保護物を持った [Cn] 【C】TOP cneorum 山地生の [Co] 【C】TOP coalescens 一緒に生えている、集まった coarctatus 密集した Coca メキシコの土名 cocciferum 小乾果(かんか)を着けた coccigerum 〃 coccinelliferum コチニール虫(コチニールカイガラムシ(英:Cochineal、学名: Dactylopius coccus Costa))を持った coccineus 紅色の、緋紅色の、赤い、橙赤色の、 「coccum」=緋色、橙赤色 coccospermus 粒状の種子(しゅし)のある cochinchinensis 交趾支那(Cochin-China、コーチシナ、フランス統治時代のベトナム南 部に対する呼称)の、「Cochinchina(交趾支那)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 cochl~ (接頭辞)カタツムリの cochlearifolius 匙形の葉を持つ、「cochlearis(匙(さじ)形の)」+「-folius(~葉を持つ)」 cochleariformis 匙形の、「cochlearis(匙(さじ)形の)」+「(接尾辞)-formis(~形をし た)」 cochlearis 匙(さじ)形の、匙(さじ)に似た cochleatus カタツムリの殻のような、螺旋(らせん)状の、「cochlea(巻き貝、またはその貝 殻)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 cociferum ヤシの実を着けた codon~ (接頭辞)鐘の ~codon (接尾辞)鐘、釣り鐘、ベル coelestinus 青色の、空色の、濃青色の coelestis 〃 〃 〃 、 「caerula」=青空、または青い海 coelo~ 中空の、腹の coerulescens = caerulescens 青味がかった、青色に変わる、ほぼ青色の、「caerula(青 空、青い海)」+「(接尾辞)-escens(~がかった、~を帯びた)」 coeruleus = caeruleus 青色の、空色の、濃青色の、「caerula」=青空、または青い海 cognatus 親近の Coignetiae コアネ夫妻(M et Mme Coignet)を記念した、「Coignet」+「-i(繋ぎ)」+「ae(人名に因む)」 ~cola (接尾辞)、~に住む、~の住人の意 colchicus 黒海(こっかい)沿岸の、Colchis とはギリシャ神話によってジェイソンが金羊毛を
捜した古代の国の敷地であったコーカサスの南方の黒海地域、カフカース地方にあった古代グ ルジアの王国 coliformis 紡錘(ぼうすい)形の collatus 粘着する collinus 丘地生の、丘陵(きゅうりょう)生の Colocynthis コロシントウリの名。「腹を活動させるの意味」 colorans 着色する colortus 色の着いた(緑以外の) columbarius 鳩の、鳩羽色の columnaris 円柱状の、柱のある comatus 束毛ある、毛が集まっている Commersoni コンメルソンの、「Commerson」+「-i(人名に因む)」 commixtus 混合した communis 普通の、通常の、共通した commutatus 変化した、交換した comosus 長い束毛のある compactus 稠密(ちゅうみつ)な、濃厚な、緻密(ちみつ)な、小型の、ラテン語形容詞、 「compuctus」=小型の、コンパクトな complanatus 扁平(へんぺい)な complexus 包括(ほうかつ)した、取り巻いた、錯雑(さくざつ)した complicatus 混沌(こんとん)とした、込み入った compositus 複生(ふくせい)の、枝分かれした compressus 扁平(へんぺい)の、扁圧(へんあつ)した comptus 飾った、装飾した con~ (接頭辞)共にの意 concavus 凹入の、凹型の孔(あな)のある concinnus よく出来た、上品な、形の良い concolor 同色、同様に色付いていること同色の、一色の、「con-(一緒に)」+「color(色)」 condensatus 密集した、収縮した condensus 〃 、 〃 conduplicatus 二重になった、二つ折りになった confertiflorus 密生花の confertus 密生した confervoides 糸状藻に似た conformis 同形の confusus 混乱した、不確な、明確でない(特質などが)、混同されている congestus 集積の、一杯になった conglomeratus 集団になった、球形に集まった conicus 円錐形の coniferum 球果(きゅうか)を持った、球果(きゅうか)を着けた conigenus 球果(きゅうか)を持った、球果(きゅうか)を作る Conilii コニルの、「Conil」+「-ii(人名に因む)」 conjugatus 一対の、連結した、双生(そうせい)の connivens 次第(しだい)に近寄った conoideus 円錐(えんすい)状の conomon 日本語「香の物」から転訛(てんか) conop(s)eus 蚊(か)やブヨに似た(花の形など) consolidus 確実にする、凝固した、中実の(空洞のない) conspersus 振り掛けた(点などの散在を指す) conspicuus 顕著(けんちょ)な、目立った
constrictus 圧縮した、くびれた contaminatus 汚点のある、汚れた contemptus 賎(いや)しむべき contiguus 近縁の、続いた、押し付けられた continuus 続いた contortus 捩(ねじ)れた、回旋した contractus 収縮した、短縮した controversus 疑わしい convexus アーチ形の、胸を張った convolvulus 回旋の、捩(ねじ)れた conyzoides キク科 Conyza に似た、「Conyza」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 coptonogonus 角形に切った coptophyllus 分裂葉の coracanus 小アジア Korakan 岬の coraeensis = koreensis 朝鮮産の(高麗から来た)、「corae(朝鮮)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 coraliflorus 珊瑚(さんご)に似た形又は色の花を開く corallinus 珊瑚(さんご)色を帯びた紅の corallodendron 珊瑚(さんご)状を呈する木 coralloides 珊瑚(さんご)状の corchorifolius シナノキ科(701132030)ツナソ属(Corchorus)のような葉の cordatus 心臓形の(普通のハート形の逆向きのもの)、「cordis(心臓)」+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」 cordifolius 心臓形葉の coreanus 朝鮮の corethro~ (接頭辞)箒(ほうき)状の coriaceus 革質の、強靭な、皮革状の、レザーのような、 「corium」=皮、皮革 coriarius 革なめしに用いる、黄色物質を含んだ cordiger 心臓、ハート(型の部分)を持つ、 「cordis(心臓)」=+「(接尾辞)-ger(持つ、伴う)」 corniculatus 角(つの)のある、小角状の cornigerum 角(つの)を持った ~cornis/~cornutus (接尾辞)~角 cornu-cervi 鹿の角のような、「cornus(角(つの))」+「cerva(鹿、牡鹿)」= cornucopiae 花や果実を充満した角(つの)の(二格) cornucopioides cornucopia に似た cornuti 角(つの)のある意、副花冠(ふくかかん)の突起から cornutus 角(つの)のある、獣角の coronarius 花冠(かかん)の、副花冠(ふくかかん)ある、花輪、または冠をまとった、副冠を 持つ「corona」=花輪、冠。植物学では、水仙などに見られる副冠を指す、同語源;コロナ coronatus 花冠(かかん)のある corrugatus 皺(しわ)の入った壁の、皺(しわ)だらけの corsicus 地中海コルシカ島の、「corsica(コルシカ島)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 corticalis 樹皮にしっかり付いた corticosus 皮の厚い corticulans 樹皮のように厚くなった cortusaefolius サクラソウ科(701203030)サクラソウモドキ属(Cortusa)のような葉の coruscans ぴかぴか光る、震える、反射する corylifolius カバノキ科(701106010)ハシバミ属(Corylus)のような葉の corymbiferum 散房花序(さんぼうかじょ)を有する
corymbiflorus 散房花序(さんぼうかじょ)を着けた corymbosus 散房(さんぼう)花のある coryno~ 棍棒(こんぼう)の costatus 中肋(ちゅうろく)ある、中脈(ちゅうみゃく)のある Cotinus ギリシャ名。野生のオリーブを指した Cotuliferum 灰汁を有する [Ce] 【C】TOP Cracca マメの古名 craniformis 頭蓋骨の形の craspedosorus 囲まれた嚢堆(のうたい)の crassifolius 厚葉の、分厚い、または頑丈な葉の、「crassus(分厚い、頑丈な)」+「folius (葉)」 crassicaulis 多肉茎の、太い茎の crassinodus 太い節のある crassipes 太い柄(脚)のある crassirameus 太い枝のある crassirhizoma 太い根、太い根茎(こんけい) crassus 厚い、太い、多肉質の crataegifolius バラ科(701123140)サンザシ属(Crataegus)に似た葉の crateriformis 高坏(たかつき)状の cremast~ (接頭辞)垂れ下がった cremo~ (接頭辞) 〃 crenatus 円鋸歯(きょし)状の crenulatus 細円鋸歯(きょし)の、やや円鋸歯(きょし)の crepidatus 靴を着けた crepitans がらがら、がさがさと音を発する cretaceus 白堊(はくあ)色の、白堊紀(はくあき)の creticus 地中海のクレタ島の cribratus 篩(ふるい)の目のような crinitus 長剛毛で蔽(おお)われた、房状の、長く柔らかい毛を持つ「crinis(髪の毛、彗星(す いせい)の尾)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 crispatus 縮れた、皺(しわ)のある crispidiscolor 葉が縮みしかも色の違った crispulus やや縮みがある crispus 縮れた、皺(しわ)がある、波打つ。花弁などの周辺が、細かく波打っていることを指す 「crispus」=縮れ毛の、カールした、波打った crista-galli ニワトリの鶏冠(とさか)。形の類似から cristatus 鶏冠(とさか)状の、羽根飾りを持つ、房状の毛を持つ、「crista(鶏冠)」+「(接尾 辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 crocatus サフラン黄色の croceus 〃 crocosmiaeflorus アヤメ科(702003130)Crocosmia 属のような花の cruciatus 十字形の cruciferum 十字を有する、十字形のものがある cruciformis 十字形の cruentus 血紅色の、深紅の、真っ赤な、「cruentus」=血塗られた、血にまみれた、血に飢え た crumenatus ポケットのある crus-galli 鶏の距(きょ)、鶏の足 crustaceus 瘡蓋(かさぶた)の、皮を被った
crypt~/crypto~ 覆われた、隠れた、隠された cryptomerianus スギ科(612001090)スギ属(Cryptomeria)のような、「Cryptomeria (スギ属)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 cryptopetalus 隠れた花弁(かべん)の cryptotaeniae セリ科(701137070)ミツバ属(Cryptotaenia)の二格 crystallinus 水晶様の、透明の、結晶した cten~/cteno~ (接頭辞)櫛 [Ct] 【C】TOP ~ctenium (接尾辞)櫛 cteniiformis 櫛(くし)の形の [Cu] 【C】TOP cubensis カリブ海のキューバの、「cuba(キューバ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 Cucubalus ナンバンハコベ(Silene baccifera (L.) Roth var. japonica (Miq.) H.Ohashi et H.Nakai)の属名 cuculatus 僧帽形の、頭巾(ずきん)状の、フードを被った、頭巾を被った、「cucullus」=フー ド、頭巾(ずきん)+「-atus」=形容詞化 cucumeroides ウリ科(701135010)キュウリ属(Cucumis)に似た、「Cucumis(キュウリ 属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 cultorum 栽培者の(複数二格) cultratus 小刀形の、鋭尖な cultus 耕された、栽培の Cumingianus 植物学者の、「Cuming(クミン)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 cumulatus 堆積(たいせき)した cuneatus 楔(くさび)形の、くさび型の 「cuneus(くさび)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容 詞化)」 cuneifolius 楔(くさび)形の葉の cuneiformis 楔(くさび)形の cuneilobus 楔(くさび)形の裂片がある cupreatus 銅色の cupressoides ヒノキ科(612001030)イトスギ属(Cupressus)に似た、「Cupressus(イト スギ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 cupreus 銅紅色の cupularis 壷のある、お椀の付いた curassavicus 西インドのキュラソー島の、「curassav(キュラソー島)」+「(接尾辞)-icus(ラ テン語形容詞化)」 curtus 短い curv~ (接頭辞)曲がった curvatus 曲がった、カーブした curvicollis 曲がった頚のある curvifolius 曲がった葉の、湾曲した(カーブした)葉を持つ、「curvus(カーブした)」+「-ii (人名に因む)」 curvispinus 曲がった刺のある cuspidatus 急に尖った、凸形の硬いものを持った cuthbertsonii Cuthbertson という人名にちなむ、「Cuthbertson」+「-ii(人名に因む)」 [Cy] 【C】TOP cyan~/cyano~ (接頭辞)青、青い(シアン) cyaneus 暗い藍色の cyanus 藍色の、「cyano-」=青い、ブルーの、同語源;チアノーゼ、cyanide=青酸
cyath~ (接頭辞)椀、杯、コップ cycadinus ソテツ科(611001010)ソテツ属(Cycas)の cyclocarpus 円い果の、円い実の、輪状の実の cyclochilus 円い唇のある、輪状の唇の cyclophylloides 輪状の唇に似た、「cyclophyllus(円い唇のある)」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 cyclophyllus 円い葉を持つ、「cyclo-(丸い)」+「-phyllus(葉)」 cylindraceus 円柱状の cylindricus 円柱状の、円筒形の cymbiformis ボート形の cymosus 集散花序(しゅうさんかじょ)の cyno~ (接頭辞)犬の cyperoides カヤツリグサ科(702012010)カヤツリグサ属(Cyperus)のような、 「Cyperus(カヤツリグサ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 cypreus 銅製の、銅に似た cyrtobotrys 曲がった総の cystolepidotus 嚢条(のうじょう)の鱗片(りんぺん)のある
【D】
⇒| Da | De | Di | Do | Dr | Du | Dy | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K| L|M |N |O| P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y | Z|
[Da] 【D】TOP dacryoides 滴や涙のような dactyliferum 指状物のある dactyl~ (接頭辞)指 dactylon 指 daedaleus 縺(もつ)れた、迷路のような dahuricus シベリアのダフリアの(バイカル湖以東を指す) Daidai 橙(だいだい) daily~ (接頭辞)分けられた、分離した daisenensis (伯耆)大山(だいせん)の。「daisen(大山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」。中国地方の最高峰で標高 1,729 m。米子市方面から見ると富士山のように裾 野を長くひいているので、伯耆富士と呼ばれている。日本百名山。 dalmaticus ダルマチア(アドリア海東側)の、「dalmatia(ダルマチア)」+「(接尾辞)-icus (ラテン語形容詞化)」 damaranus ダマール樹脂の damascenus 小アジアのダマスカスの danicus デンマークの daphnoides オニシバリ(Daphne pseudomezereum A.Gray)=ジンチョウゲ科 (701133040)ジンチョウゲ属(Daphne)に似た、「Daphne(ジンチョウゲ属)」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 dasy~ (接頭辞)有毛の、毛むくじゃらの dasyacanthus 粗毛状の刺(とげ)の dasyanthus 粗毛のある花の、「(接頭辞)dasy-(有毛の)」+「anthos(花)」 dasycarpus 粗毛ある果実の、「(接頭辞)dasy-(有毛の)」+「carpus(果実の)」 dasylobus 粗毛ある裂片(れつへん)の dasyphyllus 粗毛ある葉の、「(接頭辞)dasy-(有毛の)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持
つ)」 daucifolius セリ科(701137070)ニンジン属(Daucus)のニンジンのような葉の dauricus = dahuricus シベリアのダフリア地方の。但しロシヤ・ハパ一口フスク市の西 230km のエブレイスキィ自治州アムール川左岸の湿地帯にある丘陵「ダウル山(標高 673m)」を始め、「ダフリア地方」が何処を指すかは諸説あり。 davallioidea シノブ科(205008200)シノブ属(Davallia)に似た、「Davallia(シノブ属)」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 Davidianus 支那植物の採集家で宣教師 A.ダビットの、「David」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞) -anus(ラテン語形容詞化)」 Dayanus アマチュアのラン収集家・栽培家の J. Day にちなむ、「Day」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 [De] 【D】TOP dealbatus 白くなった、漂白された dearei Deare という人名にちなむ、 「Deare」+「-i(人名に因む)」 debilis 弱小な、軟弱な、脆弱(ぜいじゃく)な Decaisneanus 19 世紀のフランスの分類学者 J.デケーンの、「Decaisne」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 decandrus 十本の雄蘂(ゆうずい)を持った decapetalus 十花弁の decastes (一株に)十くらい生える decem~ (接頭辞)十の deceptrix 擬装した、見逃した deciduus 脱落性の、永存しない、落ちる部分を持った decipiens 虚偽の、偽瞞(ぎまん)の、罠(わな)に掛けた declinatus 傾下する、下に曲がった decolor 無色の decolorans 褐色の、脱色の、変色の decompositus 数回複生の、重複した decorans 飾る、装飾する decoratus 美しい、飾られた、飾りを持つ、 「decor(美しさ、飾り)」+「(接尾辞)-atus(ラテン 語形容詞化)」、同語源;デコレーション decorus 美しい、愛すべき、適正な、優美な、綺麗な、 「decor」=美しさ、飾り、同語源;デコ レーション decumanus 巨大な,勢の良い decumbens 横臥(おうが)した(倒れているが根は出ない) decurrens 着点より下に延びた、沿下した decurrenti-alatus 沿下した翼のある decursive-pinnatus 羽状に切れながらしかも沿下している(例 ゲジゲジシダ、ノダケ) decursivus 鰭(ひれ)のある decussatus 交叉状の、十字の deflexus 下曲の、反捲の、反り返った deformis 奇形の、不恰好な、不格好な、奇妙な形の、ラテン語形容詞 Degronianus 園芸家デグロンの、「Degron(デグロン)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 delectus 選ばれた、精選の delenatii この種をヨーロッパに紹介した、M.Delenat にちなむ、 「Delenat」+「-ii(人名に因 む)」 delicatissimus 非常にデリケートな、微妙な、非常に美味な delicatus 柔弱な、優美な、美味な
deliciosus 快い、美味の delphiniifolius キンポウゲ科(701116010)オオヒエンソウ属(Delphinium)のような葉の deltodon 三角の歯 deltoide(u)s 三角形の、デルタ状の deltoidofrons 三角形の葉面を持った demersus 水中生の、沈水生の deminutus 小さくなった、減少した demissus 沈んだ、軟弱の dentr~/dentro~ (接頭辞)木の、樹木の ~dentron (接尾辞)木の、樹木の dendroides 樹木状の dens-canis 犬の歯(模様が似ている) denseserrulatus 密に細かい鋸歯(きょし)のある densiflorus 密に花のある、密集した花を付ける、花でいっぱいの、あふれるように花をつける 「densus」=密集した+「floris」=花 densus 密生する、茂った、稠密(ちゅうみつ)な、込んだ、生い茂った、ラテン語形容詞 dentatus 歯ある、鋭鋸歯(えいきょし)の、歯状の denticulato-platyphyllus denticulat 種と platyphylla 種との間種を示す(例.ヤクシワダ ン(Paraixeris denticulato-platyphylla (Makino) Nakai/synonym)) denticulatus 細歯のある dentosus 歯の多い denudatus 裸の、露出した Deodara 神木 depauperatus 萎縮(いしゅく)した、衰弱(すいじゃく)した、貧弱になった dependens 下垂(かすい)した、吊り下がった deplanatus 平らになった depressus 扁圧した、凹んだ deschampsioides イネ科(702007010)ユメススキ属(Deschampsia)に似た、 「Deschampsia(ユメススキ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 deserticola 荒地に生えるもの desertus 荒れた、砂漠の ~desma (接尾辞)束、束ねる determinatus 決定した detonsus 剃(そ)った、毛のない detritus 擂(す)り減った deustus 燃えた、焦(こ)げた色の deuter~ (接頭辞)二番目の devastator 荒地の、荒らす者 devexus 傾く dextrorsus 右の、右旋の [Di] 【D】TOP di~ (接頭辞)二つの、二倍の diabolicus 鬼の、大きくて荒々しい diacanthus 二刺の diademus 冠(かんむり)で飾られた dianae ギリシャ神話の女神ダイアナの diandrus 二雄蘂(ゆうずい)の diantherus 二つの葯(やく)の diaphanus 非常に薄い、半透明の diastrophanthus 卷曲(けんきょく)した花の
dicarpon 二果の dichlamydomorphus 萼(がく)に二通りの形のある dichotomus 二叉になった、叉状(さじょう)分岐の dichroanthus 二色の花のある dichromus 二色の dichrospermus 二色の果実のある、種子(しゅし)が二色で染め分けの Dickinsii 採集家ディッキンスの、「Dickins」+「-ii(人名に因む)」 Dicksoni ディクソンの、「Dickson」+「-i(人名に因む)」 dicoccus 二果の、二液果の didieri Didier という人名にちなむ、「Didier」+「-i(人名に因む)」 didymus 双生の、二個連合した difficilis 困難な difformis 異形の、不同形の、通常とは異なる形をした、変わった形をした、「dis-(分離)」+ 「forma(形、型)」 diffractus 破れた、細溝で区分された diffusus 散開した、広がった、散った、沁(し)み透った digbyana Digby という人名にちなむ 「Digby」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 digitatus 指状の、掌状(しょうじょう)の digynus 二雌蘂(しずい)の、二本の雌蘂(しずい) dilatatus 拡張した、拡大した dilutus 弱い、薄い、萎縮(いしゅく)した dimidiatus 二分された,半分の dimorpholepis 二形の鱗片(りんぺん)ある dimorphophyllus 二形葉の dimorphus 二形の、同種二形の diodon 二つの歯 dioicus 雌雄異株の dipetalus 二花弁の diphylloides diphylla 種に似た、「diphylla」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 diphyllus 二葉の diplo~ (接頭辞)二重の、二つの diplotypus 二つの型を持った dipodus 二本足の、二本の柄のある dipsaceus マツムシソウ科(701210040)ナベナ属ラシャカキグサ(Dipsacus)に似た(多く は果実に鈎(かぎ)のある点が似る) dipterus 二翼の disciformis 盤状の discoideus 平円状の、盤状の discolor 二色の、異なった色の(花弁と萼(がく)などが)、不同色の、「dis-(分離)」++ 「color(色)」 dispalatus 分割した dispar 不同で対になった、似ていない disparifolius 小葉の対が規則正しくない dissectus 多裂した、全裂した dissimilis 異なった、異質の、似ていない dissiti~ (接頭辞)離れた dissitiflorus 疎(まば)らな花の、隔たっていた花の dissitispiculus 小穂(しょすい)が隔たって付いた dissitus 弛(ゆる)んだ、疎(まば)らの、離れた dissociatus 互いに離れた、集まっていない
distachyus 二つの穂状花序(すいじょうかじょ)のある distans 遠縁の、離れてある distichanthus 花が二列生に並んだ distichon 二列生の distichus 〃 、2列の、2列になった 「di-(2つの)」+「stichos(列)」 distinctus 著しい distylus 二花柱の diurnus 昼間の、日中開花する diutinus = diuturnus 永続の divaricatus 広い開度を以て分かれた、広く分岐した divergens 諸方に伸びた、広く開出した diversi~ (接頭辞)不定の、不同の diversicolor 異色の diversiflorus 不同の花のある、不定花(ふていか)の diversifolius 不同葉の、種々の葉を持った diversipilosus 不揃いの毛で被われた、「nephro(不定の)」+「pilosus(毛で被われた)」 divisus 全裂の、割れた dixanthus 二重花の [Do] 【D】TOP dodecandrus 雄蘂(ゆうずい)が 12 本ある Doenitzii 採集家デニツの、「Doenitz」+「-ii(人名に因む)」 dolabratus 斧状の dolabriformis 斧形の dolichostachy(u)s 長い穂状(すいじょう)の dolomiticus 東部アルプスのチロルの Dolomiten の。白雲石に生ずる、「Dolomiten(ドロ ミテ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 dolosus 偽りの domesticus 国内の、家庭の、その土地産の domingensis 中米サンドミンゴの。「domingo(ドミンゴ)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地 名に因む)」 donarium 神聖な場所、寺(例 ヤマザクラは寺の境内に多いから) donax アシの笛 dormaniana Dorman という人名にちなむ、 「Dorman」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 dowiana 数多くのランやオーキッドハンターを運んだ船の船長 Captain Dow に因む、「Dow」 +「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 ~doxa/~doxus (接尾辞)栄光、栄誉、壮観 Dozyanus 採集者ドジの、「Dozy」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 [Dr] 【D】TOP drabifolius アブラナ科(701121030)イヌナズナ属(Draba)のような葉の dracoglossus 龍の舌の draconis 龍の(二格) drepan~ (接頭辞)鎌のように湾曲した、鎌状の drepanellus 小さい鎌状の Drummondii 南米の採集家ドラモンドの、「Drummond」+「-ii(人名に因む)」 drupaceus 核果(かくか)の drupiferum 核果(かくか)を持った、核果(かくか)のある drymoglossus 森の舌 Dryopteris オシダ科(205008280)オシダ属(Dryopteris)の名を種小名に転用 [Du] 【D】TOP
dubius 疑わしい、不確実の dulcis 甘い、甘味のある dulcissimus 非常に甘い、最も甘い dumetorum 叢林(そうりん)の、小低木状の、薮の(複数二格) Dumortieri ベルギーの政治家、植物学者のバルテルミー・シャルル・ジョゼ フ・デュモルティ エ(フランス語: Le comte Barthelemy Charles Joseph Du Mortier (Dumortier)、17971878 年)に献名されたもの。 「Dumortier」+「-i(人名に因む)」 dumosus 薮(やぶ)のような dunensis 砂丘に生える duplex 二重の、重複の、重弁の duplicato-serratus 重鋸歯のある duplicatus 二倍の、重複した durabilis 持続する、長持ちのする duracinus 硬い果実の durispinus 硬い刺の duriusculus やや硬い、やや硬直の durus 硬い Duvalianus 18 世紀のフランスの植物学者 J.Duval Jouve の、「Duval」+「-i(繋ぎ)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 [Dy] 【D】TOP dysentericus 赤痢(せきり)の
【E】
⇒| Ec | Ed | Ef | Ei | El | Em | En | Ep | Eq | Er | Es | Et | Eu | Ev | Ex | ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z|
e~ (接頭辞)~から外れて、~のない、~を欠く、~を持たない [Eb] 【E】TOP ebenaceus 黒檀(こくたん)のような Ebenum 黒檀(こくたん)のラテン語 ebracteatus 包葉(ほうよう)のない、包葉(ほうよう)を欠いた ebracteolatus 小包葉(ほうよう)を持たない eburneus 象牙(ぞうげ)白色の、「ebur」=象牙 ~ebus (接尾辞)~を持つ(稀に、~から、~のために) [Ec] 【E】TOP ecaudatus 尾のない echidnis 蝮(まむし)の echin~ (接頭辞)ハリネズミの、刺(とげ)の多い echinatus 剛毛ある、芒(のぎ)状の刺のある、「echinos」=ウニ、ハリネズミ echinocarpus 刺(とげ)の多い果実の echinosepalus 剛毛ある萼片(がくへん)の ecornutus 角(つの)のない ecuadorensis 南米エクアドル(Equador)の、「Equador(エクアドル)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 [Ed] 【E】TOP edentulus 歯のない Edgeworthii 19 世紀の英国の植物学者 M.P.エドゲウォースの、「Edgeworth」+「-ii(人名 に因む)」
edodes 江戸の(例 シイタケ、恐らく江戸で求めたから) edulis 食用の、食べられる [Ef] 【E】TOP effusoides effusa のいう名の種類に似た effusus 甚だしい開度の、非常に開いた、非常にばらばらの [Ei] 【E】TOP eizanensis 比叡山(京都)の、「eizan(比叡山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 [El] 【E】TOP elasticus 弾力のある elaterius 弾く、飛び出す、跳ばせる elatior elatus の比較級、より高い、「elatus(高い)」+「-ior(比較級(英語での「-er」) )」 elatius 〃 〃 elatus 背の高い、植物学では、ただ背が高いのではなくて、植物がその部分から想像されるよ りも背が高い場合に用いられる、ラテン語形容詞 elegans 優美な、風雅な、すてきな ラテン語形容詞 elegantissimus 大変優雅な、非常に優美な elephantipus 象のような足の elephantus 象の elevatus 高まった、打ち出しの ellipsoideus 広楕円形の ellipticus 楕円形の ~ellus (接尾辞)色の名称と使われる場合、色が薄いことを指す elongatus 伸長した、引き延ばされた、伸長した、 「elongare(引き延ばす、延長する)」+ 「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 [Em] 【E】TOP emarginatus 先端に浅い割目のある、凹頭の emendatus 修理した、よくなった emersonii Emerson という人名にちなむ、 「Emerson」+「-ii(人名に因む)」 emeticus 吐き気を起こさせる、吐薬の eminens 顕著な、立派な、身分の高い、優れた、卓越した、ラテン語形容詞 emphyllocalyx 葉状になった萼(がく)の、Intybus と同一語源の [En] 【E】TOP enantio~ (接頭辞)反対、反対の end~/endo~ (接頭辞)内部、内側、exo~の反対語 endemicus 自生の、特産の Endivia キクジシャ(チコリ(仏語ではシコレ chicoree )の若芽を、日に当てないで白く柔らか く育てたもの)のアラビア名 endocroceus 中身が黄色の enervis 無脈の Engleri 分類系の基礎を作った A.エングラーの、「Engler」+「-i(人名に因む)」 ennea~ (接頭辞)九、九の enneaphyllus 九葉の enoplus 無節の ensatus 剣形の、剣のように鋭い ensifolius 剣形葉の、剣型の葉を持った、「ensifer(剣を身につけた)」+「folium(葉)」 ensiformis 剣形の ~ensis (接尾辞)発祥地、原産地を指す、地名に因む entomophilus 昆虫を好む、虫に頼る、虫媒(ちゅうばい)の [Ep] 【E】TOP
epi~ (接頭辞)上の、表の epigeios 地上の epiphyllus 葉上生の epipsilus 上面が裸の [Eq] 【E】TOP equesstre 騎士の、勇ましい、剣型の葉を持った、 「ensifer」=剣を身につけた+「folium」= 葉 equinus 馬の equisetifolius トクサ科(204004030)トクサ属(Equisetum)のような葉の equitans 馬に跨(またが)った、両側に開いた [Er] 【E】TOP Eragrostis 春の禾本(かほん)の意で属名を種小名に転用 erectus 直立した eriacanthus 軟毛のある刺の erianthus 軟毛のある花の ericetorum イギリス北部、アイルランドなどにおける荒地(ヒース Heath)に生える(複数二 格) ericoides エリカ(Erica)に似た、heath(バラ色の花を着ける低木、スコットランド高地に多 い)に似た、「Erica」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 erinaceus 禾(か)状の刺のある、毬(いが)になった erio~ (接頭辞)軟毛の、羊毛の、ウールの eriocarpus 軟毛ある果実の eriocephalus 頭部に軟毛のある eriophorus 軟毛を有する eriophyllus 軟毛葉の eriostachyus 軟毛のある穂の eriostemon 軟毛のある雄蘂(ゆうずい)の eriostylus 軟毛の生えた花柱(かちゅう)の Ermani 採集家エルマンの、「Erman」+「-i(人名に因む)」 erosus 不揃いの歯の erraticus 並外れの、ばらばらの、失敗の erromena erro(甚だしい)+mena(包葉)。即ち著しい包葉(ほうよう) erubescens 紅くなった、紅色を呈する erucaeformis アブラナ科(701121030)キバナスズシロ属(Eruca)のような形の erythro~ (接頭辞)赤い erythrocarpus 赤い果実の、「erythro-(赤い)」+「carpus(果実の)」 erythrocephalus 頭の赤い、頂点の赤い erythrophyllus 赤い葉の erythropodus 赤軸の、赤い柄(脚)の erythrostylum 赤い花柱を持った、「erythro-(赤い)」+「stylus(花柱)」 erythroterus 赤い翼の erythrorhizon 赤い根の erythrosorus 赤色の胞子嚢(ほうしのう)群(嚢堆(のうたい))のある erythrostylus 赤色の花柱(かちゅう)の [Es] 【E】TOP ~escens (接尾辞)~に近い、ほぼ~の、~になりつつある、なりかけた(完全にはなっていな い状態を指す) esculentus 食用の esorediosus soredia を付けない esquarrosus 毬(いが)状にならない
estriatus 縞のない、条線のない esulus 辛い、飢饉(ききん)のとき食用となる [Et] 【E】TOP et (接続詞)及び、命名者が2名の時など、&(and)に同じ ~etorum (接尾辞)(二格)~の群落の ~etum (接尾辞)特定の植物が、他の植物を圧倒している場所 etuberculatus 小さい粒のない etuderosus 鱗茎(りんけい)のない、塊茎(かいけい)のない、球根のない eu~ (接頭辞)真の、正しい、良い、完全な [Eu] 【E】TOP eupalmatus palmatus 種の中の真正のもの Eupatoria 良き父の意から来た属名 Eupatorium(キク科(701211080)ヒヨドリバナ属) の転用 euphlebius 美しい脈のある euro~ 広い europaeus ヨーロッパの euseptemlobus septemlobus 種の中の真正のもの [Ev] 【E】TOP evanescens 消失する、暫くだけ続く Evansianus 園芸家エバンスの、「Evans」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化) evectus 上昇する、伸長する evolutus 発達する、解(ほど)ける [Ex] 【E】TOP ex~ (接頭辞)e~に同じ、また無しの意味もある exalatus 無翼の exaltatus 非常に高い(丈の)、部分から想像されるよりも、非常に背が高い、elatus の項を参 照「elatus」と同じ意味。ただし、こちらの方が「elatus」よりも顕著 exauriculatus 耳形の無い、「(接頭辞)ex-(無の)」+「auriculatus(耳形の)」 excavatus 凹んだ、凹みのある excedens ~を凌(しの)ぐ excellens 立派な、優れた excelsior excelsus の比較級、より高い excelsus 高い excisus 欠刻(けっこく)のある、切り去られた exiguus 小さな、貧弱な、採るに足らぬ exilis 細少の、薄少の eximius 格段の、抜群の exitiosus 有害な、有毒の、破壊的な exo~ (接頭辞)外側、外の、endo~の反対語 exoletus 成熟した、充分生長した exoticus 外来の、外国産の expansus 蔓延(まんえん)した、拡がった explodens 勢よく飛ぶ、破裂する exsculptus 掘った、彫刻のある exsertus 突出した、外に出た exsuccus 乾質の exsurgens 直立した extensus 拡張した、展開した extremiorientalis 極東の
extrorsus 外に向いた exudans 沁(し)み出た、発散する exutus 取り除けた
【F】
⇒| Fa | Fe | Fi | Fl | Fo | Fr | Fu | ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z|
[Fa] 【F】TOP Faba 豆(ラテン語)。または属名 fabaceus 豆のような、空豆のような Faberi(i) 採集家ファーベルの、「Faber」+「-i(人名に因む)」 Fabronianus 採集家ファブロンの、「Fabron」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 fagifolius ブナ科(701106020)ブナ属ブナ(Fagus)のような葉の fairrieanum 英国 Liverpool の、Fairrie 婦人を記念する、「Fairre」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾 辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 falcatus 鎌状の、カマを持った、鎌型の、 「falx(鎌)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞 化)」 falcifolius 鎌形葉の falciformis 鎌形の fallax 偽の、迷わされる fallosus 誤られた、見逃された familiaris 家族の farfaraefolius キク科(701211080)フキタンポポ属フキタンポポ(Tussilago Farfara)のよ うな葉の farinaceus 粉質の、小麦粉に似た、花粉(かふん)を含んだ fariniferum 粉を有する farinosus 粉質の、粉状の、粉を吹いた farmeri Farmer という人名にちなむ、 「Farmer」+「-i(人名に因む)」< fasciatus 束状の、帯状の、横縞の、帯化した、横縞模様の、 「fascia」=包帯、鉢巻き fascicularis 束生(そくせい)の、束になった fasciculatus 〃 〃 fascinator 艶(なまめ)かしい、魅惑的な fastigiato-ramosus 平行して出た枝のある fastigiatus 束になって直立した、数枝直立して集まった fastuosus 立派な、堂々とした、非常に美しい、誇り高い、高慢な fatuus 実らぬ、空(から)の、予言者の Fauriei(ae) 明治時代に布教活動の傍ら日本で植物採集を行ったフランス人宣教師 U. フォーリー(Urban Jean Faurie、1847-1915)の Fauriensis 〃 、「Faurie」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 [Fe] 【F】TOP febrifugus 熱を下げる、解熱(げねつ)の fedius (語源不明) femineus 雌の fenestralis 小窓状の、光の透(すきとお)る fenestratus 〃 〃 fenestrellatus 透光のある
~fer (接尾辞)~を持つ、を抱えた Fernaldianus 北米の分類学者 M.L.ファーナルドの、「Fernald」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 ferox 強い刺のある、刺(とげ)の多い、危険な ferreus 鉄の ferruginosus 鉄銹(てつさび)色の、汚れた fertilis 多産の、多く実を結ぶ festivus 快活な、目出度い、華美な [Fi] 【F】TOP fibrillosus 繊維質の、筋の多い fibrosus 〃 〃 ficifolius クワ科(701107040)イチジク属(Ficus)のような葉の ficoide(u)s イチジク(日本名、Ficus carica L.)に似た Ficus-indica インドのイチジク ~fidus (接尾辞)分かれた(通常外側の3分の1) filamentaceus 雄蘂(ゆうずい)の花糸(かし)に似た filamentosus 糸状の fili~ (接頭辞)糸 filicatus シダに似た filicaulis 糸状の茎を持った filicifolius シダのような葉の filicinus シダのような filicoides シダに似た filiferum 糸を持った filifolius 糸のような葉の filiformis 糸状の、filiforme 糸状の「(接頭辞)fili-(糸状の)」+「(接尾辞)-formis(~形を した)」 filipes 糸状の柄(脚)の filisectus 糸状の切れ込みのある、「(接頭辞)fili-(糸状の)」+「sectus(切れ込みのある)」 filix-femina 雌のシダ fimbri~ (接頭辞)がギザギザに細かく切れ込んだ(フリンジ) fimbriatus 長縁毛ある、縁毛で飾られた、フリンジ状の、(花弁の)へりがぎざぎざに裂けた 「fimbria」=ふさへり飾り、フリンジ firmatus しっかりした、固定した firmus 強い、堅固な Fischeri ロシアの分類学者 F.E.L.von フィシャーの、「Fischer」+「-i(人名に因む)」 fissi~ (接頭辞)割れた fissifolius 分裂葉の、割れた葉の fissuratus 分裂した、中裂の fissus 〃 〃 fistulosus 管状の、管形の [Fl] 【F】TOP flabellatus 扇状の flabelliformis 扇形の flaccidifolius 柔軟な葉の flaccidissimus 甚だ柔軟な flaccidus 柔軟な、ぐにゃぐにゃした、ふにゃふにゃした flagellaris 鞭(むち)状の、匍匐枝(ほふくし)のある flagellatus 鞭(むち)に似た flagelliferum 匍匐枝(ほふくし)を有する、鞭毛(べんもう)を持った
flagellosus 匐枝(ふくし)の多い flammeus 鮮緋(せんぴ)色の、火焔(かえん)色の、「flamma」=炎、火、主に変種名に使わ れる flammula 火焔(かえん)の縮少形 flavus 黄色、山吹色、または黄金色の、ラテン語形容詞 flavens 淡黄色の、帯黄白色の flavescens 黄色っぽくなる、薄黄色の、「flavus(黄色)」+「(接尾辞)-escens(~がかった、 ~を帯びた)」 flavicomus 黄色の束毛ある、黄色の羊毛状の flavidus 帯黄色の、黄味がかった flaviflorus 黄花の、「flavi-(黄色い)」+「floris(花)」 flavispinus 黄色い刺を持った flavissimus 非常に黄色い、深黄色の flavocuspis 凸出部だけが黄色の flavovirens 帯黄緑色の flavus 鮮黄色の flaxilis 曲がりやすい、撓(たわ)みやすい、軟かな flexuosus 波状の、ジグザグの、曲がりくねった、屈曲した、とりとめの無い floccosus 毛状の、密に綿毛ある flore-allbo 白花を持った Florenti 採集家フロレントの、「Florent」+「-i(人名に因む)」 florentinus イタリーのフローレンスの flore-pleno 八重咲きの花を持った floribundus 花の多い、多数の花をつける、「floris(花)」+「abundo(溢れる、植物が密生す る)」 floridus 花の目立つ、花の咲く、花の充満した floripectin 花の櫛状の花の 「floris」=花+「pecten」=櫛 ~florus (接尾辞)~花を持つ flos-aeris/flosaeris 銅色(青銅色)の花、 「floris(花)」+「aeris(青銅色、ブロンズ色)」 fluggeoides トウダイグサ科(701126080)シマヒトツバハギ属(Fluggea)に似た、 「Fluggea(シマヒトツバハギ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 fluitans 水流中に生ずる、定着しない、浮遊する fluminensis ブラジルのリオ・デ・ジャネイロの、「fluminense(フルミネンセ低地?)」+「(接 尾辞)-escens(~がかった、~に近い)」 fluviatilis 河辺の、河水生の [Fo] 【F】TOP foemina 雌 foeniculaceus セリ科(701137070)ウイキョウ属(Foeniculum)に似た foetens 悪臭を放つ、臭い、 「foetidus」=臭い、悪臭を放つ foetidissimus 非常に悪臭のある foetidus 悪臭のある fokiensis 中国福建省の、「foki(福建省)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 foliaceus 葉状の、葉質の foliatus 葉のある foliolatus 小葉のある、葉片を付けた foliosissimus 酷(ひど)く葉の多い foliosus 葉の多い ~folius (接尾辞)~葉を持つ follicularis 袋果(たいか)を付けた、袋果(たいか)の fontanus 湧泉地に生える
fontinalis 〃 forbesii 英国の Bedford 公爵のもとで栽培係を務めた J. Forbes に因む、 「Forbes」+「ii(人名に因む)」 Fordii 採集家フォードの、「Ford」+「-ii(人名に因む)」 forficatus 鋏(はさみ、やっとこ)形の formicaeformis 蟻の形をした、「formica(蟻)」+「(接尾辞)-formis(~形をした)」 formicarum 蟻の(複数二格) formicifera 蟻をつけた、蟻がいる、 「formica(蟻)」+「(接尾辞)-fer(持った、備えた、付け た)」 ~formis (接尾辞)形作られた formosanus 台湾の、「formosa(台湾)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」。フォル モサ(Formosa, 福爾摩沙)は台湾の別称。欧州諸国では現在でもこう呼ばれる場合がある。漢 訳して「美麗島」とも。 formosissimus 非常に美しい formosus 美しい、華美な、、あるいは Formosa(台湾)に産する 「formosus」=美しい、 「Formosa」=台湾の別名 Fortunei 東亜の植物採集家 R.フォーチュンの、「Fortune」+「-i(人名に因む)」 Foucaudianus 採集家フォーコードの、「Foucaud」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 foveatus 浅い凹みのある foveolatus 小さく浅い凹みのある [Fr] 【F】TOP fragarioides バラ科(701123140)オランダイチゴ属(Fragaria)に似た、「Fragaria(オラン ダイチゴ属)」+「-oides(~に似た)」 fragilis 脆(もろ)い、砕けやすい frabosus 〃 〃 fragrans 芳香(ほうこう)のある、香る、芳香をもつ、 「fragro」=香る、芳香をもつ fragrantissimus 非常に芳しい香りのする Francheti 日本植物を研究したフランスの分類学者 A.R.フランシェーの、「Franchet」+「-i (人名に因む)」 franguloides イソノキ(Frangula)に似た frangulus 破れやすい fraxineus モクセイ科(701206010)トネリコ属(Fraxinus)に似た Freynianus オーストリアの植物学者 J.F.フレイン(J. F. Freyn、1845-1903)の、「Freyn」+ 「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 frigidus 寒帯の、寒冷の frondosus 葉面の広い fructferum 結実する、果実を持った fructigenus 果実のある、多産の、多果の frumentaceus 穀物の frutesceus 低木状の fruticosus 〃 [Fu] 【F】TOP fucatus 着色した、染まった Fuchsii ドイツの医師、植物学者レオンハルト・フックス(Leonhart Fuchs または Leonhard Fuchs、1501-1566 年)に献名されたもの。「Fuchs」+「-ii(人名に因む)」 fuciger 雄の蜂蜜の付いた(花弁の形など) fugax 落ちやすい、早落性の fugenzo 普賢象(ふげんぞう、Cerasus ×lannesiana Carriere, 1872 'Alborosea')(サク ラの品種)
fuirenoides カヤツリグサ科(702012010)クロタマガヤツリ属(Fuirena)に似た Fujiianus 明治~昭和期の細胞遺伝学者藤井健次郎(ふじいけんじろう、1866-1952)の、 「Fuji」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 fujisanensis 富士山の、「fujisan(富士山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 fusijamanus 富士山の、fusijama(富士山、ふじやま)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 Fukudo フクドヨモギ(フクド、ハマヨモギ、Artemisia fukudo Makino) fulgens 光沢ある、輝いた fulgidus 光沢ある fuliginosus 黒褐色の、煤(すす)色の fullonum 織物職人の(複数二格)。羊毛を撚(よ)るのに用いることから fulvellus やや黄褐色の fulvescens 暗黄色の、茶褐色の fulviceps 茶褐色の頭 fulvifolius 褐色葉の fulvus 茶褐色の funalis ロープ状の、綱のような、綱(ロープ)のような、ひものような(荒い繊維で出来ている 事を指す)、「funale」=(ロウに浸けた)ロープ funebris 墓の、陰気な fungosus 海綿質の、綿状の、菌類の作った funiculatus 種柄のある、果実に繊維状の柄がある furcans 叉状の、フォーク状の、フォークのような、三つ又状の、 「furca」=フォーク、三つ又 furcatus 〃 〃 fuscatus 帯褐色の、黒っぽい、または褐色の部分をもつ「fuscus(暗い、黒みを帯びた)」+ 「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 fuscescens やや褐色の fusci~/fusco~ (接頭辞)暗色の、濃茶色の fuscipes 褐色の柄(脚)の fuscopurpureus 褐紫色の fuscus 暗赤褐色の fusiformis 紡錘形(ぼうすいけい)の futurus 未来の、(例)オオキツネヤナギ(Salix futura Seemen)は当時原種が分からなかっ たことから
【G】
⇒| Ga | Ge | Gi | Gl | Gm | Gn | Go | Gr | Gu | Gy | ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z|
[Ga] 【G】TOP galanga 莪述(よもぎ)のアラビア名 Gale ヤチヤナギの古名 galeatus 兜(かぶと)形の、兜(かぶと)に似た、花被(かひ)が兜形に癒合(ゆごう)した galericulatus 小さい兜(かぶと)形の、ヘルメット形の gallicus フランス(古名ゴール)の Gampi ガンピ(日本名、Diplomorpha sikokiana (Franch. et Sav.) Honda) gandavensis ベルギー辺りの(ガン及びアンベルスの)、「gandav」+「-ensis(地名に因むこ とを表す)」 ganjuensis 岩手地方の、「ganju(岩手、ガンジュ)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因
む)」 garganicus ガルガノ山(東部イタリア)の [Ge] 【G】TOP gelidus 氷状の、寒地生の geminatus 対の、双生の、相似した geminiflorus 対生花の、花が二個ずつ着いた geminispinus 刺(とげ)が双生した geminus 双生の gemma 芽、宝石、 「gemma」=芽、宝石 gemmatus 芽生の、零余子(むかご)の出来る gemmiferum 零余子(むかご)を有する generalis 一般の genevensis ジュネーブ(スイス)の、「geneve(ジュネーブ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 geniculatus 関節の、膝のように曲がった Genkwa 漢名芫花(ふじもどき)の日本読み gentilis 外国の genuflexus 膝のように曲がった genuinus 真正の、模範の geographicus 地図の geoides 地上の、大地の geometricans 幾何学的模様の、均等の geometricus 〃 Georgianus 採集家ジョージの、「Georg」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 ~ger (接尾辞)~を持った、抱えた germanicus ドイツの、ドイツ産の、「german(ドイツ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 gerontogeus 旧世界の Gesnerianus 16 世紀の本草(ほんそう)家コンラッド・ゲスネルの、「Gesner」+「-i(繋ぎ)」 +「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 ~geton (接尾辞)隣人、住民 [Gi] 【G】TOP gibberosus 隆肉の、瘤(こぶ)になった gibbiflorus 瘤(こぶ)のある花の gibbosus 瘤(こぶ)のある、一方に膨れた、乳頭状の、 「gibbus」=瘤(こぶ)、膨らみ gibbus 凸形の、瘤(こぶ)のある giga~/gigant~ (接頭辞)巨大な、非常に大きい gigant(e)ifolius 巨大な葉の、「(接頭辞)gigant-(巨大な)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持 つ)」 giganteus 巨大な、巨大な、 「Gigantes」=巨人族、ギガンテス、同語源;ジャイアント giganticus 巨大な、膨大な gigas 莫大な,巨大な gilbertoi コロンビアの蘭愛好家 Gilberto Escobar に因む、「Gilberto」+「-i」=人名にちなむ ことを表す Gilgianus ドイツの分類学者 E.ギルヒの、「Gilg」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 gilvescens やや赤味の射した黄色の gilvus 赤味の射した黄色の(葉裏の色などから) Ginnala シベリアでの土名
Ginseng 人参(にんじん)の中国名 Girgensohnii ギルゲンソーンの、「Girgensohn」+「-ii(人名に因む)」 Githago ラテン古名 [Gl] 【G】TOP glabellus 無毛の、滑らかな glabrum 無毛の glaberrimus 全く無毛の glabratus 脱毛した、やや滑らかな glabrescens やや無毛の glabrifolius 無毛の葉の glacialis 氷の、氷雪寒帯の、氷河地帯に生えた glandiatus 剣状の glanduliferum 腺(せん)のある glanduligerum 〃 glandulosus 腺(せん)のある、腺質の glauca 灰緑色の、青緑色の、ラテン語形容詞、同語源;glaucoma=緑内障 glaucescens やや灰青色の、白粉を被ったような glaucophyllum 青緑色の葉を持つ、「glaucus(青緑色、灰緑色)」+「phyllon(葉(ギリシャ 語))」 glaucifolius 灰青色の葉の、「glaucus(青緑色、灰緑色)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持 つ)」 glaucophyllus 灰青色の葉のある、「glaucus(青緑色、灰緑色)」+「(接尾辞)-phyllus(~ 葉を持つ)」 glaucus 白粉を被ったような、帯白色の、灰青色の Glehni カラフト植物の採集家グレーンの、「Glehn」+「-i(人名に因む)」 glob~/globi~ (接頭辞)球状の、球形の gloeo~ (接頭辞)粘着質の、糊状の globiflorus 球形花の、「(接頭辞)globi-(球状の)」+「(接尾辞)-florus(~花を持つ)」 globispicus 球形の穂を持った globosus 球形の globularis 小球形の globuliferum 小球形物を持った globulosus 小球形の glochidiatus 鈎(かぎ)状の刺毛のある gloiopeltidicola フノリ(Gloiopeltis)に着生する glomeratus 集まった、球状になった gloriosus 立派な、美事な glosso~ (接頭辞)舌、舌状の glossophyllus 舌状(ぜつじょう)の葉の、「(接頭辞)glosso-(舌状の)」+「(接尾辞)phyllus(~葉を持つ)」 glumaceus 穎(えい/glume)のある、穎(えい)又はそれに似た構造を持った、頴(えい)、頴 包(えいほう)、はかまから成る、「glum」=穀物のもみ殻、外皮 glutinosus 粘液を被った、粘(ねば)付いた glycimorphus 美しい形の glyco~ (接頭辞)甘みのある、甘い glypto~ (接頭辞)切り込む glyptostroboides 水松(Glyptostrobus)によく似た [Gm] 【G】TOP Gmelini ドイツの分類学者 K.C.グメリンの、「Gmelin」+「-i(人名に因む)」 [Gn] 【G】TOP
Gnemon マレイ語での名。属名の転用。gnomon は日時計 [Go] 【G】TOP Goeringii 採集家ゲーリング Goering という人名に因む、「Goering」+「-ii(人名に因む)」 godefroyae この種をヨーロッパに紹介した Godefroy という人物に因む、「Godefroy」+「ae(人名に因む)」 gompho~ (接頭辞)釘状の、くさび状の ~gon (接尾辞)~角形の ~gone/~gonium (接尾辞)生殖器(「gone」=種子) gongylodes カブラ状の丸味のある、不斉(ふせい)球状の goni~/gonia~ (接頭辞)角張った、角のある Gourda ヒョウタンの古ラテン名 [Gr] 【G】TOP gracilentus 細長い、か弱い gracilipes 細長い柄(脚)の、「足」は花茎(かけい)を指すと思われる、 「gracilis(細い、痩せ た)」+「pes(足)」 gracilis 細長い、繊細な gracilistylus 花柱(かちゅう)の細長い gracillimus 非常に細長い、大変繊細な graecus ギリシアの、「Graecia」=ギリシャ grallatoria 竹馬に乗った人 gramineus 禾本(かほん)状の、イネ科(702007010)らしく見える、イネ科植物のような、 「gramen」=イネ科植物 graminifolius 禾本(かほん)状の葉の granatus 粒状の grandi~ (接頭辞)大きな、大形の、偉大な、成長した grandiceps 大きい頭の grandicuspis 大きな尖りの grandidentatus 大きい歯の grandiflorus 大きい花の、「(接頭辞)grandi(成長する、大きくなる)」+「(接尾辞)florus(~花を持つ)」 grandifolius 大きい葉の、「(接頭辞)grandi(成長する、大きくなる)」+「(接尾辞)folius(~葉を持つ)」 grandiformis 大形の、大きな性質の、「(接頭辞)grandi(成長する、大きくなる)」+、「(接頭 辞)grandi(成長する、大きくなる)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 grandipunctatus 大きい点のある grandis 大形の、偉大な granulosa 粒状の、つぶつぶを持つ、 「granum」=(小さな)粒、タネ、穀粒 granulatus 粒状になった、微少な粒で被(おお)われた granulosus 〃 gratissimus 非常に美味の、嫌味のない gratus 美味の、人に好かれる、快い graveolens 強臭のある、悪臭を持つ、「gravis(重い、厭(いや)な、苦い、困った)」+「olens (匂う)」 Grayanus 北米の分類学者 A.グレイの、「Gray」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Grayi 同上(二格)、「Gray」+「-i(人名に因む)」 Griffithii インド植物の研究者 W.グリフィスの、「Griffith」+「-ii(人名に因む)」 griseus 灰白色の grobyi 英国バーミンガム近郊、レスター州 Groby のラン愛好家、Grey 卿を記念する、 「Groby」+「-i(人名に因む)」
groenlandicus グリーンランドの、「groenland(グリーンランド)」+「(接尾辞)-icus(ラテン 語形容詞化)」 grosseserratus 粗い鋸歯(きょし)のある Grossluaria グースベリーのフランス名 grosaille から grossularioides 西洋スグリのグースベリー(grossu-laria)に似た、「grossu-laria」+「(接 尾辞)-oides(~に似た)」 grossus 大きい、太い、厚い grypoceras 曲がった角(つの) [Gu] 【G】TOP guianensis 南米ギアナの、「Guiana(ギアナ)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因 む)」 Guilielmi 採集家ギリエルムの、「Guilielm」+「-i(人名に因む)」 guineensis 西アフリカ、ギニアの、「Guinea(ギニア)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 gummiferum ゴムを持った、樹脂のある guttatus 斑紋(はんもん)ある、点滴状の、斑点のある、「gutta(斑点、滴)」+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」 guttulatus (樹脂、油などの)滴を帯びた、あるいは、帯びているように見える、「guttula(小さ な滴)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 [Gy] 【G】TOP gymn~ (接頭辞)裸 gymnantherus 雄蘂(ゆうずい)の葯(やく)が裸の gymno~ (接頭辞)裸体の gymnocarpus 裸果の gymnolepis 裸の鱗片(りんぺん)ある gymnopitys 裸の松。全体の形から例えた gymnorrhizus 根の裸出(らしゅつ)した gymnostomus 口に何も蓋(ふた)や飾りのない gyn~/gyno~ (接頭辞)女性の、雌の gynandrus 雌雄(しゆう)合体の Gyokushinkwa ギョクシンカ(玉心花、Tarenna kotoensis (Hayata) Kaneh. et Sasaki var. gyokushinkwa (Ohwi) Masam.)(日本名) gyrans 旋回(せんかい)の
【H】
⇒| Ha | He | Hi | Ho | Hu | Hy | ⇒|A |B |C |D | E | F |G |H | I | J |K | L |M |N |O | P |Q |R | S | T |U |V |W |X |Y | Z|
[Ha] 【H】TOP hachidyoensis 八丈島産の、「hachidyo(八丈島)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に 因む)」 hachijoensis 〃 hidakamontanus 北海道日高山地産の、「hidaka(日高)」+「montanus(山地の)」 haem~/haemato~ (接頭辞)血の、赤の、血赤の、真紅の haemanthus 血紅色の花を持った haematacanthus 血紅色の刺(とげ)のある haematocephalus 頭が血紅色の haematochilum 深紅のリップの、 「haemat-(血のように赤い)」+「-chilum(リップ)」
hakkodensis 青森県八甲田山(はっこうださん)産の、「hakkoda(八甲田山)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」。那須火山帯の中で八甲田火山群地域を八甲田連峰と称 す。大岳(1,585 m)を主峰として高田大岳、井戸岳、赤倉岳、前嶽、田茂萢岳、小岳、硫黄岳、石 倉岳、雛岳の 10 の山々を北八甲田、櫛ケ峰をはじめ6峰の山々を南八甲田。 hakonensis 箱根産の、「hakone(箱根)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 hakusanensis 石川県白山(はくさん)の、「hakusan(白山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、 地名に因む)」 halicacabus ホオズキ(Physalis alkekengi L. var. franchetii (Mast.) Makino)又はフウ センカズラ(Cardiospermum halicacabum L.)のような Hallianus 採集家ハル氏の、「Hall」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Hallieri 19 世紀のドイツの分類学者 H.ハリエーの、「Hallier」+「-i(人名に因む)」 halo~ (接頭辞)塩 halodendron 塩のところに生える樹 halophilus 塩を好む Hamabo ハマボウ(日本名、Hibiscus hamabo Siebold et Zucc.) Hamaoi 当時の東京大学総長浜尾新(はまおあらた、1849-1925 年)の、「Hamao(浜尾)」 +「-i(人名に因む)」 hamatus 鈎(かぎ)を持った hamosus 鈎(かぎ)形の Hanceanus 英国の分類学者 H.F.ハンスの、「Hance」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 Hansoni 園芸家ハンソンの、「Hanson」+「-i(人名に因む)」 haplo~ (接頭辞)単一の、一つの harae 昭和時代を代表する日本の植物学者原寛(はらひろし、1911-1986 年)の、「Hara (原)」+「-ae(人名に因む)」 harimensis 播磨(はりま=現在の兵庫県南西部)に産する、「harima(播磨)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 harpophyllus 鎌形の葉の、鎌型の葉をもつ、 「harpe(鎌)」+「phyllon(葉)」 harrisoniae この種を英国に紹介し初めて開花させた Harrison 兄弟の家族を記念する、 「Harrison」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-ae(ラテン語形容詞化)」 hartmanii Hartman という人名にちなむ、「Hartman」+「-ii(人名に因む)」 harveyanum Harvey という人名にちなむ、「Harvey」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 Haspan 東インド名 hastato-auriculatus 葉脚が耳状を帯びた鉾(ほこ)形の hastato-sagittatus 葉脚が鉾(ほこ)形を帯びた鏃(やじり)形の hastatus 鉾(ほこ)形の hastiferum 鉾(ほこ)を有する hastilabium 槍型の唇弁(リップ)を持つ、「hasta(槍)」+「labium(唇弁(リップ))」 hastilis 鉾(ほこ)形の Hatsudake ハツダケ(日本名) Hattorianus 日本の水生細菌類研究の創始者で生物学者服部広太郎(はっとりひろたろう、 1875-1965)の hayachinensis 岩手県早池峯山(はやちねさん、標高 1,917 m、日本百名山)の、 「hayachine(早池峯山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 [He] 【H】TOP hebecarpus 軟毛ある果実の hecat~/hecto~ (接頭辞)百の hederaceus ウコギ科(701137060)キズタ属(Hedera)に似た hedy~ (接頭辞)良い、甘い
hedysaroides マメ科(701123180)イワオウギ属に似た。「Hedysarum(イワオウギ属)」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 heleo~/helo~ (接頭辞)湿原 helic~ (接頭辞)螺旋状、渦状、コイル状 heli~/helio~ (接頭辞)太陽の helianthus 日に向かって咲く花の helianthoides 日に向かって咲く花のような、「helianthus」+「-opsis(似る)」 heliolepis 黄色の鱗片(りんぺん)の helioscopius 向日性の helix 螺旋(らせん)状の helminthocladulus 芋虫(いもむし)状の小枝の helminthocladus 芋虫(いもむし)形の枝の helminthoides 虫の形を持った helveticus スイス(Helvetia)の helvolus 帯褐灰黄色、蜂蜜のような黄色の hemiphyllus 半分に切れた葉の hemisphaericus 半球形の hendeca~ (接頭辞)11の Henonis (語源不明) henryanus Henry という人名に因む、「Henry」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 hepaticas 肝臓形の、緑褐色の hepta~ (接頭辞)七の heptaphyllus 七葉の herbaceus 草本(そうほん)の、草質の herbariorum 昔(月+昔)葉(さくよう)(押葉標本)の(複数二格) herbeihybridus 草本(そうほん)の雑種の hernandiifolius ハスノハギリ科(701115180)ハスノハギリ属(Hernandia)のような葉の heter~/hetero~ (接頭辞)異なった、種々の、違う、別の、不揃いの heteracanthus 異種の刺(とげ)のある、いろいろな刺(とげ)のある heteranthus 種々の花のある、変化ある花を着けた heterocarpus いろいろの形の果実の heterochromus 種々の色のある(頭花の舌状花と中心花とが色の違うなど) heteroclitus 種々の形のある heterocyclus いろいろに輪生(りんせい)した、不同数列の heterodon 違った歯のある heterodontus いろいろの歯のある heteroglossus 種々の舌のある heterolepis いろいろの鱗片(りんぺん)ある heteromorphus 種々の形をした heterophyllus 異葉性の heterosepalus 種々の萼片(がくへん)のある heterotrichus 種々の毛のある hexa~ (接頭辞)六の hexaedrophorus 六面体のある hexagonopterus 六角の翼のある hexagonus 六角の hexapetalus 六花弁の、「(接頭辞)hexa-(六の)」+「(接尾辞)-petalus(~花弁の)」 hexaphyllus 六葉の、「(接頭辞)hexa-(六の)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持つ)」 hexastichon 六列の
Heyhachii 平八の(植木職人か?) [Hi] 【H】TOP hians 口を開けた hibernalis 冬の hibernicus アイルランドの、「hibernian(アイルランド)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容 詞化)」 hiberniflorus 冬咲きの、冬に開花する hibernus 冬季の hidaensis 飛騨地方の、「hida(飛騨)」+「(接尾辞)-ensis(地名に因むことを表す)」 hidaka-alpinus 日高山脈の、日高山脈に産する hidakamontanus 〃 、 〃 hidakanus 〃 、「hidaka(日高山脈)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Hideoi 佐渡の昭和時代の植物研究家北見秀夫(きたみひでお、1907-1992 年)に献名さ れたもの。「Hideo」+「-i(人名に因む)」 hiemalis 〃 hieracioides キク科(701211080)ミヤマコウゾリナ属(Hieracium)に似た hieroglyphicus 象形文字の、不可解な Higegaweri ヒエガエリ(日本名、Polypogon fugax Nees ex Steud.) Hilgendorfi 日本で採集したヒルゲンドルフの、「Hilgendorf」+「-i(人名に因む)」 himalaicus ヒマラヤ山脈の himato~ (接頭辞)帯状の、革帯状の Himekomatsu ヒメコマツ(日本名、Pinus parviflora Siebold et Zucc. var. parviflora) Hindsii 採集家ハインズの、「Hinds」+「-ii(人名に因む)」 Hippocastanus トチノキ(Aesculus turbinata Blume)の古名。馬の栗の意 Hippuris スギナモ科(701136160)Hippuris 属に酷似するため。この名は馬の尾 hircinus 山羊(やぎ)のような、山羊の香りのする hirsutissimus 非常に多毛の、大変疎剛毛のある、最も毛深い、「hirsutus」=毛深い+「ssimum」=最上級(英語での、「+est」) hirsutulus やや粗毛ある、やや疎剛毛ある hirsutus 粗毛ある、多毛の hirtellus 短い粗毛ある、やや多毛質の hirti~ (接頭辞)有毛の(特に、長くて明確な毛を指す) hirtiflorus 粗毛ある花の hirtipes 多毛の茎の、短剛毛ある柄の hirtulus やや短剛毛ある hirtus 短い剛毛のある hispanicus スペインの、ラテンアメリカ(系)の hispidissimus 非常に粗毛の多い hispidulus やや剛毛のある hispidus 剛毛のある histrionicus 芝居の、舞台の、俳優の [Ho] 【H】TOP Hodgsoni 採集家ホジソンの、「Hodgson」+「-i(人名に因む)」 Hoki 箒(ほうき)モロコシ(日本名、Sorghum bicolor (L.) Moench 'Hoki')の略 hokkaidoensis 北海道の、「hokkaido(北海道)」+「-ensis(地名に因むことを表す)」 holo~ (接頭辞)全ての、完全な、分離していない hologlottis 完全に舌状(ぜつじょう)の holopetalus 完全なる花弁(かべん)の holosericeus ビロード状に細短毛を密生した homo~/homoeo~/homoio~ (接頭辞)似た、同じ、同様な、同類の
homolepis 同種鱗片(りんぺん)の homolobus 同形裂片の Hondai 林学者本多静六(ほんだせいろく、1866-1952)の、分類学者本田正次(ほんだまさ じ、1897-1984)の、「Honda」+「-i(人名に因む)」 hondoensis 日本本州産の(本島の意)、「hondo(本島)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 hongkongensis 香港(ほんこん)の、「hongkong(香港)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 hookerianus/hookerae Hooker という人名に因む、W.J.Hooker とその息子の J.Hooker は、どちらも英国 Kew Garden のディレクターを務めた。Cym.hookerianum は息子方の、 J.Hooker を記念する命名だが、他の種については、どちらの Hooker にちなむのか不明。 「Hooker」+「i」=繋ぎ+「-anus」あるいは「-ae」=ラテン語形容詞化 Horikawae 日本のブナ科植物研究の先駆者・堀川富弥(ほりかわとみや)の、「Horikawa」 +「-ae(人名に因む)」 horizontalis 水平の horizonthalon 水平に出た枝の Hornemanni 採集者ホルマネンを記念、「Hornemann」+「-i(人名に因む)」 Horneri 採集者ホーナーの、「Horner」+「-i(人名に因む)」 horomuienis 北海道岩見沢市南西にある幌向(ほろむい)の、「horomui(幌向)」+「(接尾 辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 horridus 恐ろしい、強制を持った horripillus 刺毛ある、逆毛ある hortensis 庭園栽培の、庭園の、「hortus(庭園)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 horticola 庭園に野生する hortorum 庭園の(複数二格) hortulanus 庭園の、園芸家の Hotarui ホタルイ(日本名、Schoenoplectiella hotarui (Ohwi) J.D.Jung et H.K.Choi) howozanus 南アルプス鳳凰山(ほうおうざん、地蔵岳、観音岳、薬師岳の三山の総称、鳳凰 三山)の、「howozan(鳳凰山)」+「-anus(形容詞化)」。 hozanensis 台湾の鳳山の、「hozan(鳳山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 [Hu] 【H】TOP hudsonianus 北米ハドソン河の、「hudson(ハドソン河)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 humifusus 地上に蔓延(まんえん)する、地面に広がった humilis 低い humillimus 最も丈の低い hupehensis 中国湖北省(こほくしょう)産の、「hupehen(湖北省)」+「(接尾辞)-ensis(~ 原産の、地名に因む)」 [Hy] 【H】TOP hyacinthinus ヒヤシンス色の、青玉色(サファイア色)の hyacinthoides ユリ科(702003010)ヒヤシンス属(Hyacinthus)に似た、「Hyacinthus」 +「(接尾辞)-oides(~に似た)」 hyalinus 透明の、透き通った hybridus 雑種の hydrangeoides ユキノシタ科(701123060)アジサイ属(Hydrangea)に似た、 「Hydrangea」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 hydro~ (接頭辞)水 hydropiper 水に生えたコショウ(胡椒)。葉が辛くて水辺に生えるから hyemalis = hiemalis 冬の
hygro~ (接頭辞)湿った、水分 hygrometricus 湿気のために運動する hygrophilus 湿り気の好きな hymen~ (接頭辞)皮膜、皮膜状の hymenanthus 膜質(まくしつ)の花の、膜状花の hymenodes 膜(まく)様の、羊皮紙に似た hyp~/hypo~ (接頭辞)以下の、下の、の下、不完全の hyper~ (接頭辞)以上の、上の hypnaeoides シトネゴケ(Hypnea)に似た、「Hypnea」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 hypnoides 〃 hypocraterformis 盆形の、高坏(たかつき)形の hypogaeus 地中生の、地下の hypoglaucus 下面が灰青色の、「(接頭辞)hypo-(下の)」+「glaucus(灰青色の)」 hypoglossus 下方に舌のある hypogynus 雌蘂(しずい)より下に(雄蘂(ゆうずい))付く。つまり子房上位(しぼうじょうい)の hypoleucus 下面が白色の hyponiveus 裏が白い hypophaeus 裏が褐色の hypophyllus 葉の下面に生ずる hypopithys 針葉樹の下に生える hystrix ヤマアラシ(ヤマアラシ科およびアメリカヤマアラシ科に属する草食性の齧歯類)のよ うな、刺毛ある
【I】
⇒| Ib | Ic | Id | Ig | Ih | Ii | Ik | Il | Im | In | Io | Ir | Is | It | Iv | Iw | Ix | Iz | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S |T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ia] 【I】TOP ianthes 菫(すみれ)色の葯(やく)の ianthinus 菫(すみれ)色の、バイオレットブルーの [Ib] 【I】TOP ibericus イベリア半島の、「iberia(イベリア半島)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 ibukianus 伊吹山(いぶきやま)の、「ibuki(伊吹山)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 ibukiensis 〃 、「ibuki(伊吹山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 ~ibus (接尾辞)~と共に(稀に~から、~によって、~に) [Ic] 【I】TOP icosandrus 20 以上の雄蘂(ゆうずい)のある Icumae 飯沼慾斎(いいぬまよくさい)の誤植(ごしょく)から、「Icuma(飯沼)」+「-ae(人名 に因む)」 ~icus (接尾辞)~に関係した、~の(名詞から形容詞を作るときに使う) [Id] 【I】TOP idaeus 地中海クレタ島 Ida 山の Idsuroei 伊藤圭介(いとうけいすけ)の子息伊藤謙の、「Idsuru(謙)」+「-i(人名に因む)」 Idzuroei 〃 [Ig] 【I】TOP ignea 火、炎のような、燃え立つような、灼熱の、同語源;igneous rock=火成岩 ignescens 焔色(えんしょく)の、火のような igneus 焔色(えんしょく)の、火のような
ignitus 焔紅色の [Ih] 【I】TOP Ihea 江戸時代の園芸家伊藤伊兵衛(いとういへい)を記念した名か?、「Ihe(伊兵衛)」+「ae(人名に因む)」 [Ii] 【I】TOP Iinumae 江戸時代の本草学者飯沼慾斎(いいぬまよくさい)の、「Iinuma(飯沼)」+「-ae(人 名に因む)」 Iinumai 〃 [Ik] 【I】TOP Ikariso イカリソウ(日本名、Epimedium grandiflorum C.Morren var. thunbergianum (Miq.) Nakai) Ikenoi ソテツの精子の発見者池野成一郎(いけのせいいちろう)の、「Ikeno」+「-i(人名に因 む)」 [Il] 【I】TOP ilicifolius セイヨウヒイラギ Ilex aquifolium のような葉の illecebrosus ナデシコ科(701113100)Illecebrum 属のような illegitimus 不適格の illicioides セイヨウヒイラギ(Ilex)に似た illustratus 画かれた、飾った、輝いた illustris 立派な、上等な、光沢ある illyricus イリリヤ(ギリシャ半島)の ilvensis 地中海中の Elba 島の、「ilva(エルバ島)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 [Im] 【I】TOP im~ (接頭辞)無,否定 imberbis 芒(のぎ)のない、鬚(ひげ)のない imbricans 重なり合った、瓦状の imbricatus 〃 、 〃 imeretinus 小アジアジョルジアのイメレットの immaculatus 斑点(はんてん)のない、汚点のない immersus 水面下の、水中に沈生(ちんせい)する imparipinnatus 奇羽状(きうじょう)複葉(ふくよう)の impatiens 忍耐のない imperator 専制の、横柄な、指導者の imperfectus 不完全の、不具の imperialis 帝王の、威厳のある、天皇の発見した impexicomus 粗い束毛のある implexus 錯乱の、縺(もつ)れた impressus 凹んだ、押し潰された、彫刻ある impudicus 恥を知らぬ、厚顔の [In] 【I】TOP in~ (接頭辞)無、否定 inaequalifolius 不揃いの葉の inaequalis 不等の、不同の、不揃いの inaequilaterus 同一の側にない、不等辺の inaequilongus 不等長の inamoenus 醜い、無愛想の incanus 灰白色の、灰白の柔毛で覆われた incarnatus 肉色の、具体化した、転生した incisifolius 切れ目のある葉の、鋭く裂けた葉の
incisus 鋭く裂けた inclaudens 包囲の inclinatus 傾いた、傾斜の incomparabilis 無比の、無類の、優れた incomptus 飾りのない、自然のまま、加工しない inconspicuus 目立たない、甚だ小さい、引き立たない incubaceus 地面に接して横たわった incurvatus 内曲の、内側に屈曲した incurvus 〃 〃 indentatus 凹んだ、ぎざぎざのある indicus インドの indigoticus 藍色の indivisus 分裂しない、連続した indusiatus 包膜のある inermis 刺針のない、武装のない inexpansus 広がらない。「(接尾辞)in-(否定)」+「expansus(拡がった)」 inexpectatus 期待されない infoctorius 染料の、着色に用いる、色素を有する infestus 有害の、危険な、不安全な inflatus 袋状の、膨(ふく)れた inflexus 内曲した infortunatus 不幸の、出来の悪い infra~ (接頭辞)下 infractus 破れた、弱った、破れた、バラバラになった infra-velutinus 裏(ふくろ)がビロード状の infundibuliformis 漏斗(ろうと)状の、ラッパ形の infundibulum 漏斗(ろうと) ingens 巨大な innatus 生まれ付きの、自然のままの innovans 新枝を有する、発芽する inodorus 無臭の、香りのない inophyllus 糸のような細い脈の葉の inops 貧弱な inornatus 飾りのない、目立たない inquinans 汚点ある、変色した insaniae 無神経、狂気(二格) inscriptus 記入する、書き込んだ、何か模様のある insectifera 虫を付けた、虫がいる、 「insecta(昆虫)」+「-fer(持った、備えた、付けた)」 insertus 不定の、不信の、疑わしい insignis 著明な、抜群の、秀(ひい)でた、顕著な、素晴らしい、 「insigne」=勲章 insitit(i)us 栽培した、接木した insularis 島に生ずる intactus 自然のまま、無傷の、清浄の integrum 全縁の、完全の integerrimus 全く完全な、全縁の integri~ (接頭辞)全ての integrifolius 全縁葉の、完全な葉の integrilobus 浅裂(せんれつ)した裂片(れつへん)が全縁の inter~ (接頭辞)~の間にある interior,interius より内方の
interjectus 中間に位した intermedius 中位の、中間の intermixtus 入り混じった interregnus 中間の時の interruptus 断続的な、中断した intertextus 絡み合った、縺(もつ)れた intestinalis 腸の intortus 内側に回旋した intricatus 混乱した、複雑な introrsus 内向の、内曲の intumescens 膨れた、隆起した、膨大した intybaceus キクニガナ(Intybus)の Intybus 属名(アラビア名) inundatus 洪水地生の inutilis 役に立たない inversus 反対の、逆さまの、倒生の invisus 目に見えない、見落とししやすい involucratus 総包(そうほう)のある involutus 内包の、内巻きの involvens 内旋の、内へ巻き込んだ [Io] 【I】TOP ion~/io~ (接頭辞)すみれ色の~ ionanthus 菫(すみれ)色の、花を持った ionopterus 菫(すみれ)色の翼を持った、「ion(スミレ)」+「pterus(翼)」 [Ir] 【I】TOP Iria 古い名だが語源不明 iridescens 虹色の、見方により芳香により色が変わる iridiflorus アヤメ科(702003130)アヤメ属(Iris)のような花の、「Iris」+「florus(花の)」 irioides 虹色の、虹状の irregularis 不規則な、正常でない irrigatus 洪水の、湿ったところに生える irritabilis 敏感な、苛立ちやすい、興奮しやすい [Is] 【I】TOP isabellinus 汚れた灰褐色の isandrus 同数雄蘂(ゆうずい)の isatifolius アブラナ科(701121030)タイセイ属(Isatis)に似た葉の、「Isatis」+「(接尾辞) -folius(~葉を持つ)」 Ischaemum 止血性から来た名 ischno~ (接頭辞)細い ischnostachyus 細長い穂のある ischyroneurus 強い脈のある iseanus 三重県伊勢の、「ise(伊勢)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 ishidae 明治末期に北大植物園に勤務していた石田文三郎氏に献名されたもの。 「Ishida (石田)」+「-ae(人名に因む)」 isidiatus isidia(裂芽)を具えた isidzukae オオサワトリカブト(大沢鳥兜)の発見者で博物学者の石塚末吉(いしづかすえき ち)に因む、「isidzuka(石塚)」+「-ae(人名に因む)」 islandicus アイスランドの、「island(アイスランド)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 iso~ (接頭辞)同じ、等しい、よく似た
isopetalus 同形の花弁(かべん)の isophyllus 同形の葉を持った [It] 【I】TOP italicus イタリアの Itoanus 明治時代の植物学者伊藤圭介(いとうけいすけ)、その跡を継いだ分類学者伊藤篤 太郎(いとうとくたろう)、シダの分類学者伊藤洋など、「Ito(伊藤)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 ito-seiyanus 北海道大学教授の伊藤誠哉(いとうせいや)の、「ito-seiya(伊藤誠哉)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Itosakura イトザクラ(日本名、シダレザクラに同じ、Cerasus spachiana Lavalée ex H.Otto var. spachiana f. spachiana) [Iw] 【I】TOP iwawogi マメ(豆)科(701123180)イワオウギ(岩黄耆)属に因む。 Iwarenge イワレンゲ(日本名、Orostachys malacophylla (Pall.) Fisch. var. iwarenge (Makino) H.Ohba) Iwasakii 江戸時代の本草学者岩崎潅園(いわさきかんえん)の、「Iwasaki」+「-ii(人名に因 む)」 iwatensis 岩手山の、「iwate(岩手山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 [Ix] 【I】TOP ixocarpus 粘着性のある果実の [Iz] 【I】TOP izu-insularis 伊豆諸島に産する 「Izu(伊豆)」+「insula(島)」
【J】
⇒| Ja | Je | Jo | Ju | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ja] 【J】TOP Jacobaeus St.James の日(7月 25 日)から咲き始める Jalapa ヤラッパ(メキシコシティー東の町 Jalapa/Xalapa の名から) jamaicensis ジャマイカの、「jamaica(ジャマイカ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 jambolanus 高木の japonalpestris 日本の亜高山(あこうざん)の、~草本(そうほん)帯の、「japon(日本)」+ 「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 japonensis 日本産の、「japon(日本)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 japonicus 日本の、「Japonia(日本のラテン語表記)」+「(接尾辞)-icus(地名の形容詞 化)」 japonomonanthus 日本の一花の、「japon(日本)」+「monanthus(一花)」 jasmineus ジャスミンに似た jasminiflorus ジャスミンのような花を持った、「jasmin(ジャスミン)」+「florus(花の)」 jasminodorus ジャスミンの匂いのある jasminoides モクセイ科(701206010)ソケイ属(Jasminum)に似た javanicus ジャバの、「java(ジャバ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 [Je] 【J】TOP jesoanus 北海道に産する(蝦夷(えぞ)から付いた)、「jeso(蝦夷)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 jessoensis 〃 、「jeso(蝦夷)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 jezoanus 〃 、、「jezo(蝦夷)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」
jezoensis 〃 、「jezo(蝦夷)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 [Jo] 【J】TOP Joan 江戸時代の本草家宇田川榕庵(うだがわようあん)の Jolkini 採集家ジョルキンの、「Jolkin」+「-i(人名に因む)」 jongheana Jonghe という人名にちなむ、 「Jonghe」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 Jonquilla Juncus 属の変形で縮小名 Jooi 採集家城一馬(じょうかずま)の、「Joo(城)」+「-i(人名に因む)」 Joo-iokians 採集家城一馬(じょうかずま)と五百木文哉(いおきぶんさい)の二人が採集し た Jovis ジュピターの [Ju] 【J】TOP jubatus 人を備えた、元気を出させた jucundus 快い、人好きのする,愛らしい jugatus 軛(くびき)で繋(つなぐ)ぐ、対(つい)にした jugosus 軛(くびき)のような、小山のような、盛り上がった Jujuba アラビア名 Julibrissin 東インド名 junceus イグサに似た、イグサ科(702004010)イグサ属(Juncus)から juncoides イグサに似た、 〃 juniperinus ヒノキ科(612001030)ビャクシン属(Juniperus)のような Junos ユズ(日本名、Citrus junos (Makino) Siebold ex Tanaka)の古名ユノス(柚之酸) から Jussieui 18 世紀初頭のフランスの分類学者 B.de ジュッシューの、「Jussieu」+「-i(人名に 因む)」 juvenalis 若い
【K】
⇒| Ka | Ke | Ki | Kj | Kl | Ko | Kr | Ku | Kw | ⇒|A |B |C |D |E | F |G |H | I | J | K | L |M |N |O |P |Q |R |S |T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ka] 【K】TOP kaialpinus 甲斐(山梨県)の高山生の、「kai(甲斐)」+「alpinus(高山生の)」 kai-motanus 甲斐の山地生の、「kai(甲斐)」+「montanus(山地の)」 Kaki カキ(日本名、柿) kakudensis 角田山(新潟県)に産する、「kakuda(角田山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、 地名に因む)」 kalahariensis 南西アフリカのカラハリ砂漠の、「kalahari(カラハリ砂漠)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 Kali アラビア語で Salsola の灰を指す Kamayama カマヤマショウブ(Iris sanguinea Hornem. var. violacea Makino)の名から、 朝鮮釜山(ふさん)産と思いこれを訓読み「かまやま」にしたもの Kameba カメバヒキオコシ(Isodon umbrosus (Maxim.) H.Hara var. leucanthus (Murai) K.Asano f. kameba (Okuyama ex Ohwi) K.Asano)の一部を採る Kamoji カモジグサ(Elymus tsukushiensis Honda var. transiens (Hack.) Osada)の一 部 kamschatcensis カムチャッカの、「kamschatca(カムチャッカ)」+「(接尾辞)-ensis(~原 産の、地名に因む)」。kamschatca の綴り多数。 kamschaticus 〃 、「kamschatica(カムチャッカ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞
化)」 kamtschaticus 〃 、「kamtschata(カムチャッカ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容 詞化)」 kamuianus 神威岳の、「kamui(神威岳)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」。神威 岳(かむいだけ)は、北海道広尾郡大樹(たいき)町と浦河郡浦河(うらかわ)町とにまたがる標 高 1,600 mの山。日高山脈南部にあり、日高山脈襟裳(えりも)国定公園に属する日本三百名 山の1つ。 Kanran (日本名)寒蘭(Cymbidium kanran Makino) kansuensis 支那甘粛省の、「kansu」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 kantoensis 関東地方の、「kanto」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 karataviensis 中央アジアの Kara Tau 山脈の、「kara.tav」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 Karka (語源不明) kashmirianus インドのカシミールの、「kashmir(カシミール)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 Katoanus 発見者加藤素行子爵の、「Kato(加藤)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 Kawasakianus これを採集した川崎光次郎(かわさきみつじろう)の、「Kawasaki」+「(接尾 辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Kazinoki カジノキ(日本名)と思い込んだため [Ke] 【K】TOP Keisak 採集した江戸時代の二宮敬作(にのみやけいさく)を記念して Keiskeanus 明治初期の植物学者伊藤圭介(いとうけいすけ)の、「Keiske」++「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 Keiskei 〃 Kengii 中国の分類学者ケンの、「Keng」+「-ii(人名に因む)」 kerato~ (接頭辞)角(つの)の kermesinus カーミン紅色の kerrioides バラ科(701123140)ヤマブキ属(Kerria)に似た、「Kerria(ヤマブキ属)」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 kewensis ロンドンのキュー植物園の、「kew(キュー植物園)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、 地名に因む)」。王立キュー植物園(THE ROYAL BOTANIC GARDENS KEW)、通称「キュー・ ガーデン」は、18世紀以来、世界中にプラントハンターを派遣し、ありとあらゆる植物を収集した。 現在でも世界の植物研究の総本山。 [Ki] 【K】TOP kikubuki 和名のキクブキ(菊蕗)(標準和名クロクモソウ(黒雲草))に因む。 Kikumugura キクムグラ(日本名) kimuranus 昭和期の薬学者木村康一(きむらこういち、1901-1989 年)の、「kimura(木 村)」+「-anus(形容詞化)」。 kinashii 採集した木梨延太郎の、「kinashi」+「-i(人名に因む)」 Kinoshitai 採集者木下友三郎(きのしたともさぶろう)の、「Kinoshita」+「-i(人名に因む)」 Kintoga キントウグワ、キントウカ(日本名、Cucurbita pepo L. var. kintoga Makino) Kinuta キヌタソウ(Galium kinuta Nakai et H.Hara)の略 Kinuyanagi キヌヤナギ(日本名、Salix schwerinii E.L.Wolf 'Kinuyanagi') kiotensis 京都産の、「kioto(京都)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 kirigaminensis 信州霧が峯産の、「kirigamine(霧が峯)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、 地名に因む)」 Kirilowii 採集家キリロフの、「Kirilow」+「-ii(人名に因む)」、 kishidae 明治時代の博物学者であった岸田松若(きしだまつわか)に献名されたもの。 「kishida」+「-ae(人名に因む)」
kiso-alpinus 木曽山地の、「kiso(木曽)」+「alpinus(高山生の)」 kisoanus 木曽の、「kiso(木曽)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 kitadakeanus 北岳の、「kitadake(北岳)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」BR> kitadakensis 信州北岳の、「kitadake(北岳)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 kitadakemontanus 〃 、「kitadake(北岳)」+「montanus(山地の)」 kitamianus 北海道北見地方(石北峠からオホーツク海沿岸)の、~産の、「kitami(北見)」+ 「-anus(ラテン語形容詞化)」 kiusianus 九州の、「kiusiu(九州)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 [Kj] 【K】TOP Kjellmanianus 藻類学者シェルマンの、「Kjellman」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 [Kl] 【K】TOP Kleinianus 採集したクラインの、「Klein」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 [Ko] 【K】TOP kobakoensis 北海道上川郡上川町層雲峡の小函の、「kobako(小函)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 Kobanmochi コバンモチ(日本名、Elaeocarpus japonicus Siebold et Zucc.) Kobomugi 弘法麦(日本名、Carex kobomugi Ohwi) Kobus コブシ(日本名、Magnolia kobus DC.) kochianus 高知産の、「kochi(高知)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Kofuji コフジウツギ(日本名、Buddleja curviflora Hook. et Arn.)の略 Koidzumianus 京都大学にいた分類学者小泉源一の、「Koidzumi」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Kolomika シベリア土名 komagatakensis komagatake(甲斐駒ケ岳)+(接尾辞)ensis(~原産の) Komarovii 旧ソ連の分類学者で満州植物を手掛けた V.L.コマロフの、「Komarov」+「-ii(人 名に因む)」 Komatsui ツツジの研究家小松春三(こまつはるぞう)の、「Komatsu」+「-i(人名に因む)」 komonoensis 三重県菰野(こもの)の、「komono(菰野)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、 地名に因む)」 Kondoi 植物学者でチャボゼキショウ(Tofieldia coccinea Richards. var. kondoi (Miyabe et Kudo) H.Hara)を採集した近藤金吾(こんどうきんご)に献名されたもの。「kondo」+「-i(人 名に因む)」 Konjac コンニャク(日本名、Amorphophallus konjac K.Koch) koraianus 朝鮮の、高麗から来た言葉、「korai(高麗)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 koraiensis 〃 〃 、「korai(高麗)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 koreanus 〃 、 〃 koreensis 〃 、 〃 Koribanus 植物学者郡場寛(こおりばかん)の、「Koriba」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 koriyanagi コリヤナギ(日本名、Salix koriyanagi Kimura ex Goerz) korsakowii 採集したコルサコフ公の、「Korsakow」+「-ii(人名に因む)」 kousa クサ(箱根でのヤマボウシ Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa の方 言) Koyamai 針葉樹を採集した小山光男(こやまみつお)の、「Koyama」+「-i(人名に因む)」 [Kr] 【K】TOP Krameri 日本植物を採集したクラメルの、「Kramer」+「-i(人名に因む)」
Krempelhuberi 地衣の採集家クレンペル・ヒューベルの、「Krempelhuber」+「-i(人名に 因む)」 [Ku] 【K】TOP kubinaga ハイマツ(這松)の別名「クビナガハイマツ(首長這松)」に因む kudoanus 日本の植物学者工藤祐舜(くどうゆうしゅん、1887-1932 年)の、「kudo(工 藤)」+「-anus(形容詞化)」。 Kuhnii シダ学者クーンの、「Kuhn」+「-ii(人名に因む)」 kujuzanus 大分県九重山の、「kujuzan(九重山)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 Kumasaca クマザサ(日本名、Sasa veitchii (Carriere) Rehder) Kumatake クマタケラン(日本名、Alpinia formosana K.Schum.)の一部 Kumokiri クモキリソウ(日本名、Liparis kumokiri F.Maek.)の一部 kurilensis 千島列島の、「kuril(クリル=千島列島)」=+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」。 千島列島は、国後島からシュムシュ(占守)島までの 1090 キロ、大小25余りの島から なる。ロシア語では「クリルスキーオストヴァ」、英語では「クリルアイランド」。 Kuroguwai クログワイ(日本名、Eleocharis kuroguwai Ohwi) Kuroiwai 琉球植物の初期採集家黒岩恒の、「Kuroiwa」+「-i(人名に因む)」 Kurome クロメ(日本名) kurosawae 昭和 33 年に「メダカに対する塩類の影響」で「鈴木梅太郎賞(すず きうめたろう しょう、静岡県内の中・高校生を対象に優れた理科研究論文に贈られる)」を受賞した磐田南高 校の生物部の顧問だった黒沢美房(くろさわよしふ さ)教諭に献名されたもの。「kurosawa(黒 沢)」+「-ae(人名に因む)」。遠州地方で新種の植物を数多く発見し、クロサワアザミ(標準名は セ ンジョウアザミ、Cirsium senjoense Kitam.)を始め、数多くの植物名や学名に「kurosawa」 の名を残す。 Kusanoanus 菌類学者草野俊助(くさのしゅんすけ)の kuzakaiensis 岩手県区界の産の。 区界高原は岩手県の国道 106 号線が越える区界峠の 東側に広がる海抜高度 700~1100 mの高原。 [Kw] 【K】TOP Kwanso カンゾウ。萱草の日本読み
【L】
⇒| La | Le | Li | Lo | Lu | Ly | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K | L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[La] 【L】TOP labiatus 唇形の、唇弁(リップ)をもった 「labia」=唇+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 labiosus 唇弁(しんべん)ある Labia アラビア名 laburnifolius マメ科(701123180)の Laburnum のような葉の laceru 不斉分裂の、不揃(ふぞろ)いに分裂した lachenesi ラーヘン(ドイツ)に産する、「lachen」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 lachno~(接頭辞)綿毛の lachryma 涙 Lachryma-Jobi ヨブの涙、花序(かじょ)の印象を例えたもの laciniatus 補足分裂した laciniosus 条裂の多い、細井分裂片のある lactatus ミルク状の lacteus 乳白色の、乳液状の、ミルクのような、ミルクのように白い「lactis」=乳、ミルク
lacticolor 乳白色の lactiferum 乳を持った lactiflorus 乳色の花の lacunosus 孔(あな)又は凹みを持った lacustre 湖水性の ladaniferum ゴム樹脂を有する laeteviolaceus 鮮紫色の laetevirens 鮮緑色の、ライトグリーンの laetus 輝く、生々とした、鮮やかな色の laevicaulis 無毛茎の、平滑な茎の laevifolium なめらかな葉を持つ、「laevis」=無毛で、なめらかな艶を持つ+「folium」=葉 laevigatus 無毛の、平滑な、磨(みが)いた laevipes 無毛の柄(脚)の laevissimus 全く平滑な laeviusculus やや無毛の、やや滑らかな lagenarius 瓶形の、瓢箪(ひょうたn)形の lago~ (接頭辞)ウサギの Lamarckianus 進化論のラマルクの、「Lamarck」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 Lamarckii 〃 Lambertianus マツの分類をしたランベルトの、「Lambert」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 lamellatus 薄板のある、薄片のある、鰭(ひれ)状の突起のある laminarioides コンブ(Laminaria)に似た、「Laminaria」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 lampro~ (接頭辞)輝く、輝いた、光る lamprochlorus 強い光沢ある緑色の、鮮緑色の lamprospermus 強い光沢ある種子(しゅし)の lanatus 軟毛ある lanceolatus 皮針形の lanceus 槍身(そうしん)形の、皮針(ひしん)形の lanci~ (接頭辞)やり先状の、披針状の lancifolius 皮針形葉の、「lancea(槍)」+「folium(葉)」 Langsdorffii 採集家ラングスドルフの、「Langsdorff」+「-ii(人名に因む)」 lani~ (接頭辞)羊毛状の lanigerum 無軟毛を有する Lannesianus 園芸家ラネスの、「Lannes」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 lanuginosus 綿毛ある、軟毛ある lapathifolus Lapathum 属?(現在のどの属に移行したか不明)のような葉の lapidiformis 礫(れき)のような形の Lapineanus 採集家レピンの、「Lapine」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Lappa コボウの属名(ラテン名) lappaceus 鈎(かぎ)状の刺毛のある,鈎状の包葉(ほうよう)を持った lapponicus ラプランド(スカンジナビア半島北部)の laricifolius マツ科(612001040)カラマツ属(Larix)のような葉の laricinus マツ科(612001040)カラマツ属のような lasi~/lasio~ (接頭辞)有毛の、羊毛状の lasiacanthus 長軟毛の生えた刺(とげ)の lasianthus 長軟毛を付けた花の lasiocapus 長軟毛のある果の
lasiochilum 毛深いリップの、「lasio-(毛深い)」+「chilum(リップ)」 lasioglossa 毛深い舌の、「lasio-(毛深い)」+「-glossa(舌)」 lasiopetalus 長軟毛のある花弁(かべん)の lateri~ (接頭辞)側部の、横の lateriflorus 花が側生(そくせい)した lateripes 柄(脚)が側生(そくせい)した lateritius 煉瓦(れんが)紅色の Lathyris Euphorbia の古いギリシャ名 lati~ (接頭辞)幅広い latifolius 広葉の、「(接頭辞)lati-(幅広い)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 latifrons 葉面が広い latilobus 広い裂片のある latimaculatus 広い(大きい)斑点(はんてん)のある latipes 広い柄(脚)の latipinnulus 広い小羽片を持った latisectus 幅広く切れ込みのある、「(接頭辞)lati-(幅広い)」+「sectus(切れ込みのある)」 latisepalus 広い萼片(がくへん)の latisquama 広い鱗片(りんぺん) latissimus 非常に広い latiusculus 可成り広い latus 広い、幅のある laurifolius クスノキ科(701115170)ゲッケイジュ(Laurus)のような葉の、「Laurus(ゲッケ イジュ)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 laurinus クスノキ科(701115170)ゲッケイジュのような Laurocerasus クスノキ科(701115170)ゲッケイジュのような葉のサクラの意 lavandulaceus シソ科(701208090)ラワンデル属(Lavandula)のような lavandulaefolius シソ科(701208090)ラワンデル属(Lavandula)のような葉の、 「Lavandula(ラワンデル属)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 Lavenia 古い属名 lawesii Lawes という人名にちなむ、 「lawes」+「-ii(人名に因む)」 lawreceanus Lawrence という人名にちなむ、「lawrence」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 lawrenciae 〃 、「lawrence」+-ae(人名に因む)」 laxiflorus 疎(まば)らな花の laxifolius 疎葉の、離れた葉の laxus 疎(まば)な、開いた、怠情な Laydekeri 採集家ライデッカーの、「Laydeker」+「-i(人名に因む)」 [Le] 【L】TOP Ledebourii ロシアの植物学者レデブールの、「Ledebour」+「-ii(人名に因む)」 leeoides ウドノキ科(701131030)Leea 属にような、「Leea」+「(接尾辞)-oides(~に似 た)」 lehmannii ドイツの駐コロンビア領事 Lehmann にちなむ、蘭愛好家で多くの蘭を英国に 送った、「Lehmann」+「-ii」=人名にちなむことを表す lei~/leio~ (接頭辞)なめらかな leianthus 毛のない花の、平滑な花の leiocarpus 無毛果の leiolepis 毛のない鱗片(りんぺん)の leiophyllus 無毛葉の、滑らかな葉の leiopod(i)us 滑らかな柄の lenticularis レンズ状の、凸面鏡形の
lentiginosus 小点で覆(おお)われた lentus 柔軟な、粘りのある leonis ライオン、獅子 leontoglossus ライオンの舌(した)のような leopardinus 豹のような斑点(はんてん)のある lepido~ (接頭辞)鱗、鱗状の lepidocaulon 鱗片(りんぺん)ある茎の lepidophyllus 鱗片葉(りんぺんよう)の lepidus 楽しい、可愛い leporinus 野兎(のうさぎ)の leprosus ライ病(leprosy)のような、皮垢(ふけ)のある lept~/lepto~ (接頭辞)細い、狭い leptanthus 細い花の leptocaulis 弱々しい茎の leptochilus 狭い唇弁(しんべん)の leptocladus(os) 細い枝のある leptolepis 薄い鱗片(りんぺん)のある leptopetalus 薄い花弁(かべん)の leptophyllus 薄い葉の、細葉の leptopus 細い柄(脚)の leptosepalus 細い萼片(がくへん)の leptostachyus 細い穂の Leschebaultii 採集家レシェノールトの、「Leschebault」+「-ii(人名に因む)」 leuc~/leuco~ (接頭辞)白い(他の色の名称と組み合わせると、色が薄いことを指す) leucacanthus 白い刺(とげ)の leucadendron 白い木 leucanthemus 白い花の leucanthus 白い花の、「(接頭辞)leuc-(白い)」+「anthus(花)」、同語源;leukemia=白血 病 leucobotrys 白い総状(そうじょう)の leucocarpus 白果の、「(接頭辞)leuc-(白い)」+「carpus(果実の)」 leucocephalus 頭が白い leucochilus 白色の唇弁(しんべん)の、白いリップの、「(接頭辞)leuc-(白い)」+「chilum(リップ)」 leucochlorus 白緑色の leucocladus 白い枝の leucocorys 白いヘルメットの、「(接頭辞)leuc-(白い)」+「corys(ヘルメット)」 leucodermis 白皮の leucomelus 白黒の leuconeurus 白脈の leucophyllus 白い葉の、「(接頭辞)leuc-(白い)」+「phyllus(葉)」 leucopithecius 白猿のような leucorhizus 白い根の leucotrichus 白毛ある leucoxanthus 帯白黄色の、白黄色の、薄黄色の「(接頭辞)leuc-(白い)」+「xantha(黄 色)」 leucoxylon 白い材の levis 軽い、浅い、平滑な levissimus 非常に平滑な、非常に軽い leviusculus やや平滑な
[Li] 【L】TOP libani 小アジアのレバノンの Libanotis ギリシャ名 libanotos(強く匂う)から liburnicus Liburnis(アドリア海西部)の lignosus 木質の ligularis 舌状(ぜつじょう)の ligulatus 〃 ligulistylis 舌状(ぜつじょう)をした花柱(かちゅう)の ligulosus 舌(した)に似た lilacinus 藤色の、ライラック色の、「lilacius」=ライラック liliago 百合に似た liliiflorus ユリ科(702003010)ユリ属(Lilium)のような花の limbatus 辺縁のある、庇(ひさし)のある limi~ (接頭辞)泥の limn~ (接頭辞)停滞水(池、水たまり、沼など)に関係することを指す limosus 湿地帯生の、沼地の、泥土(でいど)に生える linaceus アマ(linon)に似た linariifolius ゴマノハグサ科(701208140)ウンラン属(Linaria)状の葉を持った、 「Linaria」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 Lindheimeri 採集家リンドハイマーの、「Lindheimer」+「-ii(人名に因む)」 Lindleyanus 蘭分類学の父といわれる英国の植物学者、John Lindley にちなむ。Lindley は、英国王立園芸協会の会長も務めた。 「Lindley」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 linearifolius 線形葉の、直線状の葉の linearilobus 線形の裂片(れつへん)の linearis 線形の、「linea」=線、糸、同語源;line=線 lineatus 線紋ある、線条のある lineolatus 細かい線形の lingua 舌(した)、リボン linguaefolius 舌状葉の linguiformis 舌状(ぜつじょう)の、舌の形の、「lingua(舌、言葉)」+「forma(形)」、同語源; バイリンガル lingulatus 舌型の、小舌ある linifolius 亜麻に似た葉の、「linum(アマ属)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 Linnaeanus 分類学の創設者 C.von リンネの、「Linnae(リンネ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Linnaei 〃 linoides アマ科(701126060)アマ属(Linum)に似た、「Linum(アマ属)」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 linophyllus アマに似た葉の、「linum(アマ属)」+「phyllus(葉)」 Linza 紐(ひも)状を示す名 lio~ (接頭辞)(leio~に同じ)平滑な lisso~ (接頭辞)滑らかな lissochiloides lissochilus 種に似た、「lissochilus」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 listeroides ラン科(702014010)フタバラン属(Listera)に似た、「Listera(フタバラン属)」 +「(接尾辞)-oides(~に似た)」 lith~/litho~ (接頭辞)石、岩、岩石 lithospernus 石のような種子(しゅし)の littoralis 海浜(かいひん)生の littoreus 海岸の lituiflorus 角笛のような形の花の
lividus 青味を帯びた、鉛色の [Lo] 【L】TOP lobatodentatus 浅烈した鋭鋸歯(えいきょし)を持つ、「lobatus(裂片を持つ)」+ 「dentatus(鋭鋸歯(えいきょし)の)」 lobatus 浅裂(せんれつ)した、耳たぶ形の丸い突起部を持つ、裂片を持つ、 「lobus(耳た ぶ)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 lobbii Lobb という人名にちなむ、「Lobb」+「-ii(人名に因む)」 lobularis 小裂片のある、小さく浅裂した lobulatus 〃 、 〃 Locusta ノジシャの古いラテン名 loddigesii イギリスのロンドンにある王立植物園 Kew Garden などにランをもたらした英国の C.Loddiges にちなむ。暗くて蒸し暑い環境で栽培されていた(枯らされていた?)ランを、通風 がよく、 よく陽の当たる環境で栽培し始めたのも、この人。「Loddiges」+「-ii(人名に因む)」 loliaceus イネ科(702007010)ドクムギ属(Lolium)に似た lomato~ (接頭辞)縁(へり)の、房飾り、縁飾り lomentarius 括(くびれ)れた節莢(さや)の loncho~ (接頭辞)頭の尖った Longana 龍眼(支那名) longearistatus 長い芒(のぎ)のある longebracteatus 長い包葉(ほうよう)ある longepedunculatus 長い花柄(かへい)のある longeracemosus 長い総(ふさ)になった longerostratus 長い嘴(くちばし)のある longi~ (接頭辞)長い longibracteatus 長い包葉(ほうよう)ある longicaudatus 長い尾の longicornis 長い角(つの)のある longicruris 長脚の(crus の二格) longiflorus 長い形の花の longifolius 長い葉の、「longus(長い)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 longihamatus 長い鈎(かぎ)のある longilaminatus 葉面の長い、長い板状物の付いた longilobus 長い裂片(れつへん)の longimucronatus 急に尖った先が長くなった longipes 長柄の、長い足の 「longus(長い)」+「pes(足)」 longipetalus 長い花弁(かべん)の longipinnatus 長い羽片を持った longipinnulus 長い小羽片の longiracemosus 長い総状(そうじょう)花のある longiradiatus 放射状に長い longiscapus 長い花茎(かけい)の longisepalus 長い萼片(がくへん)の longisetus 長い刺毛の longispathus 仏炎包(ぶつえんほう)が長い longispicus 小穂(しょうすい)の長い longispinus 刺(とげ)の長い longissimus 非常に長い、「longus(長い)」+「-ssimum(最上級(英語の、「-est」))」 longistolon 長く伸びた匍匐枝(ほふくし) lobgistylus 長い花柱(かちゅう)の longitubus 長い管の
longivalves 長い弁のある longus 長い lopho~ (接頭辞)鶏冠、とさか状の、鶏の鶏冠(とさか) lorifolius 紐(ひも)状の葉の Lotus ギリシャ名、蓮の意。 Loureirii 印度支那の植物を調べたローレイロの、「Loureir」+「-ii(人名に因む)」 lowianus 英国の園芸業者 Low に因む、「low」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 lowii 〃 、「low」+「-ii(人名に因む)」 loxo~ (接頭辞)斜めの [Lu] 【L】TOP lubricus 粘った lucasiana Lucas という人名にちなむ、「Lucas」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 lucens 表面に光沢ある Luciae 栽培家ルシア夫人の lucidus 強い光沢のある、輝く ludovicianus ルイジアナ(北米)の lugdunensis リオン(フランス)の lunarius 月形の、弦月(げんげつ)形の lunatus 〃 〃 、三日月型の、月のような 「luna」=月、三日月、同語源;ルナティック(狂 人) lunulatus 半月形の Lupinaster マメ科(701123180)ハウチワマメ属(Lupinus)に似たもの lupulinus ホップ(Lupulus)に似た Lupulus 狼の縮小形 luridus 汚黄褐色の、薄黄色の lusitanicus ポルトガル産の、(英)ポルトガル人の=lusitania luteolus 淡黄色の luteo-alba 黄色と白の、 「luteus(黄色)」+「albus(白)」 luteola 黄色がかった、黄色っぽい、「luteus」=黄色 luteo-viridis 黄緑色の lutescens 淡黄色の、やや黄色い lutetianus パリ(古名 Lutetia)の、「Lutetia」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 luteus 黄色の luxurians 繁茂(はんも)した、鬱蒼(うっそう)とした luzonicus ルソン島(フィリピン)の、「luzon(ルソン島)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 [Ly] 【L】TOP lycoctonifolius レイジンソウ属(Lycoctonum)のような葉の、「Lycoctonum」+「(接尾 辞)-folius(~葉を持つ)」 lycopodioides ヒカゲノカズラ科(203004010)ヒカゲノカズラ属(Lycopodium)に似た、 「Lycopodium(ヒカゲノカズラ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 lydius 小アジアのリジアの lygodiifolius フサシダ科(205008110)カニクサ(Lygodium)属の葉に似た、 「Lygodium」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 lyratus 頭大羽裂の、竪琴(たてごと)状の lysi~ (接頭辞)分かれた、弛(ゆる)んだ
【M】
⇒| Ma | Me | Mi | Mo | Mu | My | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K | L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ma] 【M】TOP Maackianus ロシアの分類学者 R.マークの、「Maack」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Maackii 〃 macedonicus マセドニア(ギリシャ北部)の、「macedonia」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形 容詞化)」 macrum 痩(や)せた macilentus 痩(や)せた、貧弱な mackayi この種をヨーロッパに紹介した、ダブリンにある Trinity College 植物園の Mackay にちなむ、「Mackay」+「-i(人名に因む)」 Mackenziei 北米の分類学者 K.K.マッケンジーの、「Mackenzie」+「-i(人名に因む)」 maculatus 斑点のある、シミのある macr~/macro~ (接頭辞)大きい、長い、偉大な macrandrus 大きな葯(やく)のある macranthus 大花の、花が大きい、「(接頭辞)macro-(大きい)」+「anthus(花)」 macrobotrys 大きい総状(そうじょう)の、長い総(ふさ)の macrocalyx 大きい萼(がく)の macrocarpus 大きい果実の、(接頭辞)macro-(大きい)」+「carpus(果実の)」 macrocephalus 頭の大きな macroceras 長角の、角(つの)の大きな macrochelis 大きな手を持った macrodactylus 大きな掌(てのひら)のある、長い指の macrodiscus 大きな盤のある、「(接頭辞)macro-(大きい)」+「disco(盤、皿)」 macrodontus 大歯ある、「(接頭辞)macro-(大きい)」+「odont(歯)」 macrogemma 大きな芽の macroglossus 長舌の、大舌の macrogonus 長稜の、大稜の macromeris 長大な関節の、大きな突起のある macropetalus 長い花弁(かべん)の、大きい花弁(かべん)のある macrophyllus 大葉の、大きな葉の、葉が大きい、「(接頭辞)macro-(大きい)」+「phyllon (葉)」 macrophysus 大きな袋の macroplectron 大きな距(きょ)のある、「(接頭辞)macro-(大きい)」+「plectron(マンド リンなどの、楽器のばち)」 macropodus 長柄の、太い軸の macropterus 大きい翼の macrorhizomus 大きい根茎(こんけい)の、太い根の macror(r)hizus 大きい根の、太い根の macrosepalus 大きい萼(がく)のある macrosiphon 大管の、長管の macrospadix 長大な肉穂花序(にくすいかじょ)のある macrostachyus 長穂状の、大形穂状の macrostegius 大きな蓋のある、大きい飾りを付けた macrostemon 長い雄蘂(ゆうずい)の macrostemma 長大な雄蘂(ゆうずい)の macrostylus 大きい花柱(かちゅう)のある
macrourus 長い尾の、大きい尾の macrura 大きな(または、長い)尾の、尾が長い、または大きい、「(接頭辞)macro-(大きい)」 +「ura(尾)」 maculatus 斑点(はんてん)ある、斑(まだら)の、 「macula(斑点、(網の)目)」+「(接尾辞) -atus(ラテン語形容詞化)」 maculosus 小斑点(はんてん)の多い Madaio マダイオウ(日本名、Rumex madaio Makino) madidus 湿潤の maesiacus Moesia(セルビア及びブルガリアの古名)の magellanicus 南米マゼラン海峡付近の magni~ (接頭辞)大きい magnificus 壮大な、大規模の magnus 大きい、強大な maidifolius トウモロコシ(Mays)のような葉の majalis 五月に咲く majesticus 華美な、荘厳な、威厳ある major,majus 巨大な,より大きい Makineanus 牧野富太郎(まきのとみたろう)の Makinoi 〃 Makuwa マクワウリ(日本名、Cucumis melo L. var. makuwa Makino)の略 malabaricus マラバール(インド)の malaccensis マラッカ(マレイ)の、「malacca」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 malacophyllus 葉の柔らかな malacostachyus 柔らかい穂の malaianus マレー半島又は群島の、「malai」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 maliformis リンゴ形をした malipoense 地名にちなむ。中国雲南省、Malipo(Marlipo)、 「Malipo」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 malvaceus アオイ科(701132040)アオイ属(Malva)にような malvaeoides アオイ科(701132040)アオイ属(Malva)に似た、「Malva(アオイ属)」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 ma(m)millatus 細かい乳頭状突起を布いた mammosus 乳頭(にゅうとう)の多い、乳房状の mammulosus 小乳頭の多い manchuriensis 満州産の mandshuricus 〃 mangiferum マンゴーのような実のなる manicatus 乱毛に覆(おお)われた Manihot ブラジル名 manipularis 束(たば)になった mannifer マンナを含有する mantchuricus 満州の marcescens 凋(しぼ)んだ又は衰えているが脱落しない marcidus 〃 margaritaceus 真珠(しんじゅ)のような margaritae 真珠(しんじゅ)の marginalis 辺縁生の、縁又は角(かど)に沿ってマークのある marginatus 辺縁ある、縁取りのある、覆輪(ふくりん)の、「margino」=縁取り、ボーダー+「atus」 marginellus やや縁のはっきりした、狭い縁の
Mariesii 採集家マリエスの、「Maries」+「-ii(人名に因む)」 marinus 海中生の、海の mariscus 小さい溝の maritimus 海の、海浜(かいひん)生の marmoratus 大理石(だいりせき)模様のある、斑(はんもん)ある marmoreus 〃 marmorophyllus 葉に大理石模様のある maroccanus 北アフリカ、モロッコの Marretii 園芸家マルレーの、「Marret」+「-ii(人名に因む)」 martius 戦争の神マースの Maruoi 採集し S.丸尾の、「Maruo」+「-i(人名に因む)」 marylandicus 北メリーランドの、「maryland(メリーランド)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形 容詞化)」 mas 男性 masculatus 男の、男らしい masculus 〃 〃 massangeana Massange という人名にちなむ、「Massange」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 mastersianum Masters という人名にちなむ、「Masters」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 matador 闘牛士の matrella 母の縮小形 matricalis 母の、婦人の matronalis 〃 〃 Matsudai 初期の支那植物の研究家松田定久の、「Matsuda」+「-i(人名に因む)」 Matsumurae 当時東大の分類学者松村任三(まつむらじんぞう)の Matsumuranus 〃 、「Matsumura」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Matsunoanus 箱根の植物を研究した松野重太郎の、「Matsuno」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Matsuran マツラン(松蘭、日本名、Gastrochilus matsuran (Makino) Schltr.) Matsutake マツタケ(日本名、) Matthioli 16 世紀の本草家 P.A.マッティオルスの、「Matthiol」+「-i(人名に因む)」 Maulei 園芸家マウルの、「Maule」+「-i(人名に因む)」 mauritanicus アフリカ北西部の古王国(現在のモロッコ、アルジェリアの一部)の mauritianus 印度洋中のモーリシャス島の、「mauritius(モーリシャス島)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 max (語源不明) maxillaris 顎(あご)の骨状の Maxmimowiczii ロシアの分類学者で東亜の植物を扱ったマキシモヴィチの、 「Maximowicz」+「-ii(人名に因む)」 Maximowiczianus 〃 、「Maximowicz」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形 容詞化)」 maximus 最大の、最も大きい、最も背が高い、最高の「magnus」=大きい、重要な、著名な、 の最上級、ちなみに「magnus」の比較級は「major」 Mayrianus ドイツの樹木学者 H.マイルの Mays 南米名 Ma-yuen 馬耘(支那名) [Me] 【M】TOP medeoloides ユリ科(702003010)Medeola に似た、「Medeola」+「(接尾辞)oides(~に似た)」
medicinalis 薬用の medicus ペルシャ Media の。それから転じて薬用の mediocris 中位の mediterraneus 地中海の medius 中間の、中間種の medullaris 木の髄質の、樹心の medusae ギリシャ神話のゴルゴン3姉妹の一人で蛇の頭髪を持った怪物メジューサの、頭髪 が蛇となる、「Medusa」=メデューサ mega~ (接頭辞)大きな、巨大な megacephalus 頭の大きな、花の大きな、「(接頭辞)mega-(大きな)」+「(接尾辞)cephalus(~頭の)」 megal~/megalo~ (接頭辞) 〃 〃 megalanthus 大花の megalocephalus 頭の大きな、花の大きな、「(接頭辞)megalo-(大きな)」+「(接尾辞)cephalus(~頭の)」 megaphyllus 大葉の megapotamicus ブラジルのリオグランデ河の megar(r)hizus 大きな根の megassaefolius ヒマラヤユキノシタなどに似た葉の megaspermus 大きな種子(しゅし)の megastachy(u)s 大きな穂の megastigma 大きな柱頭(ちゅうとう)の megisto~ (接頭辞)とても大きい meiacanthus 刺(とげ)の少ない mei~/meio~ (接頭辞)少ない、より小さい mel~/melan~/melano~ (接頭辞)黒い、(色が)非常に濃い melananthus 黒い花の melancholicus 陰気な、憂鬱(ゆううつ)な、垂れ下がった melanocarpus 黒果の、黒実の melanocaulon 黒い軸の、黒い茎の melanococcus 黒実の、黒色の小果(しょうか)のある melanolepis 黒い鱗片(りんぺん)のある melanoleucus 白と黒の斑(まだら)の、白地に黒で画いた melanostachys 黒い穂の melanoxylon 黒い材、黒い木 melantherus 黒色の葯(やく)のある meleagris ホロホロ鳥のような斑点(はんてん)を持った、「Meleagrides」=ギリシャ神話の 英雄、Meleager の姉妹。Meleager の死を嘆き悲しむのを哀れんだ女神アテナに、ほろほろちょ うに姿を変えられた melior,melius より良い melleus 蜂蜜(はちみつ)の香味のする、蜂蜜色の、甘美(かんび)な melliferum 蜂蜜(はちみつ)を持った Melo リンゴの意味から転じてメロン、ウリ meloformis リンゴの形の、メロンのような形の、「Melo(メロン)」+「(接尾辞)-formis(~形 をした)」 melonaeformis 〃 〃 melongena リンゴを生ずる、ウリのなる membranaceus 膜質の、膜状の mendelii 英国のラン愛好家 S. Mendel にちなむ、「Mendel」+「-ii(人名に因む)」 meniscifolius 三日月型の葉の
merckioides ナデシコ科(701113100)Merckia 属に似た meridionalis 正午の Mertensianus 採集家メルテンスの、「Mertens」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」< Mertensii 〃 ~merus (接尾辞)部分(あるいは部分の数)を表すことを指す meso~ (接頭辞)中部、中間、中央に mesoleucus 中央が白くなった mesmorphus 中形の mesosorus 中央に嚢堆(のうたい)のある meta~ (接頭辞)異なる、中間の、~に関わる、~に変わる、~に替わる metajaponicus japonicus 種とは別の metallicus 金属性光沢ある、メタリックの、「metallum」=金属 metamorphosus 変形する metal アラビア語。コムギとライムギを混ぜた飼料 ethysticusm 酔わせる Mettenianus 採集家メッテンの、「Metten」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 Metternichii 採集家メッテルニッヒの、「Metternich」+「-ii(人名に因む)」 metuliferum 突起のある mexicanus メキシコの、「mexico」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Meyerianus ドイツの分類学者 E.H.F.マイエルの、「Meyer」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 [Mi] 【M】TOP micans 弱光沢のある、輝いた、雲母(うんも)のような Michauxianus フランスの分類学者で北米の植物を研究した A.ミショーの、「Michaux」+ 「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 micr~/micro~ (接頭辞)小さい、微少な micranthus 小さい花の、花が小さい「micro-」=小さい+「-anthus」=花 microcarpus 小さい実の micrococcus 小さい果実の microchilum 小さいリップの、リップが小さい、「micro-」=小さい+「chilum」=リップ microdon 小さい歯 microglossus 小さい舌の microiria Iria に似て小さい microlepis 小さい鱗片(りんぺん)の micromalus 小リンゴ micromerus 小節の micropetalus 小花弁(かべん)の microphyllus 小さい葉の micropinnulus 小羽片の micropterus 小さい翼ある microsepalus 小さい萼片(がくへん)のある microspermus 小種子の microspicatus 穂が小形の microstemma 小さい雄蘂(ゆうずい)の microtrichus 細毛のある Middendorffianus ロシアの植物学者ミッデンドルフの、「Middendorff」+「-i(繋ぎ)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Middendorffii 〃 、「Middendorff」+「-ii(人名に因む)」
Miduhikimo ミズヒキモ(日本名、Potamogeton octandrus Poir. var. miduhikimo (Makino) H.Hara) Miersianus 印度での採集家ミーヤスの、「Miers」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 mikawanus 三河国(愛知県の一部)の、「mikawa」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 miliaceus キビ様の又はイネ科(702007010)イブキヌカボ属(Milium)のような militaris 兵士のような、大勢の、兵隊の恰好(かっこう)をした millefoliatus 多数の小葉を持った millefolius 多数の葉の milleri ブラジルの遺伝学者、H. Miller を記念する、「Miller」+「-i(人名に因む)」 Millii 園芸家ミルの、「Mill」+「-ii(人名に因む)」 miltiorrhizus 赤い根 mimicus 道化の、真物でない、模倣した mimosoides マメ科(701123180)ネムリグサ属(Mimosa)に似た Minakatae 紀州の学者で粘菌を研究した南方熊楠(みなかたくまぐす)の minax 飛び出した、脅(おど)かされた miniatus 赤くなる、「minium(辰砂、朱)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 minimus 最小の、極めて小さい minor,minus より小さい minusculus やや小さい minutiflorus 微小な花弁の。 minutissimus 甚(はなは)だ小なる、非常に小さい minutulus 大分小さい minutus 細微の、極小さい、微小な、同語源;ミニ Mioga ミョウガ(日本名、Zingiber mioga (Thunb.) Roscoe) Miquelianus オランダの分類学者でわが国の植物を研究した F.A.W.ミケルの、「Miquel」 +「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 mirabilis 奇異の、驚異の mirabundus 驚くべき、不思議の miserum 哀れな、貧弱な mistassinicus Mistassini 湖(カナダ東部 Quebec 州)の、「mistassini」+「(接尾辞)icus(ラテン語形容詞化)」 mitis 柔和な,温和な mitratus 僧帽形の、頭巾(ずきん)のような Mitsukurianus 明治の動物学者箕作佳吉(みつくりかきち)の、「Mitsukuri」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 mixtus 混合した、雑種の Miyabeanus 北海道の植物を研究した宮部金吾(みやべきんご)の、「Miyabe」+「(接尾 辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Miyabei 〃 、「Miyabe」+「-i(人名に因む)」 Miyoshianus 初期の生理学者三好学(みよしまなぶ)の Miyoshia-sakuraii 三好学(みよしまなぶ)・桜井半三郎の二人を記念した [Mo] 【M】TOP modestus 適度な、内気な Moellendorffii 採集家メーレンドルフの、「Moellendorff」+「-ii(人名に因む)」 Mohnikei 採集家モーニックの、「Mohnike」+「-ii(人名に因む)」 moiwanus 北海道茂岩地方(十勝川下流域)の、「moiwa(茂岩)」+「-anus(形容詞化)」。 mojavensis カリフォルニアのモハーベ砂漠の、「mojave(モハーベ砂漠)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」
moldavicus モルダビア(ルーマニア)の、「moldavia(モルダビア)」+「(接尾辞)-icus(ラ テン語形容詞化)」 molliculus やや軟らかい mollis 軟らかい、軟毛のある mollissimus 大変軟らかい、軟毛の多い moluccanus インドネシアのモルッカ島の、「molucca(モルッカ島)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 mon~/mono~ (接頭辞)一つの、1の monacanthus 刺(とげ)が一本の monadelphus 単体雄蘂(ゆうずい)の monanthus 一花の mongolicus モンゴリアの、蒙古(もうこ)の monile 念珠 (ねんじゅ) moniliatus 念珠状になった moniliferum 念珠(ねんじゅ)のある、数珠(じゅず)を持った moniformis 念珠(ねんじゅ)状の、ネックレス状の。植物学では、ビーズのネックレスのように、 円筒形が繋がって、かつ一定間隔でくびれていることを指す「monile」=ネックレス+「forma」= 形 moniliorhizus 念珠(ねんじゅ)状の根の monocarpon 果実が一つの monocephalus 頭が一つの、一輪咲きの monochlamys 一輪の、花被(かひ)が単一の monogynus 一雌蘂(しずい)の monoicus 雌雄(しゆう)同株の monopetalus 単一の花弁(かべん)の monophyllos 単葉の、一葉の、「mono-」=1つの+「phyllon」=葉 monophyllis 〃 〃 monopterus 単翼の monopyrenus 単核の Monorchis 一個のラン、「mon-(1つの)」+「orchis(ラン)」 monorhizus 単一根の monosepalus 単一の萼片(がくへん)の monospermus 種子(しゅし)が一個の monostachyos 穂が一本の monostachyus 〃 monspeliensis フランスのモンペリエルの、アメリカのモンテピーリアの、「Montpellier」+ 「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 monspessulanus 〃 〃 monstriferum 奇形部を持った、異常発育したところのある monstrosus 異常発育の、奇形の montanus 山の、山地生の montevidensis モンテビデオの monticola 山地に棲(す)むもの mooreana Moore という人名にちなむ、「Moore」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 morifolius クワ科(701107040)クワ属(Morus)のような葉の ~morphus (接尾辞)~型の Morrisianus 採集家モリスの、「Morris」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 morrisonensis 台湾モリソン山の、新高山(にいたかやま=玉山(ぎょくざん)/3997 m)の、
「morrison」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 Morrowii 採集家モローの、「Morrow」+「-ii(人名に因む)」 Morsus-ranae 蛙(かえる)の咬(か)む物 moschatellinus やや麝香(じゃこう)の香りのする moschatus 麝香(じゃこう)の香りのする moschiferum 麝香(じゃこう)を持った mossiae この種を英国で最初に開花させた Moss の妻、Moss 婦人にちなむ。「Moss」+「i」 =繋ぎ+「-ae」=女性名にちなむことを表す Moutan ボタン(支那名) [Mu] 【M】TOP mucronatus 微凸頭の mucronulatus 微凸頭に多少近い Muelleri スイスの分類学者 J.ミューラーの、「Mueller」+「-i(人名に因む)」。なお同名のも の二三人あり Mukurossi ムクロジ(日本名、Sapindus mukorossi Gaertn.) multi~ (接頭辞)多数の、沢山の multibracteatus 多数の包葉(ほうよう)のある multicaulis 茎の多数の multicavus 多孔の multiceps 多頭の multicolor 多色の multicostatus 多数の並んだ脈のある multifidus 多数に中裂した multiflorus 多花の、多数花の multifurcatus 多叉状の、数回叉状となった multijugus 多対の、多数結合の multinervi(u)s 多脈の multipartitus 多数に深裂の、数回深裂の multiplex 数重の、数倍の、多く襞(ひだ)を持った multiradiatus 多くの、放射線の multisectus 多くの切れ込みのある、多数に全裂した multispinosus 刺(とげ)の多い multivittatus 多くの縞(しま)のある Mume ウメ(日本名、Armeniaca mume (Siebold et Zucc.) de Vriese) mundulus 秩序(ちつじょ)正しい、さっぱりとした Mungista 東インド土名 munitus 保護する、武器ある、刺(とげ)ある muralis 城壁に生えた、壁に生える muricatus 硬尖面の、堅い尖頭物でざらざらした、(サザエなどの巻き貝の殻ように)多数の 固い突起を持った、「Murex」=紫色の染料を採る貝、ほねがいの一種+「(接尾辞)-atus(ラテ ン語形容詞化)」 murinus 鼠(ねずみ)の、城壁に生える murorum 壁の(複数二格) musaicus 寄木細工(よせぎざいく)の、モザイク状の musashiensis 武蔵(むさし/関東地方)の muscarinus 蝿(はえ)のような muscarius 〃 musciformis 蝿(はえ)の形をした muscipula 鼠(ねずみ)取器、蝿(はえ)取器 muscivorus 蝿(はえ)を食べる
muscoides 蘚苔(せんたい)に似た muscosus 蘚(こけ)のような musculinus 筋肉のような、強力な mutabilis 変化しやすい、不安定な、色々に変わる(葉、花の形、色など) mutatus 変形する、変色した muticus 凸起のない、刺針のない、鈍頭な mutilatus 不具の、不完全の mutiloides バラバラ状の。「mutila(バラバラの、切断された、省略された、断片的な)」+「oides(~に似た)」 [My] 【M】TOP myc~/mycel~/myceto~ (接頭辞)カビ、菌類、菌 ~myces (接尾辞) 〃 myosuroides キンポウゲ科(701116010)Myosurus に似た myri~/myrio~ (接頭辞)数え切れない、非常に多数の myriacanthus 多数の刺(とげ)の myrianthus 多数花の myriocarpus 多果(たか)の myriocladus 多数の枝のある myriostigma 柱頭(ちゅうとう)の多い myrme~/myrmec~/myrmeco~ (接頭辞)蟻に関わる myrmecophilus アリの好む myrsinaefolius ヤブコウジ科(701203020)タイミンタチバナ属(Myrsine)のような葉の myrsinites Myrtus を想わせる myrtaceus Myrtus の姿の myrtifolius Myrtus のような葉の myuros 鼠(ねずみ)の尾 myx~/myxo~ (接頭辞)粘液状の、粘液の、ねっとりした
【N】
⇒| Na | Ne | Ni | No | Nu | Ny | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I |J |K |L |M | N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Na] 【N】TOP Nagi ナギ(日本名、Nageia nagi (Thunb.) Kuntze) Nagurai 採集者名倉闇一郎の、「Nagura」+「-i(人名に因む)」 Nakaii 分類学者中井猛之進(なかいたけのしん)の Nakamuranus これを採集した中村正雄の、「Nakamura」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形 容詞化)」 Nakiri ナキリスゲ(Carex lenta D.Don var. lenta)の略 nambuensis 南部地方(青森県南部、岩手県北中部の旧南部藩領)の、「nambu(南部)」+ 「-ensis(地名に因むことを表す)」 nanus 小さい、低い napiformis カブラ状の、扁球の napinus カブラに似た Napus カブラのラテン名 narbonensis フランス南部の都市ナルボンの、「narbon」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地 名に因む)」 narcissiflorus ヒガンバナ科(702003070)スイセン属(Narcissus)のような花の nasturtium-aquaticus 水生のアブラナ科(701121030)オランダガラシ属(Nasturitum)
イヌガラシ natalensis 南アフリカのナタールの、「natal」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 natans 浮遊する、浮動する、水に浮かぶ Natsudaidai ナツダイダイ(夏橙、夏みかん、日本名、Citrus natsudaidai Hayata) navicularis 小舟形の、船状の [Ne] 【N】TOP neapolitanus イタリアのナポリの、「neapoli」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 nebrownii 英国の分類学者 N.E.Brown の、「n.e.brown」+「-ii(人名に因む)」 nebulosus 星雲状の、霞(かすみ)のような、数色混合の雲形の necro~ (接頭辞)死体、死んだ Neesianus ドイツの分類学舎 C.G.ニース・フォン・エセンベックの、「Nees」+「-i(繋ぎ)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 neglectus 顕著でない、見逃しやすい、詰まらぬ(従来見逃されていた種に使われる) ~nema (接尾辞)糸、雄しべの糸状部分 nemato~ (接頭辞)糸のような、糸状の nemoralis 森林生の nemorensis 〃 nemorosus 〃 nemostachys 糸状の穂をした nemotoanus 根本莞爾(ねもと かんじ)の、「nemoto(根本)」+「-anus(形容詞化)」。根本 莞爾は日本の植物学者・採集者で、牧野富太郎(まきのとみたろう)と共著の『日本植物総覧』 を執筆した。 Nemotoi 〃 、「Nemoto(根本)」+「-i(人名に因む)」 neo~ (接頭辞)新しい、新 neofiliformis filiformis 種に似て新しく見付かった neogranatensis New Granada(今の南米コロンビア)の neoreticulata 新しい網状の、「neo~(新しい)」+「reticulata(網状の)」 neosuguki 新しいスグキ nepalensis ネパール(ヒマラヤ)の、「nepal(ネパール)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 nephro~ (接頭辞)腎臓 nephrophyllus 腎臓形の葉を持つ、「nephro(腎臓)」+「-phyllus」 neri(i)folius キョウチクトウ科(701207050)キョウチクトウ属(Nerium)のような葉の Nertschinskia ネルチンスキーの、シベリアのネルチンスク産の nervatus 有脈の nervosus 脈状になった、脈状の模様がある、「nervus」=ラテン語での意味は、筋、腱、弓弦 などだが、後に、主に神経を 指すようになった neso~ (接頭辞)島に関することを指す neuro~ (接頭辞)脈の neurocarpus 有脈果の neurophyllus 脈のある葉の nevadensis 北米ネバダの、ネバダ山脈の(スペイン及び北アメリカ等にある)、「nevada(ネ バダ山脈)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 Neziki ネジキ(日本名、Lyonia ovalifolia (Wall.) Drude var. elliptica (Siebold et Zucc.) Hand.-Mazz.) [Ni] 【N】TOP nictitans 目ばたきする、垂れる、頷(うなず)く nidulans 巣のような nidus 巣 nidus-avis 鳥の巣
nigrum 黒色の、黒い nigratus 黒くした nigrescens 殆ど黒色の、黒くなった、黒っぽい、 「negro」=黒+「(接尾辞)-escens」=~に なりかけている nigricans 〃 〃 nigricaulis 黒い茎の nigricornis 黒い角(つの)がある nigripes 黒い柄(脚)のある nigropaleaceus 黒色の鱗片(りんぺん)がある nikoensis 栃木県日光産の、「niko(日光)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 niko-montanus 日光の山地の、「niko(日光)」+「montanus(山地の)」 Nil アラビア名(藍色から) niloticus アフリカのナイル河の Ninsi ニンジン(人参、日本名) niponicus 日本本州の(古くの使用例)。一時日本全体の意味にも使用した、「nipon(日 本)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 nipponensis 〃 〃 、「nippon(日本)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 nipponicus 〃 、「nippon(日本)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 nippo-oleifer 日本産の oleifer 種 Niruri インド名 nishidae 北海道小樽高等商業学校教授の西田彰三(にしだしょうぞう)に因む。「nishida (西田)」+「-ae(人名に因む)」 Nishimuranus 小笠原植物の採集者西村茂樹の、「Nishimura(西村)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 nitens 光る、光沢(こうたく)ある nitidulus やや光沢(こうたく)ある nitidus 光沢(こうたく)ある、輝いている、光っている、艶のある nivalis 氷雪帯に生ずる、雪の時期の niveus 雪白色の、雪のような、雪のように白い、雪をかぶった、同語源;ニベア(クリーム) nivosus 雪の降ったような,雪で満ちた Niwahokori ニワホコリ(日本名、Eragrostis multicaulis Steud.) [No] 【N】TOP nobilior,nobilius より気高い、より高貴な、より素晴らしい、より著名な、「nobilis」=高貴な、 著名な、素晴らしい、の比較級 novilis 気品のある、立派な 、高貴な、著名な、素晴らしい、同語源;ノーブル nobilissimus 非常に気品のある Nobotan ノボタン(日本名、Melastoma candidum D.Don) noctiflorus 夜咲きの、夜間に開花する nodiflorus 節上に花を着ける、節上開花の nodosus 結節ある、連結部のある、節くれ立った、節(茎の、葉を生ずる部分)の多い、 「nodus」=結び目、節 nodulosus 小塊節のある,小結節のある noezliana Noezl という人名にちなむ、 「Noezl」+「i」=繋ぎ+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 Noli-(me)-tangere 私に触(ふ)れるなの意でキツリフネのラテン名。触(さわ)ると種子 (しゅし)が飛ぶから Nomame ノマメ(日本名) nonscriptus 無記載の、顕われない、目印の付いていない nootkatensis nootkat 半島(カナダのヴァンクーバー島付近)の、「nootkat」+「(接尾辞)-
ensis(~原産の、地名に因む)」 normalis 通常の、正規の norvegicus ノルウェー(Norway=Norvege)の、「norvege(ノルウェー)」+「(接尾辞)icus(ラテン語形容詞化)」 not~ (接頭辞)脊(せ)の、南の notatus 斑紋(はんもん)ある、色紋ある noth~/notho~ (接頭辞)偽の臓 novae-angliae ニューイングランドの novae-caesareae 北米ニュージャージーの novae-zealandiae ニュージーランドの noveboracensis ニューヨーク(Novae Boraco)の、「Novae Boraco」+「(接尾辞)escens(~がかった、~に近い)」 Novi-belgii 北米ニューイングランドの(何故このようにいったかは不明) novus 新しい、初の、横柄な [Nu] 【N】TOP nubicola 雲の高さに棲(す)むもの、雲の中の住人 nubigenus 雲のような、雲を作る nuciferum 堅果(けんか)を持った nucleatus 核のある nudatus 裸の nudi~ (接頭辞)裸の、無毛の、裸出した nudicarpus 無毛の果実の、「(接頭辞)nudi-(無毛の)」+「carpus(果実の)」 nudicaulis 裸茎の nudicuspis 凸頭が裸の nudiflorus 裸花(萼や花弁がない)の、無毛の花の nudiusculus やや裸出(らしゅつ)の nudus 裸の、飾り気のない Nukabo ヌカボ(日本名) nullus 無い numismatus 硬貨のような、平円板の nummularifolius 平円板状の葉の nummularius 硬貨形の、平円板形の nutans 曲がった、ぶら下がった、うなだれた、植物学では、直角よりもずっと大きい角度で前 屈していることを指す(cernua よりも、極端)「nutare」=頭を垂れる、の過去形 [Ny] 【N】TOP nyctagineus 夜の nycticalus 夜美しい、夜咲きの nympho(i)des スイレンに似た
【O】
⇒|Ob|Oc|Od|Oe|Of| Oh|Ok|Ol|Om|On| Op|Or|Os|Ot|Ov| Ox|Oy|Oz| ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K | L |M |N |O| P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ob] 【O】TOP ob~ (接頭辞)逆の、さかさまの、反対の、反対を向いた、前方の Obassia< オオバジシャ(ハクウンボク、日本名、Styrax obassia Siebold et Zucc.) obconicus 倒円錐(とうえんすい)形の obcordatus 倒心臓(とうしんぞう)形の(これが普通にいうハート形) obesus 肥満した、肥り過ぎた
obfuscatus 混乱した、雑然とした、暗黒にした obiquus 歪形(いびつけい)の、斜の、傾いた obliteratus 明白でない、削除した、拭(ぬぐ)い取った oblongatus 長楕円(ちょうだえん)形の oblongifolius 長楕円(ちょうだえん)形葉のある oblongo-sagittatus 長楕円(ちょうだえん)形でしかも基部が鉾(ほこ)形を帯びた oblongus 長楕円(ちょうだえん)形の obovatifolius 倒卵形(とうらんけい)葉の obovatocarpus 倒卵形(とうらんけい)の果実の obovatus 倒卵形(とうらんけい)の obscurus 暗色の、不明確な obsoletus 発育不全の、不明瞭な、未成の obtectus 被(おお)われた obtriangulatus 倒三角形の obtusatus 鈍形の、鈍頭の obtusifolius 先が鈍形の葉を持った obtusilobus 鈍頭浅裂の、裂片(れつへん)の頭が鈍い obtusisquamus 先が鈍形の鱗片(りんぺん)を持った obtusissimus 非常に鈍頭の obtusiusculus 多少鈍形の obtusulus 〃 obtusus 鈍形の、円味を帯びた obvallatus 被包された [Oc] 【O】TOP occidentalis 西方の、西部の(米国の、欧州の) occultus 隠れた、隠蔽(いんぺい)した oceanicus 大洋の、大洋州の ocellatus 蛇(じゃ)の目模様の ochnaceus ツバキ科 Ochna のような ochotensis オホーツク海の、オホーツク地方(シベリア東岸)の、「Ochotsk(オホーツク)」+ 「(接尾辞)-escens(~がかった、~に近い)」 ochraceus 帯紅淡黄色の ochreatus 鞘(さや)状托葉(たくよう)のある、黄色の「ochra」=黄土、オーカー顔料+「atus(ラテン語形容詞化)」 ochtoleucus 帯黄白色の ochtodes 丘のある、堅い縁のある octandrus 八雄蘂(ゆうずい)の octopetalus 八花弁(かべん)の octophyllus 八葉の oculatus 眼のある、小眼ある、目玉模様のある、「oculus」=目+「-atus」=形容詞化、同語 源;binoculars=双眼鏡 oculiroseus ローズ色の眼紋のある oculuschristi キリストの眼 [Od] 【O】TOP odon~/odont~/odonto~ (接頭辞)歯 ~odon/~odontus (接尾辞)~歯 odontites 歯の、歯の薬 odontochilus 唇弁(しんべん)の歯牙(しが)状の切れ込みのある odontophyllus 葉に歯牙(しが)状の切れ込みのある odoratissimus 非常に香りのよい、最も(非常に)香る、最も(非常に)良い香りの、
「odoratus」=においを持つ、芳香のある+「-issimum」=最上級(英語での、「-est」) odoratus 芳香のある、香りのいい、匂いを持つ、芳香のある、「odor」=匂い、香り+「-atus」 =形容詞化 odorus 〃 〃 [Oe] 【O】TOP ~oecium (接尾辞)~な家、または部屋 oedo~ (接頭辞)膨らんだ [Of] 【O】TOP officinalis 薬用の、薬効のある officinarum 薬屋の(複数二格) [Oh] 【O】TOP Ohtanus 採集者太田馬太郎の、「Ohta」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Ohwianus 分類学舎大井次三郎(おおいじさぶろう)の、「Ohwi」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 [Oi] 【O】TOP ~oides/~odes/~oideus ~のような、~に似た、~に類する、~状の [Ok] 【O】TOP Okadai 採集者岡田喜一(要之助、その他あり)の、「Okada」+「-i(人名に因む)」 Okamotoi 採集者岡本省吾(おかもとしょうご)の、「Okamoto」+「-i(人名に因む)」 Okamurai 藻類学者岡村金太郎(おかもときんたろう)の、「Okamura」+「-i(人名に因む)」 Okuboanus 採集者大久保三郎(おおくぼさぶろう)の、「Okubo」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Okuboi 〃 、「Okubo」+「-i(人名に因む)」 Okudairai 採集者奥平某の、「Okada」+「-i(人名に因む)」 [Ol] 【O】TOP olbius 愉快(ゆかい)な、富んだ Oldhami 採集家オルダムの、「Oldham」+「-i(人名に因む)」 oleaefolius オリーブ属(Olea)のような葉の、「Olea(オリーブ属)」+「(接尾辞)-folius(~ 葉を持つ)」 oleiferum 油性の、油を有する oleosus 油質の、オレイン油の oleraceus 食用蔬菜(そさい)の、畑に栽培の olig~ (接頭辞)少数の、僅(わず)かの oliganthus 少数花の oligocarpus 少数の果実の oligocephalus 少数の頭花(とうか)の oligodontus 歯の少しある oligophlebius 少数の脈のある oligophyllus 僅かな葉の、「(接頭辞)olig-(少数の)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持つ)」 oligosorus 少数の子嚢(しのう)群のある、嚢堆(のうたい)の少ない oligospermus 少数の種子(しゅし)の olitorius 野菜畑の、台所用の olivaceus 緑褐色の、オリーブ色の、「oliva」=オリーブ olivaeformis オリーブ形の、「oliva(オリーブ)」+「(接尾辞)-formis(~形をした)」 olympicus ギリシャの、「Olympia(ギリシャ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 [Om] 【O】TOP omianus 滋賀県の 近江(おうみ)、「omi(近江)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 omnivorus 雑食性の、何でも食べる omogoesis 愛媛県中南部の面河渓(おもごけい)の、「omogokei(面河渓)」+「(接尾辞)escens(~がかった、~に近い)」
Omorica トウヒ(Picea jezoensis (Siebold et Zucc.) Carriere var. hondoensis (Mayr) Rehder)のボスニア名 ompholo~ (接頭辞)臍(へそ)の [On] 【O】TOP oncho~ (接頭辞)腫(は)れ物 Onoei 明治初期の学者小野職愨(おのもとよし)の、「Ono(小野)」+「-ei(人名に因む)」 onustum たわわな、いっぱいの [Op] 【O】TOP opacus 光沢のない、不透明の、暗い opalinus 半透明の、乳色状の operculatus 蓋(ふた)のある ophio~ (接頭辞)蛇 ophiocephala 蛇の頭のような、「ophio-(ヘビの)」+「cephale(~の頭)」 ophioglossum 蛇の舌のような、 「ophio-(ヘビの)」+「glossa(舌)」 ophrydioides ラン科(702014010)Ophrys 属に似た、「Ophrys」+「(接尾辞)-oides(~ に似た)」 ophthalm~ (接頭辞)眼 opiiferum 阿片(あへん)の採れる opiparus 立派な、優美な opistho~ (接頭辞)後 oppositi~ (接頭辞)向き合った、対生(たいせい)の oppositiflorus 花が葉と対生(たいせい)状になった oppositifolius 対生葉(たいせいよう)の oppositus 向かい合った、対生(たいせい)の の opticus 目の optimus bonus の最上級、最も良い opuliflorus スイカズラ科(701210010)ガマズミ属カンボク Viburnum Opulus のような 花の Opulus カンボクのラテン名(元はカエデの名らしい) [Or] 【O】TOP orbicularis 円形の orbiculatus 〃 orchidaceus ランの花の orchideus ランに似た、ラン科(702014010)ハクサンチドリ属(Orchis)のような orchidioides 〃 、「orchid(ラン)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 oreganus オレゴンの、「oregon(オレゴン)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 oreocharis 山に棲(す)む organensis 南ブラジルのオルガン山脈の、「organ(オルガン山脈)」+「(接尾辞)-ensis(~ 原産の、地名に因む)」 orgyalis 一尋の(広げた腕の長さ)、約6フィートの orientalis 東方の、東部の(殊(とく)に中近東の)、「oriental(東方)」+「(接尾辞)-alis(ラテ ン語形容詞化)」 orientoasiaticus 東部アジアの ornatissimus 非常に装飾された、大変飾り立てた ornatus 飾った、華美な ornithocephalus 鳥の頭のような ornithopodus 鳥の足のような ornithorhynchus 鳥の嘴(くちばし)のような、「ornitho-(鳥の)」+「rhynchos(くちばし、 鼻づら、口吻)」 orthocarpus 直立した果実の
orthoceras 直立した突起を持つ、「ortho(直立した)」+「-ceras(角状の突起の)」 orthochilus 直立した唇弁(しんべん)を持った orthopterus 直立した翼のある oryzetorum 稲田の(複数二格) oryzifolius イネ科(702007010)イネ属(Oryza)のような葉の [Os] 【O】TOP osensis 利根川上流の尾瀬(おぜ)に産する、ozeensis に同じ、「ose(尾瀬)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 oshimensis 奄美(あまみ)大島(日本)の、「oshima(大島)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」< osmundaceus ゼンマイ科(205008070)ゼンマイ属(Osmunda)のような osseus 骨の ossi~ (接頭辞)骨 ossiphragus 骨を砕く otikurensis 長野県白馬山麓の白馬村落倉の、「otikura(落倉)」+「-ensis(地名に因むこ とを表す)」 ostreatus 牡蛎(かき)のように粗(あら)くて硬い [Ot] 【O】TOP Otaksa シーボルトが愛人楠本お滝を「おたきさん」と呼んだことから otophorus 耳を持った [Ov] 【O】TOP ova-avis 鳥の卵のような、「ovum(卵)」+「avis(鳥)」 ovalifolius 広楕円形葉の ovalis 広楕円形の ovatifolius 卵円形葉の ovato-oblongus 卵円状長楕円形の ovato-paleaceus 卵状の鱗片(りんぺん)のある ovatus 卵円形の oviferum 卵を有する oviformis 広楕円形の、卵円形の ovierum 卵を有する、卵形様の物がある ovinus 羊の、羊の好む [Ox] 【O】TOP oxalidiflorus カタバミ科(701126020)カタバミ属(Oxalis)のような花の oxy~ (接頭辞)鋭い oxyacanthus 鋭形刺の oxyandrus 尖った雄蘂(ゆうずい)の oxycedrus 鋭形のシーダー(cedar、seeder、ヒマラヤスギ属)の oxycoccoides ツツジ科(701202030)ツルコケモモ属(Oxycoccus)に似た、 「Oxycoccus(ツルコケモモ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 oxycoccus ギリシャ語の「oxys(すっぱい)+ coccus(液果)」 oxygonus 鋭角の oxyphyllus 鋭形葉の oxysepalus 鋭形をした萼片(がくへん)のある [Oy] 【O】TOP oyamensis 大山(神奈川県)の、「oyama(大山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 [Oz] 【O】TOP ozeensis 尾瀬(おぜ)産の。osensis に同じ、「oze(尾瀬)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」<
【P】
⇒| Pa | Pe | Ph | Pi | Pl | Po | Pr | Ps | Pt | Pu | Py | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O | P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Pa] 【P】TOP pachy~ (接頭辞)厚い、太い pachyanthus 厚い花の pachygynus 肥厚した雌蘂(しずい)の pachyneurus 太い脈のある pachyphyllus 厚葉の pachypodus 脚が肥厚した、太い柄の pachypterus 厚い翼のある pachystachys 肥厚した穂状(すいじょう)の pacificus 太平洋の、自由の、「pacific」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 Padus ギリシャ名 paishanensis 白山の、「paishan(白山、ぱいしゃん)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名 に因む)」 palaestinus 小アジアのパレスチナの paleaceus 内花穎(palea)を持った、薄い小包葉(ほうよう)を持った Palibinii 朝鮮植物の研究者パリビンの、「Palibin」+「-ii(人名に因む)」 pallasianus ロシアの植物を調べたドイツの P.S.パラス(Peter Simon Pallas、17411811)の、「pallas(パラス)」+「-i(繋ぎ)」+「-anus(形容詞化)」。 Pallasii 〃 、「pallas(パラス)」+「-ii(人名に因む)」 pallens 淡白色の、青白い、やや青ざめた pallescens 〃 、 〃 、 〃 palliatus 被われた、被包を持った pallidiflorus 淡白色花の pallidispinus 薄色の刺(とげ)の pallidus 淡白色の 、淡色の、青白い、生気の無い palliflavens 淡黄色の palliolata マント(外套)をまとった、「pallium」=ギリシャの男性が外套として着用した、四角 い布 palmatifidus 掌状(しょうじょう)中裂の palmatoides やや掌状(しょうじょう)の palmato-pinnatifolius 掌状(しょうじょう)と羽状(うじょう)とを兼ねた複葉(ふくよう)の palmatus 掌状(しょうじょう)の paludicola 沼地の住人 paludosus 沼の、沼地生の palustris 沼地を好む、沼地生の pandoranus ギリシャ神話の女神パンドラの panduratus ヴァイオリン(竪琴(たてごと))の形をした、軍配型の、「pandoura」=昔の3本 弦の楽器。「bandore」とも呼ばれ、リュートや ギターに似ている paniciformis イネ科(702007010)ヒエ属(Panicum)のような形の paniculatus 円錐花序の、円錐型の花序を持つ「panicula」=房、花ふさ+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」 paniculigerum 円錐花序(えんすいかじょ)を有する pannonicus Pannonia(古名)(現在の西部ハンガリー)の、「Pannonia」+「(接尾辞)icus(ラテン語形容詞化)」
pannosus 毛を敷き詰めたような、毛氈(もうせん)状の panormitanus イタリア・シチリア島のパレルモの pantathrix 割れた毛のある pantherinus 豹(ひょう)のような斑紋(はんもん)ある pantothrix 全部に毛のある papiligerus 乳頭(にゅうとう)突起(papilla)のある papillatus 〃 papilio 蝶(ちょう)、蛾(が)(の形をした)、「papillio」=チョウ、蛾 papilionaceus 蝶(ちょう)形の papillaticulmis 稈(かん)に乳頭(にゅうとう)状突起のある papillosus 乳頭(にゅうとう)状の、「papilla」=乳頭 papposus 冠毛(かんもう)を具えた papulosus 小さい水膨れのある、面皰(にきび)だらけの papyraceus 紙のような、紙質の、白紙状の papyriferum 紙を持った paradisiacus 楽園のような、美しい paradoxus 逆説的な、珍しい、奇異な、説明の付かぬ paramushirensis 幌筵島(ぱらむしるとう、ほろむしろとう/千島列島の北東部に位置)に 産する、「(地名)paramushir」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」。島の名前の由来 は、アイヌ語の「パラ・モシル(広い・島)」「ポロ・モシル(大きい・島)」から。千島アイヌは「ウレシ パモシリ(人を多く育てた島)」とも呼んでいた。 parasticus 寄生の、寄生的な parciflorus 小さい花の pardalinus 豹(ひょう)に似た斑紋ある pardinus 〃 pari~ (接頭辞)対(ゆい)の parishii ビルマに従軍牧師として駐在期間中に、数多くのランを発見、記録した、C. Parish に ちなむ、「Parish」+「-ii(人名に因む)」 parnassicus ギリシャのパルナッス山の、「parnass(パルナッス山)」+「(接尾辞)-icus(ラ テン語形容詞化)」 parthenium 処女(しょじょ) partitus 深裂の、離れた parviflorus 小形の花の、花が小さい、「parvus(小さい)」+「floris(花)」 parvifolius 小形の葉の、「parvus(小さい)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 parviglumus 小形の穎(えい)がある parvilobus 小さい裂片の parvulus 大体において小さい parvus,minor(比較級)minimus(最上級) 小さい、僅(わず)かの、弱い passerinus 雀(すずめ)に似た pastoralis 羊飼の、牧場に生える patagonicus 南米パタゴニヤの、「patagonia(パタゴニヤ)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形 容詞化)」 patellaris 平円板状の、小椀(わん)状の patens 開出(かいしゅつ)の patientia 忍耐 Patrini(i) フランスの植物学者 E.L.M.パトランの、「Patrin」+「-ii(人名に因む)」 patulus やや開出した、散開の paucicostatus 少数脈の paucidentatus 少数の歯のある pauciflorus 少数花の
paucifolius 少数葉の paucus 少数の pauperculus 貧弱な、哀れな pauxillulus 極めて小さい pavonius クジャクのような、クジャク=pavo [Pe] 【P】TOP Pecan クルミのインディアン名 Pecten-Veneris ビーナスの櫛 pectinaceus 櫛(くし)の歯状の pectinatus 〃 pectinellus 多少櫛(くし)の歯状の pectiniferum 櫛歯を有する pectoralis 胸の pedatoradiatus 鳥の足状に射出した pedatus 鳥の足状の pedemontanus Piemont(北部イタリア)の、「Piemont」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 peduncularis 花柄(かへい)の、花柄(かへい)ある pedunculatus 〃 、〃 pedunculosus 〃 、〃 pekinensis 北京(ぺきん)産の、「pekin(北京)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 pellucidus 半透明の、透光の、透明な、「pellucidus」=「perlucidus」 pelt~ (接頭辞)小さい楯 (たて) peltatus 楯(たて)状の peltifolius 楯(たて)形の葉の peltiger 楯(たて)を持った peltophorus 楯(たて)形のものを持った pelviformis 浅いコップ形の、浅い鉢形の penduliflorus 下垂(かすい)した花の pendulinus 下垂(かすい)した、やや吊り下がった pendulus 下垂(かすい)の、傾下して付いた penicillatus 毛筆状の、刷毛(はけ)状の、羽状(うじょう)の peninsulae 半島産の peninsularis 〃 pennatus 羽状の penninervius 羽状(うじょう)脈ある pennsylvanicus 北米ペンシルバニアの、「pennsylvania(ペンシルベニア)」+「(接尾辞)icus(ラテン語形容詞化)」 pensilis ぶら下がった、懸垂(けんすい)の pensylvanicus=pennsylvanicus 北米ペンシルベニアの、「pensylvania(ペンシルベニ ア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 penta~ (接頭辞)五つの~ pentagonus 五角形の、五稜(りょう)の pentagynus 五雌蘂(しずい)の pentalophus 五鶏冠状の pentandrus 五雄蘂(ゆうずい)の pentanthus 五花の、「penta-(五つの)」+「anthos(花)」 pentaphyllus 五葉の、「penta-(五つの)」+「-phyllus(葉の)」 pentapetalus 5枚花弁の、「penta-(五つの)」+「-petalus(花弁の)」
peploides トウダイグサ科(701126080)トウダイ属の Euphorbia peplus に似た pepo ウリの実 per~ (接頭辞)甚(はなは)だ、完全 perbellus 非常に美しい percivaliana 英国のラン愛好家 R. Percival にちなむ、 「Percival」+「i」=繋ぎ+「-anus (ラテン語形容詞化)」 peregrinus 外来の、外国種の perelegans 非常に美しい、大変優雅な perennans 多年生の、三年生以上の perennis 〃 、〃 perfectus 完全な、欠点のない perfoliatus 貫生葉の、抱茎(ほうけい)の perforatus 貫通した、孔(あな)の空いた perlatus 非常に広い permixtus 混乱した、雑種(ざっしゅ)の perniveus 真白の perpusillus 非常に細小の perrinii 英国のラン愛好家 Harrison の庭師 Perrin にちなむ、「Perrin」+「-ii(人名に因 む)」 persicaefolius モモ(Persica)のような葉の persicarius モモのような persicus ペルシャの perspicuus 透明の、明らかな、はっきりした、目に付く pertusus 孔(あな)の空いた、隙間(すきま)のある perulatus 鱗片(りんぺん)のある peruvianus 南米ペルーの perviridis 濃緑色の pes-caprae 山羊の足(先が割れた形に類似) petaloideus 花弁(かべん)状の ~petalus (接尾辞)~花弁(かべん)の Pe-tasi 白菜の支那音 petecticalis 点のある petiolaris 葉柄(ようへい)上の petiolatus 葉柄(ようへい)のある petraeus 岩石の間を好む petrophilus 岩が好きな [Ph] 【P】TOP phacotus 小結晶の、レンズ状の phaeo~ (接頭辞)褐色(かっしょく)の phaeocarpus 赤褐色の果の phalacro~ (接頭辞)禿頭(はげあたま) phalacrocarpoides phalacrocarpus 種に似た phalacrocarpus 果に毛のない Phalaenopsis Phalaenopsis 属に似るため、チョウ(蛾)のような、「phalaina(チョウ、蛾)」 +「-opsis(似る)」 phalloides 棍棒(こんぼう)状の、陰茎のような phaseoloides マメ科(701123180)インゲンマメ属(Phaseolus)に似た Phegopteris ブナ林のシダ(ギリシャ語)。phegos はカシ philadelphicus 北米フィラデルフィアの、「philadelphia(フィラデルフィア)」+「(接尾辞)icus(ラテン語形容詞化)」
philippinense 地名。フィリピン 「Philippine」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 phillyraeoides モクセイ科(701206010)Phillyrea に似た phlebotrichus 有毛脈ある phlogiflorus 火炎色の花の、ハナシノブ科(701208010)クサキョウチクトウ属(Phlox)のよ うな花の phoeniceus ザクロ紅色の、紫紅色の、美しい紅色の phoenicius フェニキアの、「phoenicia(フェニキア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞 化)」 pholidotus pholido(鱗(うろこ))+otus(耳) phrygius フリギア(小アジア)の phyco~ (接頭辞)藻 phyll~ (接頭辞)葉 ~phyllus (接尾辞)~葉 phyllacanthus 葉のような刺(とげ)のある、刺状葉の phyllamphorus 瓶(かめ)状の葉の phyllomaniacus 緑葉の phymatochilus 隆起した唇弁(しんべん)の、腫脹(しゅちょう)した唇弁(しんべん)の phymatodes 瘤(こぶ)゙の続いた phymatothelis 乳頭(にゅうとう)の肥厚した physaloides ナス科(701208110)ホオズキ属(Physalis)のような [Pi] 【P】TOP picea 黒茶色の、「picea」=松の木、樅の木。これらの木のヤニから作る、「pitch」の色を指す picn~ (接頭辞)美しい picnanthus 美しい花の picnolepis 包葉(ほうよう)の美しい、美しい鱗片(りんぺん)の picturatus 絵のような、色彩ある pictus 有色の、色彩ある、美しい、植物学では不定な濃さの条、または模様があることを指す、 「pictus」=彩色された、刺繍された pierardii Pierard という人名に因む、「Pierard」+「-ii(人名に因む)」 Pierotii 採集家ピーロの、「Pierot」+「-ii(人名に因む)」 pileatus 帽状物ある、笠形の、帽子、特に頭蓋ずきん(skullcap)のような、「pilleum(帽子、 頭蓋ずきん)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 piliferum 有毛の、軟毛ある pilosellus 細長毛が疎(そ)にある pilosiusculus やや毛で被(おお)われた pilosulus 軟毛ある pilosus 軟毛ある,毛で被われた pilularis 小球状の、丸薬のような piluliferum 小球を持った pimpinellaefolius セリ科(701137070)ミツバグサ属(Pimpinella)の葉のような pinea 松の球果(きゅうか)のラテン名 pinetorum 針葉樹林の(複数二格) pinifolius 松のような葉の pinnatifidus 羽状中裂の pinnatifrons 羽状の葉面の pinnatinervis 羽状脈(うじょうみゃく)ある pinnatipartitus 羽状深裂の pinnatus 羽状の piperascens コショウ科(701117020)コショウ属(Piper)のような
piperatus コショウ科(701117020)コショウ属(Piper)のような辛味のある piperitus コショウ科(701117020)コショウ属(Piper)のような pisiferum マメ科(701123180)エンドウ属(Pisum)を持った pisiformis エンドウ豆の形をした pisocarpus 豆状果実の [Pl] 【P】TOP placatus 静かな、優しい plan~ (接頭辞)扁平な、平ったい、平板状の planatus 平らの plannicaulis 茎の扁平な planiflorus 花が扁平な planifolius 葉の扁平な、平たい葉の、「(接頭辞)planus(平たい)」+「folium(葉)」 planiporus 扁平な孔のある planiramulosus 扁平な小枝のある planiscapus 花茎(かけい)の扁平な planispinus 刺(とげ)の扁平な plantagineus オオバコ科(701209010)オオバコ属(Plantago)に似た planus 平板状の、扁平の、平面の platanifolius スズカケノキ科(701123010)スズカケノキ属(Platanus)の葉の platanoides スズカケノキ科(701123010)スズカケノキ属に似た platensis ラプラタ河の流域産の platy~ (接頭辞)広い、大きい platyacanthus 広刺の、大刺の platyanthus 扁平な花の、平たい花の、「(接頭辞)platy-(扁平の)」+「anthos(花)」 platycarpus 平ったい果の、大きな果実の platycanter 広い距(きょ)を持った platyceras 広い角(つの)の platycladus 枝の広い platyglossus 広舌の platypetalus 広い花弁(かべん)の platyphyllus 広い葉の platyspermus 平たい種子(しゅし)の plebeius,plebejus 普通の plei~ (接頭辞)多くの pleianthus 沢山(たくさん)の花のある pleiocarpus 沢山(たくさん)の果実ある、心皮(しんぴ)の多い plen~ (接頭辞)多くの pleniflorus 沢山(たくさん)の花の、八重(やえ)咲きの plenissimus 充満した、非常に沢山(たくさん)の plenus 沢山(たくさん)の、満ちた、八重(やえ)の pleur~ (接頭辞)肋骨(ろっこつ)の、傍(そば) pleurostachys 側穂状の plexus 編(あ)んだ、込み入った plicatilis 扇畳みの plicatus 〃 plumaeformis 羽毛(うもう)状の plumarius 羽毛(うもう)で蔽(おお)われた plumatus 羽毛状の plumbeus 鉛色の、鉛の plumosus 羽毛(うもう)状の
plur~ (接頭辞)多くの pluricaulis 多くの茎のある pluritubulosus 多くの小さい管のある [Po] 【P】TOP pocilliformis 小杯形の poculiferum コップ状のものを持った poculiformis コップ状の podagricus 太く膨起した podocarpus 柄のある果実の、「podo(有柄の)」+「carpus(果実の)」 podograrius 山羊に適した podogynus 柄のある雌蘂(しずい)の podophyllus 有柄の葉の poeticus 詩的の pogonanthus 鬚(ひげ)のある花の polifolius シソ科(701208090)ニガクサ属 Teucriumpolium のような葉の politus 磨いた、平滑にした、平滑で光沢(こうたく)ある polonicus ポーランドの、「polon(ポーランド)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 poly~ (接頭辞)多くの、多数の polyacanthus 多刺の polyadenius 多腺の、「poly-(多数の)」+「adeno(腺のある)」 polyancistrus 多数の鈎(かぎ)状物のある polyandrus 多くの(20 以上)の雄蘂(ゆうずい)ある polyanthos 多花の、「poly-(多数の)」+「anthos(花)」 polyanthus 〃 polyblepharonus 多くの縁毛のある polybulbon 多くのバルブを持つ、 「poly-(多くの)」+「bulbus(タマネギ)」 polycarpos(us) 数回結実の、果実の多い polycephalus 多頭の polyceratus 多くの角(つの)の、距(きょ)の多い polycladus 多枝の、シュートの多い polydactylon 多数の指のある polydactylus 〃 polyedrus 多面体の polygamun 雑居性花の、完全花(かんぜんか)と単性花(たんせいか)とを生ずる polygonus 関節の多い polygonoides タデに似た polylepis 多くの鱗片(りんぺん)の polylophus 多くの鶏冠状(とさか)の、多数の瘤(こぶ)のある polymeris 多くの数よりなった polymorphus 多形の、いろいろの型の polypetalus 多くの花弁(かべん)の polyphyllus 多葉の polypodioides ウラボシ科(205008330)エゾデンダ属(Polypodium)に似た、 「polypodum」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 polyrhizus 多くの根のある polyspermus 多種子の polystachyos 穂を多く付ける polystachyus 〃 polystichoides オシダ科(205008280)イノデ属(Polystichum)に似た、「Polystichum」 +「(接尾辞)-oides(~に似た)」
polystictus 多数斑点(はんてん)のある polythelis 乳頭(にゅうとう)の多い polytrichoides スギゴケ科(101403010)スギゴケ属(Polytrichum)に似た、 「Polytrichum」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 pomaceus ナシの果に似た pomeridianus 午後に咲く pomiferum リンゴの果実を持った Pompeanus 採集者ポンペの、「Pompe」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 pomponus 華美な、立派な、ポンポン咲きの ponderosus 重量ある、重い、重い材の ponticus ポントス(黒海沿岸)の populeus ヤナギ科(701105010)ハコヤナギ属ポプラ(Populus)に似た populifolius ヤナギ科(701105010)ハコヤナギ属ポプラのような葉の populneus ヤナギ科(701105010)ハコヤナギ属ポプラのような porcinus ブタの、下品な porphyro~ (接頭辞)紫 porphyrocarpus 果が紫色の porraceus ユリ科(702003010)ネギ属リーキ Allium porrum のような緑色の porrifolius ユリ科(702003010)ネギ属リーキのような葉の porrigens 広がった Porrum ユリ科(702003010)ネギ属リーキのケルト語の名 portensis ポルト(ポルトガルの町)産の、「port」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 portentosus 特殊の、異常の potamophilus 水の好きな potatorum 大酒家の、酔わせる Pottsii 採集者ポッツの、「Potts」+「-ii(人名に因む)」 poukhanensis 朝鮮京城の北漢山の、「poukhan(北漢)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 [Pr] 【P】TOP prae~ (接頭辞)前、先(時と所で) praealtus 非常に高い、高まった praecox 早期の、早熟の、早咲きの praematurus 早熟の praepinguis 非常に肥大した praestans 秀れた、著しい、目立った、見事な praetermissus 見逃されていた praetextus 飾った、縁取った prasinatus やや緑色の、草緑色で覆(おお)われた prasinus 草緑色の、鮮緑色の pratensis 草原生の precatorius 信心の、祈祷(きとう)に用いる(数珠(じゅず)に使うから) Prescottianus 採集家プレスコットの、「Prescott」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 pretiosus 高価の primarius 第一の primulinus サクラソウ科(701203030)サクラソウ属(Primula)に似た、サクラソウのような 植物学では、緑を帯びた黄色を指す「primula」=西洋サクラソウ、プリムラ、あるいはその色 primuloides 〃 princeps 王公、貴公子のような、最上の
prismaticus 三稜形の、プリズム形の prismatocarpus プリズム形の果実の、プリズム型の果実をもつ、「prisma(プリズム)」+ 「carpos(果実)」 proboscideus 象の鼻のような procerus 高い、丈(たけ)のある procumbens 伏臥(ふくが)した、這(は)った、倒伏(とうふく)形の procurrens 広がった、続いた productus 伸長した、延長した profusus 横に伏した、地上を這(は)った proliferum 突起を有する,零余子(むかご)で殖える prolificus 多産の、零余子(むかご)のある、突起ある prolongatus 延長した prominens ある部分が目立った propendens 下垂した、吊り下がった prophetarum 予言者の(複数二格) propinquus 関連ある、近似の、親近の prosperus 幸福な、栄えた prostratus 平伏の proto~ (接頭辞)原始の、元の protrusus 突出した、はみ出した provincialis プロバンス Province(フランス)の、「Province(プロバンス)」+「(接尾辞)alis(ラテン語形容詞化)」 pruinatus 白粉ある、霜(しも)を被(おお)ったような pruinosus 〃 prunastri サクラに似たものの(二格) prunelliformis シソ科(701208090)ウツボグサ属(Prunella)のような形の prunifolius サクラソウ科(701203030)サクラ属(Prunus)に似た葉の pruriens 痒(かゆ)い毛のある [Ps] 【P】TOP pseudacorus サトイモ科(702010010)ショウブ属 Acorus に似た pseudo~ (接頭辞)偽の、信じ難い(多くはそれに続く種小名を持った種に似たの意。例えば Rubus pseudo-sieoldii は R.Sieboldii に似たの意) pseudo-acasia 偽のアカシヤ、アカシヤに類似した pseudo-acer カエデに似た pseudo-asprellum asprellum 類に似た pseudo-camellia 偽の camellia、ツバキに似たもの pseudo-capsicum 偽のトウガラシ pseudo-cerasus バラ科(701123140)cerasus(セイヨウミザクラ)に似たもの pseudo-chamaesyce chamaesyce 種に似たもの pseudo-chinensis chinensis 種に似た別種 pseudo-erythrosora erythrosora 種(ベニシダ)に似た pseudo-evansi Evansi 種に近いもの pseudo-fluitans fluitans 種に似たもの pseudogracilis 細長いような pseudo-japonicus japonicus 種に似たもの pseudo-linearis linearis 種に似たもの pseudo-mezereum 偽の mezereum 種の pseudo-niponicus niponicus 種に似たもの pseudo-orobus 偽の orobus 種 pseudo-strigosus strigosus 種に似た別種
pseudo-tinctoria 偽の tinctoria 種の< psilo~ (接頭辞)平滑の psittacinus オウム色の、色とりどりの [Pt] 【P】TOP ptero~ (接頭辞)翼 pterocarpus 翼果(よくか)の、「(接頭辞)ptero-(翼)」+「carpus(果実の)」 pterocaulon 有翼の茎の pterospermus 有翼種子の [Pu] 【P】TOP pubens 細毛ある puberulus やや細軟毛ある、植物学では、短い柔毛で覆われていることを指す、 「pubescere」=思春期を迎えた pubescens 細軟毛ある pubicalyx 萼(がく)に細軟毛のある pubigerum 細毛を持った、細毛のある pubinervis 脈に細毛のある pubivaginus 鞘(さや)に毛のある pudicus 内気な(花などがよく開かない性質などに) pulchellus 美しい、愛らしい、小さくて美しい、可愛い pulchrum 美しい、優雅な、綺麗な pulcherrimus 非常に美しい、最も美しい、 「pulcher(美しい)」+「-rrima(最上級(英語で の、「-est」))」 Pulegium 植物名。pulex(ノミ)を退治するのに使ったから pulicaris ノミの(形の類似など) pullus 暗色の、黒色の pulmonarius 肺(病)に効く、肺の形を想わせる pulverulentus 細粉状の、粉末を浴びた pulvinatus 枕状の、扁たい突起の pulvinigerum 枕状の物を有する pulvinosus 密に枕状の突起のある pumilio 小人、ピグミー pumilus 低い、小さい、矮小な、背が低い punctatissimus 非常に細点のある、大変斑点(はんてん)のある punctatus 斑点(はんてん)ある、細点のある、「punctum(突く、指さす、斑点をつける)」+ 「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 punctulatus 細点ある pungens 硬くて尖った、刺針のある、刺すような puniceus 鮮紅色の、柘榴(ざくろ)色の、緋色の、赤い purpuraceus 紅紫色の、美しい、紫色の、派手な purpurascens 淡紅紫色の、やや紫色がかった purpuratus 紅紫色の、美しい、紫色をまとった、「purpura」=巻き貝から採る染料。真紅から 濃紫までの色が出る+「-atus(ラテン語形容詞化)」 purpureifloris 紫色の花が咲く、「purpura(紫色)」+「floris(花)」 purpurella 薄紫色の、「purpura(紫色)」+「-ellus」=薄いことを表す purpureus 紫色の、「purpura」=巻き貝から採る染料。真紅から濃紫までの色が出る pusillus 弱小な、細小な、薄小な、「pusillus」=ちっぽけな、取るに足らない pustulatus 小隆起のある、面皰(にきび)のように小さく突起した putidum 臭い、腐った、吐き気を催す [Py] 【P】TOP pycn~ (接頭辞)密生
pycnacanthus 密に刺(とげ)のある pycnanthus 密に花のある pycnocomus 密に毛が束になっている pycnosorus 密に胞子嚢(ほうしのう)の群ある pycnostachyus 密な穂の pygmaeus 小さい、低小な、極小さい、「Pygmaeus」=ピグミーの、小人族の pyramidalis 三角(錐)形の、ピラミッド形の pyramidatus 〃 、 〃 pyrenaicus ピレネー山脈の、「pyrenai(ピレネー山脈)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容 詞化)」 pyrifolius バラ科(701123140)ナシ属(Pyrus)のような葉の pyriformis ナシのような形の pyrricholophus 赤色の種毛ある pyxidarius 蓋果のある、蓋(ふた)状の pyxidatus 〃 、〃
【Q】
⇒| Qu | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K | L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
quadr~ (接頭辞)四 quadrangularis 四つの稜のある quadrangulatus 〃 quadratus 正四角形の、四つの quadriauritus 耳が四つある quatricolor 四色の、「quadri-(4つの)」+「color(色)」 quatridentatus 四歯ある quadrifidus 四中裂の quadrifolius 四葉の、小葉四個を持った quadrinervis 四脈の quadripartitus 四深裂の quadripetalus 四花弁の、「quadri-(4つの)」+「petalus(花弁)」 quadrispinosus 四本の刺ある quadrisulcatus 四本の溝の quadrivalvis 四片の裂片がある quasi~ (接頭辞)恰(あたか)も、殆ど quassioides ニガキ科(701127030)Quassia 属に似た、「Quassia」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 quaterus 四つの、第四紀の quelpaertensis 朝鮮済州島産の quercifolius ブナ科(701106020)カシ属(Quercus)のような葉の quercinus ブナ科(701106020)カシ属(Quercus)のような ~quetrus (接尾辞)鋭角の quinarius 五つの、五重の、五数の quinatus 五の、五数の、五小葉の quincuncialis 十二分の五を含む、五点形に並んだ Quinoa アンデスのアカザ(ケチュア語の名) quinquecolor 五色の quinquecostatus 五本の主脈ある
quinqueflorus 五花の、「quinque-(5つの)」+「florus(花)」 quinquefolius 五葉の、「quinque-(5つの)」+「folius(葉)」 quinquelobatus 五浅裂した quinquelobus 裂片が五つある quinquelocularis 五室の、五つに区切られた quinquenervi(u)s 五脈の quinquepunctatus 五点ある、五つの細点ある quinquevulnerus 五つの傷跡のある quintulus 五つの
【R】
⇒| Ra | Re | Rh | Ri | Ro | Ru | Ry | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ra] 【R】TOP racemiflorus 総状になった花の racemosus 総状(そうじょう)花序(かじょ)を着けた、raceme(総状花序)をもつ、 「racemus」=ブドウの房 Raddeanus シベリア植物の研究者ラッデの、「Radde」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 radians 放射状の radiatus 放射状の、射出状の radicans 根を生ずる radicosus 多数の根のある radicum 根(radix)の複数二格 radiosus 多数射出する radula 金属の骨。それに似た印象から付いた ramentaceus 毛状で覆われたものを持った、芽鱗(がりん)状の ramiferum 枝を有する ramiflorus 花序(かじょ)が分枝(ぶんし)した ramondioides イワタバコ科(701208210)Ramondia に似た、「Ramondia」+「(接尾 辞)-oides(~に似た)」 ramosissimus 非常に分枝(ぶんし)した、多分岐の ramosus 枝分かれした、分岐した、枝のある ramusculus 小枝の raniferum 蛙を有する、蛙のような rangiferinus トナカイの ranunculoides キンポウゲ属に似た。「Ranunculus(キンポウゲ属)」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 Ranzanianus 江戸時代の本草家小野蘭山(おのらんざん)の Rapa カブラ(ラテン名) rapaceus ダイコンやカブラに類する raphanistroides アブラナ科(701121030)ダイコン属 Raphanus Raphanistrum に似た Raphanistrum+「-oides」=~に似た raphidacanthus 針状の刺の rariflorus 疎らな花の、稀(まれ)にしか花を開かぬ rarus 稀な、珍しい、疎(まば)らな raucus 粗面の、粗末な、不備の [Re] 【R】TOP
re~ (接頭辞)再び、後(うしろ)へ rebunensis 礼文島の、「rebun(礼文島)」+「-ensis(地名に因むことを表す)」 rebunshirensis 〃 、〃 reclinatus 反曲した、下曲の rectifolius 直立した葉の rectispinus 直線的な刺(とげ)の、真っ直ぐの刺の rectus 直線の、真っ直ぐの、上向きの recurvatus 反曲の、反り返った recurvifolius 反曲した葉の recurvus 反曲の、外曲の、後曲の redivivus 生気を取り戻した、蘇生(そせい)した、根気の良い reductus 退化した reduplicatus 二重の、再度に亘(わた)って対になった Reevesii 採集者リーブスの、「Reeves」+「-ii(人名に因む)」 reflactus re(後ろへ)+flacto(曲がる)。花序(かじょ)が急に曲がることから、「refringo」= 壊す、破る、引き裂く、の過去形 reflexistipulus 後ろへ反り返った托葉(たくよう)の reflexus 背曲した refractus 屈折した refulgens 光又は色が反射した、輝いた regalis 王者の Regelianus ドイツの分類学者でロシアの植物を研究した E.A.フオン・レーゲルの、「Regel」 +「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Regelii 〃 regina 女王 reginae 女王の(二格) 、「regina」=女王 regius 王の(rex の二格) Reinii わが国で採集したラインの religiosus 宗教的な、尊厳な remotiflorus 疎在した花の remotifolius 疎らに離れた葉の remotus 離れた、疎らな renifolius 肝臓形の葉の reniformis 肝臓形の repandus 細波(さざなみ)の、うねった、sinuosus より浅い repens 匍匐(ほふく)する、地に這(は)って根を出した、「repens」=「reptans」、 「reptoare」=這い回る replicatus 背中へ畳まれた、同上を繰り返した reptans 匍匐(ほふく)性の、這(は)って根を出した resectus 切った、切り取った resedaefolius モクセイソウ科(701121050)Reseda 属に似た葉の resedifolius 〃 resiniferum 樹脂を持った resinosus 樹脂の多い restns 続けて立つ、持続する restrepioides ラン科(702014010)Restrepia 属に似た、「Restrepia」+「(接尾辞)oides(~に似た)」BR> resupinatus 反対の方向に湾曲した、上下の転倒した reticulatus 網状の retigerum 網のある retinaculatus 鈎(かぎ)になった、小さいバンドで続いた
retinens 密着した retortus 後ろに捻(ねじ)れた、外の方に回旋した retroflexus 反曲の、後屈の、反転した retrorso-paleaceus 鱗片(りんぺん)が反り返った retrorsus 反り返った retusus 微凹形の reversus 反転した、転倒した、逆になった revolutus 外旋した、反巻(はんけん)した revolvens 外側へ捲(まく)れた rex 王 [Rh] 【R】TOP rhamnifolius クロウメモドキ科(701131010)クロウメモドキ属(Rhamnus)のような葉の rhenanus ドイツ Rhein 河の、「Rhein(ライン川)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 rhizophyllus 根元に葉のある rhizopodus 根元に柄(脚)のある rhodo~ バラの、紅色の rhodacanthus 淡紅色の刺(とげ)の rhodanthus 淡紅色の花の rhodocheilos 赤いリップの「rhodo-(バラ色の)」+「cheilos(リップ)」 rhodochilus 淡紅色の唇弁(しんべん)の rhodochlorus 淡紅緑色の rhodocinctus 淡紅色の覆輪(ふくりん)の rhodoneurus 淡紅色の脈ある rhodostictos 赤い点、または斑点をもつ、「rhodo-(バラ色の)」+「stichtos(刺した、入れ 墨をした、斑点の入った)」 rhodotrichus 淡紅色の毛ある rhoaedifolius ヒナゲシの葉に似た Rhoeas ギリシャ名。ケシ科(701121010)ケシ属 Papaver Rhoeas の、花がザクロ(roia)と 同色のため rhoifolius ウルシ科(701128020)ウルシ属(Rhus)のような葉の rhombeus 菱形の rhombifolius 菱形葉の rhomboideus 長菱形の rhopalophyllus 棍棒(こんぼう)状の葉の rhynchophyllus 嘴(くちばし)状の葉の [Ri] 【R】TOP ricinifolius トウダイグサ科(701126080)トウゴマ属(Ricinus)のような葉の Riederi 採集者リーデルの、「Rieder」+「-i(人名に因む)」 Riederianus リーデルの、「Riederi」+「~anus」=~に関係した、~の(名詞(特に人名、地 名)から形容詞化) rigescens やや硬直な rigidissimus 非常に硬い rigidulus やや硬い rigidus 硬直の、曲がらない、堅い、強直な riishirensis 北海道利尻(りしり)島の、「riishiri(利尻)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地 名に因む)」 rimosus 亀裂のある ringens 開口形の、口を広く開けた Ringgoldianus 採集者リンゴルドの、「Ringgold」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」
riparius 河岸に生ずる ripensis 〃 rishirensis 北海道利尻(りしり)島の、「rishiri(利尻)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 rishiriensis 〃 ritoensis 台湾裡東に産する、「rito(裡東)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 rivalis 流れに生ずる、川に生える rivularis 細流に生える、小川を好む [Ro] 【R】TOP Robertianus Herba Roberti という植物名から、またフウロソウ科(701126030)フウロソウ 属 Geranium Robertianum と同じ香りのする robustius より強い、より大きな robustus 大形の、頑丈な、強い Rochebruni 採集家ロシェブルンの、「Rochebrun」+「-i(人名に因む)」 Rochebrunianus 〃 、「Rochebrun」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 Roczyanus 採集者ロッジーの、「Roczy」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 roribaceus 露(つゆ)を帯びた rosaceus バラ科(701123140)バラ(Rosa)のような rosaeflorus バラのような花の、「rosa(バラ)」+「(接尾辞)-florus(~花を持つ)」 rosaefolius バラのような葉の、「rosa(バラ)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 rosa-sinensis 支那のバラ、「rosa(バラ)」+「Sina(中国のラテン語名)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 roseus バラ色の、淡紅色の、バラのような、「rosa」=バラ rosifolius バラのような葉の、「rosa(バラ)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 rossicus ロシアの、「rossia(ロシア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 Rossii 採集家ロッスの、「Ross」+「-ii(人名に因む)」 rostellatus 小さい嘴(くちばし)のある rostratus 嘴(くちばし)状の rosularis 薔薇(ばら)模様のある、円い花飾のある rosulatus ロゼット状の、薔薇(ばら)模様のある rotatus 車輪状の rothschildianus 園芸界の後継者であった、英国の F. de Rothschild 男爵を記念する、 「Rothschild」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 rotundatus 円形の rotundifolius 円形葉の、「rotundus(円形の)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 rotundus 円形の、太った、丸味ある Rouyanus 採集者ローイの、「Rouy」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Roxburghii インド植物の研究者 W.Roxburgh の、「Roxburgh」+「-ii(人名に因む)」 [Ru] 【R】TOP rubellus やや赤い、帯紅色の rubens 赤くなる、赤味のある、「ruber」=赤 rubeolus 赤の縮小型 ruberrimus 非常に赤い rubescens やや紅い、赤くなった、赤に近い、「ruber(赤)」+「(接尾辞)-escens(~がかっ た、~に近い)」 rubiaefolius アカネ科(701207070)アカネ属(Rubia)のような葉の rubicundus 赤色のような、赤くなった rubiginosus 帯褐赤色の、鉄銹(てつさび)色の、赤錆色の、「rubiginosus」= 「robiginosus」、「robigo」=錆
rubisetus 赤い刺(とげ)のある rubricaulis 赤い茎の rubriflorus 赤い花の、「rubra(赤)」+「(接尾辞)-florus(~花を持つ)」 rubrifolius 赤い葉の、「rubra(赤)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 rubroaurantiacus 帯赤黄金色の rubrocaeruleus 赤色と青色の rubronervis 赤い脈のある rubrotinctus 赤く染まった rubrus 赤色の ruderalis 荒地に生える rufescens やや赤い rufidulus やや赤褐色の rufinervis 赤褐色の脈のある rufo-ferrugineus 赤褐鉄銹(てつさび)色の rufo-tomentosus 赤く一面に綿毛がある rufus 赤褐色の、赤っぽい rufuscens キツネ色に近い淡赤色の、赤に近い 「rufus(赤、赤い髪の毛)」+「(接尾辞)escens(~がかった、~に近い)」 rugatus 縮んだ、皺(しわ)のある、皺(しわ)がある縮み方 rugosus 〃 、〃 、〃 rugulosus やや皺(しわ)のある runcinatus 逆向の羽状裂をした,後向きに切れ込んだ鋸歯(きょし)のある rupestre 岩上に生ずる、岩石生の rupicola 岩石絶壁に生えるもの rupifragus 岩を割る Ruprechtii ロシアの植物研究者 Ruprecht の、「RRuprecht」+「-ii(人名に因む)」 ruscifolius ユリ科(702003010)ナギイカダ属(Ruscus)のような葉の Russellianus 採集家ラッセルの、「Russell(ラッセル)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラ テン語形容詞化)」 rusticanus 農夫の、野に生えた rusticus 田舎(いなか)の rutaecarpus ミカン科(701127010)ヘンルーダ属(Ruta)のような果実の ruta-muraria 城壁生のヘンルーダ ruthenicus ヨーロッパ Galica の Ruthenia 地方の、「Ruthenia」+「(接尾辞)-icus(ラテン 語形容詞化)」 rutilans 赤色の、鮮赤色の rutilus 赤い [Ry] 【R】TOP ryohakuensis 岐阜県、富山県、石川県、福井県及び滋賀県にまたがる白山(はくさん、標 高 2,702m)を主峰とする両白山地(りょうはくさんち)の、「ryohaku(両白山地)」+「ensis(地名に因むことを表す)」 rytidophyllus 襞(ひだ)のある葉の
【S】
⇒| Sa | Sc | Se | Sh | Si | Sk | Sm | So | Sp | Sq | Ss | St | Su | Sw | Sy | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K | L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Sa] <【S】TOP Sabaei 明治初年に横須賀製鉄所に勤め、サバチェーの採集を助けた佐波一郎の
Saboten サボテンの日本名 saccatus 袋状の、袋形の、「saccus(袋)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」、同語 源;サック sac(c)halinensis カラフト(サハリン)の、「sac(c)halin(サハリン)」+「(接尾辞)-ensis(~ 原産の、地名に因む)」 saccharatus 砂糖を持った、甘味ある sacchariferum 砂糖を生ずる、糖分ある sacchariflorus イネ科(702007010)サトウキビ属(Saccharum)の花の saccharinus 糖質の、砂糖の saccharum 砂糖の(二格) sacciferum 袋状物ある、袋を持った sachalinensis カラフト(サハリン)の、「sachalin(サハリン)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の 地名に因む)」 sacrosanctus 神聖な場所の sadoensis 佐渡の、「sado(佐渡)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 saginoides ナデシコ科(701113100)ツメクサ属(Sagina)のような、「Sagina(Sagina)」 +「(接尾辞)-oides(~に似た)」 sagittalis 鏃(やじり)形の sagittatus 〃 sagittiferum 鏃(やじり)形を有する sagittus 鏃(やじり)形の、=sagittalis、sagittatus。 Sakuraii 採集者桜井半三郎(さくらいはんざぶろう)の、「Sakurai」+「-i(人名に因む)」 Saitoi 北海道大学天塩第一・第二演習林派出所の所長をしていた齋藤良秀に献名されたも の。「saito」+「-i(人名に因む)」。 sakawanus 高知県佐川の、「sakawa(佐川)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Sakuraii 採集者桜井半三郎(さくらいはんざぶろう)の、「Sakurai」+「-i(人名に因む)」 sakyacephalus 釈迦(しゃか)の頭の、仏頭に似た salicaria ヤナギ科(701105010)ヤナギ属(Salix)に似た salicifolius ヤナギ科(701105010)ヤナギ属のような葉の salicinus ヤナギのような salignus ヤナギのような、ヤナギ状の salinus 塩気のある、塩地生の samanimontanus 北海道様似山地産の、「samani(様似)」+「montanus(山地の)」 sambac アラビア語 sambucifolius ニワトコ(Sambucus)のような葉の sambucinus ニワトコ(Sambucus racemosa L. subsp. sieboldiana (Miq.) H.Hara)のよ うな Sampsoni 植物学者サンプソンの、「Sampson」+「-i(人名に因む)」 sanctus 神聖な、神々しい sanderianus/sanderae 英国の園芸業者サンダーズ商会の、F. Sander にちなむ。Sander は、サンダーズリストの創始者、「Sander」+「i(繋ぎ)」+「-anus」または、「-ae」=ラテン語形容 詞化 sandwicensis ハワイ(Sandwich)群島の sanguineus 血紅色の、血のように赤い、血塗れの、「sanguis」=血 sanguinolentus 血紅色の santalinus ビャクダン科(701109050)ビャクダン属(Santalum)のような sapidus 味のある、風味ある、香しい、美味な sapientum 賢人の、創造者の(複数二格) saponaceus 石鹸(せっけん)のような、石鹸(せっけん)質の、滑る saponarius 石鹸(せっけん)のような性質を持った
Sappan マレー土名 Sapang から sarcodactylus 肉質で指状の sarcodes 肉状の、肉のような、「sarco-」=肉の、同語源:sarcoma=肉腫 Sarelii 採集家サレルの、「Sarel」+「-ii(人名に因む)」 Sargentii 北米の植物学者 C.S.サージェント(1841~1927)の、「Sargent」+「-ii(人名に 因む)」 sarmaticus ポーランドの一地方サルマテイア(Sarmatia)の、「Sarmatia(サルマテイア)」+ 「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 sarmentosus 蔓(つる)茎ある、ランナーを有する Sarumame サルマメ(日本名、Smilax biflora Siebold ex Miq. var. trinervula (Miq.) Hatus. ex T.Koyama) sasanqua サザンカ(日本名、Camellia sasanqua Thunb.) Satakei 秋田県出身の植物学者佐竹義輔(さたけよしすけ、1902-2000 年)に献名されたも の。「Satake」+「-i(人名に因む)」」 sativus 栽培された、耕作した satsumensis 九州薩摩(さつま)産の、「satsuma(薩摩)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 Satsumi 日本名サツマウツギ=バイカウツギ(Philadelphus satsumi Siebold ex Lindl. et Paxton)の略 saurocephalus トカゲの頭のような Savatieri フランスの医師で明治初年に横須賀製鉄所に在任中に盛んに日本植物を採集し た Ludvic サバチェー(1831~1891)の Sawadanus 箱根の植物を研究した沢田武太郎の、「Sawada(沢田)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 saxatilis 岩上に生ずる、岩の間に生える saxicola 岩の間に生えるもの saxifraga 岩を砕く saxifragaefolius ユキノシタ科(701123060)ユキノシタ属(Saxifraga)のような葉の saxosus 岩上に生ずる、岩ばかりの Sayanuka サヤヌカグサ(日本名、Leersia sayanuka Ohwi)の一部 Sayekianus 採集者佐伯立四郎の、「Sayeki(佐伯)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 Saziran サジラン(日本名、Loxogramme duclouxii Christ) [Sc] 【S】TOP scabrum 凸凹ある、ざら付いた、粗面の scabiosaefolius マツムシソウ科(701210040)マツムシソウ属(Scabiosa)のような葉の scabiosus 痂皮(かひ)のある、瘡蓋(かさぶた)のある scabrifolius ざらざらした葉の、粗面葉の scabrilingus ざらついた舌をもつ、 「scabri-(ざらついた、きめが粗い)」+「lingua(舌)」 scabrinervius ざら付いた脈の scandens 攀(よ)じ登る性質の scaphophyllus ボート型をした葉の scaphus 小舟形の scapiberum 花茎(かけい)のある scaposus 花茎(かけい)のある Scariola チコリーのラテン名 seris の縮小形 serriola から来た scariosus 乾いた膜質の sceleratus 辛い、刺すような、乱暴な、有害の sceptrum 王権の、王位の、王杖の Schellenbergiae 採集家シェレンベルグの、「Schellenberg」+「-i(繋ぎ)」+「-ae(人名に
因む)」 schiedei Schiede という人名にちなむ、 「Schiede」+「-ii(人名に因む)」 schinifolius ウルシ科(701128020)コショウボク属(Schinus)のような葉の Schinseng 人参の中国音 Schinzianus スイスの植物学者 H.シンツ(1858~1941)の、「Schinz」+「-i(繋ぎ)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 schizoneurus 切れた脈の schizopetalus 分裂した花弁の。schizo(分裂した、切れた)+petalon(花弁)。 schizophyllus 分裂した葉の Schlechtendalianus ドイツの分類学者 D.F.L.von シュレヒテンダル(1792~1866)の、 「Schlechtendal」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」
Schleicheri スイスの植物学者 J.C.シュライヘル(1768~1834)の、「Schleicher」+「-i(人 名に因む)」 schlimii Schlim という人名にちなむ、「Schlim」+「-ii(人名に因む)」 Schmidtianus カラフト植物の研究家 F.シュミット(1751~1834)の、「Schmidt」+「-i(繋 ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Schmidtii 〃 、「Schumidt」+「-ii(人名に因む)」 schoberioides アカザ科 Schoberia に似た、「Schoberia」+「(接尾辞)-oides(~に似 た)」 schoenoprasus カヤツリグサ科(702012010)ノグサ属(Schoenus)のようなニラ (prasus) scholaris 学校の、学校に関係した Schreberi J.C.D.von シュレーベル(1739~1810)の、「Schreber」+「-i(人名に因む)」 sciadophylloides sciadophyllum 種のような、「sciadophyllum」+「(接尾辞)-oides(~ に似た)」 sciadophyllus 傘形に葉を付けた sciaphilus scio(影)+philios(好)。影を好むの意。 scilloides ユリ科(702003010)ツルボ属(Scilla)のような scitus 賢い、綺麗(きれい)な sciuroides リスの尾のような sclerocarpus 硬質の果の sclerophyllus 硬質の葉の scolopendrifolius ムカデ状の葉の scolopendrius コタニワタリ属(Scolopendrium)に似た scolymus アーティチョークの古い属名。転じて刺の scoparius 箒(ほうき)状の scopulorus 岩の多い scopus 箒(ほうき)の scorpioides サソリの尾のような、卷いた形の scoticus スコットランドの、「scot(スコットランド)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 scriptus 書き写した、彫刻のある scrobiculatus 小孔ある、小凹所ある、鉋屑(かんなくず)状の sculptus 切り刻んだ、彫刻した、飾った scutatus 楯(たて)形の(ローマ人の長形の) scutellatus 皿形の scutum 小さい楯(たて)、保護物 [Se] 【S】TOP sebiferum 脂肪(しぼう)のある sebosus 脂肪(しぼう)が一杯の、脂肪(しぼう)ある
secumdus 片方に偏(かたよ)って生ずる secundus 花茎(かけい)の片側に花をつける、「secundus」=~に次いで、従った securigerum 斧(おの)を持った sedoides ベンケイソウ科(701123040)マンネングサ属(Sedum)に似た、「Sedum(マンネ ングサ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 segetalis 穀作地生の segetum 畑の、穀作地の(複数二格) selago Juniperus Sabina に似たものの名 Selkirkii ロビンソンクルーソーのセルカークに似た、又はカナダの領地にあったセルカーク卿 に献じた、「Selkirk」+「-ii(人名に因む)」 semi~ (接頭辞)半分~の、やや~の、~に準ずる semialatus やや翼ある、半翼の semiamplexicaulis 半ば茎を抱いた semibarbatus やや鬚(ひげ)のある、やや粗毛ある semicaudatus やや尾状の semicylindricus 半筒形の、やや円筒状の semidecandrus 十雄蘂(ゆうずい)に近い semilunaris 半円形に近い semipinnatus 不完全な羽状の semiplenus 半重弁の、やや八重咲状の semper~ (接頭辞)常時 semperflorens 常時開花する、四季咲の sempervirens 常緑の senjoensis 南アルプス仙丈ケ岳(標高 3,033 m)に産する、「senjo(仙丈ケ岳)」+「(接尾 辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 sendaicus 仙台の Senega 植物名(セネガ) senilis 老人の(多くは白髪から白い葉の形容)、白い毛で覆われている horomuienis 北海道岩見沢市南西にある幌向の、「horomui(幌向)」+「-ensis(地名に因 むことを表す)」 Senno センノウ(日本名、Silene bungeana (D.Don) H.Ohashi et H.Nakai) sensibilis 敏感な、萎(しお)れやすい sensitivus 〃 、 〃 senticosus 刺(とげ)の密生した sepiarius 生垣(いけがき)に生える sepium 生垣(いけがき)又は柵の(複数二格) septangularis 七角形の septemcarpus 7つの果実を有する、「septem(7)」+「carpus(果実の)」 septemfidus 七中裂の septemlobus 七浅裂の septempunctatus 七点ある、七斑点ある septentrionalis 北半球の、北方の、北極に近い地方の sepultus 埋れた sericatus 絹毛状の sericeus 絹毛状の、絹糸状の sericiferum 絹毛を有する serjaniaefolius ムクロジ科(701128050)Serjania 属のような葉の serotinus 遅れて咲く、晩生(おくて)の、秋咲きの serpens 蛇のような、這(は)っている、匍匐(ほふく)性の、「serpens(ヘビ、竜)」+「lingua (舌)」
serpentarius 蛇の咬傷(こうしょう)に用いる serpentinus 蛇形の(三回以上屈曲)、匍匐(ほふく)する、蛇紋岩(じゃもんがん)地に生える serpyllifolius イブキジャコウソウ(Thymus quinquecostatus Celak.)のような葉の serratifolius 鋸歯(きょし)葉の serratus 鋸歯(きょし)ある serristipulus 鋸(のこぎり)状の托葉(たくよう)ある serrulatoides serrulatus 種に近い serrulatus 細かい鋸歯(きょし)ある sesquiflorus 一回り大きい花の、1.5 倍の花を持つ、「sesqui-(1.5 倍の)」+「(接尾辞)florus(~花を持つ)」 sesquipedalis 長さ1呎半の、1.5 フィートの長さの、「sesqui-(1.5 倍の)」+「pedalis(1 フィートの長さの、距(きょ)の長さを指す)」 sessiflorus 花茎(かけい)のない、無花茎(かけい)の sessifolius 無柄葉(むへいよう)の sessiliflorus 無柄花の(むへいか) sessilifolius 無柄葉の sessilis 無柄の、無花茎(むかけい)の(直(じか)に付いた) setaceus 刺状の、剛毛ある、「saeta」=剛毛、硬い毛 setchuensis 支那四川省の setiferum 刺毛ある、剛毛を持つ setigerum 〃 、〃 setispinus 刺毛状の刺の setosus 刺毛状の、剛毛状の setuliflorus 刺毛ある花の setulosus 小刺毛の多い seychellarum 印度洋中のセイシェル諸島(Seychelles)の [Sh] 【S】TOP shakotanensis 積丹(しゃこたん)岳(北海道)の、「shakotan(積丹)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 Sheareri 採集者シェーラーの、「Shearer」+「-i(人名に因む)」 shibechensis 北海道士別(しべつ)の、「shibech(士別)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 shibutuensis 尾瀬国立公園の至仏山(しぶつさん、標高 2,228m、日本百名山)の、 「shibutu(至仏山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 shiitake シイタケ(日本名) shikokianus 四国産の、「shikoku(四国)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容 詞化)」 shikotanensis 北海道色丹(しこたん)島の、「shikotan(色丹)」+「(接尾辞)-ensis(~原 産の、地名に因む)」
shikotanicus 〃 shimidzensis 群馬県清水峠に産する、「shimidz(清水峠)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 Shimotomaii キクの染色体を調べた下斗米直昌(しもとまいなおまさ)の、「Shimotomai(下 斗米)」+「-i(人名に因む)」 shinanensis 信濃(しなの)産の、「shinano(信濃)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 shinano-alpinus 信州の高山の Shiogiku シオギク(日本名、Chrysanthemum shiwogiku Kitam.) Shiraianus 明治時代の植物学者白井光太郎(しらいみつたろう)の、「Shirai(白井)」+
「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Shirasawanus 樹木学者白沢保美(しらさわやすみ)の、「Shirasawa(白沢)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 shiroumanus 北アルプス白馬(しろうま)岳(標高 2,932 m)の、「shirouma(白馬)」+「(接 尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 shiroumensis 〃 shizophyllus 分裂した葉の Shizuoi これを採集した植物生理学者服部静夫(はっとりしずお)の、「Shizuo(静夫)」+「ii(人名に因む)」 shokanbetsuensis 北海道の暑寒別岳(しょかんべつだけ、標高 1,492m)の、 「shokanbetsu(暑寒別岳)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」。 [Si] 【S】TOP sibiricus シベリアの sibthorpioides ゴマノハグサ科(701208140)Sibthorpia 属に似た、「Sibthorpia」+ 「(接尾辞)-oides(~に似た)」 siccus 乾質の siderophloeus 鉄色の皮を持った siderostictus 鉄色の点々のある Sieboldianus 日本植物の研究者シーボルトの、「Siebold(シーボルト)」+「-i(繋ぎ)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Sieboldii 〃 、「Siebold(シーボルト)」+「-ii(人名に因む)」 Sieboldtianus 〃 、「Siebold(シーボルト)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 sigmoideus S字形の signatus 明白な、文字で記したような sikkimensis 地名にちなむ。ヒマラヤ(北インドのシッキム(Sikkim)、「Sikkim」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」す sikokianus 四国産の、「sikoku(四国)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 sikokumontanus 四国山地の、、「sikoku(四国)」+「montanus(山地の)」 siliceus 砂地に生育する siliculosus 短角果(かくか)の siliquosus 長角果(かくか)の silvaticus 森林生の silvestriformis 森林生の形をした、「silvestris(森林生の)」+「(接尾辞)-formis(~形をし た)」 silvestris 森林生の、野生の silvicola 森林に生えるもの simia サルのような、「simia」=サル、類人猿 similis 類似の Simonii 採集者シモンの、「Simon」+「-ii(人名に因む)」 Simonsianus 採集者サイモンスの、「Simons」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 simplex 単一の、単生の、無分岐の simplicicaulis 分岐のない茎を持った simpliciflorus 単一花の simplicifolius 裂けない葉を持った(近似種に複葉又は裂片ある場合) simplicior より単一な、より簡単な simplicissimus 最も単純な、全く単一な simulans ~に見せかける、~に類似した simulus やや鼻の扁たい
sinanensis 信州信濃の、「sinano(信濃)」+「-ensis(地名に因むことを表す)」 Sinapis カラシのラテン名 sinape に同じ sincorana 地名。ブラジル Bahia 地方の、The Serra da Sincora に産することにちなむ、 「Sincora」+「-anus」=ラテン語形容詞化 sinensis 支那の、sinense 地名にちなむ。Sina(シナ、中国)、「Sina」=中国のラテン語名+ 「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 sinicus 〃 sinuatoides 深波形のような、sinuatus 種に似た sinuatus 強波状の、深波状の sinuosus 波状の、深波状の siphonanthus 管状花の sisalanus シザル(メキシコのユカタンの港)の、「sisal(シザル)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 sisymbrioides アブラナ科(701121030)ハナナズナ属(Sisymbrium)に似た、 「Sisymbrium(ハナナズナ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 sitchensis 北米アラスカ州シトカの、「sitcha(シトカ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 [Sk] 【S】TOP skinneri Skinner という人名にちなむ、「Skinner」+「-ii」=人名にちなむことを表す [Sm] 【S】TOP Smallianus 北米の分類学者 J.K.スモール(1869~1938)の、「Small(スモール)」+「-i (繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Smallii 〃 、「Small(スモール)」+「-ii(人名に因む)」 smaragdinus 鮮緑色の、エメラルド色の smilacinus ユリ科(702003010)シオデ属(Smilax)の [So] 【S】TOP soboliferum 根本から勢の良い徒長枝を出す socialis 多数共生の、愛敬ある sociatus 多数共生の、愛敬ある socotranus Socotra 島(アラビア南部)の、「Socotra」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞 化)」 sohayakiensis 襲速紀(そはやき)地帯(九州から東海道南部までの表日本を指す) Soja 醤油ひいて大豆(日本語の転訛(てんか)) solaris 太陽の soldanella サクラソウ科(701203030)イワカガミダマシ属の属名(Soldanella/小さい貨 幣)の転用 soldanelloides サクラソウ科(701203030)イワカガミダマシ属(Soldanella)に似た、、 「Soldanella(イワカガミダマシ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 solidus 密な、稠密(ちゅうみつ)な、中実の Someyae 採集者染谷徳五郎の、「Someya(染谷)」+「-ae(人名に因む)」 somniferum 睡眠の sonchifolius キク科(701211080)ノゲシ属(Sonchus)のような葉の sophia 賢者 sophronitis 適度の、上品な、謙虚な、 「sophron」=上品な、謙虚な sorachianus 北海道空知地方の、「sorachi(空地)」+「-anus(形容詞化)」。 sorbifolius バラ科(701123140)ナナカマド属(Sorbus)のような葉の sordidus 暗色の、汚色の sororius 塊になった、堆積(たいせき)した soyensis 北海道の宗谷地方の、「soya(宗谷)」+「-ensis(地名に因むことを表す)」 [Sp] 【S】TOP
spadiceus 輝褐色の、肉穂花(にくすいか)の Spaethianus 園芸家スペースの、「Spaeth(スペース)」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 sparsiflorus 疎(まば)らな花の、散生花の sparsifolius 散生葉の、疎らに葉のある sparsus 散生の、疎らな sparteus マメ科(701123180)レダマ属(Spartium)のような spathaceus 仏炎包(ぶつえんほう)のある spathulatus スプーン型の、匙(さじ)形の spathulifolius 匙(さじ)形葉の spatiosus 広場のある、広い speciosissimus 非常に華やかな、大変美しい speciosus 美しい、華やかな、見る価値がある、「specere」=見る、同語源;スペクトル、 species=種 spectabilis 壮観の、美しい、明瞭な、素晴らしい、目立つ、注目すべき、「spectare」=見る、 観察する+「-bilis」=可能性、同語源;spectacle=眼鏡、spectator=観客 spectrum 像、偶像 speculum 鏡 sphacelatus 枯残りの、凋(しお)れた、枯死した、黒っぽい細かい斑点をもつ sphaericus 球形の sphaerocarpus 球形果の sphaerocephalus 頭が丸い sphaeroideus 球形の sphaerospermus 球形の種子の sphaerostachyus 丸い穂の sphondyloides sphondylium 種に似た。ギリシャ語の sphondylos は輪生(りんせい)した の意 spicatus 穂状花(すいじょうか)ある、穂状(すいじょう)をなした、穂のような、「spica」=穀物 の穂+「-atus」=形容詞化 spicigerum 穂状花(すいじょうか)を有する spiculatus 細かい点で蔽(おお)われた spiculosus 鏃(やじり)状に尖った spinosissimus 非常に多くの刺(とげ)を有する spinosus 刺(とげ)の多い、刺(とげ)で充満した spinuliferum 小刺を有する spinulosus やや刺(とげ)のある、弱刺の多い spiralis 螺旋(らせん)形の spirellus 小螺旋(らせん)形の splendens 強い光沢ある、光輝ある、立派な splendidissimus 非常に美しい、大変素晴らしい splendidus 華美(かび)な、素晴らしい、光輝ある、高貴な、「splendere」=光り輝く、晴れ渡 る spontaneus 野生の、自生の Sprengelianus ドイツの分類学者 K.スプレンゲル(1766~1833)の Spruceanus 採集者スプルースの spumarius 泡(あわ)状の、泡で覆われた spurius 偽の、仮性の、雑種の [Sq] 【S】TOP squalens 汚黄色の、汚れた、不潔な、不純の squalidus 〃 、 〃 、 〃 、 〃
squamatus 鱗片(りんぺん)ある squamigerum 鱗片(りんぺん)を有する squamosus 鱗片(りんぺん)の多い squamulosus 小鱗片(りんぺん)の多い squarrosus 開出した突起などで表面が平坦でない [Ss] 【S】TOP ssiori シウリザクラの茎に対するアイヌ語のシュ・ニ(苦い・水)から [St] 【S】TOP stamineus 雄の、雄蘂(おしべ/ゆうずい)の Standishii 樹木学者スタンディッシュの、「Standish」+「-ii(人名に因む)」 stans 直立した stauracanthus 十字型の刺(とげ)のある stell(i)~ (接頭辞)星 stellarioides ナデシコ科(701113100)ハコベ属(Stellaria)に似た stellaris 星形の、星状の stellatusstellatus 〃 、〃 Srelleri 分類学者ステラーの、「Sreller」+「-i(人名に因む)」 Stellerianus 〃 、「Sreller」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 stelleroides ジンチョウゲ科(701133040)Stellera 属に似た stelligerum 星形を持った stellipilus 星状毛の stellulatus 小さい星状の sten~ (接頭辞)狭い stenanthus 狭い花の stenocarpus 幅の狭い果実の、「steno-(幅が狭い)」+「carpus(果実の)」 stenocephalus 細い頭の stenogynus 狭い(細い)柱頭(ちゅうとう)を持った stenolobus 狭い片を持つ、「steno-(幅が狭い)」+「lobus(片の)」 stenopetalus 狭い花弁(かべん)の stenophyllus 狭い葉の stenopterus 狭い翼の stenorhynchus 鼻づらが狭い、「steno-(幅が狭い)」+「rhynchos(くちばし、鼻づら、口 吻)」 stenostachys 幅の狭い翼の Stephanianus 採集家ステファンの、「Stephan」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 Stephanii 〃 stephanotiifolius ガガイモ科(701207060 シタキソウ属(Stephanotis)に似た葉の sterilis 不毛の、不妊の stigmaticus 柱頭(ちゅうとう)ある、紋(もん)のある stigmosus 柱頭(ちゅうとう)の多い、紋(もん)の多い Stimpsonii 採集者スティムプソンの、「Stimpson」+「-ii(人名に因む)」 stipatus 囲んだ、集積した stipitatus 柄(え)のある stipulaceus 托葉(たくよう)のある stipularis 托葉(たくよう)状の、托葉(たくよう)上の stipulatus 托葉(たくよう)のある stoechadosmus ラワンデルのような匂いの stoloniferum 匍枝(ほし)を持った stonei Stone という人名にちなむ、「Stone」+「-i(人名に因む)」
Stracheyi 採集者ストラチェイの、「Strachey」+「-i(人名に因む)」 stramineus 藁(わら)色の、「stramen」=藁(わら)、同語源;ストロー stramonium Datura stramonium のギリシャ名 strangulatus 圧縮した、収縮した streptocarpus 捻(ねじ)れた果実(かじつ)の streptopetalus 捻(ねじ)れた花弁(かべん)の、「strepto-」=ねじれた、曲がった+ 「petalon」=花弁(元の意味は葉) streptophyllus 捻(ねじ)れた葉の streptopoides Streptopus 属に似た streptosepalus 捻(ねじ)れた萼片(がくへん)の striatulus やや縞のある、僅かに条線のある striatus 線条のある、線溝のある、縞のある、縞模様の、ストライプのある、元の意味は、溝の ある、うねのある strictiflorus 硬い(しっかりした)花の strictulus やや直立した、ややしっかりした strictus 硬い、剛直の、直立の strigillosus やや尖鋭で密着した剛毛で覆われた strigosus 硬尖で粗面の strigulosus 硬尖で粗面の striolatus やや又は微(かす)かに線条のある strobilaceus 球果の strobiliferum 球果(きゅうか)を持った strobiliformis 球果形の strongyro~(接頭辞)円 strophiophorus 小突起のある strumarius 甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)のような、腫物(しゅもつ)で覆われた strumatus 腫(は)れたような膨らみのある strumosus 〃 Struthiopteris struthio(花束)+pteris(シダ)。花束のように葉が集まったシダの意で付い た名 strychnifolius マチン(Strychnos)のような葉の stupendus 驚くべき stylosus 花柱(かちゅう)のある styracifluus 樹脂を含む [Su] 【S】TOP suaveolens 芳香(ほうこう)ある、い香りの、甘い香りの、「suavis」=魅力的な、素敵な、心地 よい+「olens」=匂う suavis 快い,気持の良い、魅力的な、素敵な suavissimus 非常に快い、非常に芳香ある sub~ (接頭辞)~に類する、殆ど、やや、弱い、亜~ subacaulis 殆ど茎のない、半無茎の subalpinus 半山地生の、山に近い、亜高山(あこうざん)の subauriculatus やや耳状をした subbispicatus やや二種の subcarnosus やや多肉質の、少し多汁質の subcordatus やや心臓形の subcostatus やや主脈ある subcrispus やや皺(しわ)のある、やや襞(ひだ)のある subdentatus やや歯牙(しが)のある subdistichus やや二列生の
subditus 下に置かれた subdivaricatus やや広く開出した subdivergens やや開出した subedentatus 無鋸歯(きょし)に近い suber~ (接頭辞)コルク suberculatus コルクのような、コルク状の suberectus ほとんど直立の、やや真っ直ぐな suberosus コルク質の、コルクの充満した subfalcatus やや鎌状の sebfastigiatus 枝がやや束(たば)になった subfissus やや分裂した subfluitans やや水流生の subfragilis ややデリケートな、少々脆(もろ)い subfuscus やや褐色の subglaucus やや粉緑色の、やや白粉を被った subglobosus やや球形の subhastatus やや鉾(ほこ)形をした subhirtellus やや短剛毛のある subintegerrimus ほとんど全縁(ぜんえん)の subinteger 大体全縁(ぜんえん)の sublanceolatus やや披針(ひしん)形の sublateritius やや煉瓦(れんが)色の sublunatus やや三日月形の submersus 水中の、潜水した submuticus ほとんど武器のない、ほとんどど芒(のぎ)のない subochtodes ochtodes 種に類する subpediformis やや鳥の足形の subpeltatus やや楯(たて)形の subperennis 多年生に近い subpetiolatus やや葉柄(ようへい)ある subreniformis やや腎(臓)形の、「(接頭辞)sub(やや)」+「reni(腎臓)」+「(接尾辞)formis(~形をした)」 subrhombeus やや菱形の subrotundus やや円形の subsessilis 無柄の近い subsetaceus やや剛毛状の subsinuatus やや湾入した subspicatus やや穂状(すいじょう)の subterraneus 地下生の、地中生の subtetrasepalus 4萼片(がくへん)からなる状態に近い subtilis 細い,雅趣のある、素朴な subtrifidus やや三中裂の subtripinnatus やや三回羽状の subulatus 突錐状の、針先状の subvillosus やや長軟毛ある、ややビロード状の subvolubilis やや捻(ねじ)れた、やや巻き付いた succedaneus 代用の、模倣(もほう)の succiruberum 赤汁の succulentus 多汁質の、多肉の
sudeticus チェコスロバキアのズデーテン(Sudeten)山脈の suecicus スウェーデンの suffocatus 息が詰まる suffrutescens 亜低木の、半低木の suffruticosus 亜低木状の suffultus 支持した、助ける Sugeroki 名古屋に居た本草学者水谷豊文(みずたにほうぶん)の。名を助六といったのが訛 (なま)ったもの Sugukina スグキナ(日本名、Brassica rapa L. var. neosuguki Kitam.) sukhakulii タイの園芸業者 Sukhakul にちなむ、「Sukhakul」+「-ii(人名に因む)」 sulcatus 条溝ある、有溝の sulcolanatus 溝のなったところに軟毛がある sulphureus 硫黄色の、黄色の sumatranus スマトラの、「sumatra(スマトラ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 sumatrensis 〃 、「sumatra(スマトラ)」+「(接尾辞)-escens(~がかった、~に近い)」 summitatus 最上の supardii Supard という人名にちなむ、「Supard」+「-ii(人名に因む)」 superans 優れる、一方が他方より長い superbiens 気高い、堂々とした、立派な、華美な、無類の、 「superbire」=気高く振る舞う、 プライドをもつ superbus 〃 、〃 、〃 、〃 superciliaris 葉の上面にだけ眉毛のある superficialis 表面の superfluus 過多の、余分な supinus 後方に平伏した、広がった supra~ (接頭辞)上部の supradecompositus 幾回にも分かれた supralaevis 上部だけ平滑の surcatus 枝分かれした surculosus 吸枝(sucker)を有する surinamensis Surinam 地方(南米ギアナ中部)の、「Surinam」+「(接尾辞)-ensis(~原 産の、地名に因む)」 susianus ペルシャのスサ地方の、「susa」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 suspensus 吊るした、懸垂(けんすい)の [Sw] 【S】TOP Swartzianus スウェーデンの植物学者 R.スワルツ(1760~1818)の、「Swartz」+「-i(繋 ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Swertopisis リンドウ科(701207030)センブリ属(Swertia)に似た [Sy] 【S】TOP sylvaticus 森林生の、林地を好む sylvester 森林生の、野生の sylvestrus 森林生の、野生の sylvicola 森林に生育するもの syphiliticus 梅毒(ばいどく/syphilis)を直す syriavus シリア(小アジア)の systylus 連結した花柱(かちゅう)を持った
【T】
⇒| Ta | Te | Th | Ti | To | Tr | Ts | Tu | Ty | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z |
[Ta] 【T】TOP tabacoides ナス科(701208110)タバコ属タバコ(Nicotiana tabacum)に似た tabacum タバコのインディアン名 Tabernaemontani 16 世紀の植物学者 J.Theodor Tabernaemontanus に因む tabulaeformis 平板状の、食卓状の tabularis 平板の、南アフリカ・ケープタウンのテーブル山の tabuliformis 平板状の tachibana タチバナ(日本名、Citrus tachibana (Makino) Tanaka) Tachiroei 明治初年に琉球(りゅうきゅう)、台湾の植物を研究した田代安定の。フランス語化 されている tactorum 屋根の、屋根に生ずる(複数二格) taedigerum 樹脂のある、脂(やに)を持った taedus 松脂(まつやに)のある、松明(たいまつ)の taeniosus 帯状の tajimensis 兵庫県但馬(たじま)の産する、「tajima(但馬)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 takaoyamensis 東京都高尾山(たかおさん)の、「takaoyama(高尾山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 Takedae 高山植物の研究家武田久吉(たけだひさよし/1883-1972)の takedanus 〃 Takeuchii 京都の採集家竹内敬(たけうちけい)の、「Takeuchi(竹内)」+「-i(人名に因 む)」 tamaensis 多摩丘陵(関東地方)の、「tama(多摩丘陵)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地 名に因む)」 tamagawaensis 多摩川の、「tamagawa(多摩川)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」 tamariscihus ギョリュウ科(701134140)ギョリュウ属(Tamarix)に似た tampense 地名。米国の Tampa、Florida、 「Tampa」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 Tamuranus 柑橘(かんきつ)の研究家田村利親(たむらとしちか/1856~1934)の Tanakae 明治の殖産に努力した田中芳男(たなかよしお/1838~1915)の、又は信州の植 物を研究した田中貢一の Tanakanus 〃 tangerinus オオベニミカンの英名 tangerine から tanguticus タングート地方の、「tangut(タングート地方)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容 詞化)」 Taraoi 採集者多羅尾忠郎の、「Tarao(多羅尾)」+「-i(人名に因む)」 tardiflorus 遅咲きの、遅れて開花する tardivus 遅い、徐々に生長する tarsaxacifolius キク科(701211080)タンポポ属(Taraxacum)のような葉の Tashiroi =Tachiroei を見よ。採集家田代善太郎の tataricus ダッタン(韃靼)産の、中央アジアの、ソ連タタール州の Tatarinowii ロシアの採集家タタリノフの、「Tatarinow」+「-ii(人名に因む)」 tatewakii 植物学者の舘脇操(たてわきみさお)の。 「Tatewak」+「-ii(人名に因む)」 tateyamensis 立山の、「tateyama(立山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 Tatula チョウセンアサガオ(日本名、Datura metel L.)のペルシャ名 Tauschii チェコの植物学者イグナツ・フリードリッヒ・タウシュ(Ignaz Friedrich
Tausch、1785-1848 年)の、「Tausch」+「-ii(人名に因む)」 tauricus クリミヤ半島の、「tauri(クリミヤ半島)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」。 タウロイ(tauri)は、古代ギリシア時代にクリミア半島南部に住んでいたスキタイ系民族。 taurinus 牡牛のような、「taurus」=牡牛 taxifolius イチイ(日本名、Taxus cuspidata Siebold et Zucc.)のような葉の taylori Taylor という人名にちなむ、 「Taylor」+「-i(人名に因む)」 Tazetta イタリア語で小さいコーヒー茶碗。副花冠(ふくかかん)の形が似ている [Te] 【T】TOP tebakoensis 高知県の手筥(箱)山(てばこやま、標高 1,806 m)の、「tebako(手筥山)」+ 「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 tectus 覆われた、隠れた Teijsmanni オランダの園芸家 J.E.タイスマンの、「Teijsmann」+「-i(人名に因む)」 teinogynus 長い雌蘂(めしべ/しずい)の Telephium トウダイグサ科(701126080)の Andrachne telephioide のギリシャ名 telephion から。Tele は遠い、philos は愛人、この葉を恋人達がその恋の撚(よ)りが戻るように とお呪(まじ)いにしたという Telfairiae 採集家テルフェールの、「Telfair」+「-i(繋ぎ)」+「-ae(人名に因む)」 tellimoides ユキノシタ科 Tellima に類する temulentus 眩暈(めまい)を起こす、酔っぱらった tenacellus 頑固(がんこ)な tenacissimus 非常に粘り強い tenax 強い、粘り強い、不屈の tenebrosus 暗色の、暗所の、蔭の、「tenebrae」=暗闇、夜 tenellus 非常に軟い、細い、弱い tenerum 軟弱な、薄い、細い tenerrimus 非常に軟弱な、非常に細い tentaculatus 触角のような、短い突出部のある tenui 薄い、弱々しい、か細い、微かな tenui~ (接頭辞)薄い、弱々しい tenuicaulis 細い茎の tenuiflorus 繊細な花の tenuifolius 薄い葉の、繊細な葉の、細い葉の、または薄い葉の「tenuis(細い、小さい、薄 い)」+「folium(葉)」 tenuiformis 薄い出来の tenuilobus 薄い裂片ある tenuinervis 弱い脈の tenuior より細い tenuipes 細い柄(脚)のある tenuis 細い、薄い、肉のない tenuispicus 細い穂の tenuissimus 非常に繊細な、非常に肉の薄い terebinthaceus 樹脂状の terebinthinus ウルシ科(701128020)Pistacia terebinthus のような teres 円柱形の、円い棒状の、棒状の teretifolius 円柱形の葉の teretiusculus 可成り円柱形の terminalis 頂生の ternat~ (接頭辞)三つ ternatipartitus 三つに深裂した ternatus 三出の、三数の
ternifolius 三出葉の、三つの葉の terrestris 陸地生の、地面の terricolor 土色の tessellatus 格子状の、市松模様(いちまつもよう)の、モザイク模様の、「tessella(モザイク細 工用に、立方体に切った石)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 testaceus 煉瓦(れんが)色の、淡褐色の、外皮の testiculatus 睾丸状の、双丸状の testudinarius 亀の亀甲状の tetr~ (接頭辞)四つ tetracanthus 四刺の tetraceras 四つの角(つの)のある tetragonus 四角の Tetrahit ギリシャ語 tetrahistos から。果実が四つの分果(ぶんか)に裂けているからという tetralix 四鋸歯(きょし)のある tetragonum 4つの角(かど)をもつ、四角の、「(接頭辞)tetra-(4つの)」+「-gon(角)」、同 語源;polygon=ポリゴン tetramerus 四つの部分になった tetrandrus 四雄蘂(おしべ/ゆうずい)の tetranthus 四花の、「(接頭辞)tetra-(4つの)」+「anthos(花)」 tetrapetalus 四花弁の、「(接頭辞)tetra-(4つの)」+「petalus(花弁)」 tetraphyllus 四葉の、「(接頭辞)tetra-(4つの)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持つ)」 tetrapterus 四翼の tetraquetrum 四切面の、四角の tetraspermus 四種子の texanus 北米テキサスの、「texas(テキサス)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 texensis 〃 、「texas(テキサス)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 textilis 編んだ、織物に用いる Textorii 採集家テックストルの [Th] 【T】TOP Thalianus 16 世紀のドイツの医者で植物学者であった J.タリウス(Thalius)に因む、 「Thalius(タリウス)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 thalictroides キンポウゲ科(701116010)カラマツ属(Thalictrum)に類する theiferum 茶を有する Thelypteris 雌シダのギリシャ名。Thylus(雌)+pteris(シダ) theophrastaefolius Theophrasta 属のような葉の thermalis 暖かい、春の、温泉に生ずる Thibaudieri 採集家チボージェの、「Thibaudier」+「-i(人名に因む)」 thlaspioides グンバイナズナ属に似た。「Thlaspi(グンバイナズナ属)」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 Thomsonae 英国の薬学者 A.T.トムソン(1778~1849)の、「Thomson」+「-ae(人名に因 む)」 Thoryi 採集家ソリーの、「Thory」+「-i(人名に因む)」 Thunbergii スウェーデンの植物学者で日本植物を初めて研究したツンベルク(Carl Peter Thunberg/1743~1828)の thyrsiflorus 蜜吸い円錐花序(えんすいかじょ)の、多くの枝に花をつける「thrysus」=バッカ スの杖+「floris」=花 thyrsiformis 蜜吸い円錐形の thyrsoideus 蜜吸い円錐状に見える thysanocarpus 縁取った果実の [Ti] 【T】TOP
tibicinis 笛吹の、フルート奏者の Tiglium モルッカ諸島 Tiglis 産の意から付いた名 tigridius 虎のような斑紋(はんもん)ある、「tigris」=虎 tigrinus 〃 tiliaceus シナノキ科(701132030)シナノキ属(Tilia)のような tiliaefolius シナノキのような葉の tinctorius 染色用の、染料の tinctus 染まった、着色した、湿った tingitanus モロッコのタンジール地方の tipuliformis アメンボ形の。tipulla はラテン語でアメンボ tipuloides アメンボに似た [To] 【T】TOP Tobira トベラ(日本名、Pittosporum tobira (Thunb.) W.T.Aiton) tobiracola トベラに生ずるもの todaiensis 長野県飯田市長谷(旧長谷村)戸台(南アルプスの登山口)の、「todai(戸台)」 +「-ensis(地名に因むことを表す)」 togakusensis 長野県戸隠山(とがくしさん)の、「togakusi(戸隠山)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 togakushiensis 〃 、「togakushi(戸隠山)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 tokiensis 東京産の、「tokio(東京)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 tokkura トックリイチゴ(日本名、Rubus coreanus Miq.)の略 tokoro トコロ(日本名)。オニドコロ(Dioscorea tokoro Makino)のこと Tokubuchianus 採集家徳淵永治郎(とくぶちえいじろう)の、「Tokubuchi(徳淵)」+「(接 尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 tokyoensis 東京産の、「tokyo(東京)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 tomentellus 密に細綿毛のある tomentosus 〃 tomiolophus 鶏冠(とさか)状に切れ込んだ tonkinensis 印度支那の東京(とんきん)の、「tonkin(東京)」+「(接尾辞)-ensis(~原産 の、地名に因む)」 tonsus 剃(そ)り落とした、無毛の、なめらかな、剃毛した、「tonsus」=散髪 Toonas トウナス(ニホンカボチャ、日本名、Cucurbita moschata (Duchesne ex Lam.) Duchesne) Tora 東インド名 torminosus 下痢(げり)を起こす torosus 筋肉の、ところどころ凸凹のある円柱状の torrentis 谷川の tortilis 捻(ねじ)れた、螺旋(らせん)状の、 tortuosus 不整に回旋の、非常に捻(ねじ)れた tortus 捻れた torulosus torosus の縮小。それを見よ tosaensis 土佐の tosanus 〃 totta 南アフリカ Hottentots 族の、又は南極地方の Tottenland=Sabrinaland の toxicarius 有害の、有害な toxicodendron 毒の木 toxicus 有害の toxiferum 毒を有する [Tr] 【T】TOP
trabeculatus 横木状に見える trachelius 咽(のど)の trachy~ ざらざらした trachysanthus 粗面の花の、「(接頭辞)trachy-(ざらざらした)」+「(接尾辞)-florus(~花 を持つ)」 trachyspermus ざらざらした種子(しゅし)の traiziscanus カラフト西海岸来知志(Traiziska)の。「traizisca」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 tran~ (接頭辞)横切って、連山の transiens 移り行く、中間種の transitrus 移行する、次第に変わる transparens 透明の、明瞭な transversus 横の trapeziformis 不等辺四辺形の、梯形(ていけい)の trapezioides 不等辺四辺形様の tremelloides Tremella 属に似た tremuloides ヤナギ科(701105010)ハコヤナギ属(Populus tremula)に似た tremulus 動きやすい、震える Treutleri 採集者トロイトラーの、「Treutler」+「-i(人名に因む)」 trewioides トウダイグサ科(701126080)の Trewia に類する tri~ (接頭辞)三つ triacanthus 三刺の、三針の trianae Bogota、Colombia の植物学者 Jose Triana にちなむ、 「Triana」+「-ae(人名に 因む)」 triandrus 三雄蘂(おしべ/ゆうずい)の trianglaris 三角の、三稜形の、三角形の triangulatus 〃 、 〃 、 〃 triangulus 〃 、 〃 、 〃 tricarinatus 三背稜のある tricarpus 三果の tricaudatus 三つの尾のある tricho~ (接頭辞)糸状の trichodon 糸状の trichocarpus 有毛果実の、「(接頭辞)tricho(糸状の)」+「carpus(果実の)」 trichomanes 細くて薄い trichopetalus 有毛の花弁(かべん)の trichophyllus 有毛の葉の、「(接頭辞)tricho(糸状の)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持 つ)」 trichosanthus 有毛の花の trichospermus 多毛の種子(しゅし)の trichotomus 三分岐の、三叉の tricocon 三小果の tricolor 三色の、「(接頭辞)tri-(3つの)」+「color(色)」 tricornis 三つの角(つの)のある tricuspidatus 三凸頭の、三尖頭の tricuspis 三凸頭の tridactylus 三指の tridens 三鋸歯(きょし)の、三歯の tridentatus 〃 、 〃 trifasciatus 三本の帯状物を付けた、三束の
trifidus 三中裂の、三つ又の、3つに分かれた triflorus 三花の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「(接尾辞)-florus(~花を持つ)」 trifloriformis 三花を着ける形の trifoliatus 三葉の trifoliolatus 三小葉の trifolius 三葉の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 trifurcatus 三叉状の triglumis 穎(えい)を三枚持った trigonocarpus 三角果の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「gon(角)」+「carpus(果実の)」 trigonolobus 三角の耳たぶ形の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「gon(角)」「lobus(耳た ぶ)」 trigonus 三角の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「gon(角)」 trigynus 三雌蘂(めしべ/しずい)の trilineatus 三本の筋がある trilobatus 三裂片の trilobus 三片の trimestris 三月間の trinervis 三脈の trinervius 〃 trinervulus 三小脈の trinotatus 三つの斑紋(はんもん)ある、三つの印(しるし)のある Trionum 三時間しか花が持たぬことから付いたラテン名 tripartitus 三深裂の tripetalus 三花弁の triphyllus 三葉の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持つ)」 triplex 三重の tripolitanns アフリカのトリポリ地方の。 Tripolium シソ科(701208090)ニガクサ属 Teucrium polium をギリシャ語で polion とい い、それの三倍も強いので付いた名 tripteris 三翼の tripteron 〃 tripteropus 柄(え)に三翼のある tripterus 三翼の tripunctatus 三斑点の triquetrus 三角柱の triradiatus 三出の、「(接頭辞)tri-(三つの)」+「radiatus(放射状の)」 trispermus 三種子の tristachy(u)s 穂が三本の tristis 陰気な、暗色の trisulcus 三溝の triternatus 三回三出の triumphans 凱旋(がいせん)の、勝ち誇った trivialis 通常の、何処(どこ)にでも見られる trochophorus 車状の(雄蘂(おしべ/ゆうずい)などの配列が放射状になった) tropicus 熱帯地方の truncatulus やや切形の truncatus 切形の、頭が急に断ち切られた、先端を断ち切った、「truncare(断ち切る、切断す る)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 [Ts] 【T】TOP Tschonoskianus ロシアの分類学者マキシモビッチのため日本の植物を採集した須川長之
助(すがわちょうのすけ)の。「Tschonoski」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Tschonoskii 〃 Tsuki ツキノキ(ケヤキの古名、日本名、Zelkova serrata (Thunb.) Makino) tsukubanus 茨城県筑波山(つくばさん)の。「tsukuba(筑波)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 Tsukune ツクネイモ(ナガイモ、日本名、Dioscorea polystachya Turcz.) tsukusiensis 九州の筑紫地方の、「tsukusi(筑紫)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に 因む)」。 tsu-simensis 九州対馬(つしま)の、「tsusima(対馬)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名 に因む)」 [Tu] 【T】TOP tuberculatus 疣(いぼ)状の突起のある、小さい瘤(こぶ)のある tuberculosus 小さい瘤(こぶ)の多い tuberiferum 塊茎(かいけい)のある tuberosus 塊茎(かいけい)のある、塊茎状の tubi~ (接頭辞)管 tubiflorus 管形の花の、筒の花の tubispathus 管形の仏炎包(ぶつえんほう)を持った tubulosus 管状の、管を持った tulipiferum チューリップ形の花の咲く tumidus 誓う、腫(は)れた、膨起した turbinatus 西洋独楽(せいようごま)形の、倒円錐形(とうえんすいけい)の Turczaninovii ロシアの分類学者 N.S.トルチャニノフ(1796~1864)の、「Turczaninov」+ 「-ii(人名に因む)」 turgidus 膨起した、腫れた Turneri 採集者ターナーの、「Turner」+「-i(人名に因む)」 turiferum 香を焚(た)き込めた turrigerum 塔状物のある turriyus 塔のような tussilagineus クワントウ(Tussilago)のような [Ty] 【T】TOP typhinus ガマ(Typha latifolia L.)に似た typicus 代表的な、基準種の、タイプの tyrianthinus 紫色の、紫花の
【U】
⇒| Uc | Ud | Ug | Uk | Ul | Um | Un| Up | Ur | Us| Ut | Uv | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M | N |O |P |Q |R |S | T |U|V |W |X |Y |Z |
[Uc] 【U】TOP Uchiyamanus 小石川植物園に勤め、朝鮮で採集をした内山富次郎の。「Uchiyama(内 山)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 [Ud] 【U】TOP udensis ウダ川産の、「uda(ウダ)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」。ウダ川は ロシア連邦ハバロフスク地方を流れオホーツク海のウダ湾に注ぐ川で、河口にチュミカン港があ る。 [Ug] 【U】TOP ugoensis 羽後(うご)(秋田県)の、「ugo(羽後)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」
[Uk] 【U】TOP Ukishiba ウキシバ(日本名、Pseudoraphis sordida (Thwaites) S.M.Phillips et S.L.Chen) ukurunduensis シベリアのウクランド産の、「ukurundu(ウクランド)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 [Ul] 【U】TOP ulicinus ハリエニシダ(Ulex)のような uliginosus 湿地又は沼地に生ずる ulmifolius ニレ属(Ulmus)のような葉の ulmoides ニレに似た、「Ulmus(ニレ属)」+「(接尾辞)-oides(~に似た)」 [Um] 【U】TOP umbellatus 散形花序(さんけいかじょ)の umbellulatus 小散形花の umbilicalis 臍(へそ)に似た umbilicatus 臍(へそ)状の、中央の凹んだ umbonatus 中心に小隆起(umbo)のある umbraculiferum 傘を持った、日蔭を作る umbrosus 日蔭地を好む、蔭地性の [Un] 【U】TOP unalaschensis アリューシャン群島のウナラスカの、「unalasch(ウナラスカ)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 uncatus 鈎(かぎ)を持った uncinatus 鈎状の、棘のある、「uncinus((釣り針などの)さかとげ、棘)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 undatus 波動した、鈍波形の undecimpunctatus 十一の斑点(はんてん)のある undulatifolius うねった葉の undulatus 波状の、うねった ungui~ (接頭辞)爪 unguicularis 爪を有する unguiculatus 爪状の、根元で括(くび)れた unguipetalus 爪状の花弁(かべん)の unguispinus 爪状の刺の uni~ (接頭辞)一つ unicolor 一色の、単色の、「uni-(一つの)」+「color(色)」、同語源;ユニコーン、ユニフォー ム unicornis 一角の unicum 一つだけの、ユニークな unicuspis 凸頭が一つしかない unidentatus 歯を一つ持つ uniflorus 単花の、一花の、「uni-(一つの)」+「floris(花)」 uniformis 一形の、一型式しかない、全部同型の unigemmatus 芽が一つの unilateralis 片側の、一側の unilocularis 一室の unijugus 一対の unioloides イネ科の Uniola に似た unitubulosus 管が一本の univittatus 一条の、一つの縞(しま)ある、一油帯の(セリ科) Unshiu ウンシュウミカン(温州ミカン、Citrus unshiu (Swingle) Marcow.)の略
[Up] 【U】TOP upsaliensis スウェーデンのウプサラの(リンネが住んだ処)、「upsal(ウプサラ)」+「(接尾 辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 [Ur] 【U】TOP uralensis ウラル山脈の、「ural(ウラル)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 uranoscopos 空を見る Urashima ウラシマソウ(日本名、Arisaema thunbergii Blume subsp. urashima (H.Hara) H.Ohashi et J.Murata)の略。 Urbanianus ドイツの分類学者 I.ウルバン(1848~1931)の。「Urban」+「i(繋ぎ)」+「(接 尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 urceolatus 壷形の urens イラクサ(Urtica thunbergiana Siebold et Zucc.)のような毛のある、痛がらせる urentissimus 非常に痛い urinarius 尿道の urophyllus 尾状葉の、尾のような葉の、「uro-(尻尾)」+「(接尾辞)-phyllus(~葉を持 つ)」 urostachy(u)s 尾状の穂の ursinus 熊の urticifolius イラクサ科(701107050)イラクサ属(Urtica)のような葉の uryuenis 北海道西部雨竜(うりゅう)地方の、雨竜(うりゅう)白鳥山の、「uryu(雨竜)」+ 「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 [Us] 【U】TOP ~usculus (接尾辞)~に類する、~に似た、~的な usitatissimus 非常に有用な ussuriensis シベリアのウスリーに産する、「ussuri(ウスリー)」+「(接尾辞)-ensis(~原産 の、地名に因む)」。ウスリーとはロシア連邦東部、アムール川(黒竜江)右岸の支流のウスリー川 流域。ウスリー川本流の大半は中国の東北地方とロシア連邦(沿海州およびハバロフスク地方) の国境をなす。 ustulatus 凋萎(ちょうい)した、枯れた、干涸(ひから)びた、焦げた、黒褐色の [Ut] 【U】TOP utilis 有用な utilissimus 非常に有用な utriculatus 胞果(果実の)のある utriculosus 胞果(ほうか)の多い、胞果(ほうか)の着く [Uv] 【U】TOP uvaeformis ブドウのような uviferum ブドウを有する、ブドウを持つ
【V】
⇒| Va | Ve | Vi | Vo | Vu | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I |J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S |T |U |V |W |X |Y |Z |
[Va] 【V】TOP vacans 自由の、空いている vaccinus 暗褐色の牝牛(めうし)の色の、栗毛色の vacillans 自由に動く vagans 拡がった、変化した vaginalis 葉鞘(ようしょう)のある vaginatus 鞘(さや)になった
valdivianus バルディビア地方(チリー)の、「valdivia(バルディビア)」+「(接尾辞)-anus (ラテン語形容詞化)」 valdiviensis 〃 valentinus バレンシア(スペイン)の、「valentia(バレンシア)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語 形容詞化)」 validus 強い、剛直の、正統の、頑丈な、剛健な variabilis 種々の、変わりやすい、多型の、数形ある、変化に富む、「variare」=変える+「bilis」=可能性 varians 変わりやすい、不定の、多型の variatus 〃 、〃 、〃 varicosus 膨大(ぼうだい)した、拡がった、発芽(はつが)した、部分的に異様に膨らんだ variegatus 斑紋(はんもん)のある、雑食の、斑(ふ)入りの variifolius 種々の葉ある、色の違った葉のある variiformis 種々の形ある、不定の varius 種々の、不同の、変わりやすい Vaseyi 採集者バアセイの、「Vasey」+「-ii(人名に因む)」 vastator 荒れた、荒廃(こうりょう)とした vastus 荒れた、広々とした [Ve] 【V】TOP vegetatus 強い、活力ある、生命力に溢れた vegetior より強い、より活力ある。vegetus の比較級。 vegetus vegetatus に同じ。強い、活力ある、生命力に溢れた veitchianus 英国の園芸業者 J. Veitch にちなむ、「Veitch」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)anus(ラテン語形容詞化)」 Veitchii 〃 、「Veitch」+「-ii(人名に因む)」 velaris ベールを被った、幕を持った velleus 毛皮のような、羊毛のような velutinus 手触りがビロードのような、ベルベットのような、「vellus」=ウール、毛皮 velutipes 脚部にビロード状の毛を持った venenatus 有毒の、有害の veneniferum 毒を持った venetus イタリアの Venetia の venosus 細脈ある、目立った脈のある、枝分かれした脈のある、 「vena」=血管 ventricosus カップ状に肩の張った venustus 可愛い、可憐な、魅力的な、愛らしい、美しい、女神 Venus から verbenaefolius クマツヅラ科(701208070)クマツヅラ属(Verbena)のような葉の verecundus 適度の、内気な veris 春の vermiculatus イモムシ状の vermalis 春の verniciferum ウルシ汁を持った、光沢ある外飾ある vernicifluus ワニスを生ずる vernus 春咲きの、春の Vernyi フランスの造船技師で明治初年に横須賀製鉄所を作り、傍ら植物採集をした Francoi Leons Verny(ウェルニー 1837~1909)を記念したもの、「Verny(ウェルニー)」+「i(人名に因む)」 verruciferum 疣(いぼ)のような瘤(こぶ)が付いた verrucosus 疣(いぼ)状の突起のある、「verruca」=イボ versicolor 斑(ふ)入りの、変色の、種々の色のある versiculosus 小胞のある
versipellis 藍色を帯びた黒色に変わる verticillaris 輪生(りんせい)の、環生(かんせい)の verticillatus 〃 、 〃 verus 本家の、正統の、純正の verutinus 投槍状の vescus 薄い、細い、か弱い、食べられる vesicarius 小胞(しょうほう)からなる vesiculatus 〃 vesiculosus 小胞(しょうほう)からなるように見える vespertilionis コウモリの(二格) vespertinus 夕方の、西の vestitus 被包ある、軟毛で被われた、袋状の、袋をもつ、「vesica」=膀胱、袋+「(接尾辞)atus(ラテン語形容詞化)」 vexans 迷わす、困らす、厄介な vexillaris 旗の、旗弁(きべん)の vexillatus 旗を持った、旗弁(きべん)のある、「vexillum」=旗、バナー [Vi] 【V】TOP vicioides マメ科(701123180)ソラマメ属に似た。「Vicia(ソラマメ属)」+「(接尾辞)oides(~に似た)」 victoriae-reginae 英国のビクトリア女王にちなむ、「Victoria」+「reginae」=女王の victorialis 勝利の Vidalii 採集家ビダルの、「Vidal」+「-ii(人名に因む)」 villosissimus 長軟毛の密生した villosulus 細い長軟毛のややある villosus 軟毛のある、長軟毛のある、植物学では長い柔毛をもつことを指す、「villus」=毛、羊 毛、(布の)毛足 viminalis 多条の、長軟枝ある、ヤナギ科(701105010)ヤナギ属キヌヤナギ(Salix viminea)のような vimineus 〃、 〃 、 〃 vinealis 酒の viniferum ブドウ酒を生ずる、ブドウ酒を持った vinosus ブドウ酒のある、酒精(しゅせい)のある violaceus 紫紅色の、菫(すみれ)色の、「viola」=スミレ violaciflorus 紫紅色の花の violascens 淡紫紅色の viperinus マムシ状の virens 緑色の virescens やや緑色の、淡緑色の Virga-aurea 黄金の枝の意から北ラテン名。乙女は virgo virgatus 枝のある、放射状の線がある、細くて長い shoot を出した virginalis 処女の、清らかな virgineus 〃 、 〃 virginianus 北米バージニアの、「virginia(バージニア)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容 詞化)」 virginicus 〃 、「virginia(バージニア)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 virginiensis 〃 virid~ (接頭辞)緑~ viridescens 淡緑色の viridicalyx 緑色の萼(がく)のある viridicrispus 緑でしかも縮れた
viridiflorus 緑色の花の、「viridis(緑の、若い、新鮮な)」+「(接尾辞)-florus(~花を持 つ)」 viridifolius 緑葉の、「viridis(緑の、若い、新鮮な)」+「(接尾辞)-folius(~葉を持つ)」 viridiramea 緑色の枝の viridis 緑色の viridissimus 濃緑色の viridulus 淡緑色の virosus 有毒の viscidulus やや粘質の、少し粘りのある viscidus 粘質の、粘り気ある viscoferum 粘質物のある viscosissimus 非常に粘質の viscosus 粘質の、ねばねばした visnaga メキシコ移民の用語で妻楊子(つまようじ)のこと vitalba 白ブドウ vitellinus 卵黄色の、曇黄(帯赤)色の、「vitellus」=卵の黄身 viticella 小さいブドウ vitifolius ブドウ科(701131020)ブドウ属(Vitis)のような葉の Vitis-Idaea クレタ島の Ida 山(イディ山、プシロリティス)のブドウ(神話)。ギリシア神話に登 場する大地の女神レアーを祀る山として知られ、伝説では斜面にある洞窟でゼウスが生まれたと される。 vittatus 縦に太線のある、油帯のある(セリ科) viviparus 胎生(たいしょう)の、母体上で発芽する、零余子(むかご)の付く [Vo] 【V】TOP volgaricus ボルガ河地方の volubilis 捻(ねじ)れた、絡(から)み付いた voluptus 快い、、愉快な、喜びに堪えない voluptuosus 〃 、〃 、〃 volutus 卷いた、巻葉の vomicus 嘔吐(おうと)を催(もよお)させる、吐き気のつく vomitorius 〃、〃 volvatus 外側を包んだものがある、ボルバ(皮)を持った [Vu] 【V】TOP vulcanicus 火山岩生の、火山の vulgaris 普通の、通常の vugatissimus 最も普通の、最も広く分布した vulgatus 普通の、広く分布する vulnerarius 傷の vulpinus キツネの、キツネ色の、狡猾な、ずるい
【W】
⇒| Wa |We | Wi | Wo | Wr | Wu | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W|X |Y |Z |
[Wa] 【W】TOP Wadanus 採集者和田治衛(横浜植物会員)の。「Wada」=和田+「-anus(ラテン語形容詞 化)」 Wahlenbergii スウェーデンの博物学者で、カール・ツンベルク(トゥーンベリ)の後をついで、 ウプサラ大学の博物学の教授を務めたゲオルク(ヨーラン)・ヴァーレンベリ(Georg (Goran)
Wahlenberg、1780?1851 年)の、「Wahlenberg」+「-ii(人名に因む)」 walkerianus/walkerana Walker という人名に因む、「Walker」+「-i(繋ぎ)」+「-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Wallichianus 印度植物の研究者 N.ウォリッチ(1786~1854)の。「Wallich」+「-i(繋ぎ)」 +「-anus(ラテン語形容詞化)」 warneri Warner という人名に因む、 「Warner」+「-i」=人名にちなむことを表す warscewiczii ポーランドの園芸家 Warscewicz に因む、「Warscewicz」+「-ii」=人名にち なむことを表す Wasabi ワサビ(日本名、Eutrema japonicum (Miq.) Koidz.) Watsoni 北米の植物学者ワトソン(1826~1892)の、Watson という人名に因む、 「Watson」+「-i」=人名に因むことを表す [We] 【W】TOP Weyrichii 採集者ウェイリッチの、「Weyrichi」+「-ii(人名に因む)」 [Wi] 【W】TOP Wichurae 採集者ウィチュラの、「Wichura(ウィチュラ)」+「-ae(人名に因む)」 Wichurai 〃 、「Wichura(ウィチュラ)」+「-i(人名に因む)」 Wichuraianus 〃 、「Wichura(ウィチュラ)」++「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Wightianus 印度植物を研究したワイトの、「Wight」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテ ン語形容詞化)」 Wilfordii 朝鮮植物の採集家ウィルフォードの、「Wilford」+「-ii(人名に因む)」 Wittrockianus 採集者ウィトロックの、「Wittrock」+「-i(繋ぎ)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 [Wo] 【W】TOP wolgaricus ボルガ河の、「wolgar(ボルガ河)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容詞化)」 [Wr] 【W】TOP Wrighttii 英国の植物学者 C.H.ライト(1864~1941)の、「Wrightt(ライト)」+「-ii(人名に 因む)」
【X】
⇒| Xa |Xe | Xi | Xy | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X|Y |Z |
[Xa] 【X】TOP xanth~ (接頭辞)黄色の xanthacanthus 黄色の刺の、「xanth-(黄色の)」+「aconthos(ギリシャ語/刺)」 xanthinus 黄色の、「xanth-(黄色の)」 xanthocarpus 黄色の果実の、「xanth-(黄色の)」+「carpus(果実の)」 xanthoides キク科(701211080)オナモミ属(Xanthium)に似た xantholeucus 黄白色の、「xanth-(黄色の)」+「leuc(白色の)」 xanthopetalus 黄色の花弁(かべん)の、「xanth-(黄色の)」+「(接尾辞)~petalus(花弁 の)」 xanthophyllus 黄色葉の、「xanth-(黄色の)」+「(接尾辞)~phyllus(葉の)」 [Xi] 【X】TOP Xiphium Iris Xiphium のラテン名 [Xy] 【X】TOP xylonacanthus 木質の刺(とげ)の、「xylon(ギリシャ語/木)」+「aconthos(ギリシャ語/ 刺)」 xyphioides アヤメ科(702003130)アヤメ属(Iris Xiphium)に似た、剣形の
【Y】
⇒| Ya |Ye | Yo | Yp | Yu | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I |J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S |T |U |V |W |X| Y |Z |
[Ya] 【Y】TOP Yabeanus 北支那植物の研究者矢部吉禎(やべよしただ)に因む。「Yabe(矢部)」+「anus(ラテン語形容詞化)」 Yabei 〃 yadoriki ヤドリギ(日本名、Viscum album L. subsp. coloratum Kom.) yagara ウキヤガラ(日本名、Bolboschoenus fluviatilis (Torr.) Sojak subsp. yagara (Ohwi) T.Koyama)の略 Yagiharanus 採集者八木伝三郎(横浜植物会員)の yakeisidakensis 奥羽山脈中部に属し、牛形山、駒ヶ岳などからなる焼石連峰の主峰焼石 岳(やけいしだけ、標高 1,548m、日本二百名山)産の、「yakeisidake(yakeisidakens)」+ 「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因む)」 yakumontanus 屋久島(やくしま)の山地の、「yaku(屋久島)」+「montanus(山地の)」 yakusimensis 屋久島(やくしま)の、「yakusima(屋久島)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、 地名に因む)」 yamabuki ヤマブキミカン?の略 Yamadei 富士の植物を採集した山出半次郎(やまではんじろう)の、「Yamade(山出)」+「i(人名に因む)」 Yamamotoi ヤッコソウ(Mitrastemma yamamotoi Makino)を採集した山本一(やまもと はじめ)の、「Yamamoto(山本)」+「-i(人名に因む)」 yanagisawae 大正 2 年(1913 年)に夕張岳でウスユキトウヒレン(Saussurea yanagisawae Takeda)を検出した農学士の柳澤秀雄(やなぎさわひでお)に献名されたもの。 「yanagisawa」+「-ae(人名に因む)」 Yanoei 高知の植物を採集した矢野勢吉郎(やのせいきちろう)の Yasudae 菌類学者安田篤(やすだあつし)の、「Yasuda(安田)」+「-ae(人名に因む)」 Yatabeanus 東大に居た植物分類学者谷田部良吉(やたべちょうきち)の。「Yatabe(谷田 部)」+「-anus(ラテン語形容詞化)」 Yatabei 〃 、「Yatabe(谷田部)」+「-i(人名に因む)」 yatsugatakeanus 八ヶ岳の、八ヶ岳産の、「yatsugatake(八ヶ岳)」+「-anus(ラテン語形容 詞化)」 yatsugatakensis 〃 、「yatsugatake(八ヶ岳)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名 に因む)」 Yazawanus 信州の高山植物の研究者矢沢米三郎の。「Yazawa(矢沢)」+「-anus(ラテン 語形容詞化)」 [Ye] 【Y】TOP yedoensis 江戸(東京の旧称)の、「edo(江戸)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因 む)」 Yendoi 海藻学者遠藤吉三郎(えんどうきちさぶろう、1874-1921)の、「Yendo」+「-i(人名 に因む)」 Yendoanus 〃 、「Yendo」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 yesoalpinus 「yeso(蝦夷)」+「alpinus(高山生の)」 yesoensis 北海道の、蝦夷(えぞ)から来た(jesoensis とも書く)、「yeso(蝦夷)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 yesoalpinus 北海道の高山産の、「yeso(蝦夷)」+「alpinus(高山生の)」 yezoalpinus 「yezo(蝦夷)」+「alpinus(高山生の)」
yezoanus 〃 、「yezo(蝦夷)」+「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 yezoensis 〃、「yezo(蝦夷)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 yezomonticola 北海道の高山に産する、「yeso(蝦夷)」+「monticola(山地に棲(す)むも の)」 [Yo] 【Y】TOP yokoscensis 横須賀産の、「yokosca(横須賀)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」 Yokusaianus 江戸時代の本草学者飯沼慾斎(いいぬまよくさい/1783-1865)の。 「Yokusai(慾斉)」+「-anus(ラテン語形容詞化)」 Yomena ヨメナ(日本名、Aster yomena (Kitam.) Honda) Yosezatoanus 採集者与世里盛春(よせざともりはる)の、「Yosezato(与世里)」+「(接尾 辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 Yoshinagae 土佐の植物採集者吉永悦卿、又はその子吉永虎馬(よしながとらま/18711946)の、「Yoshinaga(吉永)」+「-ae」=人名に因むことを表す Yoshinaganthus 吉永氏の花の意、「Yoshinaga(吉永)」+「anthos(花)」 yoshinoi 備中の植物研究者吉野善介(よしのぜんすけ/1877~1964)の、「yoshino」+「i(人名に因む)」 yoshizawae 博物学者・教育者・岳人・俳人としてマルチな才能を発揮した吉沢庄作(よしざ わしょうさく 1872-1956)の、「yoshizawa」+「-ae(人名に因む)」 Youngianus 北米の分類学者 R.A.ヤング(1876~)の、「Young(ヤング)」+「-i(繋ぎ)」+ 「(接尾辞)-anus(ラテン語形容詞化)」 [Yu] 【Y】TOP yubarianus 北海道夕張地方の、~産の、「yubari(夕張)」+「-anus(形容詞化)」 yubaridakensis 北海道夕張岳の、~産の、「yubaridake(夕張岳)」+「(接尾辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 yunnanensis 支那雲南の、Yunnan(雲南、中国)、「Yunnan(雲南)」+「(接尾 辞)ensis(~原産の、地名に因む)」 yuparensis 北海道夕張岳の、「yupari(夕張)」+「(接尾辞)-ensis(~原産の、地名に因 む)」
【Z】
⇒| Za |Ze | Zi | Zo | Zu | Zy | ⇒|A |B |C |D |E |F |G |H | I | J |K |L |M |N |O |P |Q |R |S | T |U |V |W |X |Y |Z|
[Za] 【Z】TOP Zawadskii ハンガリーの採集者ザワズスキーの、「(人名)Zawadski」+「-i(人名に因む)」 [Ze] 【Z】TOP zebrinus ゼブラ(シマウマ)のような縞のある、「zebra(縞模様)」+「(接尾辞)-anus(ラテン 語形容詞化)」 zeylanicus インド洋セイロン島の、「zeylan(セイロン島)」+「(接尾辞)-icus(ラテン語形容 詞化)」 [Zi] 【Z】TOP zibethinus 麝香(じゃこう)の香りのする zigzag ジグザグの、Z 字形の、稲妻形の Zippelianus 採集者ジッペルの。 「(人名)Zippel」+「i(繋ぎ)」+「-anus(ラテン語形容詞 化)」 [Zo] 【Z】TOP Zollingeri オランダの植物学者ツォーリンゲルの、「(人名)Zollinger」+「-i(人名に因む)」 zonalis 環状の紋のある、「zon(帯)」+「(接尾辞)-alis(ラテン語形容詞化)」
zonatus 〃 、「zon(帯)」+「(接尾辞)-atus(ラテン語形容詞化)」 [Zu] 【Z】TOP Zuccarini シーボルトと共に日本植物を研究したドイツの J.G.ツッカリーニ(1797~1848) の [Zy] 【Z】TOP zygo~ (接頭辞)一対 zygomeris 対をなした